ヤクシャ弐 脚部

ヤクシャ・弐


(C)SEGA

重量 装甲 通常移動 高速移動 加速 重量耐性 積載猶予 チップ容量
940 D (1.19) D (5.85m/s) A (26.10m/s) E+(4.62秒) D (4550) 3610 1.0

この脚部を一言で表すのであれば

伝 説 の 脚 部

――――――伝説はこう始まる――――――
時にVer2.0も中期に差し掛かろうというとき。
颯爽と現れると、当時軽量級で最も採用されていた修羅V脚のシェアを掻っ攫った。
なにせ高速移動ステータスが同じかつ積載余剰が500以上アップ
一応歩行はDと速くないため、空中機動やブースト管理に劣っているものの些細な話。
キメラ時点で凄いのに、更にフルセットでもっと速くなる(ダッシュ速度上昇)ためもうどうにもならない。
「弐脚のフル役砂が凸に走ったら麻でAC使用しないと追いつけない」
「(ヤクシャ)弐脚に対抗するためには弐脚しかない」
という状況が実装当初はもちろん、Ver.4.5B以降まで続くこととなる。

Ver2.5が過ぎ、Ver2.7になるころにやっとダッシュがAに弱体化。(装甲も微妙に増えた)
フルセットでも『高速移動:A+』に届かなくなり、『チップ容量:1.0』と最少クラスだが、
それでも積載の優位はパーツが増えることで重量が融通できるようになるほど際立ってゆき、
フルセットでさえ積載がカツカツなシュライクといった最軽量脚部に対して優位性を確保していった。
そして、Ver3.0からBBX当時に至るまでヤクシャ弐ベースに、重量級の頭部や胴体と軽量腕部を組み合わせた、「役弐脚キメラ」が跳梁跋扈することとなる。

もちろん、(特に、フルセット弱体前の)クーガーNXや雷花・燕といった、高速中量モデルで速防を上回るアセンや
ダッシュで大きく上回るアスラ参脚やシュライク脚とアクションチップや加速などによる凸性能、
そしてチップや積載でわずかに劣るものの非常に近い性能を持つセイバーZX脚などが登場するも、
新実装のパーツとの親和性や妖怪0.1足りないでそのどれもから奪われたシェアを取り返してきた。
まさに、強襲・遊撃のみに限定すれば他はありえないというほどに、理想的な組み合わせのアセンが組める逸品モデルである。
ホバーはもう業界の違う職業なので考えないことにしよう

欠点と言うか、パーツが増えて過不足なく設計できるようになったために、フルセットは強襲・遊撃両兵装限定の場合ながら積載に無駄な空きが生じやすく、上記の役弐脚キメラアセンに押され気味(フルセットがキメラに押され気味なのはフルヤクシャに限ったことではなく、むしろフルヤクシャに関しては後述の理由からまだまだ恵まれている方である。)。
少なくとも、Ver.4.5B当時は強襲・狙撃に特化したアセンを組むなら、多少ダッシュを落としても重量が重い分性能の高い類のパーツを上半身に積載ギリギリまで詰めこむ構成の方が好まれる傾向にある。
しかし、それを補って余りあるほどにセットボーナスのダッシュ強化はセットボーナスの中でも強力な部類であり、また積載を食いやすい支援や重火力へのスイッチを視野に入れればダッシュは速いに越したことはないためフルセットもまだまだ現役。
この場合ダッシュA+オーバーからペ槍や強グレが飛んできたり、ダッシュAで動く重火力や支援がそこら中に闊歩することになりまさに世紀末。
装甲が薄い?当たらなければいいんだよ当たらなければ

ともかく、下記の所以ゆえVer4.5B以前の環境においては、使用率1位に輝いた脚部モデルである。
ヤクシャ弐よりも速い脚でないと追いつけない。
ヤクシャ弐よりも積載の高い脚で装甲を固めないとないと戦闘で勝てない。
だから対抗策は同じ土俵に立てるヤクシャ弐脚やセイバーZXを用いたアセンに乗る事
「とんだインチキパーツだなこりゃ」
後述する入手難度も相まって、所持している時点で一定以上の実力者なので、役者弐頭のフル役を畏怖の念と羨望の目で見るボーダーも多かった。実際敵に居ると絶望する
ただでさえ強いボーダーがこの脚部を使うものだから、所持できない層の一部が「あんなの公式チートだ!」と悔しさから口走るも「じゃあお前も弐脚使えよ」と返されるのであった。

とはいえ、いくら強い強いと言われていてもあくまで「強襲兵装をハイバランスで組める」「全国対戦で強い」に過ぎない。
なので、ルールが変わる「大攻防戦」や「ユニオンバトル」、「スクランブルバトル」でも適性こそあっても、
円XVMT等ダッシュ・積載の両立に成功し、役弐以上に適しているとされるモデルもあるため一概にベストアンサーと言えなくなる。
また、あまり知られていないが高速移動A-とAでは、実はステップ初速が秒間0.6mしか差が無いのである。
具体的にどれくらいかって?1ステップあたり雷花・燕と麗のバストサイズの差ぐらい。
この差をどう見るかはボーダー次第だが、長距離移動力以外はダッシュA-脚部などを筆頭に十分対抗の余地があると考えていいだろう。
ダッシュ一段階をとって最高速度を重視するか、この一段階を諦めて他の性能の上昇に回すかはボーダーのプレイスタイルによって変わってくるだろう。

とにかく買って損なし、待ったなしだからこそ今すぐ買ってぶん回せ!
とにかくコイツで組めるアセンを部分的でも超える何かを持たせないと最上位戦で通用するアセンとは言えないため、研究用という意味でも乗っておきたい脚部である。
ただし仮にまた弱体化した場合でも返品はできません

購入条件は英雄賞5個(=全国対戦で敵味方合わせて総合ポイトン1位を計50回)という、BBXZP現在も非常に高い難易度であろうこのパーツの購入条件は、実装時から一切変わっていない。(そして、Ver4.5B以前はユニオンレベルによる代用も不可だった)。Ver2.5当時購入条件に勲章を要求する機体パーツでは唯一の例外。
やはりユニオンレベル代用等でこれだけのハイバランスパーツを早期に開放するのは危険なのだろうか。
ちなみに、似たような性能のセイバーZXもコアストライカー20個(1バトル中に敵コア攻撃で20%前後の被害を与える。要するにコア凸しないと入手不可)と、新米ボーダーには少し厳しいものになっている。

しかし武でついにこの脚もユニオンレベル50で購入可能に。多くのボーダーが喜んだ。役者の今までを知るボーダーの一部は、本当にたった50で解放されていいの?と困惑もした
そして、同じく武でやってきた世界を破壊するディケイド……じゃなくて新たな要素"加速"を引っさげた新型機ガルム67に抜かれなかった脚は役弐脚だけ。
これもある意味すごいことではなかろうか。

武も進みXとなった現在、旧世代傑作機の正当後継機である各種新シリーズが様々な高性能を引っさげて続々とリリースされている。
この中にヤクシャの後継機であると目されるZ.t.という機種もある。彼は役者弐という伝説を弐脚の弱体以外で超えることができるのだろうか。



最終更新:2018年01月28日 10:17