戦闘アム

曲の全体を通して激しく上下に、苛烈にアップダウンする曲調に乗せて、激しいエレキギターによるサビを力強く繰り返す曲の構成となっており、
泣きの入った熱いギター、最初から最後まで息を付かせぬまま駆け抜けるような疾走感、そしてShade氏お得意の「転調」を兼ね備えた渾身の一曲。
曲の最初の部分も、やや静かめの悲しいイントロからからサビのメロディが勢いよく開始されるため、メロディが強く印象に残るものとなっている。

本作の音楽が全体的にFM音源を多用したレトロゲームを意識した作りになっていることもあって、本曲の激しいサウンドは一際存在感を放ち、
ラスボスであるアム・イスエルの強烈な厨二キャラクターも相まって、『ランス・クエスト』、および『マグナム』の中でも抜群の評価を得ている楽曲である。

また『マグナム』の音楽を手がけた後にアリスソフトで長らく曲制作を務めていたShade氏が体調面の都合により退社したため、
『マグナム』のラスボス曲として追加された本曲は、アリスソフト在籍中にShade氏が手がけた「締めの一曲」とも受け取れるだろう。