7 童話 あにきかねもとと暗黒のもうこだましい

前回のお話:
はんしん村あきのだいしゅうかく祭が行われているさなか、
いまおかとひやまは みずからをきたえるために 人しれず森にしゅぎょうにでた。
しかし森でであったなぞのばけもの『ツライボーグ』は、じんちをこえたそんざいだった!
いまおかとひやまは そのなぞのばけものにおそわれ、いまだにしょうそくはふめい。
いっぽうそのころ、あにきかねもとは のんびりとタバコの火を あかほしにおしつけてあそんでいた!!
それはもう、ぎゃくたいだ―。

※R-18 これは一部の大人向けの特殊な童話です※




はんしん村のめんめんがとこについたころ、まゆみ村長は一人 いまおかとひやまをさがしに 森にはいっていました。

なんだかんだいって まゆみ村長は 村長なので村人がしんぱいなのです。

ほったらかしにしている あにきかねもとへのはんぱつ心も少し・・・ほんの少しだけありましたが。 

ほんとうに ほんの少しです。


なにはともあれ、まゆみ村長は 森を歩いているうちに、森のおくであやしいこうけいを 目にします。

なんとそれは、きっこうしばりにされてつるされた つらいさんのようなぶったいと、
それをかこみこむ人々 というすさまじいこうけいでした。

もしかして、これがうわさの『とらとう』というやつでしょうか。

まゆみ村長は すがたをかくして、しばらくみまもることにしました。


リーダーのような男「おうおうつらいちゃん、なにをそんなにりきんどるんや(そのめはやさしかった。)」

つらいさん「あにぎがねもどおおおおおおおおおおうおおおおおおおおお!!
       おまえらうそつきやがってえええええええええ!!
       ぜんぜんもうこだましいあかんやんけええええええええええええええ!!」

リーダーのような男「まぁおちつけや・・・。つらいちゃん、あんたにはもうこだましいがまだたりてないんや・・・。
             もういっかいあの水のんだら、ぜったいもうこだましいは さらなるかがやきをみせるはずやで・・・。」


リーダーのような男はそういうと、ぶかになぞの水をよういさせ、

つらいさんに むりやりそれをのませたり その水をぶっかけたり やりたいほうだいしました。


そのおぞましいこうけいをみたまゆみ村長が かえってみんなにほうこくしようと ふりかえったそのときでした。

ヒュン!!

なんということでしょう。あっというまにまゆみ村長は きっこうしばりにされてしまいました。

さすが きほんてきにやくたたずなだけはあります。


なんということでしょう。このあたりは もうとらとうのなわばりで、すでにわながはりめぐらされていたのです!

わなにかかったまゆみ村長にきづいたとらとうが 歩みよってきました。

「なんやおまえ、いかにもやくにたたなさそうな 顔しとるのう。」


あうあう、ちがうのです!

まゆみ村長は きょうふのあまり やくにたたなさそうな顔になってしまったのです!けっして 元からではありません!


そしてとらとうたちは まゆみ村長に

「おまえはつらいちゃんのエサやw」

といいはなち、そのまままゆみ村長を さんかくもくばの上にほったらかしにして どこかにさっていきました。


つるされていたつらいさんは、れいのごとくみずからぶちぶちとなわをきり、たちあがりました。

そして、つらいボーグは みずからを

【かこの『つらい』は死に、じぶんはその『つらい』をのりこえたそんざいである】

として、『ツライデス』と名のりはじめました。


ツライデスは、きっこうしばりにされて さんかくもくばでくるしんでいるまゆみ村長を見ると

にやりとわらいながらあゆみより・・・・・・・・・・・・・・・・・きゅうしゅうしてしまいました。


それからしばらくして、つらいさんはなぞのかんじょうになやまされるようになりました。

まゆみ村長をきゅうしゅうしたことにより、あにきかねもとへのコンプレックスやにくしみと

つらいさんがほんらいもっている、あにきかねもとをリスペクトするきもちがせめぎあい じれんまをうんでしまったのです。

なにがなんだかわからないまま、そのよる ツライデスはあいのままにわがままに はんしん村にかけだしました。


みんながねしずまるころ、とりたにのしょくりょうにしたづつみをうっていたしもさんは
はらもみたされたので、きろにつこうとしていました。

しかし しもさんのはいごには ツライデスのすがたが・・・。


ブシャアッ!!

「(ラガーにもうおそなえできなくて)すまんなあああああああああああああああああああああああ!!!!!」

そのしもさんのひめいで とりたにと おとなりのせきもとと あにきかねもとがとびだしてきました。

そこにはしもさんのすがたはなく えらくひだいかした つらいさんのようなぶったいが そびえたっていました。 


とりたには このいじょうなこうけいをまのあたりにすると

「・・・なんだ、ゆめか」

とつぶやいて いえにもどっていきました。

さすがしっかりもの。きもったまもしっかりしています。げんじつとうひとも言います。


しかし あにきかねもととせきもとは 今のいじょうじたいをうけとめ、なんとかしなければいけないと考えました。

というか、なんとかしなければ はんしん村にあしたはありません。


ここでせきもとが、

「あにきかねもと、ぼくがおとりになるんで、そのすきにやつをたたいてください!」

といって、ゆうかんにも ツライデスのほうにいちもくさんに かけだしました。


しかし、ねおきだったせいか よくきこえなかったので あにきかねもとはそのこうけいを ぼーっとみていただけでした。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおぎゃあああああああああああああああああ!!!」

せきもとは あえなくツライデスに きゅうしゅうされてしまいました。


そしてツライデスは にやりとわらうと

「つぎはおまえだあにきかねもと!おとなしくしぬんだな!!」

といって ひやまのとくいわざだった ニゴロショットをはなちました。


しかし、ニゴロショットは、あにきかねもととは まったくぎゃくのほうこうにころがっていきました。

ニゴロショットは あつかいがむずかしいのです。


「ちくしょう!よくもせきもとを!」

あにきかねもとは、とりあえず 足もとにおちていた「HIROSHIMA」とかかれたぬのを まるめてなげつけました。

ちなみに、うらには「K U R I H A R A」とかかれています。


よっぽどきいたのか、ツライデスはすさまじいこえでさけびました。

「わたしを ほんきにさせたな! 死のせかいへ 行くがいい!!」


しかし、あにきかねもとはどんなこうげきにも たえました。

たえたというか ツライデスがしょぼいというか、…きっと、あにきかねもとががんじょうであるにちがいありません。


ツライデスは、あにきかねもとのがんじょうさに うろたえだします。

「な なぜ死なん!?」

ツライデスは、さらに ひっさつのへいさつショットや デッドボールをれんぱつしました。

しかし、あにきかねもとは たおれません。


あにきかねもとは おおごえでさけびました。

「まだまだ! まだまだ 死ねんのじゃ!

 この命、もえつきても! おれは フルイニングをけいぞくする!!」


あにきかねもとの たましいの叫びをきいて ツライデスはまけじと言いました。

「ぼう力や キャラクター性だけで フルイニングを つづけることはできぬ!」


「……ぼう力でも…… ……キャラクター性でもない……!!」

どかッ!!あにきかねもとのはなったライナー性のなにかが ツライデスをとらえました。


「では なんだと……」

ツライデスがそう言いかけたとたん、あさの光がはんしん村を てらしだしました。


つらいさんは もうこ水(仮)ののみすぎで こんどはたいようの光にあたると とけてしまうたいしつに なっていたのです!

つらいさんは いちもくさんに森ににげこみました。


あにきかねもとは、みずからにおそいかかる かなりのめんどくささにうちかち、ツライデスをおいかけはじめました。

ここでのがしては きっとあしたからあんみんできません。

しかし、おいついた先には うずくまりうめきごえをあげながら みょうな水をのんでいる ツライデスのすがたがありました。


じんじょうじゃないようすだったので、あにきかねもとはおそるそる ちかづいていきました。

と、そのときでした。くろいなにか・・・もうこだましいが ツライデスを のみこみだしたのです!!


「な ぜ だ! こんなにも もうこだましいを 手に入れたのに……もうこだましいとはいったい…… うごごご!!」

ぐごごごごごごご

 つらいですつらいですつらいですつらいですつらいですつらいですつらいです!!

そして、ツライデスのからだは どんどんへんけいしていきました。


そしてそこには、いまおか ひやま まゆみ村長 しもさん せきもと を からだからはやした
グロテスクいがい なにものでもないぶったいがありました。


 「わたしは ネオツライデス 

  すべてのきろく すべてのあにき すべてのきゅうだんを消し 

  そして わたしも消えよう えいえんに!!」


ばけものとかした ネオツライデスに、
あにきかねもとはまけじと フルスイングといみふめいなフルイニングとたいまんなうごきでたいこうしました。

そして そのちんたらとフルイニングでたたかうすがたをみて、ネオツライデスは 少しずつなにかを思い出してきました。


きれいなもようをえがく あにきかねもとのはいた タバコのけむりを。

けっして休まない そのきょうじんなすがたを。

そして、それにほれこんで はんしん村にやってきた自分を。



 自分は、なぜあんなにもそんけいしていたあにきかねもとを・・・

        こんなはずじゃない・・・。・・・つらいです・・・つらいです・・・。



ネオツライデスは なみだをながしつづけました。

なんとそのけっか、ネオツライデスのながしたなみだとともに もうこ水(仮)も体からながれていきました。

そして、ばたりとたおれたネオツライデスは そのまま気をうしないました。


「ぼ・・・ぼくはいったいなにを・・・。」

めがさめたころには、もとの ふつうのへんたいストーカーせいねんの つらいさんにもどっていました。

きゅうしゅうされた人々も、しらぬあいだにじたくでねむっていました。

なにか からだがべたべたするのは ごあいきょう。


あにきかねもとは なにがおこったかはよくわかっていませんでしたが、

なんとかききは去ったことをかんじて あんしんしました。

かってにあばれて かってになかれて かってにたおれられては たまったもんじゃありません。


そして、とりあえず すいみんじかんを削られたはらいせに、かがみのせかいでまなんだ ほんきモードになり、

そのままつらいさんを ぼっこぼこの4あんだボッキボキかためうちにして ねむりにつきました。


つらいさんは きれいなお花畑のげんかくにまどわされながらも、

ふらふらと むかしすんでいた自分のこやにかえってきました。


つらいさんはなにがあったのか 自分でもよくおぼえていないようですが、

だれがどうみてもとてもナチュラルなくうきで はんしん村にかえってこれたことに よろこびをかくせないようす。


とりあえず おおいなるあいと うちゅうよりでかいうつわの大きさで
自分をすくいだしてくれたあにきかねもとの家の方角に 圧倒的感謝・・・っ!!

わらのねどこの上で 「びっくりするほどユートピア!」とさけびまくったあと、
そのままぜんらであかほしの家にらん入しようとたくらみました。



 しかし、つらいさんはのどがかわいたので、

    だれがいれてくれたのかわかりませんが、つくえにおいてあった水を いっきのみました。


   よくじつ つらいさんは こつぜんとすがたをけした。


                      おしまい




次回予告:
はんしん村に古くから伝わる『バース神』。
バース神は はんしん村に おおいなるめぐみと はってんをあたえました。
しかし、ある日 こつぜんと姿をけしたバース神。
それ以来、オマリーと名乗るなぞの行商人が はんしん村にやってきては、
バースのさいらいや!と言ってへんなにんげんをおいていきます。
それでは今まで どんな人がやってきたのでしょうか。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年10月18日 21:29
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。