梅本竜

うめもと りゅう

有限会社シンクリッジ所属のゲーム音楽作曲家。故人。島田竜やみじんこといった別名義を持つ。
ファミリーソフト所属として音楽制作業を開始。フリーに転向後はアダルトゲームの楽曲を多く手掛けていたが、
07年以降はケイブ作品を中心にアレンジャーという形でのコンシューマゲームへの参加、またオリジナル楽曲の提供などと活動の幅を広げていた。
一時期D4エンタープライズにも所属しており、hally氏と共にゲーム音楽専門配信サイト「EGG MUSIC」の立ち上げに力を注いだ。
デビュー時のPC-88、X68000時代から一貫してFM音源を使用している事でも有名で
Windowsやコンシューマ機のゲームにもFM音源エミュレータを用いた独自の楽曲群を多数提供している。
なお、楽曲はギターサウンドを中心としたものから和風の旋律を押し出したものまで幅広い。

作曲家の高見龍氏は旧来の知己であり、共同で参加した作品も多数ある。この二人に沢田大輔氏を加えたユニット「Risque Fellow」としても活動していた。
また、アダルトゲームにはメロディアスな作風で知られる樋口秀樹氏や『ガイアシード』『MOON STRIKE』の石川ナオト氏と共同で参加する事も多かった。
その他にも梶原正裕氏や国本剛章氏、Watson氏と言った作曲家とも交流を持っていた様である。

2011年8月17日に鬼籍し(満37歳)、同年11月発売の『INSTANT BRAIN』が遺作の一つとなった。

全曲を仕上げたと言う意味では『虫姫さま』のケイブ祭りver.1.5のアレンジが遺作になるであろうか。
この作品のサントラでライナーノーツの内容が苦手な曲のスタイルである「かわいい系」に挑戦した苦労が綴られており、
丁度20年作曲をしてきて未だにこのスタイルに不慣れな自分はどうなのか?と言う自身の半生の振り返りと
赤い刀』サントラのライナーノーツでも見られた体調不良の文字、そして「こういう商売ですからいつまで出来るか判りませんが続ける限りは
(自分の苦手であるカワイイ系といった)対極にも挑戦してみようと思います。」という一文も見受けられる。

これらが亡くなる約1ヶ月前の日付で記載されていた事を考えると全てが無関係の様にも思いにくくなり、
生涯現役で長く作曲活動を続けたいという様な意思表示にも感じられ、何ともやるせない気持ちになってしまう。

作曲作品の一例



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最終更新:2023年08月06日 11:20