Angler 4年:芹澤
     3年:市毛・多田・中川
     2年:小野・結城
     1年:古賀・高橋・谷村・西村・水上


~静浦港~

Writer 芹澤

新歓釣行午前中は海水編@静岡県沼津市は静浦漁港

朝一番、日もまだ昇らぬうちに計2台の車に分乗した釣魚会一行は静浦漁港へと到着。日曜日ということもあるのか結構沢山の自動車が止まってる。
さて、なんと全員が静浦港が始めてな上、そもそも海の餌釣りをよくやる人間が少ない釣魚会、必然的に私と中川君がポイント選定を迫られる。
ぱっと見た感じ港内はあまり生命反応がなさそう…
私自身過去にはあまり港内でいい思いをした記憶がないので潮通しの良さそうな港の外側を診て廻ることにする。…人多くないですか?
 なんとまだ夜明け前にもかかわらず港の外側は竿の林状態。我々11人もの大所帯がまとまって竿を出せる場所は少ない…。しかしそこは大型漁港、静浦、潮目らしきものが出来てるそばにまとまったスペースを発見。そこへ入る。

 ここで当日の仕掛け紹介

その1:餌木 日本古来(江戸時代中期に薩摩半島もしくは奄美列島で開発)の主にアオリイカを釣るための疑似餌。ルアーブームに乗り、近年釣り人の間で人気となっている。
その2:投げ テンビンに針を2本以上つけた仕掛けを遠投し、主に底に住む魚を狙う。当日の餌はアオイソメ。
その3:浮き釣り ごくごく一般的な仕掛け。当日は私の趣味によりしもり浮きという複数の小さな浮きが連なった仕掛けを使用。当日の餌はオキアミ。

 各自思い思いの仕掛けをセットして餌をつけるなり、どんどん仕掛けを投げ入れる。竿を一本車に置き忘れた私が取りに戻ってくると早くも魚が上がってる模様…
 サバが一荷(いっか:仕掛けに一度に複数匹かかること)に向こうではオハグロベラにメバル。どうやら魚の活性も高く、いきなり時合いに突入したようである。やっぱり伊豆まで来ると違いますね。東京近郊の漁港だと中々こうは行きません。

 慌てて私も仕掛けを投入し、苦戦している後輩達の面倒を見る。海の仕掛けって基本的に餌付けも面倒だし、仕掛けは長いし、針多くて絡まるから慣れないと大変ですよね。
 すると隣でしもり浮きを投げて(落として?)た菜々子ちゃんにヒット。青色が朝日にまぶしい綺麗な体をしたメジナさんでした。仕掛けが浮きだったので予想できたとは言えさすがです。メジナって体の大きさの割りに引きも強いし楽しいですよね。

 私の方はというと投げで放置していた仕掛けが根掛かり…。というか私に限らずあちこちで根掛かり…。どうやら全体的に底がゴロタの様な感じで、砂底は存在していない模様。道理でメバルやらカサゴやらが釣れる訳ですね。…浮きの仕掛け持ってきて良かった。


 そんなこんなで朝のフィーバータイムが終了…イカ餌木組も何も釣れてない感じ。風が時折強く吹き、竿立てが倒されたりする。

 さて、しばらくすると皆して海の金魚ことネンブツダイを釣ることに熱中(?)し始める。いっぱい下に見えてるし、簡単に食ってくるし楽しいっちゃあ楽しいんだが…いかんせん引きが弱いっス(苦笑)
 堤防の内側では箱ふぐが何匹かいるようで、そっちを釣ってる連中もいるし…まぁ楽しけりゃいいか(笑)で、その箱ふぐ組の一人、多田氏はジグヘッド付けてなぜかでっかいカワハギを釣り上げる…どうやったんだ?普通なら狙っても釣れないサイズです。


 それに惹かれて私も内側に参戦。完全にサイトだし確かに面白い。メバルがあっさり釣れたりして…。さすがのポテンシャルです。
 で、私は外で金魚…じゃなくてネンブツダイ釣ったり内側で箱ふぐからかったり。

と、外側でなんか騒がしい…菜々子ちゃんのグローブが落ちたらしい。私のネットで救った模様。ネットの活躍の場があって良かった(笑)そしてそれ以上にグローブ流れていかなくて良かった。
 もう片方も落水して再び拾ったりしてると…え?何々?今度は強風に煽られて水上君の竿立てが落水。皆よく物落とすねぇ。海は軽い仕掛けや餌も多く、風が強いことも多いのでこんな事が多発するのです。皆様気をつけましょう。さてその三脚ですが、水上君の仕掛けが絡んでいて、辛うじて水面下を漂っている…。そしてネットを伸ばしてすくうのだが…あまりに大きな獲物なので入りきらない。無理をすればラインが切れるかなにかして三脚は海の底へ行ってしまう…。慎重に三脚の脚をネットに絡ませていく。…そして無事ランディング。あぁネットあって良かった良かった。魚すくうのに使ってないけど(笑)一同爆笑しながら引き上げたけど実際笑い事ではあまりないかも。まぁいいか。ゴミはフィールドに残さないようにしましょう。

 で、私はジグヘッドとガルプ先生でアナハゼを釣り、皆疲れてきたみたいで餌もちょうどなくなったのでここで午前の部終了。…まだ10時くらいだけど。全員が何かしらの魚の型を見ることが出来、笑いにあふれた満足いくような釣りでした。海の餌はこんな和やかさがいいよね。


【釣果】
サバ、オハグロベラ、キュウセンベラ、カサゴ、メジナ、メバル、カワハギ、アナハゼ、ネンブツダイ2種?、…三脚(笑)



~柿田川フィッシュストーリー~


その1

Writer 結城

新歓釣行参加者のうち女性は私一人だけでしたが、皆さんが壁を作らずに接してくれたおかげで私も釣りを楽しむことができました。
2年でありながら釣りはまだまだ初心者の私は、1年生に教えたりなどという先輩らしいことはなかなかできませんでしたが、会話をしたり、写真係として写真を撮ったりする中で、1年生と仲良く一緒に釣りを楽しむことができてよかったと思います。


今回の柿田川には、買ったばかりのトラウトロッドと中学以来一度も使っていないフライの竿の2本で挑戦しました。

実釣開始の3時半~5時までは、トラウトロッド×スプーンで攻めました。
ロッドと同じく買ったばかりのマイ・スプーンで挑んだ私は、最初のうちは自分が選んだスプーンで本当に釣れるのかと不安でしたが、最初の1匹がかかり、2匹、3匹…とどんどん釣れました。
谷村くんと一緒に3度ほど池を変えて釣りましたが、移動中や移動先で見掛けた釣魚会メンバーは皆(とくに1年生)それぞれよく釣れていたように思います。


空がオレンジ色に染まるころには、ルアーでの数釣りにだいぶ満足してきていたので、竿をフライに持ち替えてみました。
フライで釣れる魚のサイズはルアーのに比べて小さいですが、ルアーのときよりもさらによく釣れ、完全に入れ食い状態でした。
隣にいた谷村くんもスティックルアーでなかなかいいサイズのニジマスをバシバシ上げていました。
フライでオイシイ釣りをしている私と同じくらいたくさん上げていました。(笑)


空がだいぶ暗くなって周りが見えなくなってきたころ、フライとルアーを満喫した私は恐る恐る大物池に移動しました。
柿田川は日が沈んでからが勝負だと聞いていたので、日が沈んだら大物池にチャレンジしてしまおうかなと、こっそり狙っていたのです。(笑)

なかなか釣れないという噂の大物池だったので、それまで封印していたスティックルアーをつけて挑みました。

大物池の左はじで釣っていたのですが、噂どおり、なかなかアタリが出ません。
何度か池底の藻を釣り、やはり私にはまだ早かった、そろそろあきらめようかなと思い始めたころ、念願のアタリがありました。
池の左のふちギリギリにルアーを入れてゆっくりと巻いていると、突然ルアーが動かなくなりました。
最初はまた頑固な池底の藻を釣ってしまったのだと思い、隣にいた芹沢さんに助けを求めました。
しかし芹沢さんに、それは地面じゃない、魚がかかってるんだよと言われて、暗い池の水面をよーく見ると、糸の先が動いているのが見えました。(笑)

それは、人生初ブラウンでした。それまで柿田川で釣っていた魚よりも重くて、釣り上げるのにかなり時間がかかりました。
サイズは大きいとは言えませんが、大物池で釣れたこと、初めてブラウンが釣れたこと、ちゃんと口にかかっていたこと、激しいファイトができたことで私は大満足でした。



しばし休憩ののち、終了まであと30分というときに市毛さんが声をかけてくださり、再び大物池へと向かいました。

市毛さんのアドバイスで今度は池の右端を攻めました。
しかしやはり、釣れるのは藻ばかり。
そろそろ終わりの時間かな、とは思いながらも、最後の1匹をあきらめきれずにいた、その時です。
突然、グンッという大きなアタリがあり、ものすごい勢いでラインが出ていきました。
自分でもなんだかよくわからずにおろおろしていると、隣にいた市毛さんが私の異変に気がついて駆け寄ってきてくれました。

市毛さんにアドバイスを受けながら一生懸命巻くものの、どんどん走られてしまい、魚との距離は一向に縮まりません。
大物が掛かっているかもしれないという興奮と、逃がしてしまったらどうしようという不安とで、かつてないほどどきどきしていました。

周りが暗いのでなかなか見えませんでしたが、しばらくしてイトウがかかっていると判明。

あのイトウが!本当に私の竿にかかっている…?

自分でも信じられず、心臓の鼓動はさらに早まりました。

イトウの姿が見えてからもまた長い格闘がありましたが、ついに、イトウのランディングに成功。
一人が頭のほうから、もう一人が尻尾のほうから、二人がかりでネットにいれて引き上げてくれました。
イトウと長時間勝負していたおかげで、イトウが上がったあともしばらくは右腕全体がしびれたようになっていて、手のひらには感覚がありませんでした。

背びれのスレがかりだったので、今思えば本当によくあがったなと思います。
イトウがかかっている間、市毛さんはずっと隣でアドバイス・フォローしてくださったし、釣魚会のみなさんが網を用意したりしてランディングに協力してくださったおかげだと思います。
私一人では釣りあげられなかったはずのイトウ。みなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。


後から市毛さんにお聞きしたところ、イトウがかかったのが20:25、釣りあげたのが20:40ということで、実に15分にわたるファイトでした。
20:30までの予定だったにも関わらず、イトウのランディングに立ち会って親切にアドバイスをくださった柿田川の方にも感謝しています。


今回柿田川では、合計20匹以上釣りあげることができ、その中にブラウンが一匹、そして最後に奇跡のイトウというドラマチックな釣果をあげることができ、これ以上はないのではというほどに充実した釣りとなりました。


自分は一応女の子だし、釣りは趣味のうちの一つとして嗜む程度にと思っていたのに…今回の釣行で完全にイトウくんに心奪われてしまいました。
これからもどんどん釣りにハマってしまいそうです…。


ただ、ひとつだけ残念なのが、興奮のあまりイトウのサイズを測り忘れてしまったことです。
市毛さん曰く、70あるかないかのきわどいサイズだったということで…実際は果たして70超えていたんでしょうか?


もう一度イトウを釣って、サイズを測ってみたいと思います!☆(キラッ


その2

Writer 小野

新入生歓迎釣行と銘打った今回の静岡遠征。
爆釣だった午前中の海釣りのレポートは今回の釣行でも準備から指導に至るまで大変お世話になった芹澤さんにお願いし、僕は午後の部の様子を記していこうと思う。

前半でクタクタになった身体を柿田川の隣に位置する奇跡の秘湯「極楽湯」で癒し、釣魚会一向は午後の釣り場となる柿田川FSに移動した。
午後2時到着。開始の3時までだいぶ時間があり、ほとんどがエリアトラウト初挑戦の1年生にエリアで使用する道具やノット、キャスティングまで一通り指導する時間が取れたため開始するころには皆なんとか基本を覚えてくれた。

そしていざ実釣開始。
まずメンバー11人全員が1号池、2号池に並んで各々に竿を降り始める。
少し準備が遅れた僕が釣り場に到着するころにはすでに数匹釣りあげている先輩もおり、今日の柿田川もいつも通り魚の活性が高そうだ。僕も2号池の隅に陣取り、2,3投していると隣で釣っていた新入生の古賀君にヒット!すかさずサポートにまわりランディングに成功。古賀君、記念すべきエリアトラウト初キャッチで大変嬉しそうであった。

その後僕も数匹釣りあげ、今回の課題にしていたミノ―にルアー変更して池を移動することにした。

気がつけば新入生1、2人につき先輩1人がつくという形で各々池を移動しつつ、皆なかなかの釣果をあげている。僕も後半は主に新入生の古賀君、西村君と行動をともにしていたが、2人とも海釣りとバス釣りの経験があるということで非常に上手く、隣でバンバン釣りあげているので少し悔しさを覚えるほどであった(笑)。

その後、日が暮れると人の数も減りプレッシャーが下がったため、もはやどんなルアーでも喰ってくるほどになりさらに爆釣ムード。あまりに数が釣れるため、釣りを中断して早くも釣ったトラウトをさばき始める新入生もいた。
小野・古賀・西村組は最後まで釣りを楽しもうと様々にルアーを変えて各池をまわっていたところ、後半になって西村君は事前に自分で購入したクランク、古賀君はミノ―の面白さに目覚めたらしくお気に入りルアーでさらに数を伸ばしていた。

そして終了時刻の夜8時30分、誰にも予想しえないことが起こる。
片づけを終え、談話していた僕たちのもとに至急ネットを持って来いとの市毛さんからの電話。訳も分からず釣り場に向かってみると、なんと2年のななこちゃんが巨大なイトウを釣りあげている!
その場にはネットがすでにあったがこの大きさになると到底1つのネットには入りきらない。なるほどそういうことかと自分の呼ばれた理由を理解し、2つのネットを駆使して頭と尾の両側からはさみこむようにすくいあげ、見事ランディングに成功!このイトウを取り囲んでの写真が今回の集合写真になった。

芹澤さん撮影者、西村君は車留守番をしていたためフレーム外(笑)


今回の釣りは終始良い雰囲気で、新入生との仲も深まったと思う。釣果にも非常に恵まれ、新入生を歓迎する釣行としては最高の結果になったと思う。早朝から夜遅くまで釣り三昧の1日だったので帰りの車ではさすがに皆疲れ寝息を立てていた。
趣味を共有する人との話はやはり弾むものだし、楽しい。今後も釣魚会のメンバーとの交流を大切にし、新入生も含めたこのメンバーでまた釣りに行きたいと思った。


【本日の釣果】
  • 15匹~50匹超
  • 20cm~70cm超
  • イトウ、レインボートラウト、ブラウントラウト、ジャガートラウト、ヤシオマス、ウグイ?
【ヒットルアー】
  • 15:00~日没:MIU、PURE、マーシャル、ドーナ、等々1.5g~2.5gスプーン、プリリー、パニッシュ、トラウトチューン、ザッガーボーン、シケイダー
  • 日没~終了:1.5gスプーン各種、MDクラピー、シケイダー


~☆新入生の感想☆~


西村亮一
久々に楽しい釣りが出来ました。海釣りもエリアもたくさん釣れて、特にエリアが後半入れ食い状態だったので最高に楽しめました。また今度エリアに行ってみたいです。それから、車を運転して下さった先輩方、本当にお疲れ様でした。

高橋功武
ルアー釣りはこれまであまり経験がなく、まともにやったのは今回が初めてでした。昔から、こんなギラギラした色のケッタイな金属片に本当に魚は食らいつくのだろうか?と、ルアーに対して長らくウロンの眼差しを送り続けていたのですが、エイヤとルアーを水中に放り込んで、うねうねと怪しげなアクションをつけながら泳がせていると、クッとアタリ、ググッとあわせると、グググッと魚が走り、あれよという間に一匹を掌中におさめてしまいました。
なるほど、ルアーってのはなかなかバカにできない代物だ、と自らのさもしく、愚かな偏見を反省し、その後もぴゅんぴゅん竿を振り続け、そこそこの数を上げることができました。先輩達の丁寧な指導のおかげで、ルアーの扱いをほんの少しだけマスターすることができ、この先、この魅力的な世界にじりじりと浸っていきそうな予感です。

谷村 薫
海での釣りは餌木で烏賊が釣れず残念だったが、柿田川での初めてのトラウト釣りで数多く釣れたので楽しかった。
また、富士山もイトウも見れたし、極楽湯はサイコーに気持ち良かった(特に寝っころがれる所)のでまた行きたいなあ~と思った。
最後に今回の釣行を企画してくださった先輩方(特に夜遅くまで運転してくださった市毛先輩、中川先輩、小野先輩)に感謝したいと思います。





最終更新:2010年06月12日 23:13