狩人は眠らない
題名:狩人は眠らない 上/下
作者:森 詠
発行:角川書店 1989.04.30 初版
価格:\1,223
森詠はノンフィクション・ノベル集「振り返れば、風」以来のファンです。さて今回の本は森詠にしては割とアクションの多い長編でした。上巻が1975年サイゴン、下巻が1988年ロサンゼルス。サイゴンで娘マリコを失った主人公が、13年後にロスで再会するが・・・ベトナム戦争がしっかり絡んで、誘拐団との追走劇といった仕立てになって楽しめます。
サイゴンの刑事がいい。
が、前作「夏の旅人」(中央公論社)のインパクトが強すぎたためそれに較べてしまうとイマイチかな?
ところで・・・
とうとうぼくは「燃える波涛」の第1巻に手を付けてしまった。
これは森詠のライフワークですね、きっと。 活字ぎっしり小説、現在のところ5巻までということで、当分他の本は読めそうにない。
まあ、ゆっくり読んでみます。
(1989.09.27)
最終更新:2007年07月23日 00:00