Angler
      4年:芹澤、麻田、土屋
       3年:市毛、飯田、中川
       2年:小野、土田、松井、森田、吉田
       1年:市成、古賀、高橋、谷村、辻野、西村、松下、水上
Writer 小野

テスト最終日の7月27日深夜。ペンを持つ手を竿に持ちかえ集まった釣魚会一向、今回の夏合宿参加者は総勢何と19名!去年の倍以上の人数である。再興釣魚会の繁栄を感じさせるその人数に先輩方の顔にも笑顔がこぼれる。
テスト最終日ということもあって中には参考書やノートを持ったままのメンバーもおり、その勤勉さには3日前にはテストを終えていた僕としてはただただ頭の下がる思いであった。

さて、年間を通して慶應釣魚会の最大イベントといえる夏合宿の今回の目的地は去年と同じく長野県は大町市。初日は鹿島槍でエリアトラウト、そして2日目の木崎湖でのバストーナメントと続く日程である。
横浜からおよそ4時間をかけて目的地である鹿島槍ガーデンに到着。通常の開店時間よりも早く開いてくれることを期待したのだが、どうやらこの日は通常通りであるらしく1時間ほど待機、各々釣り談義に花を咲かせていた。

開店時間になると、腕に覚えのあるメンバーは大物池である1号池、それ以外は2,3号池へとそれぞれ散っていく。個人的に鹿島槍は5回目となる僕は前回好調であった3号池から始めることにした。
この日のために購入しておいた大型ミノ―を流れ込み近くにキャストし、細かくトゥイッチをしながら巻いてくると50cm程のレインボーが猛追を見せいきなりのヒット!
その後もミノ―を変え、同じように流れ込み周辺で次々とヒットを重ね、朝の1時間で50cmサイズのレインボーを4匹釣りあげた。これはかなり調子がいい。鹿島槍最高の釣果を期待できるかと思ったが、その後魚たちの警戒心が強まったのか、ピタリとヒットがなくなる。
周りの1年生や先輩たちも苦戦しているようで、時折ポツリポツリと誰かが釣り上げる程度で、僕などはその後お昼過ぎまで1匹も釣ることができずにいた。

昼食を済ませ、池に戻ってみると各池でペレットタイムが始まっていた。
この時間帯で、今まで釣れていなかった1年生も何匹か釣れたようで、初めて味わう鹿島槍のビッグトラウトの引きに非常に嬉しそうであった。

しかしペレットタイムが終わるとまた激渋の状況に逆戻り、再び我慢の時間帯を迎える。
スプーンやミノ―、クランクではほとんど反応してくれなくなり、苦し紛れにトップの釣りに変更してみるとこれが当たり、やや小型のレインボーがバス並みの激しいバイトをみせた!.・・・が、未熟な僕は上手くフッキングに持ちこめず涙をのんだ。

その後、夕マズメの時間を迎えるも状況はほとんど改善されず、終了時刻に。
1年生はおろか、エリア上級者の市毛さん、麻田さんも思うような釣果を上げられなかったようで、大変厳しい1日となってしまった。
まあ、こんな日もある。合宿は今日1日だけではないのだ。明日の木崎湖では今日の分まで、バスを釣り上げてやろうではないかと淡い期待をしながら、1日目の床に就いた。


実際はさらに悲惨な目にあうことになるのだが・・・。


Writer 谷村
最終更新:2010年08月15日 22:14