擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプするスレまとめ @ ウィキ
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擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプするスレまとめ @ ウィキ
ja
2018-08-13T23:18:32+09:00
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蛸娘2
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/585.html
夏の海風が吹きすさぶ波止場。潮の香りが鼻孔の奥をくすぐる。
辺りに人気はなく閑散としている。停泊している船も何年もそこに繋がれたまま放置されているのか、船体は銅褐色のメッキに包まれていた。
水面の中に釣り糸を垂らしてから、はや数時間は経つが一向に物言わぬまま穏やかな波に揺られているだけだ。
「本当に釣れるんかな」
白い無地のTシャツと薄茶色の短パンという至ってラフな装いに麦わら帽を被った島田恵介は、折りたたみ式の簡易椅子にじっと座り込み、変化のない海面をじっと見つめながら、ため息をつく。
青空に煌々とある太陽と目下の海面を乱反射する光の熱が彼を汗だくにさせた。
恵介の趣味は釣りだが、始めたのはごく最近のことである。
取引先のお偉いさんに勧められて始めてみたが、これがなかなかどうして面白く。ここ最近の休日は釣りに費やすようになっていた。
ネットで情報を丹念に収集し、釣り具屋の店主にアドバイスを貰うといった、ささやかな努力を続けていくうち、釣り歴半年にも満たないビギナーながらも順調にフィッシングの腕前に磨きをかけていた。
そんなある日。タコ釣りの隠れた名所と呼ばれる穴場スポットがあるという情報を小耳に挟んだ恵介はさっそく今週の休日に訪れ、人生初のタコ釣りに挑戦しているのだが、結果は今のところ芳しくない。
「ちゃんと、店主のおっちゃんに教えてもらった通りにやってるんだけどなぁ」
もしや穴場スポットというのはデタラメではないのか? とあらぬ考えが恵介の頭の中をよぎる。
店主のアドバイスに問題が? それともやり方を間違えている?
後ろ向きな考えが波の泡ぶくのように現れては消えてを繰り返す。
だからといって、一向に成果を出さないままおめおめと帰るのも面白くない。もういっそ、別の魚にターゲットを変えようかどうか考えながら、青く澄んだ空を眺めていたその時だった。
「何をお釣りに?」
恵介の背中越しから聞こえる鈴の音のような上品な声色。振り返るとそこには、恵介が聞いた声にたがわぬ女性が立っていた。
一見すると恵介より若干年上で、二十代半ば頃といったところだ。
手入れが行き届いていることが伺える艶やかな黒髪を、首元で切りそろえたショートボブヘア。
白いノースリーブのブラウスと黒いロングスカートのツーコントラストの組
2018-08-13T23:18:32+09:00
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ナメクジ娘1
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/584.html
企業戦士として過労死寸前まで働き詰め、限界まで追い詰められた俺は、このままでは潰れてしまうと脱サラして一念発起を決意。
農業大学で学んだノウハウを活かして、田舎の農家として再出発を果たした。
都会生まれ都会育ちの生粋の都会っ子であったため、最初の頃こそ田舎暮らしにはなかなか慣れなかった。
コンビニは車で40分の距離だし、一回りも二回りも年上の農協仲間のおじさんたちとの酒盛りぐらいしか娯楽もない。
けれど、都会の息苦しさや顧客のクレームも上司からの重圧もない。田舎ならではのんびりとしたライフスタイルを今はいたく気に入っている。
知人に格安で譲り受けたこの古めかしい日本家屋で過ごす日々は決して華やかとは言い難いが、それなりに充実した人生を送れている。
……はずだった。
「はぁーん? 旦那様ぁ? すきすきぃ?」
飴を舐めしゃぶるような甘ったるい声を出しながら俺の肩にすり寄ってくる女性。
否、これを女性……いやむしろ人間と呼んでよいものか。
なぜなら、『これ』は腰から下が人ではないからだ。
巨大なナメクジの頭から人間の上半身が生えた、見るもおぞましい異形なのである。
「いい加減その『旦那様』っていうのはやめてくれよ。あと、あちこち動き回らないでください。畳が粘液で汚れるから。
掃除するのどんだけめんどくさいと思ってんの」
「もぉ~そんなツレないこと言わないで下さいましぃ? それにぃ、この身が這った痕跡はいわばこの『ツユ』めの愛の道標でございます♪
掃除するだなんてとんでもない! もういっそ、家中ワタクシの愛まみれにして旦那様を優しく包みこんであげたい……。なんちゃってぇ?」
そう言って勝手にキャピキャピと盛り上がっているナメクジ女ことツユ。話の通じない人外を前に俺は深い溜息をつく。
素朴なスローライフを満喫していたのもつい先日までの話。現在、俺はこの半身半獣の『妖怪大蛞蝓』という疫病神に苛まれていた。
こうなったのも一月前、無意識のうちにこのナメクジの命を救ってしまったことに端を発する。
正確には野菜の上を這っていた小さな害虫をつまんで放り投げただけである。つまり助けたつもりは毛頭ない。
しかしながら、本人いわく「力が弱まり小さいナメクジの姿で畑に潜んでいたが、運悪くそ
2018-08-03T15:01:59+09:00
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ブラックバール
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/583.html
**ブラックバール氏の作品
[[狼娘12]]
2018-03-14T00:17:55+09:00
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狼娘12
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/582.html
『ごめんなさい、ごめんなさい…』
僕はそう言いながら、狼の雌獣人に腰を振られていた。その狼は僕の口を長いマズルと舌で犯してくる。
「ハア……ハア……フユ様。フユ様……」
狼の獣人はそう言いながら、僕の鼻を香しい匂いで満たす。
僕は、自分に起きたことを全く整理できないでいた。
僕の名前はフユ。この世界では珍しい人間だ。この世界というのはどんな世界というと、獣人たちが住んでいる世界だ。
人間界とこの世界は20年頃前に繋がったらしい。僕の父と母は人間界とこの世界を橋渡し役となる会社MMMに勤めていて、人間界にすむよりこちらの世界を選んだ。というわけで、僕もこの世界に住むことになり、現在、高校一年生。15歳だ。
今日は7月14日。もう既に割と暑い。授業が終わり、学校の校門から出た僕は道路のわきに泊まっていた赤い車を見つけ、その車内のクーラーの涼しさを早く味わいたいがために、そちらの方へ駆けて行った。
「ありがとうございます、バイオレットさん」
僕は車の助手席の扉をあけながらそう言った。
「いいえ、いつものことですから」
運転席に座っていた女性は微笑んだ。彼女は人間ではなく、狼の獣人だ。耳はピンと立ち、目は澄んでいて、口元はキュートだ。長いマズルが若干の光を反射している。
彼女の灰色の毛皮はピンクのタンクトップと絶妙なコントラストを示していて、胸のふくらみは……おっと危ない、ばれそうになった。かわりに僕は下に目をやる。
ズボンはぴちぴちで、その太ももに変な気分にならない男はいないだろう。全体的に彼女はすごい若く見えるのだが、なんと10歳も上らしいから驚く。
。
「では、発進して大丈夫ですか?」
「はい」
彼女はアクセルを踏み、家への運転を始めた。
「そういえば」バイオレットは口を開いた。
「なんだか今日は嬉しそうですね」
彼女は僕を子供のころから面倒を見てくれている僕の家の家政婦だ。だから、どんな表情も見逃さないのだろう。僕は口早に
「今日、テストで満点だったんですよ」
と言った。彼女は、
「あれ、でも期末テストはもう少し先ですよね」
一瞬その返しにドキッとしたが、慌てずにこう答えた。
「抜き打ちテストだったんですよ。すごいでしょ、それで百点って」
2018-04-25T23:33:20+09:00
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たけかんむり
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/581.html
**たけかんむり氏の作品
[[鶴女房]]
[[イモガイ娘]]
[[蛸娘2]]
[[ナメクジ娘1]]
2018-08-13T23:22:26+09:00
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イモガイ娘
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/580.html
三木隼人はゴーグル越しに広がるマリンブルーの世界を目の当たりにした時、沖縄に来れたことをこの上なく嬉しく思えた。
普段の彼は中小企業に務め、デスクワークに腐心するしがない平社員だが、趣味としてスキューバダイビングを嗜んでいるという活発的な一面も持ち合わせている。
日頃の真面目な仕事ぶりが評価されてボーナスを貰った時、隼人は迷わず沖縄旅行に使うことを決めていた。
この神秘の楽園とも言える沖縄の海を潜ることは隼人にとって、数ある小さな夢のうちの一つである。
仕事の報酬を費やし、休日を念願の沖縄ダイビングツアーに費やす。自分は今ちょっとした人生の絶頂にいると言っても過言ではない。彼はしみじみと物思いに耽り、青く美しい世界を気ままに泳いでいた。
隼人が感無量の面持ちで眼科に広がる珊瑚礁を眺めているとき、ふと鮮やかな赤い森の中、物陰から何かがこちらを覗いているような気配を漠然と感じた。
珍しい生き物かもしれない。スキューバダイバーの性と好奇心が彼を突き動かし、アンノーンがいると思われる方角へ泳いでゆくと、珊瑚の笠が日光を遮って陰となっている箇所を見つけた。
彼は未知なる存在が陰翳の中に潜んでいると推測し、持ち前の防水懐中電灯で闇を照らし出す。そして物陰に潜んでいた者の正体を見た隼人は、先ず我が目を疑った。
そこにいたのは珊瑚礁から上半身を乗り出して、隼人に微笑みかける美女だった。
その上、ダイビングスーツや水着といった遊泳衣類どころか布一枚さえ着用しておらず、体裁を弁えている女性ならば当然隠すべき箇所も、無遠慮にさらけだしている。
突如出くわしたこの異様な状況の前に驚きの声すら上げられず、隼人は言葉を詰まらせてしまった。
空白の時間が数秒ほど過ぎた頃合い。はっと我に返った隼人は、彼の頭の中から湧いてくる数知れずの疑問を解消すべく、彼女との接触を試みようとした。
しかしながら、結局それは叶わずじまいだった。彼が声を出そうとするが、何故か弱々しい掠れ声しか出ない。しかも次第に身体中の力が抜けはじめ、水中で姿勢を保てなくなる。
目の前の怪奇現象を余所に、彼は自分の身に起きた危機を悟るが、時既に遅く、思考が鈍り視界がぼやけてくる。
深く青い海の中、彼の意識はゆっくりと海底へと沈んでいった。
//「*」でしたが、見出しになってしまうので置換しま
2013-03-27T17:38:18+09:00
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コウモリっ子との共同生活
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/579.html
世の中には常識では解決できない問題‐というかなんというか‥‐がある。
俺の隣でポテチを食べているこのガキもそんな一人であるわけでー
「しかし、この『大ざっぱすぎて伝わらないものまね選手権』というのは本当に面白いではないか!
まだ録画されているのがあれば観せるとよいぞ!」
「これはたまにしかやらないんだよ。もっと観たいなら動画サイトでもあさっとけ。
‥まーお前みたいなお子ちゃまには無理か?」
「むむっ!?言いよったな‥ならばこのパソコン、しばらく私が占領させてもらうぞ。」
「好きにしろって、俺の仕事の邪魔にならないなら、さ。」
こいつの名前はプレイグ。
なんでも、吸血コウモリの化身とかいう存在らしい。
しばらく前からこの借家に居候している迷惑な奴だ。
「あーそうだ、お前が来てから明日で1週間だろう?」
「そうであるが、それがどうしたというのだ?」
「家賃払え。」
「な!?何を言っているんだジャック!?」
「お前‥いきなり人の家に押しかけてきたやつをタダで泊めてやるわけがないだろうが。」
「ふぇぇ‥また故郷が遠ざかるのか‥」
あいつとの出会いはいきなりだった。
突然ベランダの扉が開いたと思ったら、あいつがいて、
「父上の仇っ!覚悟せよっ!」とか言いつつ飛びかかってきたのは覚えている。
無我夢中で気が付いたらあいつが頭にマンガみたいに大きなタンコブを作って倒れてたんだっけか。
気が付いたあいつから話を聞いてみると、なんでも父親をバンパイアと間違えられてハンターに殺されてしまったらしく、
仇を討つために情報を集め続けた結果、俺の顔ブックのアカウントにたどり着いたらしい。
本人は藁をもすがる思いで俺に狙いを定めていたらしく、勘違いだと分かると盛大に泣き出していた。
「ううぅっ、わ、私は何のためにこれから生きていけばよいのだぁ‥‥‥‥」
と言っていたのをよく覚えている。仇討ちなんてできっこないのに。
なんでも父親が倒されたのは200年前らしい。
いつの時代だよ。日本まだ江戸時代じゃね?
そういうわけで彼の仇討ちは間違いなく無理なのだ。人間200年生きるなんてできるわけがない。
‥まぁこいつのことも考えるとそのハンターとやらも人間かどうかは怪しいものだが‥‥
ともかく、日本生まれ日本育ちの25歳の
2013-03-27T17:32:37+09:00
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牛娘2
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/578.html
>・牛娘の話
>・男一人、女複数で逆輪姦あり(メインは二人)
>・男が割と情けない感じ
>・搾乳、噴乳描写あり
>以上のことが大丈夫な方、どうぞ。
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この物語の舞台は、この世界とはちょっと違う世界。
人に近い姿と知能に、獣の特徴と身体能力を併せ持つ「獣人」という生き物が普通に存在し、世間に受け入れられ、人間と変わらぬ権利を持っている世界。
そんな世界の、とある高校において。
「―――は?牧場の手伝い?」
「そ。ちょっと今年、男手が足りないんだわ」
ある男女が、放課後の教室で話をしていた。
「頼むよ上田ぁ、ご飯も出すし、バイト代も弾むからさぁ!」
ちなみに男のほう―――つまり僕の名を、上田隆。高校二年生。
「いや、牧村先輩の実家がこの辺でもおいしい牛乳で有名な牧場を経営してて、そっちの人手が足りないから臨時で働き手を探しているっていうのは分かったんですが…」
彼女のほうを、牧村めぐという。高校三年生である。
といっても、彼女のほうは正しくは人間ではない。
頭に生えた耳と二本の角を見れば、この世界の人間であれば一瞬で牛の獣人だと気づくだろう。
詳しいものであれば、そのもととなったものが乳牛として知られるとある種ということまでわかるかもしれない。
「そんなこと言われても…やったことないですし。そもそも僕より体力のある男なんていくらでもいるでしょう」
「そこをなんとか頼む、このとーりっ!」
「ちょ、抱きつかないでください!」
頭一つ分大きな彼女に突然抱きつかれ、種族の特徴であるそのハリのあるスイカみたいなサイズの胸の感触と、褐色の肌から香る女の匂いに僕は顔を赤くした。
「たーのーむーよー!ほかの男どもはみんな予定あるだろうから、お前くらいしか頼れんのいないんだって!」
「それはあれですか、僕はどうせ友達いないから暇だろうっていう考えですか…」
「ん、違うのか?」
「………」
ちなみに僕と牧村先輩、こんなあほらしいやり取りをできる程度には仲がいい。
特に劇的な出会いとかがあったわけでもないが、校内ではすでに少し変わったコンビとして知られている。
しかし、恋仲というわけでもない。……今のところは、だが。
「えーえーどうせ暇ですよ…佐野も蛇島も彼女とデートですよ…ふふ、ふふふ…」
2013-03-27T17:29:47+09:00
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ニホンカワウソ娘
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/577.html
渓流釣りを楽しんでいたら意識が遠のき、見えるのは白濁した場面。
川の水の音は聞こえるから岸辺か?
「クリティカルと思ったら石の中に頭が!」
何かが言っている。
「傷めておいて傷めずに持っていくのもなんだか…」
意味はわからないが解かる言葉で言っている。
これは夢か?
「ゆ~めで~あります~♪」
//見出しになってしまうため、*→※に置換しました。
※
目が覚めた。
薄暗い場所。洞窟というより掘った横穴、何かの巣のようだ。
仰向けで寝ている状態でも天井が低く感じる。
多分立つと天井に頭をぶつけるだろう。
体を起こして胡座をかく。
「ここはどこだ?」
6畳ぐらいの広さで壁面には蝋燭が四方に置いてあり、ここが人工だとわかる。
自分の座る左右と真正面の3箇所の行けそうな道というか横穴がある。
どの穴も中は暗く状況はわからない。
「どれが正解だ?」
「暗いんですが壷ですから出れますよ」
声と共に左の穴からぬっと何かが出てきた。
「内にも外にも戻れます。今ならお試し時間ですよ?」
すくっと2本の脚で立ち止まり、
右には竹魚篭、左には一升瓶を持って
頭に笠をのせた茶色い毛の有尾の獣が言った。
「お試し時間終りますよ?」
大きな口をにたっとさせたそいつを見るなり
俺は急いで右の穴にはいつくばって入って行く。
俺の背にそいつは焼魚と刺身はどっちが好きかと問い掛けたが無視した。
そして30分後、俺はそいつと酒を飲んでいた。
※
「この刺身も旨いな」
「アカメは遠洋漁業の成果です」
目の前の飲み相手は沢蟹を食べながら答えてくれた。
「いい加減、笠を取ったらどうだ?」
相手の空いたぐい呑みに気付き一升瓶を持って何度目かの問いをしてみる。
「笠は駄目です。笠はカワウソの証なのです。取る時は…おっとと」
やはり何度目かの答えをしつつカワウソはぐい呑みで酒を受けた。
そう、目の前の茶色い毛の笠かぶりの有尾の獣はカワウソだったのだ。
本人曰く由緒正しいニホンカワウソだとか。
しかし俺の知っているカワウソは
茣蓙の上の座布団に座り、短い後足を前に出し、背を垂直に立てて、
右前足でぐい呑みを、左前足で沢蟹や刺身を取って口に運ばないし
なにより人語を喋らない。
しかし一升瓶を2本空ける程、差しつ差さ
2013-03-27T17:25:44+09:00
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鶴女房
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/576.html
「今日は降るなぁ……こりゃあ」
使い込まれ、色素の薄くなった褞袍(どてら)を羽織った青年『与平』は、灰色の空を見上げ、不安そうに呟いた。
木こりである与平はその風貌のとおり、決して裕福ではなかったが、生真面目で温和なその人柄から、村きっての好青年であるともっぱら評判であった。
ところが、彼は昔から変に女娘と縁が無く、二十六を過ぎてもなお妻帯を持たない独り身である。
同じ村に住む同じ歳頃の知り合いの男達が一人また一人と妻を娶る中、彼らを羨む事は度々あれど、野心も低く無欲であった与平は、ひたすら地味な仕事をこなしていくだけの人生に何ら不満を抱くことは終(つい)ぞありえなかった。
しかしながら、今日みたいな日に限って与平は、夫婦仲となった友人達を少しばかり、妬まざるを得なかった。
雪国に住む与平のカンが正しければ、今晩は雪が降ることになるはずである。そうなれば、凍えるような夜を一人で過ごさねばならなくなるのだ。
仕事の都合上、村からは歩いて半時(三十分)かかる場所にある小屋に移り住む事を余儀なくされているため、同郷の者たちが家族を囲って団欒の時を過ごす中、与平は一人孤独と寒さに苛まれなければならない。
だが、彼はそのような不条理に対して地団駄を踏むほど、もう小童ではない。
過去に何度か同じような経験をしてきている与平にしてみれば、さほど身構えるほどの重態ではないのだ。「慣れ」が彼の孤独を癒し、寒さを和らげてくれる。少なくとも彼はそう信じている。
『さて、今晩をどうして、やり過ごそうか』という言葉が、与平の頭の中を埋め尽くすように反芻される。
与平がどこからともなく聞こえてくる鳥の嘶く声を聞き取ったのは、そんな風に思案に明け暮れている時であった。
まるで苦痛を訴える叫びにも聞こえる痛ましい鳴き声。少し経ってから鳴り止んだかと思うと、時を待たずして再び寒空に響き渡る。
与平は、理由は己にも分かっていなかったが、何故かその鳥の声がどうにも自分に助けを求めている気がしてならなかった。
いずれにせよ、気掛かりになっていた与平は、音のする方向にある林へと赴いた。
地面に積もった枯れ葉を踏み鳴らし、枯れ枝を掻き分けて、次第に大きくなっていく鳴き声に導かれるまま、道無き道を行く。
そうして、ようやく音源まで辿り着き声の主視認したとき、与平は瞠目した。
2013-03-27T17:16:51+09:00
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