angler 安達 磯貝 佐藤 萩原 店橋 宮澤

writer 安達

こんにちは、長野県の湖と致命的に相性が悪い安達です。大学1年の青木湖、2年の青木湖・木崎湖は全て渋く、まともに釣れたことがありません…(単に自分の腕が悪いのが1番の原因ですが)。そんなこともあり、「二度あることは三度ある」になるのか「三度目の正直」になるのか、期待と不安を抱きながら野尻湖に出発しました。

1日目
1日目は、佐藤といつもの釣れないコンビで組みました。2人とも野尻湖初挑戦だったので釣果情報を基に弁天島から攻めてみることに。最初からスピニングを握ると時間が足りないと思ったので、アラバマで状況を見て行きました。しかし、魚探にベイトも映らない上にチェイスもなく、周りの船団も釣れていなかったので早々に移動することに。とは言え、どこがいいかさっぱりわからなかったので、とりあえずセオリー通り岬を回ることにしました。

まずは、近くの樅ヶ崎からサーチ。たまにベイトも映りいい感じです。この日のために新調したスピニングでネチネチしていると、佐藤がヒット!しかし、すぐにバラしてしまいました。佐藤によるとダウンショットにきたらしいので、自分もダウンショットにチェンジしました。ダウンショットをシェイクしていると、自分にもアタリが!しかし、フッキングはしたもののすぐにバラしてしまいました…一瞬の時合いだったのか、その後はまた沈黙の時間が来ました。

何をしたらいいのかわからなくなってきたので、周りの船団を見ていると1人だけ釣っている人が。しかも、なぜかその人だけが釣れ続けています。爆釣とまでは言えませんが、10分に1回のペースくらいで釣っています。釣れている人の真似をするのが釣果を上げる近道なので、しばらくその人の観察することに。ルアーは見えませんでしたが、ネコリグを動かしているような動作をしていたので自分もネコリグにチェンジしました。見よう見まねでネコリグをシェイクしましたが、そう簡単には釣れません…そんな時間が続いた後、自分にチャンスが。魚探にベイトが映ったタイミングで、すかさずシューティング気味にネコリグをボトムにまで落としました。着底してから糸ふけを回収していると、アタリらしき感触が!フッキングすると凄い勢いで走り出し、3lbラインだったのでかなり焦ってしまいました笑 それでもサイドワインダーの力を信じて慎重に浮かせて、佐藤にネットですくってもらい、無事にキャッチすることができました。自分が今まで避けてきた釣り方で獲れたのと初の40アップのスモールだったのかなり嬉しかったです。


その後は続かなかったので磯貝先生がいる竜宮崎に向かいました。魚影は濃いそうですが、自分達は軽く流した後もう一度樅ヶ崎に戻りました。到着した直後、自分はネコリグで30くらいのスモールを追加できました。前に浮いていたバスボートの1人もネコリグで釣っており、この日はネコリグが当たりの日だったと思います(キャロで釣れているとの情報は何だったのか…)。この1匹の後、萩原艇と合流して情報交換をして2艇揃ってネコリグを投げることに。シェイクし続けていると根掛りが発生。面倒だなと思いながら竿を煽っているとラインが走り出しました。教科書通りの釣れ方に驚いていると、ここで佐藤もスモールを掛け、ダブルヒットに!しかし、ちゃんとフッキングしていなかったので跳ねられた瞬間にフックアウト…なかなかのサイズで悔しかったですが、跳ねた瞬間のスモールは迫力がありました笑 自分がバラした後、なんと佐藤も痛恨のバラシ…ダブルヒットからのダブルバラシに終わってしまいました。まだ時間があったので粘っていると、佐藤がまたヒット!今度は獲れました笑 その後は萩原さんが釣って帰着時間に。

15時過ぎから前が見えなくなる程の濃霧が発生。幸いにも樅ヶ崎はボート屋から比較的近いので無事に帰着することができました。ボート屋から弁天島が見えなくなってしまっていました…


2日目
2日目は1日目の反省からタックルを6本から4本に減らし、自分らしさを抑えてスピニングタックルメインにすることにしました笑 この日は磯貝先生と組みました。先生とは1年の時から付き合いがありますが、なぜか同船したことがありません…先生からの提案もあり、同船することに。
まずは昨日釣れた樅ヶ崎に入りました。魚探にベイトも映り、雰囲気は良さげです。ネコリグをボトムまで落としシェイクします。シェイクし続けます…しかし、一向に反応がありません。昨日とはパターンが変わってしまったのか…周りの船団でも1人だけしか釣れておらず、移動することにしました。その後は、砂間ヶ崎や水中島などをランガンしましたが全く反応がなく、迷走状態に…そんな中、萩原艇から釣れていると情報が。行く当てもなかったので行ってみることに…到着してから話しを聞くと、小型のスモールは釣れるとのことでした。直後、目の前でキャッチされ、魚に飢えている安達はかなり羨ましく思いました。軽く流していると、先生から移動の提案が。「ここまで来てあのサイズを釣ってもうれしくないから移動しよう。大型を狙いに行こう。」(正確には覚えていないですがこのようなこと)と言われ、野尻湖には大型のスモールを狙いに来たのだと我を取り戻すことができました笑 とは言え、行く先も思いつかないのでとりあえず近くの弁天島のシャローフラットに寄ることに。

船団ができており反応があると思いきや、ベイトも映らなかったのですぐに見切り、気持ちを切り替えるために昼食と作戦会議を兼ねてボート屋に戻りました。レストランで食事をとりながら周りの人たちの話を盗み聞きしていると、「フットボールで釣れた」「キャロで釣れた」「渋くてまだ4匹しか釣れてないよ」「タイミングが大切」など様々な情報を手に入れることができました。個人的には4匹も釣れているなら十分だろと思いました笑 昼食後は、樅ヶ崎・金山でフットボールを撃ちましたが不発に。その後は、菅川・寺ヶ崎まで行きましたが何の反応もなくタイムリミットが迫り、焦りがかなり増していました。
そんな中、佐藤艇から琵琶ヶ崎でタックルを落としたという驚くべき連絡が。琵琶ヶ崎に向かい、話を聞きましたが、琵琶ヶ崎の水深が深過ぎるので断念することに。佐藤艇から別れてからは、水中島に入りました。15時を過ぎており、時間的にも最後のポイントになりそうです。
この時、自分的には水中島に入ったことには結構不満でした笑 夕まづめはベイトの多い岬にバスがさしてくるはずだから、樅ヶ崎か砂間ヶ崎に入るべきだと思っていました…不満を抱きながらもネコリグをシェイクしていると、目の前に浮いていたバスボートの1人が良型のスモールをキャッチしているのを目撃し、少し期待が。真下のボトムまで落とす→シェイク→回収を繰り返していると、遂に待望のアタリが!すかさずあわせを入れ、慎重にファイトをしました。昨日跳ねられてバラしているのとこの日最初で最後のチャンスになるであろう魚だったのでかなり緊張しました。数分のやり取りの末、何とかキャッチできました。


自分の力で獲れたというよりかは、先生の(大型を狙いに行こうの)言葉とポイント選択のおかげで獲れた魚だと思います。疑ってしまってごめんなさい…とは言え、諦めずに丁寧にやり続けた甲斐がありました。いつもの自分ならやけくそになって、巻物を投げていたかもしれません笑 
ドラマは更に続きます!僕が釣った後、先生もネコリグにチェンジし、2人揃ってシェイクし続けていると先生にも待望のアタリが。先生の魚も無事にネットインでき、坊主から逃れることができました。3人が比較的短時間で釣っていたのと魚探にベイトが映っていなかったことから、ベイトについている魚ではなく、水中島にさしてきた魚だったと思います。レストランで盗み聞きした「タイミングが大切」を身をもって体験することができました。時計を見ると15:50を指しており、興奮冷めやらぬまま帰路につきました。こうして自分の野尻湖遠征は無事に終えることができました。数こそ釣れませんでしたが、これまで自分が行ってこなかった新しいジャンルの釣り方ができ、2日間とも良い釣りができたと思います。2日目の帰着30分前に自分が、10分前に先生が1日ノーバイトから40アップを釣ったのは熱かったです笑

まとめ
初挑戦でも簡単に釣れるほど野尻湖は甘くはなかったです。釣れている人と釣れていない人の差が激しく、スモールマウスのクセの強さ(スイッチが入るタイミング・ルアーの大きさやリグへのこだわり)を垣間見ることができたと思います。渋いとは言え、狭いストライクゾーンに合わせてやり切れば良型をキャッチできるというのが今回の釣行の印象です。釣果情報を鵜呑みにするのではなく、現地に行って釣りをすることによって記載されていないもう一つの真実も見ることができました。今回の釣行をもとに樅ヶ崎でコンスタントに釣っていた人のようになるためにこれからも釣りに精進していきたいと思います。


最後に、野尻湖遠征を企画・車の運転をしてくれた磯貝先生ありがとうございます。また、遠征に初参加してくれた新入生の店橋くん・宮澤くんもありがとう。また機会があれば一緒に釣りに行きましょう。




writer 佐藤
釣魚会の佐藤です。今回は磯貝先生が前々から釣れるとおっしゃっていた長野県の野尻湖で二日間の遠征を行いました。(実はこれを書いている今ですらまだ立ち直れないほどの事件がありましたが、何とか勇気を出して書いています)

総会後、磯貝先生の運転するレンタカーで参加者を拾い、深夜の高速を飛ばしながら野尻湖へと向かいました。この時僕は期限の迫った実験レポートを書いており、本来釣りどころではない状態でした。(余談ですがレンタカーが思いのほか狭く、後部座席に座った方々は荷物で押しつぶされかなり辛そうでした…)

到着後、各々タックルを用意した後船に乗り込みました。
僕は初日、安達と組むことになりました。取り合えず桟橋を出たものの、二人とも初見ということもありどこに向かえばいいのか定まっていませんでしたが、まずは目の前の弁天島の様子を見てみました。
弁天島付近では釣り人も多く、ブレイクもありましたがベイトの気配はなく、(ここで安達はずっとシャロ―にアラバマを投げていて、早くもやりたい釣りの不一致を予感しました(笑))早々に見切りをつけ、特にあてもなく近くの樅ヶ崎へと移動しました。ここでは魚探に多数のベイトの反応があり、中々期待のできそうなエリアだと感じました。定番のダウンショットで探っていると野尻湖初のアタリがありました!ゴンゴンと首を振る感じの大きさからかなりデカいのでは!と期待しましたが、あっさりとバラシてしまいました…
しかし早速アタリがあって嬉しかったので気を取り直してキャストを続けましたが、その後僕は虚無の時間が続き、安達はその間に良型のスモールを釣っていました。それだけでなく、周りでは恐ろしいペースで釣りまくる人がおり、これが力か…と一人落ち込んでいました。
その後ウロウロした挙句また樅ヶ崎に戻るとまたしても安達が釣りあげました!この時点で未だに釣れていない僕の心はボロボロでした。一度桟橋に戻り休憩し、ネコリグがいいよと安達に教えてもらった後、萩原艇と共に再度樅ヶ崎へ向かうとさらに安達にヒット!もうやってらんねーよくらいのネガティブな感情をもった瞬間自分にもヒットし、船中ダブルヒットという奇跡が起きました。そしてなんと二人ともバラシ、ダブルヒットの後ダブルバラシという快挙を成し遂げてしまいました(笑)。もう帰着まで時間がなく、最後の希望をへし折られた僕はヤケクソシェイクメソッドを試していると、何か糸が引っ張られる気がしました。まさか魚とは思わず「誰かラインクロスしてない?」と聞いた瞬間、目の前でスモールがジャンプしました。いつ喰ったのか全く分からず勝手に釣れていたような魚でしたが、三度目の正直ということでなんとかキャッチできました。


これで初日の釣りを締めることができ、また、岬がいいという明日の展開の柱も得られたので結果的に良い釣りができたと思いました。

二日目、事件が起こったのはこの日でした。この日は宮澤君と組み、昨日デコったという宮澤君に釣らせるべく、早速樅ヶ崎へと向かいました。しかし、相変わらずベイトの反応はあるもののバスのアタリはなく、周りも釣れていないようでした。すると萩原艇が既に何本か釣っており、取り合えずこちらも釣りたいと思いそちらへ向かうことに。しかし合流した後もあまりバスの反応はありませんでした。ここで早くもバッテリーがなくなったため(これは24Vのエレキであるにも関わらず、バッテリーが一つしか積まれていないからなんじゃないかと思います)桟橋に戻り再度樅ヶ崎へと向かいました。しかし案の定釣れず、周辺をうろつき僕が豆サイズを数匹苛めた後、他の岬の様子を見に行くことにしました。

砂間ヶ崎をの様子を見ているとまたしてもバッテリーが切れてしまいましたが、二度目のバッテリー交換を受け付けてくれるのかよくわからなかった為、取り合えずこのまま琵琶ヶ崎へと移動しました。今思うとここで素直に桟橋へ戻るべきでした…
琵琶ヶ崎へついたものの、やはり魚探の電源は入らず、エレキもまともに動きませんでした。なんとかしようとあれこれやっている内に、強めの横波が来てバランスを崩してしまいました。
そしてなんと足がロッドにあたってしまい、僕のお気に入りのYABAIとコンプレックスが野尻湖の底へと沈んで行ってしまいました!この瞬間はこの世の終わりかと思うほど頭の中が真っ白になり、もうスモールなんぞ心底どうでもよくなり、タックルを救出すること以外何も考えられませんでした。必死に救出しようと底をずる引くも引っかかる気配はなく、磯貝艇も来てくれましたが、水深20mではどうにもならずに諦めることとなりました…。宮澤君には申し訳ないですがこの時点で釣りをする気は完全に0になったどころか、釣りをしたくなくなった為むしろやる気はマイナスの世界へ突入しました、他人の釣果も全く興味なくなりました。失ったタックルへの思いで頭がいっぱいでした。この事件の後のことは全て上の空だったのでここで釣行記を終わりたいと思います。
本当につらく悲しく苦しい気持ちになった野尻湖でした。他の皆は楽しくやっていたようでした。


こんな豆がYABAIの最後の雄姿となってしまいました、合掌
最終更新:2018年07月02日 00:54