我故に我アリ

我故に我アリ

収録作品:ファイアーエムブレム 暁の女神[Wii]
作曲者:平野義人

概要

第4部4章「天啓」にて、敵将として立ちふさがるタナス公オリヴァーとの戦闘で流れるBGM。
オリヴァーの会話シーンで使われる「堕するオリヴァー」を、戦闘曲らしく激しくアップテンポにしたような形となっている。
この曲を一言で表すなら「美」。激しいリズムの中にチェンバロ・弦楽器を惜しみなく使った絢爛豪華な戦闘曲である。
悪く言うならごてごてとした派手派手しい曲でもあるが、いずれにしろ「美の守護者」オリヴァーのイメージに十分すぎるぐらい合っている。
また敵であるオリヴァーはある条件で味方に寝返ってくれるので、仲間にさえすればその後の章でも聞くことが可能。

この曲は不思議な曲である。何が不思議かというとオリヴァーというキャラクターに戦闘曲が用意されていること自体がである。
固有の戦闘曲が用意されているキャラは、いずれもストーリー上において重要なキャラクターばかりである。
ところがオリヴァーだけは違う。はっきり言ってしまえばオリヴァーは権力を隠れ蓑に悪事を働いていたただの悪党にすぎない。
現に前作にあたる『蒼炎の軌跡』で、オリヴァーは悪事の末に主人公たちに成敗されたはずである。
なのに『暁の女神』において突然の復活。そして会話シーンの曲だけでなく、新しく戦闘曲まで用意されてしまう待遇ぶり。
しかしオリヴァーというキャラ立ち自体は、『蒼炎の軌跡』をプレイしてたら間違いなく印象に残るほどの濃いものなので、そこを考えれば妥当かもしれない。

まさかの復活。まさかの仲間入り。そしてまさかの専用戦闘曲。
製作スタッフがオリヴァーに注ぐ愛情を感じられずにはいられない、色々な意味で「美」と「愛」に満ちた音楽である。

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サウンドトラック

ファイアーエムブレム暁の女神 オリジナルサウンドトラック


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最終更新:2024年02月10日 22:50