TSC-R第5戦レポート


(竹内さんに掲載許可を頂きました。ありがとうございます。そしてなにより!おめでとうございます!)

10/24にボートシーバス釣り大会、TSC-R第5戦に参加してきました。
これが今年の最終戦です。

2010年シーズンの僕のここまでの戦績は、優勝→準優勝→準優勝。
そして、4年連続年間チャンプのメガバス保田さんが、6位→優勝→優勝。
第4戦終了時点で、2人のポイントが260ポイントで並んでいました。

話は単純です。
この最終戦で勝ったほうが、年間チャンピオン。

ここ数年、圧倒的実力で君臨し続けるボートシーバス界最強の男に、
釣りへの情熱だけでやってきた若造が挑みました。

今までの釣りの集大成とするべく、臨んだ最終戦のレポートです。



<大会前日プラ>

いつもプラは自分一人でやっているのですが、この時期はどこでも概して好釣果なので、
慶應釣魚会の後輩達をお誘いしました。
当日都合が良かったのは1年生の高橋君。

高橋君とは一緒に釣りにいくのは初めてだったのですが、彼が九州出身でライギョ釣りが
好きだということがわかり、家からポイントまでずっとライギョ釣り談義(^^;)

まずはこの時期良く釣れる荒川河口で遊んでもらおうと思いましたが・・・
この日は何故かイマイチ。
僕が1キャッチ、高橋君が1バラシ程度で移動!

次なるエリアは羽田D滑走路。
横浜スタートの明日はここからが本命エリアといえます。
まずはテトラ帯を狙いますが・・・いない。
シャローエリアも一応覗いてみると、結構ボートが浮かんでいましたが、
自分のシーズンテーマがストラクチャーであるが故に、長居せずに移動。

最後に橋脚エリアに向かいました。
表層のミノーイングではヒットしませんが、バイブレーションを沈めてみると・・・爆。
高橋君もテールスピンで爆。
毎投のようにバイト、2~3投で1キャッチてな感じです。

何故沈めると極端にバイトが上がるのか。
D滑走路を作っているところを見ていた方はわかりますが、そうでない方のためにヒント。
http://www.nsc-eng.co.jp/business/catalog/pdf/2010_No.1.pdf
水中のイメージがつきましたか?(^^;)

ここでしばらく遊んで、もといプラクティスをしていたのですが、サイズが問題です。
釣っても釣っても、50中盤止まり。
大きいのもいるのかもしれませんが、その前に取り巻きが食っちゃう感じです。
つまり、サイズが選べません。

時期によってはこの釣りでも勝てるパターンとなるかもしれませんが、
この時期は60~70クラスを狙っていかないと勝てません。
明日使うには微妙だな、という感触でした。


大師運河出口のパイプ堤方面もやはり好調。
サイズ的には、まだ羽田よりこちらのほうが効率が良い感じです。

横浜港まで来ると、バイト数は格段に落ちました。
しかし、60UPが食ってきます。
サイズを狙うならこちら方面でしょう。

最後はいつもと同じように南本牧の中までチェックしに行きました。
ここも魚は薄いですが、60クラスが着いていました。


というわけで、プラでの感触としては横浜港とそれより南。
数は出なくても、どこかでデカイのにあたるハズ。
それさえ外さなければイケる・・・ハズ!



<大会当日>

今回もお世話になったD-marinaから出船します。

前回ご臨終になったエレキも新調して抜かりなし。
このエレキ、多分日本にはまだ数台しか入ってきていないミンコタのニューモデルです。
ヘッドの部分がいつもタンカーバンパー等に打ちつけられて悲しいことになるので、
自転車のサドルカバーを被せました。
アイデア賞!・・・と思っているのは自分だけ(^^;)





鶴見川脇のスタートポイントでは、参加人数は減りましたが、名だたる精鋭が集まりました。
「来たな~若造」
メガバス保田さんからの絡みが・・・って、大会役員でもある保田さんから
ウェイインカード等を受け取り、スタートに備えます。
保田さんは都合でプラができなかったとのこと。
でも~、今日の戦略は教えません(^^;)


予定通り8時にスタート!
まずは昨日から目をつけておいた横浜港内の壁へ。
この日は前日からタンカーが着いていて、あまり打てるスペースがありません。
それでも50クラスをポンポンと2匹キャッチ。

次の一匹は・・・

来たぁぁぁ!
狙いの70クラス!

こいつは絶対にバ・・・



バレマシタ_| ̄|○


今の僕のタックルセッティングなら、一度フッキングを決めてファイトに入れば、
殆どバラさない自信はありますが、こいつは目の前で首を振って、フッキングが
決まる前にバレてしまいました。

これにはかなり落ち込みました。
今年は今までキッカーのバレが一回も無かったのです。
それが故に今まで勝てたともいえますが、逆を言うと、今のが獲れなければ・・・。


落ち込んでいても始まりません。
まだ大会は始まったばかり。

先程の一匹で最初の狙いの壁が終わったので、南本牧のほうに向かいました。
しかし、着いてみると超澄み潮・・・。
20m位向こうから、ルアーが泳いでくるのがはっきり見えます。
そして、5mくらい後ろから付いてくるシーバスも・・・。

ダメだ、ここでは食わせられない。


しかも、途中からエレキが全然進まなくなりました。
昨日羽田で遊び過ぎて、バッテリーがほとんど無くなってしまったようです。
何たることか・・・このためにエレキ新調したのに。

周辺の他の壁もエンジンで要所要所見ていきますが、出ない。
魚が薄い。

まあ、魚が薄いのはわかっていたのですが、壁ポイントなら有る程度の距離を
攻めきることが必要です。
しかし、エレキがほとんど使えないのでそれもできません。


残ったエレキの移動量で魚が獲れる場所は・・・。
穴か。

横浜港内に戻って穴打ちをすることにしました。
ただ、横浜港はAPECの関係で港内警備が厳しくなっていると聞いていました。
それゆえ、昨日もほとんどチェックしていない状態。

釣りはできるのか? 魚はいるのか? 当日まだ攻められていないのか?
多くの不安を持ちながら、横浜港に戻りました。
この時点で3時間経過。魚は最初に獲った2匹。まさに背水の陣でした。


横浜港に戻り、実績のある穴へ。
港はいつもと変わらない様子。
これなら釣りは出来そうです。

そして魚は・・・?
いた!いました!
相変わらず澄み潮で、鼻先まで追ってきてはUターン、というのが多いですが、
60クラスが結構います。
反応を見るにまだ攻められていないハズです。
希望が見えました。

この状況だと、十分な引きしろが取れないと魚に口を使わせられません。
少しでも奥の柱に、絡ませるように投げ込んでいきます。


何とか3匹のリミットが揃った後でした。
柱の奥で食わせた魚は今までとは別次元の手応え。
首振りのストロークが全く違います。
フッキングのあとは隙を与えずに一気に寄せにかかります!
こういうファイトのためにこさえた自作竿!
チラリと見えた頭は全長80クラス!?

もうコイツは本当にバラしません!
絶対にバラしません!!
ZETAバラスペシャルゥゥゥ!!!


      • 獲りました。
ボートに横たえた魚は叉長でも70中盤クラス。

よっしゃー!
ここからだぞ!

折れかけていた心が奮い立ちました。


同じ穴に続けて投げていきます。
タチの悪いことに、この穴の天井にはリブのように垂直に鉄板が入っているので、
そいつに当てると弱いルアーは即死です。

今年のトーナメントもこれで最後!というわけで、港湾実績No.1のエアディープを
惜しげもなく投入しますが、次々と鉄板の餌食に。
まさにエアディープ殺し(^^;)

実に4名もの殉職者を出しましたが、50クラスが連発する中、後2匹のリミットも
60クラスで揃えることができました。
実はもう一匹、70クラスがテールに喰いつきましたが、勝負する前に外れました。
この日は澄み潮のせいか散らすような喰い方が多く、ルアーを深く喰い込ませるのが
難しい一日だったと思います。


そして13時のストップフィッシング。
今回もやりきりました・・・。燃え尽きました・・・。


D-marinaに到着して検量すると、叉長74、60、58で、トータル192cm。
お世話になっているyokohama-yさんが丁度釣りから戻ってこられたところだったので
聞いてみると、60UPはなかなか出ない状況だったのでイケるんじゃないかな、とのこと。

確かに上位には入れたかもしれませんが、あの保田さんがどれだけ釣っているのか・・・。
朝一とラッシュ時にあった70クラスのバレが何度もよぎりましたが、喰い方からして
あの2匹は縁の無い魚だった。獲るべき魚は獲った。
言い聞かせるように大会を終えました。

今回もデジカメでのウェイイン方式だったので、結果は本部の方に集計して頂いて、
後ほどHPでの発表となりました。







帰りは横浜から大場川まで雨に濡られましたが、無事に家まで帰ってきました。
寝る前に、一応チェックしておくかと思いHPを覗くと、今回は既に発表されていました!

結果は・・・


マジで?保田さんとICFC遠藤さんが写真不備で失格!?
優勝はクレイジーハンター池田さん、準優勝が僕・・・。

ええーっ!?

写真不備の心当たりはありました。
僕も最初、当日配られたウェイインカードを置き忘れていて、慌てて撮り直していたんです。
確かにこれが無いと証明書が無いようなものなのですが。

なんだか、やりきった感が強くて、すっかり意識から抜けてしまう落とし穴がありました。


釈然としないまま、翌日、事務局の杉山さんに問い合わせてみました。
公式結果は出ましたが、本当の結果を知りたくて・・・。

保田さんvs僕の戦いは、僕が上回っていたそうです。

また、遠藤さんが194㎝だったということも別方面から伺いました。
僕が実質3位から2位繰り上げになったということですね。


公式記録とは別に、ほじくり返すようなことを聞いて申し訳なく思いますが、
皆が全力で競った記録を残しておきたかった。
ルールなくしては大会が成り立ちませんが・・・。
この件や今後のルールについては、また役員の方ともお話しできたらと思います。



ところで!

最後に一波乱ありましたが・・・

今シーズンの公式結果としては、優勝→準優勝→準優勝→準優勝。
全てお立ち台以上というこの上ない成績でした。

そして、念願であった、年間チャンピオンも獲得できました!!

僕としては、戦い抜き、限界まで力を出し切ったと思える1年でした。
本当に満足しています。

また、自分一人ではとても残せない結果だったと思います。
色々サポートして下さった方々、応援して下さった方々、ご連絡下さった方々、
皆さんどうも有り難うございました!!!
最終更新:2010年11月02日 23:08