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光源


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題名:光源
作者:桐野夏生
発行:文藝春秋 2000.9.20 初版
価格:\1,619

 んー。小説としては上手くなったとは思うし、内容も深みや奥行きが出て来て、ドラマなどにしても行けそうな作品であり、ある意味で本当に完成度の高い作品だと言えるのかもしれないけれど、こういうテンションの低いヒューマンなだけのジャンルというのは、日頃人間との腹の探り合いをして日々の仕事を送っているぼくなどには、あいにくとあまり面白くない。

 人間の弱さを多種類にわたってたっぷりと描き込んでいるというのはわかるが、やはりこの作家はこうして篠田節子風味のジャンルを選ばない作家という顔は似合わない。強い女や捨て身の男たちを描いて、ミステリーあるいはハードボイルドという元の踏み台に戻ってきて欲しいのである。

 そう言えば真保裕一『ストロボ』にもどことなく似ている作品だなあ。真保裕一もたまにジャンルという荒れ地を彷徨い出してしまいそうな作家ではあるけれど。

(2001.03.18)