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*ラスト・ダンス #amazon(4150708096,left,text,image) #amazon(415001695X,text,image) 題名 ラスト・ダンス 原題 The Last Dance (2000) 著者 エド・マクベイン Ed McBain 訳者 山本 博 発行 ハヤカワ・ミステリ 2000.11.15 初版 価格 \1,100  警察小説シリーズ/87分署シリーズ、その第50作。ここのところ少し作品自体に以前の軽妙さが戻って来たようになってきた気がする。昔のようにライトな感覚で読めるペーパーバックらしき87分署が復活して来た感がある。  出版ペースも年に3作というのはやはり売れっ子の作家にしては多い。シリーズがスタートした1950年代には年間3作のペースで書かれていたようなのだが、近年では年間1作のペースが守られていたようなイメージがある。ぺージも分厚く、内容も少し重い印象で続いていた。  ロバート・B・パーカー、ディック・フランシスというハヤカワのミステリ作家勢は大抵、年に一度の発行、発行時期まで決まっていて、読者にとっても定番となり、季節の代名詞となり、固定読者層の期待をその固定主義が一心に背負っているようにさえ思える。そこにきて急加速するマクベインは何者なのか?  ペーパーバックで始まった軽妙な読み物でありながら、大衆にその人間ドラマを評価され続けてきた87分署シリーズが、再びぺーパーバックとして大衆の下に帰って来たというわけではないだろうが、マクベインの決意のほどが窺えるここのところの筆量であることは疑いもない。  いずれにせよこれは第50作! 1920年代の移民の頃にノスタルジーを投影させるストーリー。87分署は1956年に生まれ、半世紀に近いロング・シリーズとなった。この命の長さを支えているのは作者のシリーズへの愛だったのではないだろうか? 自分の作品を大切にしない作家が多いように見える現在、ぼくはただ黙ってこの50作という節目に瞠目し、喝采を送りたい。 (2001.03.18)

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