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榎本武揚



 著者には珍しい時代物と言えそうですが、二つの時代を交互に描く手法で、やはりとても実験を凝らした作品。函館五稜郭戦争の革命の親玉で北海道に独立構想を立てた人物でありながら、維新後なおも政府から徴用され続けたのは何故か? その疑惑に、太平洋戦争後逃げまどう憲兵の姿を重ねて描く二重奏。間違いなく素晴らしい小説です。

 読みだしたら止まらない面白本でもあります。

(1992.07.19)