writer 磯貝 

昨年は佐藤くんを道連れに青木湖でボウズを食らった磯貝です。今年の企画は木崎湖がメインということで去年に増してワクワクしていました。高校2年の夏に木崎湖に行ったことがあり、その時はちびスモールしか釣れなかったので、今年こそはなんとか良型のバスを釣ろうと意気揚々と鈍行列車に揺られ、やってきました仁科三湖。初日は午後から青木湖、2日目は木崎湖でプチトーナメント、3日目は現役生だけで木崎湖という予定です。

1日目 青木湖&木崎湖でゆるり
 去年と同じく佐藤くんとペアを組んで午後から青木湖へ出船。出船直前に何やら佐藤くんが小スモールをバラしていたので、ひとまず桟橋から左へ進みつつシャローフラットを探ってみます。しかしいまいち反応が少ないので引き返すことに。時折小スモールの反応はあるもののヒットには至らないまま、南側のオーバーハングが続くストレッチに行き着きました。オーバーハングぎりぎりにノーシンカーをキャストし表層を引いてくると、小スモールの群れがわらわらとチェイスしてきました。結局このストレッチを時間いっぱいまで探り、僕は3匹くらい、佐藤くんは6匹くらいの小スモールをキャッチして青木湖は終了となりました。青木湖では昨年ボウズを食らってしまったのでこの 結果は上出来としたいです。

 夕方、木崎湖の湖畔にあるキャンプ場でバーベキューを楽しんでいる最中、湖からバスがボイルするような音が聞こえました。食欲より釣欲が勝ってしまった僕は、110mmのジャークベイトを結んだタックルを持ち出しておもむろにキャスト開始。するとすぐにヒット!そこそこいい引きで、足元まで寄せると40cm弱の良型スモールがテールフックにギリギリ掛かっています。慌ててしまった僕は無謀にも抜き上げを試みましたが、魚体が半分水面から上がったところで案の定フックオフ… 気を取り直してキャストを再開すると再びヒット!先ほどよりは弱い引きでしたが今度はしっかりフッキングしていたのでそのまま抜き上げ。30cm弱のスモールをキャッチできました。

その後は反応が遠のき、そろそろ終わろうかなと思っていたころ、「バーベキューの片付けしてるよ~」と声が掛かったので片付けに合流して終了となりました。(片付けが始まっていたことに気が付かず申し訳なかったです。)

2日目 木崎湖でプチトーナメント
 午前4時くらいに起床し、前日の夕方と同じ場所でジャークベイト、ペンシルベイト、スピナーベイトを投げてみました。あちこちでボイルが起こり期待は高まったものの、ノーバイトで朝の部は終了。湖の向こう側を走ってゆくムーンライト信州号をまったりと眺めつつこの後の釣りの準備をします。


時半くらいから星湖亭から2馬力船で出船し、本日のメインイベントであるプチトーナメントがスタート。ペアはまたしても佐藤くんです。湖の西岸に沿って北上しつつ、ライトリグやシャッドなどでディープもシャローもまんべんなく探ってみます。ディープは時々ベイトの群れが魚探に映るもののバイトは得られません。シャローではところどころに点在する背の高いウイードに豆サイズのスモールが付いており、元気よくルアーを追ってきますがキーパー(20cm)には程遠いサイズ… 手応えが得られないまま最北部のシャローエリアへとたどり着きました。ベジテーションが豊富で、その周囲をキーパーサイズのスモールがうろついているのが時折見られます。ここにきてようやく佐藤くんがスモールをキャッチしましたがノンキー。その後もノンキーの反応はありますがキーパーサイズはなかなかバイトしてくれません。このエリアを見切り、今度は湖の東岸に沿って南下しつつ目についた場所を探っていきます。岬状になっているポイントでボートを止めると魚探にベイトが映ります。何か感じるものがあったのでここでしばらく粘ってみることに。ダウンショットでブレイクを探ってみます。すると佐藤くんにヒット!ボートの近くまで上がってきたのは待望のキーパーサイズのスモールでし たがあと少しのところでバレてしまいました。キャストを再開するとまたしても佐藤くんがバイトらしき反応が!しかし今度は乗らず。しばらくすると今度はようやく僕にもヒット!小さいかと思いつつ寄せてくると余裕でキーパーは超えるサイズ。無事に取り込めました。その後も時間いっぱいまでこのポイントで粘りましたが何も起こらないまま帰着となりました。
 そしてドキドキの検量です。2人ペアでリミット5匹にも関わらず僕らのペアは1匹のみのウェイインなのでどうかな…と思っているとなんと優勝&ビッグフィッシュ賞をいただいてしまいました。ありがとうございます。


 ここからは現役生だけでの釣りとなります。ひとまず本日宿泊するバンガローへ向かおうと片づけをしていると土砂降りの雨と雷が… ひそかに期待していた夕方の部は釣りができずにこの日は終了となりました。



3日目 木崎湖で大きいのを釣りたい
 本日も午前4時過ぎに起床し釣り開始。湖の地形図を見るとブレイクが近くにあるフラットエリアとなっており、よさげです。例によって110mmのジャークベイトで探ってみます。目の前でボイルが起こったので近くに投げてジャークしているとヒット!一気にずり上げると悪くないサイズ。メジャーで計測すると38cmあり、1日目夕方の借りは返せました。

ここで安達くんと合流して釣りを再開しますが、昨日の朝よりもボイルが少なく、日が昇りきってからはあまり釣れる気配がしなくなってきました。そろそろバンガローに帰ろうと思っていると安達くんが釣りました!2人とも釣ることができ朝の部は終了。

その後、本日はモダンボートから、またまた佐藤くんと出船。まずめ以外シャローは小バスしか釣れないと読んで本日は主に地形変化とベイトを追って釣りをすることにしました。地形図を見つつポイントを回っていきます。前日反応が良かった岬のポイントでジグヘッドにヒット!ひとまずボートでのボウズは逃れて一安心しましたが、狙っているサイズではありません。昨日よりも魚探に映るベイトが少なく、バスからの反応も得られないので移動することに。ところどころにベイトがよく映るポイントはあるもののバイトが得られないまま、オーバーハングがあり急なブレイクが岸近くに寄っているポイントにやってきました。ここではほとんどベイトが映らないものの、いい地形 なのでブレイクで1/2ozのフットボールジグを跳ねさせてみます。トントンッと上げてフォール、そろそろ着底、と思ったら不意にバイトらしき感触!がっちりフッキングが決まり、上がってきたのは今回の遠征で一番のサイズのスモール。バレないように慎重に、急いで魚体を掴みランディングに成功しました。ちょうど40cmのスモールでした。その後は天気と帰りの電車の時間を気にしつつ、複数のポイントを駆け足気味で回りましたがバイトは得られずに早めの帰着となりました。

 帰宅するまでが遠征です。帰りは台風の影響で中央本線が一部区間で不通となっており大変な目に遭いましたが、全員なんとか無事に帰宅することができました。


まとめ
 散々な釣果だった去年からなんとか這い上がることができてよかったです。目標だった良型のバスについては、釣れたのが最大40cmでは完全に達成したとは言えませんが、ディープでジグを動かしてバスを釣ったのが初めてだったのでサイズ以上の喜びがありました。そして想像力を働かせ拙いながらも戦略を練っていくような釣りができたことはとても楽しかったです。このように、考えながら釣りをし、その結果を魚が教えてくれるというのがバスフィッシングの醍醐味の一つであると思います。
 最後に、楽しい企画にお誘いくださったOBの皆様、ありがとうございました。
最終更新:2017年10月24日 20:00