外伝ストーリー



外伝ストーリーその70 連合戦上のネレイドン

遥か未来。地球は荒廃し、人が住める土地はかつて日本と呼ばれた土地である神州だけとなっていた。
そんな世界に残された人々は、過去の歴史をもう一度やり直すことで世界を再び繁栄させようと考えた。
これが歴史再現と呼ばれる試みである。

しかし、歴史再現を進めていく中でGRF、EUSTの末裔とマグメルの末裔との間で争いが起こった。
結果、マグメル側は負け、名をエイジュンと改められ両組織の暫定支配を受けることとなった。
それ故エイジュンのトップには最も能力のないものが選出され、さらにSSランクに達した者は以後戦闘に出ることができなくなった。

その後、再現は進みR.E.45年。歴史再現の指針となっていた歴史書である「見ちゃダメファイル」が、10年後であるR.E.55年の記述を最後に更新を停止、以降の歴史を綴らなくなった。
これにより世界の終わり、「末世」が来るのではないかと世間では囁かれ、それを裏付けるような怪異も各地で起き始めている。

そして末世、R.E.55年。エイジュン唯一の拠点である母艦ツィタデル。
その中にあるツィタデル教導院、エイジュンの最高機関でもあるこの教導院で最も能がない故にエイジュンのトップに選出された"水没自損"ゼラとその仲間たちが動き出す。

外伝ストーリーその69 大図書館の傭兵

         「傭兵生活を、もっともっと楽しくしませんか?」

         何か悪いものでも食べたのか、彼女---まじめは言った。
   前振りがあったわけでもない。それ以前に、彼女と知り合いだったわけでもない。
               唐突に、まじめは言ったのだ。
         「そういう話なら、マグメルに掛け合った方がいいと思うが」
   と、喉まで出かかった言葉を腹の底まで押し戻したのは、俺---クールの悪癖だった。

    情に棹させば流される、とは有名な小説の一節だが、しばらく後の俺の心境はまさにそれだ。
川の果てまで流れ流され、河口付近を漂っていた俺の周辺には、同じように流された奴らが集まっていた。

                     冷静
                    インテリ
                     お嬢
                     熱血

             そしてなぜか通りがかるナルシー。
   最高の憩空間だった食堂は、もはやトレーニングルームと変わらない有様だ。

           「ええと、今日の活動ですが、食堂の……」

            聞きなれた台詞を、まじめが口にする。

          「あ、そういえば、食堂の新メニュー食べました?」

「おっ、インテリも気になったか? あの子、可愛いよな、俺、スレンダーな子が好みでさ」

「話をそらすな。あと熱血、インテリはウエイトレスの話なんてしてないし、お前の好みはどうでもいい。そもそも……」

   「冷静さん、話題が余計に逸れて……。ほら、まじめさんがこっちを怖い目で」

   「睨んでいますわ。なのでクールさん、ここで目の覚めるようなオチを一つお願いしますわ。」

             「いや、オチとか関係ないだろう」

          今日もまた、寄り道だらけの活動が始まる---

外伝ストーリーその68 ブラストウォーカーは衰退しました

わたしたちブラストウォーカーがゆるやかな衰退を迎えて、はや数十年。
すでに戦場は” ブラストランナーさん ”のものだったりします。
平均身長5メートルで8頭身、高い性能を持ち、コアが大好きなブラストランナーさんたち。
わたしは、そんなブラストランナーさんとブラストウォーカーとの間を取り持つ重要な職、国際公務員の” 整備官 ”となり、故郷の ブロアの里に帰ってきました。
祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだのですが...。

ちょっぴり不思議でかなり不条理な、そんな物語のはじまりです。

外伝ストーリーその67 ニュード色へプタグラム -Color of the newd Heptagram-

    「ボーダー集う、そこは危険なニュード採掘地」

舞台となる少年の故郷の旧ブロア市街地は、
現在は街の各所でプラントが設置されたニュード採掘地であり、
豊かなニュードの埋蔵されているニュード汚染地域である。

ニュード採掘開始前に街を離れ、城塞都市バレリオで生活していた
少年は久しぶりに故郷へと帰ってきた。
最近、よく夢に現れるようになった少女が、
少年に街に戻ってくることを求めているように感じたからだ。

もはや街で過ごしたした記憶も薄らいでいるが、
元々、バレリオでの生活よりも街での生活の方が性にあっていた少年は、
深く迷うことなく、彼女の求めに応じて帰郷することを決意する。

街に戻った少年は、早速幼馴染の少女とも再会し、
ベース施設の一部を改築して作られた軍学校への編入手続きも済ませた。
少女と同じ学生寮(といっても当然部屋は別だが)に下宿させてもらえることにもなり、
いよいよ本格的に街での生活が始まる--

そんなある日、少年は目撃してしまった。
立ちこめる硝煙の向こう側、パイロットスーツで佇み、
今にもブラストランナーに乗り込もうとしている幼馴染の姿を。

どうやら彼女はすでにボーダーとしての資格を持ち、
最近、街で頻繁に起こっているEUST側傭兵とGRF側傭兵の小競り合いを人知れず解決していた、
というのだった。
秘密を知ってしまった以上、少年も無関係ではいられない
少女をアシストしてその小競り合い解決に力を貸すことになるのだが--

外伝ストーリーその66 B.B.Ⅲ

一日中、強襲がAC慣性で飛んでいたのも今は昔の話。

BB(ボーダーブレイク)は、四つの兵装折々の特徴を見せるTPSゲームとして広く知られていた。

都内某所にあるセガ本社。
そこに勤務する開発スタッフの牛マンは、BBのアイドル?と呼ばれているチャンスギャルズの
クラちゃん、ダブちゃん、ブレちゃんの3人の女の子たちと一緒に広報として活動している。
とは言え、バージョンアップが行われてしばらく経つ今のBBでは、特に記事にするような事件が
起こるわけでもなく、会社でだらだら過ごす毎日を送っていた。

――そんな冬のある日。

冬だと言うのに、プラント内に桜色の光が一斉に降り注いだのだ。
さらに驚くチャンスギャルズの筐体に一斉にチャットが届いた。差出人は不明。その中身は、

『サテラ(イトバンカー)が降ったら、約束のあの場所で――』

後半は文字化けしてしまって読めない。けど、どこか意味深なその文章。
そして、送信日時はなんと2009年になっていた。

「これは過去から届いたチャットなのよ! まさに今の状況を示していると思わない? 約束のあの
場所がどこなのか? そこで何が行われるのか? そもそも、どうしてサテラ(イトバンカー)が
急に降り出したのか? 我々チャンスギャルズでこの謎を解き明かすわよ!」

自称・チャンスギャルズリーダーのクラちゃんは力強くそう宣言するのだった。

外伝ストーリーその65 初出撃にオススメなブラスト

「マスター。私と一緒に、初出撃をしてください」
僕の前に現れたブラスト(のAI)はそう言った。
艶やかな装甲。透き通った大きなセンサーアイ。初雪のように白いカラーリング。
スレンダーな動体と頑強な手足。そして――武器を纏わず非武装の姿で。
このブラストは天才整備士であるグラント叔父さんからのプレゼントで、
僕の色々な初出撃を専用ブラストとしてサポートしてくれる……らしい。
いや、僕がずっとブラストを欲しがっていたのは事実だけど。
ネガティブシンキングかつ引きこもりな僕は、
単に『フツーのボーダーとしての傭兵デビュー』がしたいだけなのに……! 

外伝ストーリーその64 ぶらせんっ!

ニュード耐性のあるボーダー・少年が拾ったフルクーガーII型ブラストは、
翌朝、全裸の美少女・クガかみさまにかわり、彼の氏神であると告げる。
さらに彼女は傭兵稼業繁栄のため、少年に1000機のブラストを授けると宣言する!
その日から少年の周囲に集まってくる異型のブラストたち、そして傭兵仲間や
変態ナルシストの巻き起こす大騒動。
クガかみさまの「ご利益」で少年は幸せになれるのか…

外伝ストーリーその63 ニュード色シンフォニー

気遣いタイプで苦労性の主人公・少年
そんな彼の通うGRF軍学校が、
同じ街にあるEUST軍学校と学園統合することになった。

10月からの仮統合期間、
GRF側の選抜生徒の一員としてEUST軍学校に通い始めた少年だったが、
そこで待っていたのは、個性豊かな少女たちの出会いと、
GRFに対する拒否反応。

空気をよくしようと奔走する少年は、そのうち……。

「あたしのことならほっといて。あんたと馴れ合いたくないの」

外伝ストーリーその62 このプラントは進攻しない部が占拠しました。

人畜無害な普通のボーダー(だが凸厨)・少年。彼は、強グレの弾を補充し忘れたため、
敵リペアポット併設プラントに忍び込む。そこで出会ったのは2人の美少女だった!!
「……がう……なわばり」(美少女その1)
「ふははははは、見せてあげましょう、ネクロマンサーの秘密を!」(美少女その2)
び、美少女……だった!? 事情を聞くと、どうやら2人はこのプラントで寝泊まりしているらしい。
流されるがままに少年もこのプラントに泊まることになり……? 
至って普通(凸厨だけど)なボーダーとちょっと非日常的な美少女たちが贈る、
プラントで同居な戦争ラブコメディ!! 「コア凸に行けない生活なんて……くっ」(by凸厨ボーダー)

外伝ストーリーその61 ニュード色カルテット

ブラストの遺伝子を組み込んで作られた、
「シュラゴン」と呼ばれるバイオロイド。
「シュラゴン」が存在する近未来。
「人間の完全なるパートナー」として作られた「シュラゴン」は、
人間社会に浸透し、今では人とシュラゴンが共に学ぶ学園も存在している。
「私立鞍馬学園」に通う主人公「少年」は面倒見の良くお節介焼きな学生。
ある日道端で倒れていた身元不明のシュラゴンを見つけ保護することに。
そこから物語は動きはじめます。

それからしばらく彼女の面倒をみていたが、持ち主がいないということで、
彼女のご主人 さまになることを決意するが。。。
道端で拾ったシュラゴンと、そんな彼女の姉との出会い。
そして、彼女たちに何やら手を貸しているらしいアヤシイ男の登場と、
彼女と出会ったことによって亮太の周囲は瞬く間ににぎやかに、
そして慌しくなっていきます。
さらにそこに学園での女友達や、学友のシュラゴンも加わって
騒々しさはさらに加速していくことになり……
彼の生活は、それまでとは一変することになるのでした。

不思議なシュラゴンと、それを囲む友人たちと共に送る学園生活──
その中で起きるシュラゴンたちの心の成長と、
そんな少女たちの気持ちを一身に受けることになる亮太。
だが、そんな彼女たちはそれぞれに色々な“秘密”を持っていて……?
そんな彼氏彼女の、大騒ぎの日々がここにスタートするのでした。



最終更新:2012年11月11日 21:20