angler
風間、高橋、佐藤、磯貝、岩本

writer 高橋

世間がコスプレだなんだで浮かれてる日。当然、僕らもその流れに乗るつもりだった。だから、5人のメンバーは釣り人のコスプレをし、横浜へ向かう。


10/31午前中、バイト中の僕に風間さんから来年がきた。アジングに行こうというお誘いだった。非常に嬉しかったが、タックルもなにも持ってないし、バイトのため僕はスーツを着ていた。だから「行きたいけど、タックル持ってきてないです…」と言った。すると「タックルは貸してやるよ」と言って下さいました。全く素晴らしい先輩である。こんなん行くしか選択肢がない。
ということでバイトの休憩中に百均へ行き、鯵を持って帰るためのクーラーバッグとか、ジップロックを購入。バイトの帰りにジグヘッドとワームを購入。そうして僕は部会へ向かった。
部会で話したことは後日追記しようと思う。部会が終わったのは確か19:30、メンバーは風間さんの車に乗り込みいざ横浜へ。
30分ほどでポイントに到着。本当にこんなマンションの目の前の何の変哲もない場所で釣れるのか?と疑問に思ったまぁ実績あるならいいか。
僕はスーツを汚したくないからジャケットとベストを脱ぐ。そして車外に出る。もうね、寒いのなんの。僕何かわるいことしたのかなってぐらい寒い。これはヤバイと思ってたら、1年の岩本君が「これ、着ます?」とパーカーを差し出してくれた。全く素晴らしい後輩である。こんなん借りる以外選択肢がない。

そしていざ釣り開始、僕は風間さんからトラウトロッドを借りた。とりあえずジグヘッドを付ける最初は0.8gを付けた。僕が準備をしている間に佐藤が早速釣り上げた。本当に釣れることが確認できて少し安心した。とりあえずガルプつけときゃいいんだろ?なんて思考停止しながら買ったガルプを付ける。こうして準備はできた。だが釣り方がわからん。何せ僕はいつもは船釣りをしていて、ルアーなんてシーバスジギングぐらいしかやったことがない。ショアのルアーなんてもってのほかだった。
風間さんに聞く「で、どうすればいいんですか?」と。すると「まぁとりあえずやってみ。最初から教えてたらつまらないだろう?」と風間さん。なるほど、まぁ確かにね。でもね僕ルアーの知識皆無だから、教えて欲しかったなぁ。

まぁとりあえずやってみた。僕のオーバースローはぎこちない。そしてなんとなく遅く巻いてりゃいいんだろぉ!?というノリでリールを巻く。だがテンションがわからない。え?これちゃんと重りついてる?と思った程だ。仕方ないじゃないか、いつも使ってるの40号とか80号のビシなんだもの。それと比べりゃねえ。
そうこうしてる間に経験者達は釣り上げる。魚は確実にいる。フォールで食ってくるらしい。ということで俺もフォール中心の釣りをやってみる。できてるかはわかりません。するとコツンと竿先に当たりが合わせると引きが。お?鯵かな?と思いリールを巻く。だがドラグ設定がわからない僕はドラグをゆるっゆるにしていたせいで手前側に寄ってこない。だからドラグ鳴りっぱなしで経験者達にシーバスがかかったと勘違いされてしまった。実に恥ずかしい。ちなみに取り込み方も下手くそで恥ずかしかった。まぁなんやかんやで1匹釣れた。


その後もなんとなく2匹追加。一匹は雑すぎる取り込みでおかげで失敗し、放流した。しばらくすると当たりがなくなった。というか底がとれない。風間さんに相談する。どうやら僕が借りた竿だともう少し重くしなきゃ底がとれないっぽい。ということで1.5gに変更。なるほど、確かにテンションを感じる。
僕らの左にいた釣り人はさっきから釣りまくってるあんなふうに釣りたいなぁとぼんやりしていると岩本君が釣り上げた。そして小声で「あの人の真似したら釣れます」と言った。ということで左の釣り人をガン見。小さくアクションさせてからフォールさせている。見様見真似でやってみる。するとフォール中に当たりが。マジかよ~。ここからなかなかのペースで釣れるようになった。なんとなく隣で釣ってた岩本君と煽り合う。俺の言い分はこうだ、いつもシーバスやってる君がルアー初めましての僕より釣らなくていいのかと。この時点で8:4で僕勝っていた。悔しがる岩本君、優越感に浸る僕。伊達にずっと船アジをしていない僕はアジと以心伝心、シーバスばっか狙ってるルアーマンに負ける理由にはいかない。そうして僕は釣れてる人を真似してそこそこ数を重ねていった。結果は16匹、岩本君が10匹、僕の勝ちだよありがとう。パーカーの件といい彼には感謝しかない。
こうして僕の借り物だらけのアジング初釣行は無事成功で終わった。楽しかったから早くロッド買って1人で行けるようになりたい。
風間さんと岩本君、あなた達が居なければ釣りできませんでした。本当にありがとうございました。


writer 岩本

高校2年生から家の近くの多摩川でシーバスフィッシングを始めました。以来、その魅力に取りつかれ、時間を見つけては水辺に向かう生活を続けています。
アジングには元々興味があり、以前先輩方に一度だけ連れて行っていただいたことがあったのですが、その時はシーバス2匹とアジ一匹と苦戦を強いられたため、2回目の今回はリベンジマッチとなりました。
タックルは、ロッドがシマノのソアレ30のS610LS。リールは同じくシマノのソアレBBのC2000PGSSにアーマードフロロ0.6号。
リーダーはフロロカーボンの4lbを使用しました。潮は大潮前の中潮で、干潮が8時頃でした。

総会も7時半頃に終わりを迎え、期待に胸を膨らませ風間さん、磯貝さん、佐藤さん、スーツの高橋さん達と共に風間さんの車に乗り込む。
30分ほどしてポイントへ到着。先行者はカップルのお2人。カップルに気を奪われないようにしつつも準備をしていると、いち早く準備を終えた佐藤さんが早速1尾キャッチ。
序盤で4尾キャッチし、ご機嫌な佐藤さんであった。総会前にワームとジグヘッドを買っておいた準備を終えた僕も早速キャストを開始。
すると開始数投でアタリが!即座に合わせると、アジング初挑戦の時に味わった小気味いい引きが伝わってくる。
見事1尾キャッチすることができた。すぐにキャッチし、今日はつ抜けできるかもと胸を膨らませるがここからノーバイトが続く。
そんな中、場数が違うんだよとでもいうかのように次々に釣り上げる先輩方。風間先輩に至っては、釣ったアジを泳がせている。
今日アジングどころかおかっぱりルアー初挑戦の高橋さんもポツポツではあるが、釣果を重ねていく。焦りが募る。ヘッドの重さを変えたりするが、釣れない。
そうこうするうちに、風間さんがサメをかけ、力と力の真っ向勝負しているのを横目に、少しポイントを変える。
すると、後から来た赤いフードのアングラーが次々に上げていくではないか。初心者はまずは真似をするもんだということで、見よう見まねでやってみる。
これが、ハマるんですね。すごい。一気に3尾を追加した。ここで高橋さんが様子を窺いにきた。真似するといいですよと言ってみると、高橋さんも釣れている。
数を聞いてみると、8尾と、僕の2倍。負けられない。お互い煽りあいながら少しずつ釣っていく。さらにアジの引きがいつもより強く、楽しい。
しかし、合わせが弱いのか、何匹もバラしてしまう。
その後もポツポツ釣れ続け、9尾。つ抜けまであと1尾なのだが、これが釣れない。終了時刻が迫る。
どうもアジの群れの数が減ってきたようで、別の人のところだけ群れが入っているのか、釣魚会の面々がいるところでは釣れていなかった。
焦る。焦る。ひたすら場所を変える。ムカつく(?)ことに高橋さんは釣っている。すぐさまそこに走って行って投げるも釣れない。
しかしついにその時が来た。強めの当たりに、電撃合わせを入れると、すぐ突っ込むように走る。だが所詮はアジ。やっとのことで10尾目を上げ、見事つ抜けを達成した。
満足し、先輩方と食した勝利のあんまんは冷えた体を温めてくれた。
帰り道、風間さんの車を運転させてもらったが、記憶領域内の道路交通法の欠落が激しく、先輩方を怯えさせた。この場を借りてお詫び申し上げたい。
家に着いたのは午前2時前で親には怒られたが、楽しい釣行となった。
最終更新:2017年11月02日 23:42