アバンダンド メモリー
概要
ワイリーステージ1面で流れる曲、意味は「見捨てられた記憶」。
今作のワイリーステージ1面は様々な部分で意表をつく構成になっており、いくつかのランキングでランクインした曲こそ、この「ABANDONED MEMORY」だが、詳しい説明をするためには、項目曲以外に使われている他の曲や演出にも触れなければならないだろう。
スタート直後はワイリー研究所の入り口手前、雨が降りしきる屋外から内部へ侵入するシーンから始まり、ここで流れる「SILENT RAIN」は、ワイリーステージ1面にしては非常に静かでどこか不穏な雰囲気を漂わせる曲となっている。
そして早速、ボスが待ち受けている事を示すDr.ワイリーマークが入ったシャッターをくぐると、本家ロックマンシリーズを多く遊んでいるプレイヤーほど驚きと高揚感を味わわせてくれるボス「ウェポンアーカイブ」と、その盛り上がるボステーマ曲「DR. WILY STAGE BOSS」の洗礼を受けてスタート時の言いようもない空気から一転、プレイヤーのテンションは一気に上がる事に。
見事ウェポンアーカイブ(の一部)を撃退できるとついに本命の該当曲が流れる。
勇気を奮い立たせるような前半パート、中盤の透き通った響きのフレーズ、哀愁を感じさせるサビ…と過去のワイリーステージで使われた曲のお約束が守られているような、非常にカッコいい曲でプレイヤーはもっとテンションが上がってくる事請け合い。
本作の8ボスのステージ曲が比較的おとなしい印象(
1部を除いて)を受ける曲が多かったような?と遊んだプレイヤーの感想も散見されていたが、すべてはこの一連の演出と曲の為の布石だったと言えるのかも知れない。
また音楽的にも面白いギミックが施されており、「SILENT RAIN」と本項の「ABANDONED MEMORY」の後半のサビはよく聴くとコード進行が同じである。
サビ開始の4小節と途中の4小節で同じコードが使われているが、主旋律とベースとドラムの音に隠れているため分かりにくい。
全然方向性が違うこの2曲だが、そのウラではしっかりと共通したものを持ち合わせていたのであった。
改めて『ロックマン10』のワイリーステージ1面、色々と驚かせてくれる作りになっている。
過去ランキング順位
サウンドトラック
ロックマン10 オリジナルサウンドトラック
ロックマン25周年記念CD ROCKCANサウンドE缶
ロックマン サウンドBOX
最終更新:2024年01月29日 22:54