2013年03月11日18時ころ


 行き交う人々の瞳から、圧倒的な絶望の『エンディング』が見える……!
 これは、未来に起こりうる定められた光景なのか……!?

 薔薇に包まれたマギラントで、絶望する事無く次々とマスカレイドを撃破するエンドブレイカー達。
 その光景を遠方より確認した『勇者マギラント』は一人呟く。

「あの子供が示した可能性は、見事に希望という名の花を咲かせたようですね。
 希望は人々を束ね、活力を与えますが、枯れてしまえば、絶望という名の種が残るのみ。
 ……あの子も晩年には真実を知っただろうに、哀れなことです」

 戦争は今まさに最終局面、エリクシルの妖精が顕現しようとしていた。

「しかし、あの花は少々鮮やかすぎるようですね。
 万が一にも、彼らが『世界の真実を越える』ような事があっては問題です」

 マギラントは静かに一度右手を握り、軽く開いた。
 その掌に現れたのは、『三個の赤く輝く宝石』。

「計画は若干後退しますが、今のうちに、確実に剪定しておくとしましょう。
 遺失魔術『ファイナルストライク』……エリクシルよ、棘(ソーン)へと還りなさい」

 ふたたび薔薇が咲き誇り、地の底より無限の軍団が現れる……。
 エンドブレイカー達の抵抗も虚しく、マギラントは絶望と共に崩落し、海底に封じられた邇邇藝天地我尊の贄に饗されるのだった……。

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最終更新:2013年03月11日 18:06