東京湾ワラサ釣行
writer 高橋

2018/10/14
成銀丸1号船

今年は例年より遅い時期に始まった東京湾のワラサ。爆釣が続いていると聞き行ってきました。前日の14日は潮が流れず、後半1時間の上げ潮でしか食わなかったそうでトップ6匹と非常に渋く不安です。しかし船宿HPによると、明日(15日)はその上げ潮が朝一に来るから期待できるとのことでした。
前日14日の18時頃成銀丸に着くと場所取り札が置いてあるのでそれを取ります。既に1号船には2名。3号船はまだ誰もいませんでしたが、ここは1号船の札を取ります。理由は1号船はとても大きい(東京湾最大クラス19t?)のでその分人が乗り、コマセが効きやすいからです。ワラサは船の規模によって群れの集まり具合が全く違います。1号船なら多くの人が乗っても広いからやりやすいでしょう。あとは船長のアナウンス具合が好きだからです。
場所取りしてからは一旦久里浜まで戻り温泉につかり英気を養います。これでは久里浜の船宿でいいのでは?と思いますが、久里浜の船宿ではポイントに着くのが遅いのです。まず出船時間が松輪江奈港6:30に対し、久里浜港7:00です。ですがポイントは剣崎沖です。松輪江奈港ならポイントまで10分もかかりませんが久里浜は20分程かかります。よって開始時間が松輪江奈6:40頃、久里浜7:20と40分程の差がついてしまうのです。ワラサは朝一勝負な所も多いので、この40分には時間の差より大きな差があります。

当日は4時集合、左トモから2番目に座ります。成銀丸はドリンクバーがついてたり、カップラーメンが無料といった設備面がいいところも気に入っています。船宿のオススメの竿はビシアジ竿だそうです。それは短いから体に負荷がかからないのと、硬いからワラサの顔を上に向けやすいからだそうです。制作中?の貸竿には160cmくらいのビシアジ竿もありました。
ワラサ船はコマセ1つで9500円2つで10500円です。ここは迷わず2つを選択します。とてもじゃないけど1つでは足りません。なお2つコマセを買えば2つ氷が付いてきます。
船には片側8-9人乗りました。それでもやはり広くていいです。今日は普段船釣りをやらない方々も乗られていて、その方々はレンタルタックルでした。驚くはレンタルタックルの充実さです。竿はビシアジ竿ですが、リールはシマノの16ビーストマスター3000がついています。レンタルタックルで最新フラッグシップを使っている船宿は初めてみました。船釣りやらない人に説明すると、レンタルタックルのリールが18ステラみたいな感じです。またラークやビシ天秤セット、探検丸のレンタルもありました。更に驚くはその全てのレンタルタックルが無料だということです。電動リールレンタルセットなんて、普通は2000円くらいかかるのにそれが無料なんて本当に凄いことです。
道具をセットし、仕掛けを作り始めます。ハリスは8-10号と言われます。例年は6号中心ですが今年は型がよく、また手返しを早くするために8-10号なんだそうです。僕は8号しか持っていなかったので、それに11号のワラサ針をつけます。この針は僕の大好きなケイムラ仕様です。ここにケイムラチューブをつけます。よく余計なものを付けるなと言われますが、初めてワラサを釣りに行った時は激渋のなか2本釣り、竿頭になりました。それがケイムラチューブのおかげかもしれなかったからです。それにそれで釣れなかったら外せばいいだけの話です。隣の方は針に何も付けないそうなので、隣の人が釣れたらチューブを外すスタイルで行きます。
6:20には港を出て港前で待機し、6:30に全ての船が一斉にスタート。大型船は速度も速いのも利点ですね。すぐにポイントにつきスタートです。朝一しか釣れないとかもしれないと言われたので、最初から本気モードです。水深は68m程、タナ55mなので60mから3回ほどコマセを撒きます。1回目の投入ではアタリませんでしたが、船長からは凄い反応が出てるとアナウンスされます。確かに探検丸を見ると物凄い反応が出ていました。2投目を入れようとしたら右トモと僕の隣の左トモの方にヒット。すかさずチューブを外し投入します。そしてタナにセットすると凄い勢いで竿先が海面に突き刺さりました。最初のツッコミが1番強いのでそれだけは泳がせます。それからはドラグ締め上げて、早めにあげてくるように指示されます。なのでファイトは強烈です。硬いワラサ竿がまるで真鯛竿のように曲がります。5分程で上がったのは良い型のワラサでした。聞いてた通り今年のワラサは型がいいです。ワラサ用に買ったこの竿で初めてワラサを釣ったので(鱗付けはOBヒラメ釣行のイナダでした)とても嬉しかったです。しかしそんな喜びに浸ってる余裕などありません。朝一のこの時間が勝負だからです。タナはどんどん浅くなって行きます。10分ごとに3m程浅くなります。流しの最後はタナが35mでした。これはワラサの反応が上がってきてるのではなく、水深がその分浅くなっているからだと思います。3投目もヒット。船中ワラサ祭りです。船長も中乗りさんも大忙しでタモ出しをします。入れ食いでワラサをクーラーに入れる暇もありません。8号ハリスが切れる不安はありませんでしたが、問題は針との結合部分でした。外掛け結びで、かなりキツめに締め上げても1匹上げると少し抜けかかっています。次からはしっかり南方延縄結びをしなければならないと思いました。そんな入れ食いが潮止まりの9時頃まで続きました。
この時既にコマセを1枚使い切り、2枚目も2割程使っていた。そのたコマセをガンガン使うことが出来なくなりました。そうなると群れを狙い撃ちするしかありまそん。探検丸に群れが写り始めてから仕掛けを投入することにします。こうなると魚探に映らないような小さな群れは狙えませんが、コマセを効率よく使うことができます。このとき6本確保していたので、そんなに追加が欲しいわけでもありませんから。
9時から1時間程は全くアタリませんでした。探検丸に何の反応も写りません。本当に朝一だけで終わりかたと思いましたが、船長曰く今日は下げ潮でも続くと思う、と。
10:30からはポツポツと釣れるようになり、探検丸にも反応が写ります。狙い撃ち作戦を開始です。
水深は60mで指示タナは46mでした。しかし群れは55m付近に見えます。僕の仕掛けは6mなのでここは思い切って53からコマセを撒き、48mで待ちます。ラークにかけて30秒程でヒットしました。久しぶりのヒットだったのでさっきより少しだけファイトを楽しもうと思いましたが、既に筋肉が限界を迎えていました。電動リール様々ですね。そこからは群れが復活し、入れ食いとはいかないまでも3回に1回はヒットするようになりました。
コマセを使い切ってしまったため、12:15頃終了。皆コマセを使い切り12:30早上がりです。船中2-21でボウズなし、僕は12匹釣り上げ、大満足。持ってきた発砲には入り切らなかったので、隣の人のクーラーに入れさせて頂いたりしました。本当にありがとうございました。
今回の釣行で2回目のワラサ釣行だったので、色々なことがわかりました。
・全てはタイミングで、群れがいるタイミングでコマセを撒けたら喰う。タナはそこまで関係ない。
・ハリスの太い細いはそこまで喰いに影響しない(活性が高かったため?)
・針はしっかり結ぶべき。
・針は一回り小さい11号の方が喰いがよかった(吸い込みやすいから?)
・誘い上げ誘い下げはそんなに有効ではない。
・仕掛けは余分に持っていき、2匹釣れたら1つ変えるぐらいがちょうどよい。
・一日中ずっと釣りたいならコマセは3枚必要。

帰って捌くと腹に脂がしっかりのっていてとても美味しかっです。こんなに脂がのっているのに脂が口にまとわりつかないスッキリとした味わいが、養殖にはない天然もののよさだと思いました。

現在東京湾のワラサは絶好調です。誰でもしっかり予習すれば爆釣の可能性があります。難しくないので、コマセさえしっかり振れれば必ず釣れます。
是非チャレンジしてみて下さい。





リール:シーボーグ300mj PE4号
ロッド:海春80-270
最終更新:2018年10月17日 13:33