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*法律事務所 #amazon(4094054022,right,image) 題名:法律事務所 原題:THE FIRM ,1991 作者:JOHN GRISHAM 訳者:白石朗 発行:新潮社 1992.7.20 初版 1992.8.25 3刷 価格:\2,200(本体\2,136)  アメリカでの超ベストセラーというだけで読んでみたけれど、 これがそれほどのものなの? というように思いました。文庫で出せ、文庫で……と思ったのが、読後の第一の感想でした (^^;) あ~あ。  ぼくの知り合いの、 最近ROMしかしないのぐてつ氏という人は、何でも100ページ読んでつまらなければ読みやめて次に移るそうです。 そうでなければ未読が溜まる一方でどうにもならないので。 二段組の場合は、すると80ページくらいでやめちゃうんでしょうか?(^^;) とにかくこの本、 100ページ読んだ段階で面白いなんて言う人あんまりいないんじゃないかと思う。 ぼくはちなみに200ページまでは忍耐あるのみでした。『悪夢のバカンス』を思い出す人は思い出してもよろしい (^^;)  それで実際にああ、 面白いな、と感じ始めるのは300ページを過ぎて後のこと。 残り140ページが面白いんです、実際のところ。物語はそれほど奇をてらっていないし、 けっこう陳腐だとも感じちゃった。個性的だな、と感じさせてくれたのは、主人公のいかにも法律家めいた風貌、思考、行動様式で、 その冷静さ、ときには傲慢とも映るほどの独自性が、まわりの美しき助手たちに最大限の苦労と危機を強いる点は、 酷にも見えちゃった。  ラストに近づくにつれ、 なんとなく冒険小説になってしまったけど、やっぱりこの本、 あんまりバランスのいい本とは思えない。ちなみにイギリスの名篇『鷲は舞い降りた』なんかを思い出してみると(無茶だけど)、いかにもこの作品、こじまりとしてて、<ベストセラー>なんて名前の得体の知れなさを、思い切り再認識させてくれたりする。    しかし、 じっくり、慌てず急がず、書込みの深い、厚みのある物語をという向きには、 なかなか重厚でいいのかもしれない。ぼくはけっこう楽しんだんだけど、総合的に見ると、ちょっと買えない作品でありました。 (1992.10.11)

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