警官嫌い 横浜狼犬エピソード1


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題名:警官嫌い   横浜狼犬エピソード1
作者:森詠
発行:光文社カッパノベルス 2000.5.30 初版
価格:\838





 こちらはシリーズ最新刊であるが「エピソード1」の名を冠せられた短編集。シリーズ初作『横浜狼犬』に至るまでのエピソードを時間軸に沿って並べた作品集で、これがまたいける。長編を補完する役割を負っており、横浜に暗躍するアジア系黒社会や地元やくざ組織の構図、主人公である海道章の一匹狼の経緯、その後の重要な構成人物である脇役たちとの出会いの数々など、シリーズ第一作で書かれたものの多くの裏の物語を知ることができる。

 こうして短編の集積で地盤を固めシリーズ構成を整えるというのは『新宿鮫』にはなかった新しい方法。長編第二作『死神鴉』(現状、なかなか入手が困難)との間には「エピソード2」が挟まれるという。長編をあくまで短編が補完してゆくことで、森詠版の魔都・横浜が構築されてゆくことになりそうだ。

 ちなみに長編第三作は今秋中にも纏まるとのこと。なおのこと『横浜狼犬II/死神鴉』の再版が待たれるところである。

(2000.11.04)