OB主催宮城ヒラメ釣行
9/2.3 宮城県亘理

writer 現役代表 高橋

今回はOB主催に参加させて頂きました。場所は仙台の亘理。僕にとって人生初となるヒラメ釣りなので、とても楽しみにしておりました。釣具屋で話を聞いたり、雑誌を読んだり、ネットで動画を見たりと予習を積んでから臨みました。しかし残念ながら宮城のヒラメ釣りに関する情報は少なかったです。

夜行バスで仙台に向かい、11時に亘理駅に集合。OBの皆様が車で迎えに来て頂きました。そこから今回お世話になるきくしん丸に向かいます。
きくしん丸に着いて、まず仕掛けの確認をしました。売っていた仕掛けは船宿オリジナルのものも含め全てシングルフックでした。僕が作ってきたのは全てトリプルフックです。果たしてどのような差が出るのでしょうか。一般的には軽いシングルフックの方が餌のイワシの動きがいいと言われています。竿は2つ持ってきました。73調子2.3mの万能竿と64調子2.7mのワラサ竿です。船宿に2.7mの方がよいと言われたのでそちらを使用します。 船宿には昨日の釣果、ヒラメ91cmの写真があり期待が高まります。
12時頃出船。席は自由と言われたので右ミヨシに座りました。僕の経験上、コマセを使わない釣りはポイントに船の頭から入ることが多いので、魚に餌をアピールしやすいというのと、お祭りしにくいという点からミヨシを選びました。ポイントまで20分程だそうで、その間に餌のマイワシを配りました。22cm前後のマイワシで、僕は大きいと感じたのですが、OBの皆様によるといつもより小さいそうです。15匹ほど配られました。船が走行中に船長がイワシを配るのですが、その間は自動操船だそうで運転室に誰もおらず、少し怖かったです。



エンジン音が弱まり、ポイントの近くに来ると仕掛けにイワシをセットしました。ヒラメ釣りではここをいかにスムーズに行うかが重要と言われておりますが、確かにその通りだと思いました。最初は親針を上顎に下から上へ貫通させ、トリプルフックを背びれに付けました。
合図が鳴り、スタートです。強めにサミングしながらゆっくりと落として行きます。投入の際にサミングしながら落とすと餌が弱りにくいが他人より遅く海底に着くのでファーストチャンスを逃しやすいという欠点があります。潮の流れはミヨシが潮上になっていて、いい感じです。程なくして左ミヨシ付近の方にアタリがあったそうで、より一層集中力が高まります。それからすぐにアタリが来ました。セオリー通り焦らず待つと激しく竿先が絞られたので合わせ、電動リールのスイッチを入れます。この時ハリスは5号を使っていたので多少強引に巻いても切れないだろうと思い、ドラグキツキツで巻き上げました。しかしこの魚、上げてくる最中に暴れます。その時点でヒラメではないと思いました。上がってくるとやはりイナダでした。ワラサ用に去年買ったこの竿の鱗付けはイナダでした。少し寂しい思いです。それから船中ではそれなりにイナダが上がり、そしてその間に(僕が見る限り)船中初のヒラメが上がりました。僕も早くヒラメを釣りたいと焦りながら待ちます。するとアタリがありました。が、またも急に竿先を絞るアタリで、イナダだと思いボーっとしながらお祭りだけは防ぐように上げてきます。ですが上がってきたのはイナダではなく、50cm程のヒラメでした。人生初めてのヒラメをこんな雑に釣ってしまったことをヒラメに謝りたい気持ちと興奮が混在して、とにかく記憶に残る出来事でした。
針は親針がカンヌキにかかっていて、孫針はかかっていませんでした。

その後はアタリがなくなってしまいました。誘いを入れてみたりしますが、はっきりとした有効性は感じられませんでした。船中ではポツリポツリと上がっています。何か変えなくてはならないと思い、買ったオリジナル仕掛けに変更、つまりトリプルフックからシングルフックに変更しました。その後すぐにアタリがあった訳ではないですが、しばらくするとアタリがありました。またも最初から竿先を絞られたので合わせるもバレてしまいました。なるほど、これがヒラメの難しいところなんですね。次は慎重に待とうと決めました。次のアタリはコツコツっと前アタリがありました。オーソドックスなヒラメのアタリだったので、その場でじっと待ち、食い込むのを待ちました。それから10秒ほど経つと竿先が絞られたので合わせます。今度はかかりました。またも親針がカンヌキに刺さっていました。最初から激しいアタリをするヒラメはたとえアタリが大きくても針掛かりしにくいことがわかりました。その後も雨から来る寒さからか、集中力がなくなり待ちきれずにバラシが多く、なかなか釣り上げることが出来ませんでしたが1本追加することができました。今度は孫針にかかっていました。ようやく合わせるタイミングが分かってきたように思えます。
そして終わりに近づくにつれ、さらにアタリが遠くなって来ました。明日へのヒントを掴むためにハリスを4号までさげ、さらに親針だけの軽い仕掛けに変更します。するとアタリが増えました。やはり軽い仕掛けの方がアタリは出やすい。しかし、食い込ませてるつもりでも親針だけだとなかなかかかってくれません。
こうして初日の釣りは終了しました。最大サイズは南さんの80㎝で、船中トップは6匹。右舷側は村上さんが5匹釣られていました。村上さんの竿は3.6mとかなり長く、扱い辛そうでしたがその長さがよいのか、置き竿でもかなりの釣果をあげていました。釣り座はミヨシ・オオドモどちらかが格別にいいということはなかったように感じます。


反省点、特に合わせに対する反省が多く残りました。早くホテルに行って仕掛けを作り直そうと決めました。
ホテルまでは細谷さんに送って頂きました。ありがとうございます。ホテルは今年リニューアルしたてなのでとても綺麗でした。温泉もヌルヌルしたアルカリ性の良質なお湯が出ていて、疲れた身体にしみます。
食事も美味しかったです。特にカレイの干物はとても美味しかったです。食事中も隣の馬場さん、村上さんと釣りの話で盛り上がりました。今日のヒラメのことも仕掛けから合わせ方まで様々なことを話し合いました。そして何となく正解が見えました。食事を終えるとすぐに仕掛け作りに取りかかります。僕は孫針にトリプルフックしか持ってきていなかったので、シングルフックを村上さんに頂きました。ありがとうございます。
同室の遠藤さんには僕が仕掛けを作っている間電気をつけさせて頂きました。申し訳なさと感謝を感じつつ仕掛けを作っていきます。

2日目の朝は3:30の起床から始まりました。正直行って眠気MAXです。朝食はOBの皆様が用意してくれました。有難いです。

4:15頃出船。2日目スタートです。
釣り座くじ引きでは左舷トモに近い席になりました。それにしてもこれだけ大きな漁港に釣り船がきくしん丸だけだなんて、いつも東京湾で釣りしてる僕から見ると奇妙な感じです。
最初から1時間近く走るそうなので、キャビンに入って寝ていました。
エンジン音が弱まると、すぐにキャビンを出て投入の準備にかかりますが、想像より早く開始の合図がなってしまいました。スタートダッシュに遅れてしまいます。
仕掛けは最初は食いがいいだろうと考え、ハリス5号で孫針シングルフックのものを選択。またOBの皆さん曰く、親針は鼻掛けのほうがイワシが弱りにくいそうなので鼻掛けにしてみました。僕の左隣の細谷さん、左オオドモの馬場さんは着底きた瞬間にヒットしていました。僕の方はスタートダッシュに遅れたためか当たりがでず、回収の合図がでてしまいました。ここでスムーズにいっていたらつ抜けできていたと思うと非常に悔しいです。ですがこれで流しの開始直後は誰よりも早く仕掛けを落とすと決意しました。次の流しでは素早く投入。そしてヒットしました。餌のイワシは弱っていましたが流し始めはそんなの関係ないことがこれで判明しました。しかし最初の一投以外は弱ってる餌だとアタリが遠くなるのも事実でした。だから僕の餌ローテーションは、
①流し始めは前の流しで弱ったイワシを使う
②流し始めにヒットしようがしまいが5分程経ったら回収し、活きのいい餌にかえる
流しが終わったら①に
といったものでした。仕掛けはひと流しで一つ消費。移動中にひとつ作っていました。昨日馬場さんに教えて頂いた三本針仕掛けも試しましたが、僕の作った仕掛けの孫針同士の距離が近すぎて狙っていた効果が得られませんでした。これは来年にいかそうと思います。
順調に数を重ね、昨日と同じ3枚になったのは6時頃でした。しかしそこから渋くなって行きました。ここで4号ハリスに落としてみます。やはりアタリは出やすくなります。あとは合わせるだけなのですが、数が小さいからかなかなか食い込みません。かなり粘っても孫針の少し前まで来て離してしまうパターンが多かった。これはもう、竿先を送り込んでヒラメの胃まで餌を入れるしかないと考えたのでアタリがでたら引かれた分だけ送りました。すると打率がよくなりました。針を見ると喉あたりまで入ってることが多くなりました。作戦成功です。そうして僕は10時までに6匹を釣り上げました。ここで船中の様子を聞くと、村上さんが9匹釣ったとのことでした。僕もなんとか3匹釣りたい。そう思いました。しかし時刻は10:30、移動を考えればあと三投できるかどうか。幸いピチピチのイワシは4匹残っています。
そこからは早かった。10:30開始の流れで1本、10:40開始の流れで1本。残り1本というところで、痛恨のバラシ。時刻は10:55。11時に沖揚がりなので落下時間も考え、落としてから1分以内に釣り上げないといけない。最後の一投は自分でも信じられないくらい早く丁寧に投入できました。そして幸運にもヒラメが来てくれました。違和感を与えないようゆっくり送り込んで、合わせる。バッチりかかりました。そのままあげて来たところで回収の合図が鳴りました。最高の終わり方です。
終わってみればTOP11、2番手10で恐らく3番目?で9匹の僕と岩城さんでした。二日間で12匹、最大62cmのヒラメを釣り上げることができ、とても満足できました。
僕の右隣の岩城さんは置き竿にしてるのに9匹も釣り上げています。岩城さんの竿はかなり柔らかいのが特徴です。やはり竿が長かったり、柔らかい方がヒラメの食い込みがよいのでしょうか。

今回のヒラメ釣行で感じたのは以下の点です。
・ヒラメはハリスを見ないというのは本当。(ハリスにコブができていても釣れたため)
・ハリスは見ないがハリスが細い方がイワシの動きがいいのでアタリがでやすい。
・針は大きい方が掛かりやすい。しかし孫針は小さく軽い方がイワシは弱りにくい。
・開始直後はサミング最小限に一気にイワシを落とした方がいい。
・イワシは何しても弱るので課金するつもりで活きがいいものを使うべき。
  • 親針は鼻掛けの方が刺しやすい。イワシの動きがよく、弱りにくい。
  • 釣り座は釣果に関係がない(?)
以上のことです。来年以降にいかしたいと思います。また、来年はトリプルフックの有効的な使い方や、誘い方、型を出すやり方も研究したいです。

帰りは村上さんに入間駅まで送って頂きました。途中で加藤さんに昼食をご馳走になりました。車中では釣りの話を含め、将来の話をし、濃厚な時間を過ごすことが出来ました。とても楽しかったです。


今回の釣行に参加できたのは全てOBの皆様のおかげです。
来年は竿頭を目指し、研究を重ねようと思います。
改めて、ありがとうございました。心から感謝申し上げます。



タックル
フォースマスター400 PE2号
海春80-270
ハリス FXR

初めてヒラメを卸したので、少し手こずりましたがコツを掴むといつも通り捌くことができました。
刺身は勿論、ムニエル、煮付けどれもとても美味しかったです。家族ではヒラメ刺身派、縁側派、アイナメ刺身派に別れていました。アイナメも初めて釣ったのですがとても美味しい魚ですね。残った刺身はOBに教わった昆布締めにしてみました。これまた大人気でした。何にしてもヒラメは美味しいですね。

後で天然ヒラメが1匹5000円もすることを知りました。つまり僕は二日で5000×12+3000(アイナメ)=63000円分釣ったわけです。余裕で元取れてます。やはり釣りは最高ですね!
最終更新:2018年09月20日 10:05