花の鎖




題名:花の鎖
作者:湊かなえ
発行:文藝春秋 2011.3.10 初版
価格:\1,333



 かなえ『花の鎖』読了。売れているんだろうね、この作家。どこの書店でも目立つ位置に置かれてていのよいディスプレイと化している。だからっていうんじゃないだろうが、装丁さえもが以前より遥かに華やかになった。

 内容も陰惨なものから次第に身近なものへと遷移しており、それでいてストーリーテリングにも磨きがかかってきている気がする。感動する、っていうところには今ひとつ及ばないところが、この作家の持つ寓話的作風の弱さなんだろうけれど。

(2011.03.29)
最終更新:2013年06月08日 11:22