Angler 岩木OB様 岡田OB様 坂本OB様 細谷様
     市毛 吉田 辻野 横川






Writer 吉田

慶應釣魚会の岩木・岡田・坂本OBさま方と早稲田卒の細谷さまのご指導の下、下田の稲生沢川にて鮎釣りを初経験してきました。参加した現役生4人は全員鮎釣りは初めてで、ベテランの鮎釣り師から贅沢にもマンツーマン指導を受け、その上行き帰りの足や宿泊や食事まで何から何までお世話になりっきりでした。

初日は坂本さまに稲生沢川まで送っていただきました。河原で軽くお昼をすませ、いよいよ竿を出す段となりました。僕は坂本さまとペアになり、装備から仕掛けやおとり鮎のつけ方から鮎の操り方まで教わりどうにか釣りを開始しました。鮎釣りはなかなか難しい釣りだと聞いていたので初体験の僕はなかなか釣れないだろうな~とのんびり構えていたら、、

開始から程なくして当たりがありました。しかし坂本さまは車にビールを取りに行っていてご不在でした(笑)。すぐに釣れると思っておらず取り込みのやり方を教わっていなかったので、お戻りになってから引き抜きで魚をキャッチ。開始5分でまさかの1匹でした。



鮎釣りは循環の釣りと言うそうで、元気な鮎が釣れればそれをおとりにしてどんどん数を伸ばせると聞いていたので、これは2匹目も行けるのかと淡い期待を抱いていたら、、

本当にまた5分もしないうちに2匹目が釣れました! その後も釣れる時間帯と釣れない時間帯の差はありましたが、お昼から始めて夕方までに7匹を釣りました。

納竿後は岩木さまのご友人の福田さまの別荘に移動しました。立派なログハウスをお一人で建てられたとのことでした。お風呂に入り、お待ちかねの夕食は豪華なBBQと皆で釣った鮎の塩焼きが並び、OBの皆様とお話しながら楽しい時間を過ごしました。



2日目は早朝は雨。ゆっくりと朝を過ごしている間に雨も止み、再度稲生沢川まで繰り出しました。再び坂本さまのお世話になりながらも、次第に自分でできることは自分でこなすようになりながら、3匹釣ることができました。そして名残惜しさを感じつつ、坂本さまの車で帰宅の途につくこととなりました。

鮎釣りでは、おとりの鮎を狙ったところにうまく泳がせて当たりがきたときに、餌釣りやルアー釣りなどとはまた違った快感がありました。まだまだ一人ですべてをこなすには技量の面でも道具の面でも程遠いですが、鮎釣りの奥深さの一端は知ることができたと思います。

今回は幸運に助けられた面も大きいものの、坂本様をはじめOBの皆様にご指導を賜ったお陰様で初鮎釣りで合計10匹も釣ることができ、さらに帰りにOB様方から鮎竿などの道具までお譲り受けたので、これから少しずつ鮎釣りの腕を上げていければと思っています。この夏の楽しい思い出と長きに渡って鮎釣りを始めるきっかけを得ることができたので、これを大切にしていきたいです。どうもありがとうございました。また機会があればぜひご指導のほどよろしくお願いします。





Writer 市毛

釣行の概要は吉田君が書いてくれている通りなので、ここからは僕が個人的に感じたことを書かせてもらいます。

アユの友釣りは初挑戦でした。僕とペアになり、指導してくださったのが岩木様。季節によってNZと日本を行ったり来たり、羨ましすぎる生活を送っていらっしゃいます。基本を教えて頂き、実釣も付きっきりで丁寧に指導して頂きました。それを僕が体現できたのは3割にも満たないでしょうが、持ち前の釣り運にも助けられ、開始10分でポンポンと3匹あげることが出来ました。


しかし、後が続かない。あれやこれや考えますが、試そうにもアユを自由に動かすことが出来ません。生餌を意のままに操って魚を狙う、この難しさはルアー釣りやエサ釣りとはまったく違う面白みがあり、また新鮮でもありました。結局初日は3匹で終わりです。

そして宿に移動したわけですが、これがすごいのなんの!男心をくすぐる秘密基地!もうワクワクで家の中を見て回り、僕は落ち着きのない少年のよう(笑)山の奥地にたたずむ手製のロッジは木々に囲まれ、庭には野菜や草木。夜になれば虫の声に、天気が崩れれば雨音に包まれる。最高の時間を過ごせました。また行きたいですねー、四季の移ろいをあの空間で感じたいです、ほんと。

お世話になった福田さんと一枚。

二日目、朝食後。僕は単身で渓流に挑みました。出発までの50分間だけです。警戒心を刺激しないように、福田さんオススメのポイントより少し下ったところから入りました。開始2投目、意中のポイントへキャスティングを決めるやすぐにバイト。10cm程度ですが、いきなりアマゴをゲットです。その後も15cm前後の小型ばかりですが、ポンポンと追加。少し深い淵があって、そこに落ち込んでいる流れの中にキャスト、ルアーの着水音を完全に殺してからチョチョン、とアクションを入れたら出ました、23cm。まともなサイズが出たので満足してあがりました。50m程度しか釣り上がっていないのに8匹キャッチ。すごい川です。

思いもよらぬ収穫を得て、「今日はオレの日だな」、とアユ釣りに挑みましたが、結果は1匹のみ。他の3人は釣れているのに・・・。悔しいです。反省点としては、①オトリをつける際に優しく手早くつけること。②オトリを泳がせる際も、無理なくオトリ自身に動くよう仕向け、オトリの活きを保つこと。③オトリの交換も無駄なく素早く水中で行うこと。この3つがあります。色々と細かいことや難しいことも考えましたが、まずはこれを課題として、少しずつレベルアップしていきたいと思います。また、現役釣魚会にアユ竿をご寄贈くださいました横田様、岡田様、坂本様、ありがとうございました。

ご指導くださったOBの皆さん、宿泊させてくださった福田さん、本当にありがとうございました。忘れられない夏の思い出が一つ、増えました。





Writer 辻野

市毛さんと同様、ここからも個人的な感想に絞りたいと思います。

僕を二日間ご指導して下さったのが、細谷様です。細谷様は早稲田大学卒でいらっしゃいますが、御兄弟の方々が慶應OBでいらっしゃるため、慶應釣魚会に御縁が深いとのことです。初心者の僕に対して基本から教えるのはとても面倒だったとは思いますが、とてもやさしく丁寧に教えていただきました。また、恥かしいことに初心者の常套手段である根がかりを連発してしまい、大変ご迷惑をおかけしました。そんな中でも8匹もの鮎を釣らせていただき、頭が上がりません。

人生初の鮎をキャッチしたのは開始15秒くらい。しかも隣では既に市毛さんが1匹目をキャッチしており、まさかの滑り出しです。早朝の出発ということもありかなり寝不足気味だったのですが、一気に戦闘モードになりました。その後泳がし方などみっちりレクチャーを受け、不器用ながらもおとり鮎を独力で泳がせられるようになりました。
一日目は5匹キャッチでしたが、おとり鮎のつけ方にはまだまだ細谷様に頼り切りで、不満の残る一日でした。

その後の福田様のお家での夕食では、おいしいものがたくさん楽しく食べれて、長らく帰ってない実家に帰ったような気持ちになれました。福田様のお家は、携帯の電波が届かない場所に立地しているながらも、そのような不便さを全く気付かせないような素晴らしい空間でした。そんな空間で過ごすことができたのは貴重な経験でした。
↑1年生の横川君。遠いところから朝早くご苦労様

二日目は珍客が。
実は前日に釣り場に現れた小学生の男の子と仲良くなっていたのですが、子供好きの僕、納竿後に「明日も来るからおいでね」と言っていたのです。
で、その日も彼は現れたのですが、
まさかの"水着"。ゴーグルもばっちり持ってます笑
そしてぼくの側でクロールらしきものを始めました。案の定釣れません。。。さすがに細谷様も若干お怒り気味でした笑
↑やさしい市毛さん

その日は3匹キャッチでしたが、前日よりも内容はかなり納得のいくものでした。
というのも、自分で鮎の居そうな場所を想像し、そこまでおとり鮎を泳がせ、鮎をかけるという一連のことができたからです。
↑430円の弁当をおごる(特にお礼の言葉なし)。いつか再会したい


僕は中学高校の6年間を京都で過ごしていました。
鴨川では都会の真ん中ながら鮎の友釣りをする方が多くいるるため、よく目にしていたのですが、まさかこんなに早く自分が友釣りを体験する事になるとは思ってもみませんでした。というのも、僕の中での鮎釣りの勝手なイメージは、ベテランの釣り師がやっと手を出すような高尚な趣味、というものだったからです。実際、平凡な学生にとっては費用面・技術面のどちらをとっても難しいということは再確認しました。
しかしOB様方は鮎竿の寄付までもしてくださるなど、その両面でバックアップしてくださっており、なるべくその敷居を下げようとされています。ほんとうにありがたいことです。
今回の講習会は都合の合わなかった現役の方々もいますが、今後も企画していただけるとのことなので是非参加してみてください。
僕は鮎釣りの独特のひきの中毒になってしまいました。

最後に、岩木様、岡田様、坂本様、細谷様そして福田様なにからなにまでどうもありがとうございました。






Writer 横川

市毛さん、辻野さんと同様に僕も個人的な感想を書いていこうと思います。


僕が最年少で釣り初心者と言うことで、僕の御指導に当たっていただいたのが岡田様でした。岡田様は鮎釣りを長年なさっており、大ベテランであるということで僕の御指導に当たっていただきました。魚の持ち方や竿の構え方など初歩的な面で何度も僕が間違えても、その都度岡田様には丁寧に教えて頂きました。僕のような初心者が8匹という鮎を釣ることができたのも岡田様のこのような熱心なご指導あってのことであると思います。本当にありがとうございました。


1日目
開始後数分のうちに先輩方が続々と鮎を釣る一方で、僕の竿はピクリとも動きません。そのような状態が30分ほど続いた後、竿の急激な動きを感じました。しかし、竿をあげてみるとおとり鮎のみ…どうやら僕が竿をあげるタイミングが遅く、逃げられてしまったようです。それからめっきりあたりが来なくなり、釣れるのはハゼばかり…僕と岡田様の間に気まずい雰囲気が生まれてしまいました。そして開始からおよそ二時間後、ようやく一匹目の鮎を釣ることができました。このときあまりにも感激して、岡田様と握手を交わさせて頂きました。鮎釣り講習会の中でもこの瞬間は最も印象に残るものでした。その後、岡田様の熱心な指導の下、3匹をキャッチすることができ、初日は合計で4匹のキャッチで終わることができました。ただ、おとり鮎をつける際に時間がかかり過ぎておとりが弱ってしまった点、竿の操り方の感覚がつかめていなかった点などが初日の課題として残ってしまいました。



2日目の鮎たち。写真をもっと撮っておけば良かった…


宿は福田様の別荘に泊めて頂きました。別荘の入り口を進んでいくと手入れされたお庭が見え、その先には立派なログハウスがあり、福田様がお一人でお作りになったと聞いて驚きました。食事の材料の調達や調理はOB様の方々や細谷様、福田様が率先して行ってくださり、お世話になりっきりでした。また、福田様にはお写真まで頂き、大変お世話になりました。



2日目
6時ごろには雨が降っており、鮎釣り自体がが中止かと思われたものの、幸運にも出発時には晴れ、鮎釣りを行うことができました。開始から10分もしないうちに一匹目のあたりが来たものの、針ごと持ってかれてしまいました。大きな鮎だったらしく、「もし釣れていたら…」と今でも悔しく思っています。その日は最終的に4匹の鮎をキャッチすることができました。また、前日の課題であるおとり鮎のつけ方と竿の操り方がだいぶ上達してきたので、気持ちよく鮎釣り講習会を終えることができました。

しかし、帰路において僕が体調を損ない、運転をしていただいた坂本様および先輩の皆様に多大な迷惑をおかけしたことをこの場をお借りして謝罪させていただきます。本当に申し訳ありませんでした。


先輩方がおしゃてるように、僕にとっても鮎釣りは敷居の高いものでした。「
釣り自体初心者である僕が、本当に鮎を釣ることができるだろうか?」と鮎釣り講習会に向かう際に少々不安に思っていました。しかし、今回の講習会は天候に恵まれた点もあり、鮎釣りの印象を抜本的に変えるものでした。このようなすばらしい講習会を行えたのは、やはり岩木様、岡田様、坂本様、細谷様、福田様のご協力があったからであると思います。

ご協力いただいた岩木様、岡田様、坂本様、細谷様、福田様には感謝してもしきれないほどお世話になりました。今後とも機会があればよろしくお願い致します。
最終更新:2011年08月25日 00:40