F70M対装甲散弾銃

F70M対装甲散弾銃


(C)SEGA

「気がつくともう1年、あの頃の仲間はもう誰も使っていない まるで幻のように消えてしまったヨ」
追加損傷ダメージ2260

F70M対装甲散弾銃系統の2段階目。
初期型に比べて、「射撃のダメージが低く、追加ダメージが大きい」という特徴を持っている。
拡散率が大なのでカス当たりでも敵に当てやすく、当たりさえすれば追加ダメージ確定という強みを持つ。

カタログスペックだけ見た限りではどうにもパンチ力に欠ける印象であり、ライオβレベルの微妙な性能しかないと思われていたが…
追加ダメージの威力が約2200ということになるとまた話が変わってくる。

スリップダメージは散弾が一発でもカス当たりさえすれば全て通る為、拡散率大のこいつと非常に噛み合っている。
マガジン数も6発というのも強力。極端な話、一マガジンすべて当たりさえすれば2200×6=13200ダメージがほぼ確定する。
それでなくても、2.3発凸屋に当てるだけで撃破支援がほぼ取れてしまう。
スリップにはなんとHS判定もあるため、可能な限り頭を狙うとよい。
フルチャージ全弾ヒット+CS(スリップ込み)ならば、軽量級をあっさりと蒸発させる程度の破壊力を発揮する。
拡散率大なのであまり狙えるものでもないが、案外射程距離もあるため、中距離あたりから撃つことで嫌らしくスリップダメージを狙い続ける事もできる。
中距離戦で物陰に隠れながら、フルチャージ弾を延々ぶっ放し続ける戦法も悪くはない。味方の応援を待つ間の時間稼ぎや、後方からの支援火力としては、そこそこいやらしく動ける。
ただし、応援が見込めない、純粋に火力が足りない等の場合などは非効率なジリ貧芋戦法になるので、状況を考えて動く事が肝要である。リムペで特攻を掛ける等の奥の手も用意しておくと良いだろうか。

またスリップダメージは設置物にも適用される為、拡散率大のくせにエアロ先生やセンサーも破壊しやすいのも特徴である。
遠距離から適当に撃ってるだけでリア重の鬱陶しいバリアも削ってくれるのは非常に嬉しい。
そして光学迷彩を使う面倒な砂相手にも、大まかに狙いを付けて散弾を当てていくだけでみるみる内に耐久力を削りとる事が出来る。
連射速度も初期ライオやスィーパー系並にあるため、耐久値ミリの敵はノンチャージで始末するという選択肢も覚えておきたい。

弱点はある。素の威力の低さ故に、ノックバックが取りづらい点。ここは明確に他の支援主武器に劣る点である。
元来、「支援兵装に下手に近づくと痛い目を見る」と言われているが、この武器は近づかれると不利な場合が多い。
相手が軽装甲なら無視できないダメージを与えることも不可能ではないがポテンシャルは低い。なるべく副武器でピッと追い払うとか考えておきたい。
そしてチャージ速度が2秒と、チャージ必須の武器としてはややもどかしい時間である点。これに関しては高速充填チップをつけることで解決できる。
ただ各種散弾銃やブラスターガンなどノックバックを誘発され易い武器相手だと、チャージがリセットされて一方的にやられるため相性は特に悪いので気を付けたい。
バウンダーを使用する場合もチャージがキャンセルされるので、跳躍からの奇襲にも向かない。充填してなんぼの武器なので、そういった運用は考えないように。

総じて烈風イルミナルやラドゥガ程の爆発力は無いものの、支援らしさに溢れた良武器であるという印象。
手に入れるハードルは高く(素材的な意味で)、必ずしも自分が期待しているような結果をもたらしてくれるわけではない。
良くも悪くも削りに特化しており、うまく使っても撃破支援をよく見ること請け合いである。
ただ逆に考えれば、それは削りという仕事は確実にこなしていることを意味する。
「下手くそだからラドゥガやイルミナルは当てきれない…」と消極的な理由でスィーパーやネイルガンを握っているボーダーは是非とも手にとって頂きたい。
AIMが苦手な人ほど、この確実性の高さに使いやすさを感じるのではないだろうか。
レア7素材1つ使うだけの強さがこの武器にはある。てかスリップダメージの数値公開してよ牛マン!


Ver.Xにてチャージ時間が0.5秒短縮されさらにリロードの内部値が弄られて大きな壁だった烈風イルミナルが大幅に弱体化した結果、
支援兵装での使用率1位になった。
な、なにをいってるのかわからねーと思うが(ry

……高速充填1チップを使用することでチャージ時間が丁度1秒に短縮される。
更にそこにDEF破壊適性チップを加えることで、8発の拡散大散弾の内一発でも当たればDEF破壊までもっていき
続けて2発目、3発目と当てれば撃破支援まで持っていける。
これを一秒に一回撃てるのである。
そして前述の通り、1マガジン分のスリップダメージだけで撃破に持っていけるだけのポテンシャルは元々もっている。
要約すれば、1秒に一回、回避が非常に困難な約2000ダメージを飛ばす武器へと生まれ変わったのだ。
高速充填を装着していればCNキャノンΣや重火のエクスプロードカノン、砂主武器改め遊撃副武器となったアグニら
強力なチャージ式武器とのシナジーが生まれるのもミソ。
麻?ライゲルやテンペストがあるではないか。
ウェーブショット「いいから黙って俺を使え」(命令)
チャージ中は物陰に身を隠し、チャージ完了したら素早く物陰から飛び出て、おおざっぱに相手に照準を合わせてブッパ→相手はしぬ。
ね?簡単でしょ?
人によっては「全盛期の猛虎並みのクソ武器」という意見もあるが……。
セン支にとっては「センサー維持の為に大ダメージが飛び交う主戦場に飛び込むのは難しい」
「イルミナルはリロード弱体化で使い難くなり、安全な距離から主戦場に投射できる火力が欲しい」というのも事実である。
偵察機は遊撃に移って「偵察機は死に補充!だからワイスマリムペで主戦場に飛び込めばいいんだぜヒャッハー!」は出来ないし。
ただ、タイマンには弱く、戦闘の強いプレイヤーに近寄られるとあっという間に死ぬので油断は禁物。
可能な限り味方の援誤援護が受けられる位置を意識しよう。

そして来る8月9日、各所で大暴れしていたこの銃にも遂に天罰が下った。
ゲームバランス調整のアップデートにより、F70M対装甲散弾銃は弾丸一発辺りの最大威力が360から240と-120もの下方修正を受けた。

これによりフルチャージで全弾ヒットした際の威力は240*8、総威力1920にまで低…1920!?
なんと総威力2000を切ってしまった。これにはVer.X稼動開始直後のブラスターガン3兄弟もびっくりのアルティメット下方修正である。

ブラスターガン<お前もこっち来いよ、な?

これは元より弾丸の威力が低かったF70Mにとってはかなり致命的といえる。
単射威力がもはやASG系統と同等で、ノンチャではお話にならないレベルにまで低下してしまった。高速充填Ⅱを使って何とか実用範囲という所か。
しかしスリップダメージに修正は入らなかったのは幸いと言って良いだろう。
タイマンは更に不利になったので今まで以上に味方の獲物をハイエナと足並みを揃えて戦う事を意識したい。
イルミナルから支援主武器使用率1位を奪ったこの銃が今後どのような道を歩むことになるか
支援ユーザーの動向が気になる所である。

それから1週間程経過しているが、いまだに使用率1位、どころか1ヶ月経過しても人気は衰えず1位のままである。
スリップダメージは無修正であるため取り敢えずカスリさえすれば固定ダメージが入るという支援火器としてのメリットに関しては未だ人気は衰えないようだ。
実際「スリップダメージが本体」という人にはあんまり違和感を感じない修正なのかもしれない。
ただストッピングパワーは距離に関わらずまるで無くなったので、取り敢えず一強とは言えないだろう。
撃破によって目を付けられて接近戦を強要されないように覚悟すべし。

躍進はまだまだ続き12/11に行われたエースボーダー最終決戦及びスカッドバトル頂上決戦で支援がほぼコイツを使っているという異常事態に。
幾らなんでもこれはどうなの牛マン・・・。残念ながら牛マンも愛用者です



……と半年に以上環境に毒を撒き散らし続けた結果、ようやく、ようやくに解毒剤が撒かれることに。さすがに遅すぎるよ
Xゼロのロケテにおいて確認された情報ではなんと1マガジンの弾数が半分の3にされていた。
さらにHSしてもスリップダメージは変わらないという仕様がシリーズ全体に加えられた。
これによって一発でも頭に入るとスリップダメージが満額2.5倍入るという理不尽な事態が消滅した。


さらにさらに相棒の高速充填チップの倍率までもが下げられるというトリプルパンチを食らうことに。
何処の親子だよ
それにマガジン弾数の半減は単に継戦能力を落とすのみに留まらない。
マガジン6発時代は腕部のリロード性能を軽視しても大した問題にはならなかった。
そのおかげで高速充填のための高チップ腕部やとっさのリペアに便利な高持ち替え腕部、只やマインVを増やせる高予備弾腕部などそれぞれの好みに合わせてチョイスできたのである。
だが今後腕部のリロードが無視出来なくなった。リロードAクラス以上の腕はいくつか例外あれど基本的にはチップ量、予備弾数が低いし持ち替えも優れているというほどではないものが多い。
つまり上記のトリプルパンチを食らった上でリロードをとってチップや予備弾を削るか、リロードを無視して継戦能力を犠牲にするか選ばなくてはならなくなったのである。

削ることに関してのウザさは健在だが、何も考えずに相手に向かって打っていれば戦闘ポイントがモリモリ入るというゆとり武器という面では半減以上の大幅な弱体化を受けることになった。
ちなみにほぼ毎日ロケテに参加している者曰く支援のSS以上でこれを使っていたプレイヤーは見た限りではせいぜい3人ぐらいらしい。
ただ、ロケテは少人数になりがちでそもそも支援に乗ってる場合ではないことが多いので実際に本稼働してみないことには分からない。

そして本稼働後、少しの間は支援主武器2位にいたものの、その後はどんどんとランクを落とし現在は6位と大幅ダウン。
そもそも現実問題として、この武器を戦場で見かけることも稀となった。
稀にしか見かけないのに6位とはこれ如何に?とも感じるが、主武器に設定することと実際に使うことは同義ではないと考えれば、あとは察しがつく、かもしれない。
そして2017年3月中旬、とうとう支援主武器人気TOP10から姿を消してしまった。ここまで栄枯盛衰が激しい武器はBB史上でもコイツがぶっちぎりではないだろうか。

+ 余談
この武器が大流行してからプロデューサーの牛マンがこの武器とヘビマVを使って芋行為をしている姿が確認され、Xになって大幅に増えたこのスタイルの支援が勝利貢献してないとかコレのせいで凸が全然通らないとか言われてた時期時期だったこともあり、一部プレイヤーからかなりの批判を受けていた。
ちなみに万年下位戦幽閉勢だった牛マンはこのスタイルのお陰かランダムで最上位戦に入れるSS5にまで昇格している。
また、エースボーダー本戦でもこの銃についての意見を多数受けたが、「俺も使ってるしなぁ……」的な発言をして火に油を注いだ上、すぐの修正は考えていないようなことをほのめかしをした。
更には本戦の際、開発側の「開発側とプレイヤーとの間の壁をなくしたい」という発言をしたがその翌日の新マップが

凸ルートを防ぐこと以外考えなかった感丸出しの壁を複数設置。
テストプレイをすれば確実に分かるレベルの激しい格差。
進行ルートが塞がれ、存在意義のないスペースが発生。
予想以上の陣営格差を理由に史上最速の二日でマップが変更される。

などというボーダーブレイク史上屈指の悪マップ、そして壁をなくしたいと言っておきながら自分から多数壁を増やすと言った前日の発言を完全に踏みにじるものだった。

当然ながらこの武器に対する不満も沈まぬ内だったプレイヤー側の不満の声が続出。
開発側への批判は更に強まり、本戦終了という節目でもあったことからみんなの声に対する返答がこれかと失望しゲームそのものに見切りを付けるプレイヤーが相次いだ。
特にツイッター等の荒れ方は尋常ではなく、高ランクのプレイヤー達からも苦言が相次いだ。

それから一ヶ月も立たない内にロケテが開催され、上記の修正を受けた。
途中で一度バランス調整が入っていたこともあり、予想外の速さで多くのプレイヤーが困惑したとかしないとか。
ちなみに修正後、牛マンはS1に降格したらしい



最終更新:2018年08月01日 11:25