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気を失った兄の代わりに ウザイ亀が事情を説明してくれた。 ・兄は、とある事情で人より数倍早い歳の取り方をしている事 ・その兄の体は、もう限界である事 ・戦っている存在がいる事 と箇条書きにしてみたが上手く理解できなかったので 亀に石を投げつけ始めた。 隣の家の屋根を破壊し続けた小太郎の肩は良い出来であった。 亀に石を投げつけていると 「大体の事情は飲み込めたか?」 と兄さんが言ってきた。 まったく全然理解できていなかったが とりあえず首を縦に振った。 「そんな事より久しぶりに会えて嬉しいよ、兄さん」 「俺もだ。こんな姿になってしまったがまだ兄と呼んでくれるんだな」 老体は涙もろいのかボロボロ鳴き始めた。 歳はとりたくないものだ、と小太郎は思った。 感動の再会に水を差すように海辺から先ほど 逃げたホルホル(仮)が現れた。 「ホルホル~、ホルホル~」 ホルホル(仮)は一体ではなかった。 最初の一体が上がってくると その後ろから次々に新たなホルホル(仮)が現れた。 その数、30体以上。 すべて「ホルホル」と言っているがその姿は 千差万別で人の姿をしているものもあれば 牛や魚のような外見のものまでいる。 「くそっ、仲間を連れてきたのか」 兄は嘆くようにいった。 そして、兄はこちらに向くと 「俺のベルトと箱を持って、カルピスと一緒に竜宮に逃げるんだ!」 カルピス????? 「弟殿!こちらです!」 お前か、亀・・・・・ 言われるまま小太郎は カルピスのところに向かった。 「ベルトと箱はお持ちですか?」 小太郎は兄を埋める時に 実ぐるみ全部はいでいたので無論、ベルトと箱も持っていた。 「持ってる。だけど、兄さんはどうするんだ?」 兄は決意した顔でこちらを見ていた。 「小太郎!短い時間だったが死ぬ前にお前に会えてよかった!  これから辛いことがたくさんあるだろうが頑張って生き抜け!お前ならできる!  さようならだ!父さんによろしくな!」 無数のホルホル(仮)が兄を囲んだ。 「弟殿!今から竜宮に行きます。私に乗ってください!」 そういうと亀は何故か尻をこちらに向け上げた。 「早く入ってください!人類は水中では呼吸ができないでしょう!奴らが来る前に私の体内へ!」 え・・・・なんか臭いんすけど 臭いが命を失うよりましだと考えた 小太郎は亀の尻に突っ込んだ。 「おうふぅぅぅぅ」 亀がよくわからん声を出した気にしなかった。 小太郎の体はカルピスの体内に吸い込まれるように入った。 入る直前、埋められたままで抵抗できずホルホル(仮)に 一方的にボコられている兄の最後の姿が見えた。 「竜宮まで超特急で行きます!さようなら太郎さん!あなたとの蜜月を私は忘れません!」 あなたの入れていた穴にどうやら僕も入ったようです、兄さん。 二つの意味で兄弟になりましたね。さようなら

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