飛龍の反撃

ひりゅうのはんげき

収録作品:艦隊これくしょん -艦これ-[PC]
作・編曲者:大越香里

概要

飛龍ハ健在ナリ
我レ今ヨリ航空戦ノ指揮ヲ執ル

たとえ最後の1艦になっても、叩いて見せます!

2014/6/6のアップデートより、海域2-4、3-4、4-4、5-2の道中戦闘、1-4のボス戦闘に実装されたBGM。
勇姿なオーケストラサウンドを全面に押し出した楽曲で、どこか悲壮感も感じさせる力強い曲調が特徴的。
イントロからメロディが加速する部分がゲーム内での索敵フェイズ→航空戦フェイズとシンクロしており、曲の構成・ゲーム内での演出の双方で、航空戦を意識した楽曲であることが聴いて取れる。
現在は海域4-4、5-2の道中戦闘と1-4のボス戦闘で聴くことが出来る。*1

曲名である「飛龍の反撃」は、かの有名な「ミッドウェー海戦」における史実を元にしている。
+ ミッドウェー海戦
ミッドウェー海戦
第一航空戦隊「赤城」「加賀」、第二航空戦隊「飛龍」「蒼龍」を主に据えた南雲機動部隊が臨んだ最後の海戦。
当時の主戦力であった航空母艦「赤城」「加賀」「蒼龍」「飛龍」、および重巡洋艦「三隈」が一度に沈んだ。
この海戦で正規空母4隻を一度に失った日本海軍は、積極的な攻勢に出る能力を完全に失ってしまった。

+ 運命の5分間
運命の5分間
ミッドウェー海域に到達した南雲機動部隊は敵機動部隊の奇襲を受け、急降下爆撃隊の猛攻に晒された。
赤城、加賀、蒼龍の3空母はこの爆撃により被弾し、格納庫内の魚雷・爆弾に誘爆して一挙に戦闘不能となった。
装備換装があと5分早ければ艦載機の発艦が出来ていたという俗説から、「運命の5分間」等と呼ばれている。*2

「飛龍」は敵機動部隊の雷撃隊の攻撃を受け、退避行動によって3空母(赤城、加賀、蒼龍)から離れていた。
進行方向にあったスコールが幸いし、雲の下に居たため、後の急降下爆撃隊の攻撃を1隻だけ免れる事となった。

+ 飛龍の反撃
飛龍の反撃
「飛龍」に乗り込んでいた”多門丸”こと山口多聞二航戦司令官はただ1隻での反撃を決意する。
「飛龍ハ健在ナリ。我レ今ヨリ航空戦ノ指揮ヲ執ル」「全機今ヨリ発進。敵空母ヲ撃滅セントス」――。
「飛龍」は敵空母の方向に急進。一次攻撃隊・二次攻撃隊の攻撃で敵空母1隻を大破させ一矢を報いた。

残る敵空母2隻は全ての爆撃機を「飛龍」に向けて発進。「飛龍」は4発の爆弾を受け炎上した。
航空母艦「飛龍」沈没――。この海戦によって当時無敵を誇っていた南雲機動部隊は壊滅した。

2014/8/8に開始した夏イベント「AL/MI作戦」はこのミッドウェー海戦をモチーフにしており、海域BGM、道中戦闘BGM、ボス戦闘BGMにそれぞれ本曲のフレーズが使用されている。
そして本曲は後半のMI作戦最終海域となるE-5の道中戦闘BGMとしてサプライズで使用された。

三周年記念の大越氏インタビュー記事によると、本曲はAL/MI作戦に合わせて作曲した楽曲であり、楽曲制作前にプロデューサーに聞いた航空母艦「飛龍」の最後の戦いについてのエピソードが非常に印象深く、そのため大越氏がこれまでに作った楽曲の中でも、とくに印象に残っている曲として本曲を挙げている。
本曲が収録されているサントラCDのジャケットもMI作戦の飛龍である辺り、スタッフ全体に愛されているのが窺える。

2015年10月17日の横浜・赤レンガパークで行われた海上自衛隊のライブ演奏イベントでは、なんと本曲がサプライズで演奏された。演奏したのは海上自衛隊呉音楽隊。自衛官の曲紹介の際に会場がどよめいたのが印象的だったという。
2016年5月7日に3周年記念として行われた東京フィルハーモニー交響楽団によるオーケストラコンサートでは、「シズメシズメ」の演奏が終わった後、本曲の力強いオーケストラ演奏が前半部のクライマックスを飾った。

過去ランキング順位


サウンドトラック

艦隊これくしょん -艦これ- Kancolle Original Sound TrackII 風


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最終更新:2023年12月19日 23:47

*1 2015/07/17~2016/10/21まで1-4のボス戦闘は期間限定で加賀岬となっていた。

*2 近年では「あと5分での発艦は無理があった」という意見が主流となっている。