レイフォース

RAYFORCE

LAYER SECTION

機種:AC, SS, PC, PS2, And, iOS, NS PS4, Xbox1, EGRETII mini
作曲者:河本圭代
効果音:河本圭代、中西宗博
サウンドディレクション:殿村裕誠
開発・発売元:タイトー
発売日:1994年2月 (AC)、2022年3月2日 (EGRETII mini)

概要

1994年にタイトーが発売した縦スクロールシューティングゲーム。
自機と同高度の敵にはショット、自機より低高度の敵にはロックオンレーザーと二種類の攻撃を使い分ける。ボンバーはない。
複数ロックオンした状態で敵を倒すと得点に倍率補正がかかる。このとき後にロックオンした機体ほど補正が高くなるため、いかにロックパターンを組むかということがハイスコアを狙う鍵となる。
敵配置や動きが結構シビアだが、シンプル極まりないシステムと良好なゲームバランスで初心者にもお勧め。

なんといっても、STG至上でも屈指の美麗さを誇る2Dグラフィックがウリ。
多重スクロールや拡大・縮小を駆使した演出で、場所によっては思わずポリゴンを使っていないか疑うレベルの立体感を出している。
背景ドットの描き込みもすさまじく、一枚絵で表現された最終面の都市は今でも語り草。

セガサターンでは『レイヤーセクション』と改題されているが、これは同名のゲーム会社と被ってしまったための措置である。

ZUNTATA所属のTAMAYOが手がけた音楽も高い評価を受けている。
特徴的な演出として、本作ではストーリー展開をステージ展開と音楽のみで表現しており、下手なデモやナレーションは一切ない。ステージクリアごとの点数表示もロードもない、途切れなしのシームレスな展開が続く。
一例を挙げると、本作の音楽は最終面に進むにつれて「冷えて」いく。敵本拠地へ進むにつれて深まる重圧感を表現しているのだ。
全てが終わった後、「Q.E.P.D.」の調べに乗せて流れるエンディングデモを見てゲームセンターで感涙したゲーマーもいるとか。


サウンドトラックは、大別して二種類存在する。

最初にリリースされたサイトロン盤は、アーケードF3基板(PCM音源:Ensoniq OTIS)にコンバートする前の開発バージョンを基にした完全版である。 このバージョンは、サターン版「レイヤーセクション」のBGMとしてCD-DAに収録されたため*1、以後「SS(セガサターン)版」「レイヤーセクション」という名称でサントラ化される事が多い。

その後、F3 Ensoniqコンバート後の基板バージョンも、サントラBOX「BEYOND」を皮切りに何度かサントラ化されている。 2023年現在、各種サブスク等でも聴ける「PCB version」は、F3基板バージョンである。*2
基板バージョンとサイトロン盤(≒SS版レイヤーセクション)では、音色や一部楽曲尺などに違いがある。 また、基板バージョンには未使用曲(DESTRUCTIVE OF POWER)は存在しない模様。

なお、PCB version のサントラは、F3基板固有の事情*3等により、収録アルバムによって微妙に違う箇所が存在する。
  • 基板コンバート前の原曲(≒サイトロン盤、SS版CD-DA)とステレオ左右が逆
  • AGGRESSIVENESS(BOSS-A)の冒頭1音が欠けている
    • これは、F3のサウンドテストでそのまま鳴らすと、元データの1音目が化けている(一瞬高い音が鳴る)ので、サントラ化に際し、故意に消しているものと思われる

2023年発売「Ray'z Arcade Chronology」では、F3基板Ensoniqバージョンと、LAYER SECTIONバージョン(≒サイトロンサントラ盤。音源は Ray'z Music Chronology でリマスターされたもの)のどちらをゲーム中に流すか、オプションで選択が可能となっている。

(次作:レイストーム

収録曲

曲名 イメージスケッチ 作・編曲者 補足 順位
THE FIRST REPORT 河本圭代 ATTRACT DEMO
ON STANDBY 河本圭代 STARTING DEMO
PENETRATION MIND BOMB 河本圭代 ROUND 1 : 敵スペースベース
RED POWER TO PIERCE THROGH
第2回63位
第4回355位
第6回746位
アーケード17位
第2回アーケード93位
シューティング11位
歴代183位
一面58位
1990年代179位
G 雪のように降りしきる彼女の為に 河本圭代 ROUND 2 : 敵母星衛星
THE GRAVITY OF BLUE SIDE
アーケード148位
第2回アーケード195位
シューティング147位
AGGRESIVENESS 河本圭代 BOSS A
VISION 不確かな残像 河本圭代 ROUND 3 : 高空地帯・浮遊陸
THE PHANTASM OF SILVER
CRACKING! 鏡の裂け目 河本圭代 ROUND 4 : 丘陵地帯
THE FISSURE OF CONSCIOUSNESS
DESTRUCTIVE OF POWER 河本圭代 UNUSED(BOSS B)
INTO DARKNESS 死にたくなる程、ロマンティックな闇 河本圭代 ROUND 5 : 地下都市地帯
TOWARD THE DARKNESS
シューティング112位
第2回アーケード163位
MÖBIUS 永遠と並列 河本圭代 ROUND 6 : 渓谷地帯
THE END OF DEEP LAYER
ATROCITY 河本圭代 BOSS C
THE PLOT THICKENS 河本圭代 ROUTE TO ROUND 7
QUARTZ 水晶 河本圭代 ROUND 7 : 敵母星中心部
RELEASING INFINITELY
THE FATES 河本圭代 LAST BOSS 1
DOOMSDAY 河本圭代 LAST BOSS 2
Q.E.P.D. 河本圭代 ENDING エンディング167位
KP-4 河本圭代 NAME SET
REASON FOR IT 河本圭代 GAME OVER
Penetration of light into morality 土屋昇平 タイトークラシックス版アレンジBGM
G -Goa Trance Ver.- 下田祐 タイトークラシックス版アレンジBGM

サウンドトラック

レイフォース (ZUNTATA V.C.O#1)

一応オリジナルサウンドトラックだが実機とは音が異なる
レイヤーセクションではこちらがBGMとして使用された
2023年発売「Ray'z Arcade Chronology」の「ファミ通DXパック」にて、本サントラの「Vinyl Edition」(リマスターされたレコード盤、MP3音源のDLコード付き)が付属している。
(ジャケットとライナーノーツは新規。元サントラのアレンジバージョンは付属DLコードにのみ収録)

レイフォース~ラビングビート~


アレンジサウンドトラック

タイトーデジタルサウンドアーカイブ ~ARCADE~ Vol.3


オリジナルアーケード音源を収録(他のアルバムとは異なるデジタル新録版)

Ray'z PREMIUM BOX -BEYOND-


CD4枚+DVD1枚
シリーズ3作の各アルバムからアレンジバージョンを除くものと
レイフォースのオリジナルアーケード音源、レイクライシスのPS版追加曲を収録

Ray'z Music Chronology

アーケード音源(「BEYOND」「デジタルサウンドアーカイブ」とも異なる新録版)、サターン版(≒サントラ音源。未使用曲「DESTRUCTIVE OF POWER」も収録)、アレンジ盤「ラビングビート」とスマホ版「Penetration of light into morality」を収録

レイフォース オリジナルサウンドトラック -PCB Version

iTunes® Store他、各種サブスク・配信サービスで購入・再生可能。オリジナルアーケード基板のサウンドを収録。(※BOXセット「BEYOND」と同音源)
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最終更新:2023年08月25日 01:56

*1 ゲームプレイ中は、ステレオ設定にしてもBGMが何故か強制モノラル演奏になるが、CD-DAにはステレオで収録されている。未使用曲(BOSS-B)とサントラアレンジ曲は未収録

*2 サブスク配信版は「BEYOND」の音源である

*3 基板マニュアルや出荷時期等により、音声出力の配線記載が異なる模様