Angler 市毛・山田・吉田・小野・山本
Writer 小野


5月9日、釣魚会一向は月末にある新入生歓迎釣行の下見を兼ね、柿田川FSにやってきた。

今回は慶應釣魚会メンバー4人と立教大釣部の山本君を迎えての5人での釣行である。この日の僕の個人的な目標はズバリ数を釣ること。釣りを始めて間もない僕はエリアでも1日に20匹以上魚を釣ったことがなかった。そういう意味でかなりの釣果が期待できる柿田川には相当な期待をしていた。

日曜日ということもあり混雑を予想していたが、着いてみると思ったほど人も多くはなく、それぞれの池では時折ライズも起きていて魚の活性も高そうだ。はやる気持ちを抑え早速準備に取り掛かり午前8時過ぎ、実釣開始。

僕はまず1号池から始めることにし、スプーンをただ巻きでひいてくるとポツポツあたりはあるもののフッキングには至らない。近くで同じようなことをしているほかのお客さんもそんな感じだった。

僕や他のメンバーが苦戦していると、隣の2号池で市毛さん・山本君が次々にヒット!山本君いわくプラグ系が調子いいらしい。


なるほど、とすぐさまクランクに変更して引いてくるとガツッと確かなアタリがあり、柿田川1匹目をあげた。やはりその日の1匹目というのはすごく嬉しい。というか最近ネイティブに挑戦していてボウズつづきだった僕にとって久々のそのヒットの感触があまりに気持ちよく、やはり釣りは釣ってなんぼと1号池での釣りを中断して5号池へと移動、この日のために買っておいたスティックルアーを使うことにした(笑)。

キャストしてゆっくり引いてくると魚が興味を示しているのがわかる。明らかにほかのルアーに対する反応とは異質で、警戒心なくルアーを喰ってくる。
あれよあれよと面白いように釣れあがり、15分足らずで10匹ほど釣れ、スティックの想像以上の威力に驚いた。

15、6匹を超えたころか、こんなことばかりしていてはいつまでたっても釣りの技術は向上しないことにようやく気づき、引き続き5号池で今度はミノーを試してみることにした。が、やはりミノーの扱いは難しく、動きを変え、池を変え、試行錯誤してみるも昼までに5匹釣り上げるにとどまった。


軽い昼食を済ませ、午後は北側池から始めることにした。
日中になってさらにライズが増え、魚が表層を意識し始めたと判断。トップの釣りを楽しむべく、バス用のシケイダーを使うことにした。
対岸ギリギリにキャストし、着水後は10秒ほど放置。この間が最も魚が食ってくる可能性が高いらしい。食ってこなければ少し場所を移動させ、また放置。それでも反応がなければゆっくり波紋を立たせながらひいてくる。

これを繰り返していると少なくとも2キャストに1回はあたりがある。しかしルアーが大きいせいかなかなかアワせが難しい。それでも根気強く続けていると、バシャッと今までで一番大きいあたりが!そしてフッキングに成功!!
大興奮だったが、絶対に逃したくないと慎重に慎重に寄せてきてランディングに成功。サイズは30~40センチほどで思ったほどではなかったが大満足の一匹だった。


トップウォーター特有である目で見てとれる迫力に魅了された僕はその後数時間ルアーを変えず、トップの釣りを楽しみ、夕方までには10匹ほどキャッチした。

この日は閉店の20:30まで存分に釣りを楽しむ予定だったので、大物池へと移動しミノーで大物を狙ってみることにした。しかし僕の腕ではアタリがあるどころか、魚が僕のルアーには見向きもしてくれない。やはり、前情報通りここの大物池はかなり厳しいらしい。
僕がなかば気落ちしていたとき、隣の市毛さんにヒット!ロッドのしなりやドラグ音からして大物であることは間違いない!と水中に目をやると市毛さんのミノーに70~80はあろうかという巨大イトウが見事にかかっていた!!

一同大興奮で動向を見守る。

市毛さんは一度鹿島槍で97センチの超巨大イトウを釣り上げることに成功している(詳しくは、リンク-「KFC The ORIGINATION」 -report 『リゾート地でオンリーキロアップ 長野県鹿島槍ガーデン』 参照)。

同行していながらもその瞬間に立ち会えなかった僕は何とかキャッチしてもらい、今回こそはこの目でイトウを見てみたいという思いがあったが、いかんせんラインはエリア用の細いもの、イトウが縦横無尽に泳ぎまくり他のお客さんに迷惑をかけてはならないためドラグ設定はかなりきつめという悪条件が重なり数分の格闘の末、無念のラインブレイク。
一同落胆を隠せなかったが、一番悔しかったのは市毛さん本人であったことは間違いない。

日も暮れてきて、僕は当初の目標である数を上げるべく、ライトが当たって魚の集まっているポイントに移動。人も減り、プレッシャーが下がったのかミノーによく反応するようになり、ここでかなり数を伸ばすことができた。時を同じくして市毛さん、山本君も残りの時間を数釣りに専念していたらしく、同じ時間内で僕の三倍は釣っていたようだ。


そうこうしているうちに気付けば閉店時間、僕たちも各々片づけを始めた。

振り返ればこの日の僕の釣果は35~40匹、1日中やっていた割には決して多くはないかもしれないが自己最多の釣果、一応の目標は達成できた。数以外にもトップウォーターでの釣りやミノーの扱い方、ランディングの方法まで改めて指導してもらえ、得るところの大きな釣行であったと思う。


ちなみに市毛さん、山本君はそれぞれ100匹以上つりあげていたらしい!やはりすごい(笑)
いつの日か僕も夢の三桁をあげてみたいものだ。


【本日の釣果】
•30匹~100匹超
•25cm~50cm超
•レインボートラウト、ブラウントラウト、ジャガートラウト、ヤシオマス
【ヒットルアー】
•朝方:ローチ、トラウトチューンHW、シケイダー、モコ、クラピー、スティック
•日中:シケイダー、X-70、ZAGGER SP、G-Hスプーン
•夕方:シケイダー、パニッシュ70SP、マーシャル
最終更新:2010年05月19日 02:56