戦闘！四天王

せんとう！してんのう

概要

「ポケットモンスター」シリーズにおいて、ポケモンリーグ公認の4人のポケモントレーナー「四天王」との戦闘で流れる曲である。
各作品ごとに違う内容の曲となっているが、曲名はすべて統一されているため全曲この項目で扱っている。
なお、『RSE』以前は専用曲がなかったため、『FRLG』と『LPLE』は「戦い（VSジムリーダー）」が、『GSC』と『HGSS』は「戦闘！ジムリーダー（ジョウト）」が使われている。
そして、初代である『RGBP』は「戦い（VSジムリーダー）」が使われたのはワタルのみで、他3人は「戦い(VSトレーナー)」だったのである。
専用曲がないどころか一般トレーナーの曲が使われていたことに驚く人もいるだろう。

実はジムリーダー戦BGMと四天王戦BGMが初めて分かれたのは『RS』ではなく『ポケモンスタジアム金銀』のジムリーダーの城である。
ジムリーダー戦BGMは「戦闘！野生ポケモン（ジョウト）」、四天王戦BGMは「戦闘！ジムリーダー（ジョウト）」のアレンジがそれぞれ充てられたのである。
しかしこの作品で専用曲が一から作られたわけではなかったので、本当の意味での専用曲は２年後のRSまで待つことになる。

『RSE』版は、シリーズ初の四天王戦専用曲である。
重々しいイントロから始まり全体的にゆっくりとした曲調となっているが、「立ちはだかる者」をイメージして作曲されたと言われる通りアドバンスの音源でありながら威圧感あふれる雰囲気を醸し出している。
『ORAS』版は、『RSE』版の正当アレンジであり、ゲームボーイアドバンスから3DSに変わったことでより複雑な音色になりながらも当時のイメージを極力崩すことなくアレンジを行っている。

『DPt』版は、「戦闘！ジムリーダー」を低音程にしたものとなっている。
曲調を変えずに音程を下げたことで、ジムリーダー以上の強敵であることを強調している。
『BDSP』版では、音程を下げるだけではなくエレキギターを前面に押し出すことでジムリーダー戦とのさらなる差別化を図っている。

『BW』版は、イントロからドスのきいたベースを使いドラムで複雑に音を絡ませ合い、トドメに重いキックをもって圧倒的威圧感を出している。
また曲の終盤では『RSE』版のフレーズを一部使用しているため、古参のトレーナーは過去の記憶が蘇ったことだろう。
この曲は次回作の『BW2』でも引き続き使用されている。
SM・USUMでは四天王の一人であるギーマが再登場し、バトルツリーでの戦闘でこの曲も復活した。

『XY』版は、電子楽器をメインとした、重厚ながらもクールでシリアスな雰囲気を持つ曲に仕上がっている。
この曲は『XY』のバトルシャトレーヌ戦でも使用されている。
なお、『ORAS」のバトルシャトレーヌ戦は「戦闘！フロンティアブレーン」のアレンジに変更されている。

『SM』版は、エスニックな雰囲気を感じるが徹頭徹尾重苦しく緊張感に満ちた曲になっている。
サントラではテクノに不協和音のオーケストラを組み合わせたサウンドと紹介されている。
「戦闘！しまキング・しまクイーン」と比較することで、以前の腕試しと違い本気であることを感じることができるだろう。
この曲は次回作の『USUM』でも引き続き使用されている。
またバトルツリーでは『BW』の四天王戦BGMも使用されているため、一作品で四天王戦BGMが二曲存在する初のケースとなった。
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』では、「戦闘！ソルガレオ・ルナアーラ」とのメドレーアレンジが収録されている。

『剣盾』は、残念ながら四天王がいない…ということで曲もない。
だがポケモンリーグにおけるチャンピオン前座の戦闘としてはファイナルトーナメントの戦闘で流れる「戦闘！ファイナルトーナメント！」が近い位置付けである。
この曲は『BDSP』版と同様に「戦闘！ジムリーダー」のギターアレンジというだけではなく、『SV』の四天王戦BGMにも旋律の一部が引用されていることから、この曲が本作の四天王戦に相当する曲と見なしてよいだろう。

『SV』版は、バックのドラムが全般で重々しく感じさせるテクノ調の曲である。
前代未聞となる直前の面接も相まって、厳格な印象が歴代でも突き抜けている。
中盤からは重低音のエレキギターが、後半からは管楽器が主旋律に躍り出るようになり、サビはフラメンコを感じさせるような力強くも華麗な展開を見せてくれる。
またDLC『ゼロの秘宝』の後編・藍の円盤にてブルベリーグ四天王が登場したことにより、歴代初となる四天王戦新規曲が二曲も作曲されることとなった。
こちらの「戦闘！ブルベリーグ四天王」は緊張感を出しつつも明るさも感じさせる、また違った傾向の曲となっており、学生らしさを感じさせるものである。
なおループ直前の重いベースの音色は『BW』版のイントロを彷彿とさせており、所在地であるイッシュ地方の繋がりを感じさせるものと言えるだろう。

『ポケモンマスターズEX』では各地方の四天王の実装に伴って、それぞれの地方の四天王戦のアレンジ曲も同時に実装されていった。
…のだが、チャンピオンバトルの実装で状況が一変。
なんと各地方のチャンピオンバトルの実装の際、四天王一人ひとりに専用曲が新規で書き起こされる豪華な仕様となったのである。
各地方の四天王戦の曲を、各々のタイプをイメージしたアレンジに一曲一曲仕上げており、山田玄紀氏の力量がうかがい知れる。

どの曲もストーリー終盤に対戦するポケモンリーグ四天王の戦闘曲だけあり、緊張感と威圧感、そして重厚感を持って対戦を盛り上げてくれる曲ばかりである。

過去ランキング順位

ポケモンスタジアム金銀「戦闘！四天王」

みんなで決めるニンテンドウ64の名曲ランキング 161位

ポケットモンスタールビー・サファイア・エメラルド「戦闘！四天王」

ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ「戦闘！四天王」

みんなで決めるポケットモンスターBGMベスト100 191位
みんなで決める2021年の新曲ランキング 261位（BDSP）

ポケットモンスターブラック・ホワイト「戦闘！四天王」

みんなで決めるゲーム音楽ベスト100まとめwiki

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