擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプするスレまとめ @ ウィキ
http://w.atwiki.jp/brutalanimal/
擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプするスレまとめ @ ウィキ
ja
2024-03-12T21:51:17+09:00
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一行掲示板
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/63.html
- テステス -- 中の人 (2006-12-06 09:12:13)
- 連絡、要望等がある際お使いください。 -- 中の人 (2006-12-06 09:13:39)
- ここから本スレに飛べるリンクがあったらいいと思た -- ななし (2006-12-06 22:33:05)
- 現行スレのURLをトップページに掲載しました。 -- 中の人 (2006-12-06 23:29:01)
- 更新履歴つけた者だ。いらなかったら削除してくれ。 -- 名無しさん (2006-12-08 00:28:43)
- 更新履歴については完全に失念してました。 -- 中の人 (2006-12-08 00:50:10)
- 寧ろ、感謝しております。 -- 中の人 (2006-12-08 00:50:43)
- 管理人生きてるかな…… -- 名無しさん (2007-01-08 14:15:05)
- 誤字脱字等修正させていただきました。wikiでまとめを作られた中の人の英断に感謝。 -- ヤドカリの人 (2007-01-23 23:08:52)
- 定期的な更新、感謝感激雨あられです。 -- 名無しさん (2007-02-06 20:44:27)
- 地雷犬の話(犬娘5)の微修正をさせていただきました。中の人 -- リハビリくまさん (2007-02-17 11:06:19)
- 中の人、いつもいつもご苦労様です!素早い仕事に感謝感謝。 -- リハビリくまさん (2007-02-17 11:07:13)
- 中の人ご苦労様です。提案なのですが神別のメニューを作られては如何でしょう? -- 名無し (2007-02-25 23:37:39)
- いつもまとめご苦労様です。&br()削除依頼なのですが、「六月と三月番外編」を削除していただけないでしょうか? -- くまさん (2007-04-09 15:34:22)
- 削除確認できました。お手数をおかけいたしました。 -- くまさん (2007-04-09 23:21:15)
- 中の人氏、上でも言われてましたが作者別のメニューも作られてはいかがでしょう? -- 名無しさん (2007-04-24 00:42:29)
- 作者別メニューですが現在製作中です。 -- 中の人 (2007-04-24 09:45:04)
- 公開までもう少しお待ちください。 -- 中の人 (2007-04-24 09:45:28)
- 致命的な誤字を幾つか、気づいたのだけ訂正させていただきました。 -- 生産性の低い人 (2007-05-13 02:45:28)
- 誤字を訂正させていただきました。 -- くまさん (2007-05-20 22:14:41)
- 管理人様更新乙です! -- 名無しさん (2007-05-23 11:36:23)
- 上に同じ -- 名無しさん (2007-05-23 21:37:48)
- 一応動物別メニューに山羊娘入れておきました -- ポン菓子製造機 (2007-05-24 15:27:23)
- 誤字を訂正…管理人様、更新乙です。 -- くまさん (2007-05-25 19:21:29)
- 管理人さん更新乙です、それと一部おかしい所を訂正しました。獅子沢さんのデスクッキング♪のセンスに脱帽w -- 通りすがり (2007-06-09 22:45:45)
- 更新お疲れ様です。誤字脱字等修正させていただきました -- ヤドカリの人 (2007-06-10 07:13:24)
- うっはww更新マジで乙ですwwww -- 名無しさん (2007-06-10 10:32:15)
- 試験的に作者別メニューを作成しました、いらなかったら削除してください -- 名無しさん (2007-06-10 20:48:29)
- 更新と作者別メニュー乙! -- 暁狐 (2007-06-10 22:35:57)
- 作品の誤字脱字を修正させていただきました。管理人様、GJです! -- くまさん (2007-06-10 23:20:33)
- 連日更新お疲れ様です。度々申し訳ないですが誤字脱字等修正させていただきました。 -- ヤドカリの人 (2007-06-12 14:21:46)
- 遅くなりましたというか今更気付いた訳ですが更新お疲れ様です。 -- 瀬錬 (2007-06-17 03:17:13)
- 作者別メニュー乙!だけど一つだけ。僕のところの虎1、猫1、ハーピーは僕が書いたのではありませんので -- 暁狐 (2007-06-18 13:46:31)
- 管理人さま乙です! -- 名無しさん (2007-06-29 00:10:29)
- 管理人さん更新乙です。俺の作品でおかしい所を修正しましたので伝えておきます -- 通りすがり (2007-07-03 02:02:22)
- 誤字脱字以下略。作者別も増え、ますますお忙しそうですがどうか根をお詰めにならないことを。 -- やどかり等の人 (2007-07-03 18:15:08)
- 文章が途中で消えている作品がありますが…修正は可能ですか? -- 名無しさん (2007-07-05 16:16:47)
- フリーで編集できるよ?携帯だと無理だが。 -- 名無し (2007-07-05 23:48:12)
- 「ベルディラウスの名の元に」は、wikiに登録されないんですか? -- 名無し (2007-07-06 01:12:47)
- 管理人も忙しいみたいだし残したかったら自分で登録したらいいんじゃない? -- 名無しさん (2007-07-06 11:39:28)
- 履歴見れば分かるが誰かが作品を途中から消してるけど、これは荒らしなのか? -- 名無しさん (2007-07-07 16:43:16)
- 事後承諾になりますが、「ベルディラウスの名の元に」登録しました >瀬錬氏&管理人氏 -- 名無し (2007-07-07 16:46:19)
- 誰かが携帯から編集しようとしたのかも。一応見える範囲で復旧しときました -- 名無し (2007-07-07 16:57:35)
- 蟻地獄娘ドコー? -- 名無しさん (2007-07-18 17:39:33)
- http://www21.atwiki.jp/brutalanimal/pages/143.html -- 名無しさん (2007-07-18 22:43:47)
- クドリャフカを微修正… -- どっこい生きてるくまの人 (2007-07-19 09:52:26)
- 蠍の話がひとつ抜けてるのは気のせい? -- 名無し (2007-07-20 13:46:56)
- 消えている(?)トナカイ娘と蟻地獄娘へのリンクを動物別メニューに加えておきました -- 名無し (2007-07-21 16:28:21)
- 抜けている蠍の話を追加しておきました……これで大丈夫かな? -- 名無しさん (2007-07-23 00:21:57)
- 「風呂の神様」の中身がない… -- 名無しさん (2007-07-24 13:01:02)
- SA氏「Blue Promise」(兎娘2)を追加…タイトルが弄れなかったので誰かお願い -- 名無しさん (2007-07-25 21:52:46)
- 六匹目スレが落ちそうなので暫定的に「猫娘14] -- 名無しさん (2007-07-26 21:10:49)
- と「牧場シスターズ」と「蚊娘」を追加しました。作者メニューや動物メニューの追加はまだしてませんが悪しからず -- 失礼! (2007-07-26 21:11:51)
- そーいや生ログって置いてないのか。拾ってくるかー。しかしウィキをいじれる書き手はいるわ良作品が多いわで凄いよな…… -- 更新履歴つけたヤツ (2007-07-31 23:32:43)
- 携帯からwikiに直接アクセスすると、&br()「このページは作成されていないもしくは削除された可能性があります」&br()「このwikiは携帯からのページ編集を許可していません」&br()って表示されるな。&br()串刺せば見れるけど、上の奴はちょっとビビる。 -- 名無しさん (2007-08-07 01:34:38)
- 10万人目記念真紀子 -- 名無しさん (2007-08-13 10:35:45)
- 牧場シスターズ、動物別メニューから移動できるようにしようとしましたが上手くできませんでした。 -- 三陸 (2007-08-14 20:14:19)
- ◆QnKpOCEIdw氏の頁に亀の話を追加しました。勝手に編集してよかったのかな? -- 名無しさん (2007-08-20 23:07:22)
- 残念、それを書いたのは同一人物じゃないんだ -- 名無しさん (2007-08-21 15:33:45)
- ここって擬人化した「凶暴な」♀が逆レイプするところですよね?前の作品を見ると凶暴そうなのがいるが最近は凶暴とは言えない♀にやられてるように見えるんですが、まぁ、どっちも好きだけど気になりました。 -- ガマ (2007-08-22 12:30:52)
- 現在のスレタイは微妙に変わってます -- 名無しさん (2007-08-23 01:36:21)
- ぎゃーほんとだ!ID:3YeVDTC2氏さん、◆QnKpOCEIdw氏さんゴメンナサイ~~ -- 名無しさん (2007-08-24 00:17:57)
- 更新完了。更新作業はいろんな作品を読み返せるからいいね~ -- くまのひと (2007-09-02 00:30:05)
- おわた -- kuma (2007-09-03 00:06:08)
- 更新乙です。ゲーパロ氏のページに<鰐淵先輩>、アトピック氏のページに狐の嫁入りがないので、すみませんが更新お願いします。 -- 携帯厨 (2007-09-03 17:06:49)
- 細かいことかもしれないけど「日不見先輩」のタイトルは「<日不見先輩>」にするべきでは?<百歩蛇さん>や<鰐淵先輩>のように。 -- 名無しさん (2007-09-04 00:18:14)
- 指摘サンクス。更新完了 -- BEAR (2007-09-04 19:18:20)
- お疲れ様です。<日不見先輩> って「モグラ」にはいってますけど「地竜」なので竜のほうが良いのではないでしょうか? -- 名無しさん (2007-09-04 22:11:51)
- あなたがたのコントに爆笑しますた。これからもみんな仲良くがんばってください -- 読者 (2007-09-06 03:08:55)
- テステス。ただいまタグのテストのため掲載作品の一部を編集しております、ご了承ください。テステス・・・ -- 名無しさん (2007-09-06 18:39:29)
- ゲーパロ専用氏のページ、日不見先輩と鰐淵先輩の順番が逆なのは何故? -- 名無しさん (2007-09-12 12:59:18)
- なんか熊の娘がおかしいぞ -- 名無しさん (2007-09-17 11:34:44)
- ↑↑特に意味は無いでしょう -- 名無しさん (2007-09-18 16:41:22)
- スーパーカブトムシのおまけを追加しました。それと管理人様、乙です -- 通りすがり (2007-09-20 21:50:31)
- 蛇娘の逆レイプがいい。特に、舌で舐めるところがいい -- 名無しさん (2007-10-04 02:48:09)
- 狼娘1なんですけども、最後とこの誤字が気になっていたのでいじらせてもらいました(承認を商人に改めました)。 -- 名無しさん (2007-10-06 23:44:02)
- 動物別メニュー見て思ったが、他の動物は「~娘」なのに蜘蛛だけ「蜘蛛女」なのが不憫な感じ -- 名無しさん (2007-10-10 01:03:01)
- 更新乙! -- 名無しさん (2007-10-25 20:22:54)
- おつかれさま。 -- 名無しさん (2007-10-29 20:07:31)
- 妖怪のかまいたちの話はどこのありますか? -- 名無しさん (2007-11-03 14:14:17)
- ↑「迅野先輩」の事かな? -- 名無しさん (2007-11-03 19:34:27)
- 今更になって作品を加筆修正した上で追加した事を言いに来た俺が通りますよ……… -- 通りすがり (2007-11-04 11:17:05)
- うわ!なんかいきなり見にくくなった。 -- 榊 (2007-11-05 12:25:29)
- その迅野先輩の話って分類はどこですか? -- 名無しさん (2007-11-09 08:41:18)
- 動物別にわけるのはめんどくさくなってやってないんで誰かやってください -- 名無しさん (2007-11-10 18:21:55)
- 誰か保管庫の更新を -- 名無しさん (2007-12-11 22:52:02)
- 初めて、小説を書きました。ヘタクソかもしれませんが、見てください -- レン (2008-01-02 20:25:13)
- 初めて、小説を書きました。ヘタクソかもしれませんが、見てください -- レン (2008-01-02 20:25:32)
- 問題はたくさんあるが… &br()まずこっちじゃなくてスレの方に投下しろよ -- 名無しさん (2008-01-02 21:58:19)
- どうも失礼な事して申し訳ありません -- レン (2008-01-02 22:24:07)
- スレの方に投下しようとしたんですけど、なにかいっぱいなのでかけませんでした。 -- レン (2008-01-02 22:47:27)
- だ、誰か新スレを立ててくださいorz -- 名無しさん (2008-01-03 01:52:12)
- たってますよー 『擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプする【十匹目】 』 -- 名無しさん (2008-01-03 02:06:54)
- 確認いたしました。ありがとうございます -- 名無しさん (2008-01-03 10:58:45)
- まとめ更新乙 -- 名無しさん (2008-01-03 14:32:45)
- とりあえず新鯖対応 -- 名無しさん (2008-02-03 22:44:29)
- 更新ありがとうございます -- ななな (2008-02-12 21:55:50)
- 通りすがりさんの作品良すぎです! -- ななな (2008-02-15 22:32:28)
- できれば続編書いて下さい!お願いします! -- ななな (2008-02-15 22:33:46)
- 更新ありがとうございます!とても良い作品でした! -- ななな (2008-02-17 21:41:55)
- 更新ありがとう!続きが楽しみです! -- ななな (2008-02-25 22:26:15)
- おねがいがあるんですが・・・。大量更新してほしいんです!頼みます! -- ななな (2008-03-02 21:09:59)
- 失礼なのは、わかってます。でも、そんだけよみたいんです!本気でお願いします。 -- ななな (2008-03-02 21:12:16)
- ついでに 大量更新って言うのは1月2、3日みたいなアレです。頼みました。(土下座) -- ななな (2008-03-02 21:17:07)
- 投稿した分は更新しました。いずれ前・中・後編に再編集させて頂こうかと。 -- 鯱の人 (2008-03-02 22:20:32)
- お疲れさまです!ありがとう!感謝感謝。 -- ななな (2008-03-03 05:28:58)
- ↑少しは落ち着け、続きが読みたいのは皆同じ。騒がしいのはお前だけ。 -- 通行人A (2008-03-03 19:11:03)
- す、すみませんでした・・・。落ち着こう・・・。 -- ななな (2008-03-03 21:54:18)
- まとめ更新ありがとう!感謝感謝。 -- ななな (2008-03-04 17:35:49)
- 荒らしうぜぇ -- 名無しさん (2008-03-05 12:27:55)
- 兎娘にある『逆レイプは突然に』だっけかな、アレ犬っ娘だったわ、まあそんだけ -- 名無しさん (2008-03-06 14:23:57)
- 気づいたんなら直してくれよ -- 名無しさん (2008-03-06 14:52:37)
- 子犬とワルツの後編の項目を作ってくれませんか? -- ポン (2008-03-08 10:27:59)
- 鯱女房面白かったです。早く続きが見たいです。 -- 名無しさん (2008-03-08 23:50:21)
- いちいち催促すんなよ -- 名無しさん (2008-03-11 20:11:04)
- 質問なんですが、話を保管庫に入れる時、新しいページを作った後、そこから各動物、各作者ページにリンクすればよろしいのでしょうか? -- 人工獣人書いた奴 (2008-03-23 23:15:54)
- 9スレ目の未保管分を上げておきました。 それと自分の分も更新しました。 -- 通りすがり (2008-03-24 20:53:17)
- 人工獣人書いた奴>その通りでも良いと思います。 俺も大体そうしていますし。 -- 今更答える通りすがりorz (2008-03-24 21:05:48)
- 了解しました。 続き書いてるんでそのときにやってみます。ありがとうございました。 -- 人工獣人の (2008-03-24 22:22:31)
- 上げ忘れ作品を発見、しかもよりによって自分のorz それと、9スレ目149~167は作者の要望(9スレ目198レス目参照)により、上げずに置いてあります -- 通りすがり (2008-03-26 01:50:23)
- 尚、9スレ目のログはトップページからDL可能です。 必要な場合はドゾー つhttp://www21.atwiki.jp/brutalanimal?cmd=upload&act=open&pageid=1&file=1193005870.html -- 通りすがり (2008-03-26 01:53:14)
- 保管庫へのうpり方覚えました。 -- 人工獣人の (2008-05-27 02:13:46)
- 狐娘13を保管庫に転載した者ですが、半角数字と全角数字で被ってしまいました。ページ名を変更できる人がいましたら変更おねがい致します。 -- 人工獣人の (2008-05-31 03:03:14)
- 更新乙です!ここは名前とかをミスったら変更できないからなあ…管理人さんなんとかしておくれ -- 名無しさん (2008-06-02 16:44:07)
- 更新乙 -- 名無しさん (2008-06-03 14:51:38)
- メンバー登録ありがとうございます。 -- 人工獣人の (2008-06-06 20:03:25)
- 更新お疲れ様です。携帯しか使えないのでありがたいですー。 -- くまさん (2008-08-08 12:37:45)
- 次スレ立てました。妄想万歳。 -- 11-160 (2008-08-15 16:42:54)
- アリクイ娘すごかったです・・堪能させて頂ました。 有り難う御座います -- お笑いダンクシュート! (2008-08-31 03:24:38)
- 狐娘(ヤンデレ風味)の前半(>>101-108)が抜けてるんですが筆者の意向ですか? -- 名無し (2008-09-08 14:51:49)
- 「鯱女房後編」のページに続きを加えると容量オーバーみたいなので、お手数ですが「後編」を「中編」くらいに変更して頂けるとありがたいです。 -- ◆e6cisY6kSA (2008-11-16 22:47:09)
- 産んだ子が女の子だったら逆レイプの仕方を教え、男の子だったら母親も娘達と一緒にその子を逆レイプする。愛ですね。 -- ペロ君 (2008-12-24 16:57:50)
- 豚娘SSから豚女(オーク)で行くと狼娘1に飛ぶので直した方がいいのでは? -- 名無しさん (2009-02-28 18:21:15)
- ↑自分でやることがわかったので直しました -- 名無しさん (2009-02-28 18:38:18)
- 竜2の後編ってないんですか? -- ハル (2009-03-16 16:52:10)
- ハル氏へ>今前編を直している最中なんで少々お待ちを。感想頂けたら幸いですね -- 帰還した作者 (2009-03-16 19:59:25)
- 作者別からは行け、動物別からは行けない作品があったので動物別にリンク追加しました -- 名無しさん (2009-05-05 01:39:56)
- イモリ娘ページの追加と動物別メニューの修正(両生類・イモリ娘を追加)を行いました -- 名無しさん (2009-05-05 02:04:38)
- 15スレ目一応完了しました。小ネタとして投稿された2作品は転載していません。 -- 名無しさん (2009-05-09 19:42:00)
- そろそろ更新してほしかったりする技術がない俺。 -- 名無しさん (2009-07-30 22:41:48)
- まとめ更新超GJ。ここの更新は間違えたらやり直しがきかないから、おいそれと更新に踏み切れないんだよな〜 -- 名無しさん (2009-08-06 08:58:53)
- 更新お疲れ様です。よもや自分の作品が載る日が来るなんて…感激です。 -- junk-kids (2009-09-01 19:24:59)
- 生産性の低い人氏の月子さんシリーズ最高です!続編を期待しています -- 神オムツ (2010-01-22 00:10:36)
- レス書きこめないのですが、本スレ規制がかかってますでしょうか。それとも、私だけ -- 11-160 (2010-01-24 22:28:02)
- 携帯かい?DoCoMoとauは永久規制だよ… -- 名無しさん (2010-01-26 01:07:26)
- 規制が切れたみたい。SS投下の連投のせいか? いや、最初の狼娘は2~30レス連投だったし・・・。 -- 11-160 (2010-01-26 23:04:11)
- たぶん17スレ目まで転載完了。ただし完結していないものと小ネタ作品は転載してません。 -- 名無しさん (2010-04-06 21:02:55)
- そろそろ更新プリ~ズ!? -- 名無しの読者 (2010-05-14 05:31:56)
- 句読点の使い方がイマイチ分からんので三点リーダーに逃げてしまう…暁狐さん文章上手いな… -- ケン (2010-05-18 07:16:03)
- 18スレ目、506レス([[金色の小瓶Ⅱ]])までの作品を転載しました。 -- 名無しさん (2010-06-12 16:49:16)
- 生産性の低い人が頭一つ二つ抜けてる感じ。恭二君のその後が気になる -- 名無しさん (2010-06-22 17:01:02)
- 18スレ目、633レスまでの作品を転載しました。 -- 名無しさん (2010-07-17 14:24:11)
- 初めて読ませていただき、とても気に入りましたが、長い作品は途中で読めなくなります、どうしたら良いのでしょうか? -- 匿名 (2010-07-18 12:44:44)
- 昔の火狐なら長いの途中カットとかあり得たが…… とりあえずブラウザ変えてみ -- 名無しさん (2010-07-19 00:50:38)
- 一番最初に荒らしなどしたら、動物さんの餌にされるって本当ですか!?できれば蚊の餌にしてほしいです!! -- 名無しさん (2010-10-08 19:23:03)
- おいドンは牛がいいじゃき! -- ぷー太郎 (2010-11-01 12:56:34)
- 久しぶりの更新だー!イソギンチャク娘最高っす!! -- 名無しさん (2010-11-07 18:14:44)
- 規制にひっかかった、でも皆のためになりたい。 -- タコ (2010-11-20 19:29:24)
- だからこんどから別なとこで書くよ。http://51.xmbs.jp/0083SDM/にて -- ミスッタコ (2010-11-20 19:42:02)
- 19スレ目、[[イソギンチャク娘2]]まで転載しました。 -- 名無しさん (2010-11-23 20:51:08)
- 19スレの作品を載せましたがなにぶんこちらのwikiは初めてなのでどこか不都合がありましたら言っていただきたいです。 -- 新入り (2011-01-25 13:17:35)
- あと、いくつか短編がありましたのですが載せていいのか分からなかったので載せてません -- 新入り (2011-01-25 13:18:44)
- 載せていいようなら後日載せたいと思いますが・・・。 -- 新入り (2011-01-25 13:19:23)
- おk -- 名無しさん (2011-01-26 13:39:28)
- かなり役立っております。新しい作品がどんどん増えると嬉しいですね -- とーりすがり (2011-01-26 14:02:01)
- よさそうなので載せておきました。 -- 新入り (2011-01-29 05:16:27)
- 追加ありがたいです -- 名無し (2011-02-10 10:12:40)
- さいきん -- 名無しさん (2011-08-05 00:22:36)
- すみません、上のはミスです。 そういや最近、過疎ってきちゃいましたね....。 -- 名無しさん (2011-08-05 00:24:13)
- うう・・いい作者こないかな? -- あう・・ (2011-08-12 21:24:55)
- 保管庫の更新ってされてるの? -- 名無しさん (2011-08-15 17:43:28)
- 作品がもっと増えれば、更新できそうなんだけどなぁ.... -- 名無しさん (2011-08-16 08:27:02)
- 19スレ目、[[蜘蛛の糸]](最終レス番549)まで転載しました。 -- 名無しさん (2011-11-10 20:37:44)
- 更新乙です -- 名無しさん (2011-11-18 18:03:54)
- 本スレが容量越えてたが、次スレってどうなってる? -- 名無しさん (2012-08-17 01:47:46)
- 次スレ立ってますよー -- 名無しさん (2012-08-22 22:06:17)
- 最近の作品はレベル低いなポン菓子とかゲーパロとかは良かったんだが -- 名無しさん (2012-09-12 01:09:35)
- 所々誤字が目立ってた -- 名無しさん (2012-12-11 13:41:14)
- jbじゃsんsbんscsjbだjbjvbgh;vjんskljまvcf;kvjなえk;vん;kvんdk;sっv;kvんkvんkvんjdk;vなdvkんdvjlkんvkdlvj -- 名無しさん (2012-12-12 10:46:13)
- 超過疎ってんな -- 名無しさん (2013-01-16 18:36:03)
- だな -- 名無しさん (2013-01-17 21:16:32)
- ライオン娘の話が良かったな -- 名無しさん (2013-02-25 00:47:41)
- もう職人の方々は来られないのだろうか -- 名無しさん (2013-03-09 00:28:58)
- 来てくれ -- 名無しさん (2013-03-11 01:26:00)
- 過疎 -- 名無しさん (2013-03-16 21:50:36)
- 20スレ目、[[イモガイ娘]](最終レス番165)まで転載しました。 -- 名無しさん (2013-03-27 17:44:43)
- 来たか! -- 名無しさん (2013-03-28 00:47:54)
- どれどれ -- 名無しさん (2013-05-04 07:14:36)
- まったく更新されない… -- 名無しさん (2013-07-07 03:13:55)
- ゾクゾクするような話はもう来ないのか!? -- 名無しさん (2013-07-11 01:45:44)
- 更新されないんじゃあああ -- 名無しさん (2013-07-14 09:39:07)
- 更新ないねぇ・・・最近・・・ -- 名無しさん (2013-09-15 23:47:41)
- ね -- 名無しさん (2013-09-19 00:40:57)
- もっと更新して欲しい -- 名無しさん (2013-09-25 18:53:57)
- 更新してくれ名人様! -- 名無しさん (2013-11-17 22:28:33)
- かそったなー -- 名無しさん (2013-12-29 02:00:19)
- あけおめかっそ、かそだぉ -- 名無しさん (2014-01-15 21:50:03)
- 昔から見てただけに過疎が寂しい -- 名無しさん (2014-01-22 09:50:05)
- たまにこのスレに訪れるようになってもう5年くらい経つな。こうも更新ないと確かに寂しくなる -- 名無しさん (2014-02-16 08:48:06)
- まだや、まだ終わらないで…! -- 名無しさん (2014-03-04 01:03:48)
- atwikiそのものが大変なことになってるらしいがここは大丈夫なん? -- 名無しさん (2014-03-15 02:32:23)
- 狼型獣人兵士の続きが読みたい! -- 名無し (2014-04-07 22:53:22)
- 寂しいな… -- 名無しさん (2014-06-11 00:40:00)
- m -- 名無しさん (2014-08-10 08:08:49)
- 過疎がかなしいよう -- 名無しさん (2014-08-24 00:15:30)
- テスト -- 名無しさん (2014-11-04 00:33:48)
- もう見てる人いないのかな… -- 名無しさん (2015-02-03 00:22:04)
- まあ仕方が無いよね -- 名無しさん (2015-02-20 01:38:34)
- 俺もいるぜ・・・ -- 名無しさん (2015-03-07 18:14:02)
- もっとシリアスで激しい逆レイプものが見たいです -- 名無しさん (2015-04-01 03:24:34)
- テスト -- 名無し (2015-06-13 07:08:05)
- まだ終わらせやしない! -- 名無しさん (2015-07-28 03:39:43)
- モンスター娘がブームの昨今、もう少し振るわってもいいと思うのだが -- 名無しさん (2015-09-28 00:02:46)
- 更新 -- 名無しさん (2015-11-28 02:06:24)
- てすてす -- 名無しさん (2016-02-13 11:22:11)
- もう終われ -- 名無しさん (2016-03-05 22:08:03)
- 見たい -- 名無しさん (2016-03-07 10:01:11)
- まだ生きろ -- 名無しさん (2016-05-20 17:57:18)
- かれこれ10年近く月2で通ってるが更新が無くて寂しいな…。俺の性を呼び覚ました蠍娘が懐かしい。 -- 名無しさん (2016-05-21 13:45:05)
- 数年前にこのサイトを知ったけどそんなに長くやってたんだな -- 名無しさん (2016-05-28 16:22:23)
- 性の目覚めだったなあ、残ってくれると嬉しい -- 名無しさん (2016-06-14 21:24:39)
- 消させやしない -- 名無しさん (2016-06-14 22:26:20)
- まだ生きてる -- 名無しさん (2016-06-29 00:35:05)
- 良作の宝庫やな -- 名無しさん (2016-08-06 03:20:19)
- sm -- 名無しさん (2016-10-07 00:14:26)
- このサイト一つで賄えるくらい良作が多い -- 名無しさん (2016-11-13 19:50:04)
- 3日遅れだけど新年早々見にきたやで -- 名無しさん (2017-01-03 02:55:03)
- ここのおかげで、モン娘やケモノもイケるようになった -- 名無しさん (2017-01-13 22:05:21)
- 3年前と4年前にこのスレが過疎ってることを嘆いたコメントを投稿したが -- 名無しさん (2017-02-15 01:59:56)
- 最近はもうあきらめてる。それでもここには来続けるだろうと思う。同じ作品でも1年越しに読んだらまた違う面白さがあるし -- 名無しさん (2017-02-15 02:00:58)
- すごーい! -- 名無し (2017-03-06 12:15:40)
- 夢のない話ですけど、こんな素晴らしい獣っ子達は…我々ハーメルン大隊の一員に加えたかった… -- バローズ中佐 (2017-03-12 22:43:31)
- 誰かニャルラトホテプとか、森の黒山羊とか、邪神ネタで書かないかなあ? -- 名無しさん (2017-04-05 11:42:46)
- これもうwiki死んでるの? -- 名無しさん (2017-05-22 00:47:37)
- 死なせないために今これを見ている君がぜひ何か書いてくれ -- 名無しさん (2017-06-30 19:10:13)
- この掲示板に8年前の自分の書き込みを発見して泣きそうになった…もうそんなに立つのか -- 名無しさん (2017-06-30 19:11:43)
- スレ自体には少し活気が戻ったみたい -- 名無しさん (2017-07-09 22:58:02)
- なんか、ここ悲しくなったな。でも同志いっぱいで嬉しくもある -- 名無しさん (2017-07-20 03:25:00)
- もう更新されないのだろうか -- 名無しさん (2017-07-23 18:56:11)
- スレが荒れた頃のままで悲しすぎる -- 名無しさん (2017-07-29 23:30:25)
- 新しいのが見たいにゃ -- 名無しさん (2017-09-17 21:19:44)
- イソギンチャク娘の続きが気になる -- 名無しさん (2017-10-02 16:21:49)
- ここって管理者以外も編集できます? -- 名無しさん (2017-10-29 20:08:36)
- 荒れ様が悲しすぎる -- 名無しさん (2017-10-29 20:11:27)
- もう儂だけなんやろか -- 名無しさん (2017-12-25 15:16:19)
- 見ている人間は必ずいる。ここにも -- 名無しさん (2017-12-30 23:09:48)
- 誰かいてくれてウレシイ……ウレシイ……う -- 名無しさん (2018-01-07 00:04:28)
- 誰か過去に書いてた人のtwitterとかpixivとか知りませんか? -- 柊 (2018-01-28 23:43:31)
- たけかんむり氏のは見つけました -- 柊 (2018-01-28 23:44:09)
- 某霊という方も過去の執筆者かもしれないです -- 柊 (2018-02-19 23:56:18)
- 新しいの書いたので良かったらスレの方確認してください。自分が生きてきた人生、色んなことがありましたがその中で形成されていった性癖をとことん入れさせてもらいました。よろしくお願いします -- ブラックバール (2018-03-04 23:00:40)
- ご報告ありがとうございます。 -- 柊 (2018-03-14 00:14:50)
- 遅ればせながら、記事を作成させていたただきました。ぜひご一読の上、コピーの際の脱字等ありましたらお手数ですが編集をお願いします。 -- 柊 (2018-03-14 00:16:26)
- まだ人は居るって信じてる! -- 名無しさん (2018-04-08 14:10:53)
- ブラックバールさんの作品良かったです。 -- 名無しさん (2018-05-10 23:17:34)
- 10年来このスレを見てますが最近はもうほぼ諦めてました。こんなに過疎ってる中でも書いてくださったブラックパールさんに感謝です。楽しませていただきました -- 名無しさん (2018-05-22 22:11:46)
- まだ人が残っていて嬉しい...嬉しい! -- でんちゃん (2018-06-20 14:27:51)
- 先生ご本人かもしれないですけどまとめてくださってあるがとうございます。 -- 名無しさん (2018-08-07 20:10:06)
- wikiにまとめてくださった方ありがとうございました。以前投下した蛸娘さんのSSがまだ追加されていないので、ついでにそちらもまとめてくれれば幸いです -- たけかんむり (2018-08-07 21:15:50)
- 久しぶりに来たら更新されてた!楽しかったです、たけかんむりさん、ありがとう! -- 名無しさん (2019-02-17 03:24:39)
- 保守 -- 名無しさん (2019-06-05 19:47:36)
- みてるよ -- 名無しさん (2019-06-30 17:11:19)
- 保守保守 -- 名無しさん (2019-06-30 22:50:33)
- 保守 -- 名無しさん (2019-10-12 22:01:06)
- ええええ動いてたー! -- 名無しさん (2019-12-20 01:39:00)
- 何年かぶりに読みに来た -- 名無しさん (2019-12-24 23:44:23)
- 見てる。 -- 名無しさん (2020-01-17 00:43:03)
- まだ俺たちはここにいる。擬人化雌動物に逆レされるためにここにいる。ここに居たいんだ! -- 名無しさん (2020-02-13 03:47:34)
- 保守 -- 名無しさん (2020-04-21 19:43:13)
- 保守 -- 名無しさん (2020-05-17 22:01:26)
- 保守 -- 名無しさん (2020-07-20 21:46:23)
- 保守 -- 名無しさん (2020-08-20 00:24:17)
- よくも若かりしころの俺の性癖を歪めやがって!大好きだこのヤロー! -- 名無しさん (2020-08-29 02:17:08)
- たけかんむりさん、 -- 名無しさん (2020-10-12 17:10:03)
- たけかんむりさん、またの更新ありがとう!久々に楽しめました!まだ投稿してくださることに感謝です -- 名無しさん (2020-10-12 17:11:06)
- 間違えた。たけかんむりさんの投稿2年前だったか -- 名無しさん (2020-10-12 17:29:05)
- 保守 -- 名無しさん (2020-11-09 01:33:09)
- 保守 -- 名無しさん (2021-01-04 21:21:39)
- 保守 -- 名無しさん (2021-01-10 16:41:22)
- 保守 -- 名無しさん (2021-03-06 04:39:23)
- まだ保守がたくさんいて嬉しい -- 名無しさん (2021-03-08 19:40:27)
- 保守 -- 名無しさん (2021-05-09 07:21:19)
- にゃん! -- 名無しさん (2021-05-29 18:25:41)
- nyann -- 名無しさん (2021-06-05 01:22:47)
- 馬っ娘が流行ってるので様子みに -- 名無しさん (2021-08-06 01:02:07)
- 捕手 -- 名無しさん (2022-01-21 06:36:38)
- ほしゅ -- (2022-03-13 22:10:38)
- 保守 -- 名無しさん (2022-05-22 17:37:06)
- 高校時代の自分の性癖を歪めた元凶がまだ残っていたとは... -- 名無しさん (2022-06-04 20:44:31)
- エメラルドゴキブリバチってエメラルドニンゲンバチだったらえっちじゃん -- 名無しさん (2022-07-10 12:24:27)
- 保守 -- 名無しさん (2022-08-15 01:23:23)
- 保守 -- 名無しさん (2022-10-26 22:43:29)
- 保守 -- 名無しさん (2023-04-23 15:30:53)
- ほしゅ -- 名無しさん (2023-04-29 00:43:46)
- ここは!なくさない! -- 名無しさん (2023-05-17 22:00:56)
- 保守 -- 名無しさん (2023-10-19 21:09:04)
- ここまだ残ってたんか・・ -- 名無しさん (2023-11-17 11:48:54)
- あけおめ! -- 名無しさん (2024-01-06 06:08:29)
- 保守 -- 名無しさん (2024-03-12 21:51:17)
#comment
2024-03-12T21:51:17+09:00
1710247877
-
たけかんむり
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/581.html
**たけかんむり氏の作品
[[鶴女房]]
[[イモガイ娘]]
[[蛸娘2]]
[[ナメクジ娘1]]
2018-08-13T23:22:26+09:00
1534170146
-
タコ娘
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/359.html
[[蛸娘1>http://www21.atwiki.jp/brutalanimal/pages/356.html]] 著者::11スレ目、通りすがり氏
[[蛸娘2]] 著者:20スレ目、たけかんむり ◆UZ4j2TzHjQ 氏
2018-08-13T23:21:34+09:00
1534170094
-
蛸娘2
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/585.html
夏の海風が吹きすさぶ波止場。潮の香りが鼻孔の奥をくすぐる。
辺りに人気はなく閑散としている。停泊している船も何年もそこに繋がれたまま放置されているのか、船体は銅褐色のメッキに包まれていた。
水面の中に釣り糸を垂らしてから、はや数時間は経つが一向に物言わぬまま穏やかな波に揺られているだけだ。
「本当に釣れるんかな」
白い無地のTシャツと薄茶色の短パンという至ってラフな装いに麦わら帽を被った島田恵介は、折りたたみ式の簡易椅子にじっと座り込み、変化のない海面をじっと見つめながら、ため息をつく。
青空に煌々とある太陽と目下の海面を乱反射する光の熱が彼を汗だくにさせた。
恵介の趣味は釣りだが、始めたのはごく最近のことである。
取引先のお偉いさんに勧められて始めてみたが、これがなかなかどうして面白く。ここ最近の休日は釣りに費やすようになっていた。
ネットで情報を丹念に収集し、釣り具屋の店主にアドバイスを貰うといった、ささやかな努力を続けていくうち、釣り歴半年にも満たないビギナーながらも順調にフィッシングの腕前に磨きをかけていた。
そんなある日。タコ釣りの隠れた名所と呼ばれる穴場スポットがあるという情報を小耳に挟んだ恵介はさっそく今週の休日に訪れ、人生初のタコ釣りに挑戦しているのだが、結果は今のところ芳しくない。
「ちゃんと、店主のおっちゃんに教えてもらった通りにやってるんだけどなぁ」
もしや穴場スポットというのはデタラメではないのか? とあらぬ考えが恵介の頭の中をよぎる。
店主のアドバイスに問題が? それともやり方を間違えている?
後ろ向きな考えが波の泡ぶくのように現れては消えてを繰り返す。
だからといって、一向に成果を出さないままおめおめと帰るのも面白くない。もういっそ、別の魚にターゲットを変えようかどうか考えながら、青く澄んだ空を眺めていたその時だった。
「何をお釣りに?」
恵介の背中越しから聞こえる鈴の音のような上品な声色。振り返るとそこには、恵介が聞いた声にたがわぬ女性が立っていた。
一見すると恵介より若干年上で、二十代半ば頃といったところだ。
手入れが行き届いていることが伺える艶やかな黒髪を、首元で切りそろえたショートボブヘア。
白いノースリーブのブラウスと黒いロングスカートのツーコントラストの組み合わせをそつなく着こなしている。
スカートの端から垣間見える陶磁器のような白く細い両足に、小枝のような繊細なつくりの手指、ブラウス越しにも分かるふくよかな胸。
切れ長の奥二重と反り返るようなラインを描く長いまつ毛は、成熟した女性ながらも繊細で儚げな印象を同居させている。
恵介はその現実離れした美しさにしばし見惚れた。
「――どうかしました?」
訝しげな様子で尋ねる女性の声。光を吸い込む深海のような漆黒の瞳が恵介をじっと見つめる。恵介は慌てて口を開いた。
「いえ、何でも。突然に話しかけられたもので」
「たしかに、いきなりは失礼だったかしらね」
彼女なりに失礼だと思ったのか、女性は申し訳無さそうに苦笑いを浮かべる。
「いえ自分は気にしてないから大丈夫ですよ!」
「そう。良かったわ」
安堵した様子で柔和に微笑む女性。
その笑顔には、大人であっても少女の心を忘れない、無垢な愛らしさに満ちていた。
恵介は確かに感じた高鳴る感情を胸の内へとそっとしまい込み、改まって女性に向き直る。
「実は今ですね。タコ釣りをしているんです」
「タコ釣り? タコって釣れるものなんですか?」
「一応釣れるらしいんですが、理由はよく分からないけど中々上手くいかなくって――」
恵介は自分が今釣りの趣味に傾倒していること、そしてこの穴場スポットと呼ばれる場所でタコ釣りをするに至るまでの経緯をかいつまんで説明した。
「そうだったんですか……。でも最初はびっくりしたんじゃないかな? ここって港なのに人気が無いじゃないですか」
「はは、そうですね。まぁ一人で釣りする分には丁度いい静かさですよ。えっと……」
恵介が言い淀んでいると、女性は察した様子で仄かに笑んだ。
「私、『児玉(こだま)すみれ』っていいます。幼児の児に玉でこだま、すみれは平仮名です。すみれでいいですよ」
「これはどうもご丁寧に……。すみれ、さんですね。僕は島田恵介っていいます」
「恵介くん。……でいいかな?」
「は、はい」
それからしばらく、時間を持て余していた恵介はすみれと会話を続けていた。最初こそぎこちないやり取りが続いたが、魚料理の話題で意気投合したのをきっかけに次第に花を咲かせていった。
すみれは恵介の話題に対して適度に相槌を打ち、上手く次の会話へ繋げるような絶妙な返しができた。彼女がなかなかの聞き上手であった事も会話が円滑に進む要因となっていた。
会話を続けるうち、彼女はこの波止場から離れた都市帯に住んでいるフリーライターであるということ、そして仕事に煮詰まったときに気分転換のためにここへ来るということを恵介は知った。
また、恵介たちが今居る波止場は、昔はこの近辺にあった村の人間が昔から利用しているものだったのだが、村の過疎化に伴い、彼女の住んでいる都市帯へと吸収合併されたことで、
漁業等の利用は都市帯の近くにある場所へと移り変わり、現在は廃墟にも等しい状態であるとのことだった。
すみれ曰く、人気のない海辺の寂しさ溢れる情緒が気持ちを落ち着かせて、絶好の気分転換になるらしい。
恵介はそうした彼女の感性に強いシンパシーを感じ、深く頷いた。
そうして、すみれと恵介が話し込んでからしばらく。恵介がふと時計に見やると釣り場を引き上げる時間をとうに過ぎていることに気がついた。
「あ、俺そろそろ帰らないと……」
話を途中で中断し、恵介は帰り支度を手早く済ませた。
結局ただ垂らしただけに終わった釣り糸を回収する。手慣れた動作で釣り道具を片付けるなか、すみれとの別れがもうすぐ訪れてしまう寂しさを確かに感じていた。
彼女とは出会って間もないが彼女ほど魅力的で一緒に過ごしていたいと思える人は初めてであった。
あわよくば連絡先を教え合い、これからも交流を続けよう。などと、初対面で縁もゆかりもない赤の他人に対して言える胆力さや、異性に対する積極性を持ち合わせていない恵介にはとって、土台無理な話であった。
「ではこれで。結局今日は坊主だったけど、すみれさんと話せて楽しい時間が過ごせました。ありがとうございます」
「ふふ、こちらこそ。またいつか会えるといいですね」
「そうですね……」
「では、またいつか」恵介はそう言って軽く会釈し、もう二度と会うことは無いだろう、すみれの姿を目に焼き付け、彼女に背を向けた。
そして、後ろ髪を引かれる思いでその場から立ち去ろうとしたその時だった。すみれは「あの」と背後から恵介を呼び止めた。
「私、きっと来週もこの場所にいると思います」
それだけです。と静かに言い添え、すみれは微笑を浮かべた
*
すみれと出会って以来、恵介は毎週のように波止場に通い詰めた。
恵介はすみれと会うと決まって、今日こそタコ釣りのリベンジをする。と笑いながら語った。そんなの見え透いた建前であることを二人はとうに理解していたが、あえて口には出さなかった。
恵介が釣りを始める時間には大抵すみれがやってくる。恵介が訪れる前から居たこともあった。
二人は会うたびに他愛のない話で盛り上がった。話すことが無くなって互いに無口になっても、気まずい思いはしなかった。たとえ沈黙でも、二人で共有する時間全てが愛おしいと感じていたからだ。
そんなある日。恵介は自分がすみれに抱いている特別な感情を彼女に伝えてしまおう。そう思い立って波止場へとやってきた。
すっかり馴染みの深くなった光景。しかし、今日はいつもと違う景色に映ってしまう。
緊張で手がわずかに震え、握りしめた拳の中はしっとりと汗ばんでいる。誰かに想いを伝えるというのは学生の頃以来で、恵介はあの瞬間の勇気を思い出しながら一歩一歩進んだ。
いつもの場所にすみれはいた。今日はおしゃれなフリルの装飾が施された黒色のシックなワンピースを着込んでいる。
漆黒のスカートを潮風にはためかせながら海辺を眺め佇む彼女の様相に少しだけ見惚れたあと、恵介はおそるおそる話しかけた。
「あの、すみれさん!」
「恵介くん……?」
恵介が呼びかけると、すみれはゆっくりとこちらへ振り向く。彼女の顔を見たとき、恵介はすぐさま違和感を覚えた。
すみれの表情には普段の朗らかさが無かった。孤独に打ちひしがていたかのような、悲壮感の漂う寂しさに満ちていた。
「ど、どうしたんですか? もしかして具合でも」
「うん……大丈夫……あっ」
ふらついて倒れそうになるすみれを恵介はとっさに支える。すみれは恵介の胸に力なくもたれかかった。
すみれの身長は恵介より低い。彼女が恵介の顔を見上げると自然と上目遣いになる。漆黒の瞳は潤みを帯びて妖しく輝き、切なげに恵介を捉えていた。
「ごめん恵介くん……。私嘘ついちゃった。本当は大丈夫なんかじゃないの」
「……何かあったんですか」
「うん……。私ね、夢を見たの」
「夢?」
「恵介くんが来ない夢。私がどれだけ待っても恵介くんは波止場に来ない……。『それでも来週はきっと』って期待するの。けれど一週間、一ヶ月、一年待っても来ない。途方もなく、空しくて悲しい夢」
すみれの双眸が潤み、一筋の涙が頬を伝う。
『ある日突然逢えなくなる』。
恵介は彼女の語った内容が重たく胸にのしかかった。
そんなこと想像したこともなかった。定期的にここにくれば当然のようにそこにいると、当たり前のことだと。
保証なんてどこにもないのに、いつか突然何かが起こって逢えなくなるかもしれないのに。
だのに、彼女だけがその不安に気づいていて。自分は毎週すみれに逢えているという事実にのうのうと胡座をかいていてのだ。
「ごめんね。突然変なこと言っちゃって……」
すみれは頬に垂れた涙を拭い、笑ってみせようとする。
しかし、その笑顔は取ってつけたようにぎこちない。彼女の頬に微かに残る涙の跡と同じように、彼女が抱える不安は拭えてなどいないのだ。
恵介はこれ以上彼女の悲しむ顔を見たくなかった。まず考えるよりも先に言葉が出ていた。
「俺、絶対来ます」
「え……?」
「すみれさんがここに居る限り、絶対逢いに行きますから! 一週間以上、すみれさんを待たせたりなんかさせません」
「恵介くん……。ふふ、ありがとうね」
すみれは恵介の言葉に顔をほころばせた。
恵介のその確証を得ない宣言は、その場限りの慰めに過ぎないかもしれない。
だが、たとえ気休めだとしても。すみれの笑顔を取り戻せたことには変わりなく、恵介にはとても喜ばしいことであった。
すみれとまた少し心を通わせたことで、恵介の中のすみれへの想いは今にもはちきれんばかりに大きく膨らんでいた。
このタイミングでは少しばかり卑怯なのではなかろうか。そう恵介の心の声が呟く。
だが言うならば今しかない気がする。恵介は自分の直感のままに任せることにした。
「あの! すみれさん! 俺、すみれさんのことが――」
恵介が言い終える前にその口はすみれの唇によって塞がれる。
しなやかな指でそっと触れるような接吻だった。
「言わなくていい。きっと私もあなたと同じ気持ちだと思うから……」
すみれは目を細めて口角を吊り上げる。今まで見たことのない、女の色気を醸し出す彼女の表情を前に恵介は狼狽えた。
「ねぇ、恵介くん……。私、もっと恵介くんと気持ちを確かめあいたいの……。きて……?」
すみれはそう言って恵介のシャツの裾をそっとつまみ、どこかへと導こうとする。
恵介は彼女と両想いであったという幸福な事実に浸る暇も無かった。彼女の言葉の意味するところ、理解が及ばないほど恵介も鈍感ではない。
しかし、たった今告白を成功させたばかりだというのに、男女関係の深部に至るまでの段階を一気にパスしようとしていることに、恵介はどこか不安を覚えていた。
「あの、すみれさん。いいんですか? その、俺なんかと……」
「……あなただからいいのよ?」
恵介は彼女の蠱惑的な言葉と表情に心を揺さぶられてしまった。熱が全身にゾクゾクと駆け巡る。それは内に燻る男の欲望を焚きつけ、理性を劣情が支配するに充分だった。
恵介は絡めとられるかのように。なすがまま彼女に従い、どこかへと引き寄せられていった
*
すみれに連れられ訪れたのは袋路のような地形の浜辺だった。高い岸壁を背にしているため人目の入る隙間は無い。あたかも小規模なプライベートビーチといった具合である。
次第に歩を緩め、立ち止まったすみれは振り向きざまに恵介の唇をまた強引に奪った。
先ほどの一瞬触れるような軽いものではない、貪るような濃厚なキス。
紅色の柔らかい膨らみが同じ膨らみをついばみ、ついばまれあう。それは愛を確かめ合う儀式なようでもあった。
「んっ」
すみれは躊躇いがちに己の舌を押し込んできた。
ヌルリとした蠢く物体の侵入に驚くも、恵介はそれを嬉々と受け入れ、彼もまた彼女と同じように舌を相手の口の中へ送った。
舌と舌が口内で交差し、唾液を交換し合う。
止め処なく流れてくる自分のものではない生暖かい液体が乾いた喉を潤す。
男女が愛を紡ぎあう音は、穏やかなさざ波の音によって掻き消される。
蕩けるように一つに溶け合う快感。二人だけの世界がそこに構築されていた。
「……すみれさん」
「うん」
長い接吻を終え、恵介の中に燻っていた火は、すみれへの欲求を燃料にその勢いを増していた。
恵介はすみれの両肩を強く掴んで体重をかけ、砂浜の上へと押し倒す。
彼はずっと、彼女をこうしたいと密やかに望んでいた。
就寝前、布団の中に埋まり目を瞑ると、すみれを抱いている光景を何度も想像で思い描いてきた。
けれど今自分が見ているもの、感じているものは決して絵空事の世界でない。紛れもない現実。
空想の中で自分を受け入れるようにほくそ笑んでいた彼女はここにも居る。それが何より嬉しかった。
すみれの輝く黒い瞳を覗きこむと、そこには自分の顔がいっぱいに映り込んでいる。
恵介は利き手を彼女の豊満な胸へ、おそるおそる伸ばした。
ところが、なかなか指先が思い通りに動かない。この期に及んで緊張してしまったのかと、半ば呆れ気味になりながら恵介は己が未熟な童貞であることを悔やんだ。
しかしながら、動かないのは手先だけではなかった。
少し体勢を変えようとしても、足腰が全く言うことを聞かない。まるで全身の骨を抜かれたかのように体に力が入らないのだ。
体重を支えきれなくなった恵介は、すみれの上へ力なく被さった。
恵介はその身に起きた異変に徐々に気づく。
「どうしたの? 動けないの……?」
すみれが子供をあやすように囁く。
何故か事情を知っているような口ぶりを見せるすみれ。恵介は問いただそうとするが、それもままならなかった。普段から無意識に動いていた口は死んだ二枚貝のごとく固く閉ざされている。
「恵介くんの言いたいことはだいたい分かるよ? 『どうして、この人は体が動けないのを知っているのだろう』でしょ? いいよ。教えてあげる」
そう言うと、すみれはおもむろに人差し指を恵介の口の中へとねじ込んだ。そして、喉の奥を乱暴に引っ掻き回した。恵介が苦しそうにえずいても素知らぬ顔だ。
「ほら。これが何に見える?」
口内から取り出したばかりの人差し指を恵介の眼前に突きつける。指先から第二関節にかけて黒い液体がこびりついている。
「これはね、私特製の墨。無味無臭かつ即効性のある神経毒が含まれてるの。でも安心して? 毒っていっても生命活動に必要な器官系には効かないように調整してあるから死ぬことは無いわ。時間が経てば体内で自然に分解されて後遺症も一切残らない。……すごいでしょ?」
すみれの解説を聞いたところで、恵介はおおよそ理解はできても納得には至らない。そのことをすみれも分かっているようであった。
「何でこんな事するのか、できるのかって。思ってそうね。それはね、こういうことなの」
507 名前:たけかんむり[sage] 投稿日:2015/09/28(月) 11:13:02.04 ID:Hu9n8Yu0 [5/10]
すみれはのしかかっていた恵介を横にどかし、砂浜の上に仰向けにする
そして、恵介の上にためらいなく跨ると、ワンピースのスカートの裾を掴み、見せつけるよう大きく翻した。
「驚いた? ふふ。まぁ、驚かない方がおかしいわよね」
恵介は瞠目した。
さっきまでずっとそこにあった人の足はどこにも見当たらなかった。代わりにスカートの中には真っ赤な肌に白い吸盤の付いた蛸の触手のような、いやむしろ巨大な蛸足そのものが蠢いていたのだ。
蛸に倣って計八本あり、またそれら一つ一つが意思を持っているかのように動いている。決して作りものではない生々しさ。到底認めたくはないが、紛れも無い彼女の体の一部だと考える方が自然だった。
「私ね、実はタコの妖怪なの。特製の墨も私の能力みたいなもの。――なんて言っても信じないでしょうね。でもホントなのよ? ほら……」
触手が恵介の顔めがけて迫る。そして、吸盤が密集する腹の部分を顔面に乗せ、うねるようにのたうった。
背筋に寒気がぞおっと走る。恵介の全身の肌が粟立つ。
「怯えた目してる。怖い? ふふ、いいよ……。その顔、堪らないわ……」
すみれは口角を鋭く釣り上げ、恍惚と目を細めながら厭らしく笑った。かつての清楚なすみれの面影はなく、さながら男慣れした妖艶な売女だ。
恵介には今起こっている事態への理解が追いつかなかった。否、このような非常識な現象、理解が追いつくわけがなかった。夢か幻覚かと解釈した方がよほど説得力がある。
ただ一つ明瞭なのは、恵介の今までのすみれとの思い出が、目の前の『すみれだった異形』によって汚されていくという残酷な現実だった。
「どうしてあなたをこんな目に合わせているか分かる? 私ね、下心を持って近づいてきた男が恐怖に怯えている様を見ながら陵辱してあげるのが好きなの。あなたはまんまと私に嵌められたってことなの」
恵介は腹の中の臓物が引き摺りおろされるような感覚を覚えた。
好きだった女性と夢のようなひとときを過ごすはずだった。けれど彼女の豹変とともに、幸福の絶頂から悪夢の淵へと転がり落とされたのだ。
しかしながら、恵介は彼女の放った『下心』という言葉を否定したかった。
確かに彼はすみれに対し下心を持って押し倒したのは紛れも無い事実だが、恵介のすみれへの想いは純然たるものだったのだ。たとえどんな凄惨な状況でも、己の真意だけはしかと伝えたかった。けれど、体を縛る毒がそれを阻んでいる。
身動きも取れず意思疎通もままならない。ただの肉人形。もはや生きながらにして死んでいる状態だ。
今はただ、悪夢が終わるのをじっと堪えるほかないのだろうか。
「あらあら、恵介くんのアソコ。縮こまっちゃってる。さっきまでさぞバキバキだったんでしょうに」
恵介のパンツを触手でずり下し、露わになった縮こまっている陰茎を弄んでいたすみれはクスクスと含み笑う。
「でも大丈夫。ちゃんと勃つようにしてあげるから……」
すみれは恵介にくちづけし、鼻先を指で摘んだ。
口内に何かが流し込まれているのが恵介には分かったが、唇と鼻を塞がれている状態ではむせ返すことはできず、ただ甘んじて飲み下す他ない。
恵介は先ほど彼女と交わした情熱的な感触を微かに想起し、虚しさを覚える。
「――っは。今飲ませたのは即効性の媚薬入り墨。ってところかな?」
彼女の言うとおり、恵介は気分が高揚し始めているのを確かに感じていた。心臓は早鼓を打ち、呼吸が不規則になる。日陰の涼しさすら忘れるほどの熱が身体の内から込み上げる。
萎んでいた陰茎も、空気入れで膨らんでいく風船のようにみるみるうちに巨大化し、やがてグロテスクな形へと変貌を遂げた。
「ふーん、結構大きいのね」
すみれはそことなく満足気な表情で恵介の猛々しく隆起する男根をしばし眺めたのち、身を屈めて口の中に頬張る。
膣はおろかフェラすら味わったことのなかった恵介は、下半身に奔る未知の快感に衝撃を受けた。
しかしながら、すみれの頭部は即座に股間から離れてしまう。
あとには、ドロドロとした黒い何かにデコレーションされた肉棒が残されている。
「これは高粘度の墨。私特製ローションってところ。フェラすると思ったでしょ? 残念」
彼女の蛸の触手の細い先端部を肉棒の幹へがっしりと巻き付かせる。そのまま上下に擦り始めた。
「こっちが本命。どう? 触手にシコシコされるのは?」
肉厚な触手の強い弾力による圧迫感、そして無数の吸盤の吸着感と墨ローションの円滑な摩擦とが絶妙な触感を生んでいる。
人の手では決して不可能な技巧。恵介は不本意ながらも、いまだかつてない快楽を享受していた。
「恵介くんはきっと童貞だと思うから、このままだと初めて女の子にイかさるのが触手コキになっちゃうのかな。ふふ……かわいそ」
ニチャニチャと卑猥な音を出しながら、黒く汚れた肉幹の傘下と根本を忙しなく行き来する触手。
抵抗することも許されず、ただ無言で横たわる恵介を見下ろしながら、淡々とブツをしごく彼女の表情は優越感に満ちていた。
「ほぉら、こんな風に動いたらどうなるかなぁ?」
上下運動を繰り返していた触手が、掃除機のコードの巻き取りと引き出しを交互に繰り返すような動きを取り入れ始める。
回転運動が加わったことで、一つ一つが吸い付く吸盤が愚息の表面を高速でギュルギュルと擦りながら、ますます恵介を悦楽で追い詰めていった。
「あはっ、恵介くんのちんちん、『気持ちいいよぉ』ってビクビクしてるよ? もっと激しくしてあげようか?」
うつろ目の恵介を見下ろし、上機嫌に卑猥な責め句を並べるすみれの責めかさらに苛烈を極める。
男根をしごく動きがより早く激しく変化し、比例して快楽のボルテージがぐんぐんと上がる。
恵介は我慢の限界へと近づきつつあることをとうに把握していたが、どうすることも叶わない。
「ほら、さっさとイッちゃえ」
すみれがそう言い放つと、ただでさえ早い動きがさらに加速した。
男根に込み上げる抑えきれない性衝動。ついに限界を迎えてしまった恵介の視界は白く染まった。
下腹部に奔る甘い痺れとともに肉棒は暴れるように脈打つ。鈴口から白濁液が火山の噴火のように勢い良く吹き出し、ぴちゃぴちゃと辺りに飛び散っては、すみれの顔や服を白く汚していった。
「うわっ、凄い量ね。それに濃い……。ふふ、よっぽど気持ちよかったんだね。――で、どうなのかな? 初めてをタコの足でイかされちゃった感想は? ま、聞くまでもないかな」
頬にへばりついた白い体液をか細い指で舐め取り、すみれは妖しく微笑んだ。
「さぁて。お次は男の子の大好きな『おま○こ』で食べちゃおっかな~」
すみれは精液の飛沫した漆黒のワンピースを慣れた手つきで脱ぎつつ、二本の触手で器用にも恵介のズボンとシャツといった衣類を剥いでいった。
ほどなくし、恵介とすみれが産まれたままの姿になるのはほぼ同時だった。
「女の子の裸を見るのは初めてでしょう? 綺麗?」
男の前で乳首をさらけ出しても恥じらう様子を微塵も見せず、挑発的に恵介を見据えるすみれ。
一方、恵介は初めて目にするすみれの服の下に眠っていた女体に見惚けていた。
透き通るように白い絹肌。掌に収まりきらそうにないほど大きく実ったそのたわわな二つの果実。無駄な贅肉のない引き締まったくびれ。
上半身だけならば、彼女の裸は恵介にとって女体美の極致にあった。しかしながら彼女は異形。へそから下は別々に蠢く八本の太い蛸の足が生えている。
だが、融合した人外の下半身と美女の上半身の不整合さが、かえって恵介の眼には扇情的に映っていることを、彼自身心の奥底では認めてしまっていた。
「ねぇ見て? これが私のアソコ。今からこれで恵介くんのちんちん食べちゃうんだよ?」
すみれは囁くように言うと、両手を恵介の両膝に置いて上半身を後ろに傾斜させ、四本の足で下半身の裏側を見せつけるよう持ち上げた。
人でいうところの局部の位置がある八本の足の根本部分、いわゆる蛸のカラストンビの部位に、人のそれに近いが横筋の割れ目があった。
発色の良いピンク色の肉襞から透明な汁をトロトロと垂らしながら、ひとりでにパクパクと開閉しているそれは不気味さもさることながら、蠱惑的な引力をも感じさせる。
「怖い? ふふ」
すみれは含み笑いしながら触手を動かしてのそりと這い、やがて股ぐらへと被さる。
媚薬効能の墨のおかげで硬度を保つ剛直を手で掴み、下の口にあわせるよう角度を調整した。
「ほーら。このまま挿れちゃうよ? もしかしたら途中で噛み千切っちゃうかも。うふふ」
男にとって笑い事では済まない冗談を交えながら、肉棒の先端をあてがい、挿入の準備を整える。
「それじゃ、挿れるね……」
彼女の合図と同時に、割れ目がはむように亀頭を咥える。彼女はそのまま腰をゆっくりと降ろした。
いきり立つ男根が、じゅぷぷと空気を抜く音を立てながら生殖器へと飲み込まれてゆく。
熱を帯びた肉洞をゆっくりと突き進み、やがて肉棒の根本まで埋まる深部へと到達する。
すると複雑な形状の襞が、まるで生きているかのように蠢きながらねっとりとまとわりついた。
もはや膣というより、本当に二つ目の口にしゃぶられているかのようであった。
「んっ……恵介くんのちんちん……食べちゃった。……童貞卒業おめでとさん」
すみれは人外によって操を奪われてしまったことを哀れだといわんばかりに嘲笑する。
「それじゃあ脱童貞ついでに、このまま初中出しも済ませちゃおっか?」
まずは手初めとばかりに、スローモーションに出し入れを開始する。
八本足を支柱にして身体を持ち上げ、男根が肉洞から半分ほど露出した辺りを折り返しとし、刀を鞘へ戻すかのようにまた肉洞の中へと埋める。
その一連の動作を繰り返しながら、すみれは小さく喘いだ。
分身が膣内をピストンするたび、ヌルヌルとした摩擦が恵介の分身を襲う。
女性経験が皆無な恵介にとって、彼女の蜜壺は想像を絶するほどに彼の快楽中枢を魅了させた。
おそらく先に達していなければ、挿れた瞬間に果てていただろうと恵介は思った。
「あ……んんっ、んっ」
抽送の動きがより活発になり、嬌声のトーンが上がる。
テンポが早くなると同時に、クチュクチュと粘液を掻き混ぜる音に加え、ペチッ、ペチッと下半身と下半身の衝突する音が一定のリズムで鳴り始める。
彼女の上下運動に合わせて、二つのはちきれんばかりの膨らみがユサユサと弧を描くように揺れた。
閑散とした浜辺で催される淫猥な交響。体感、視覚、聴覚から情欲を訴えさせた。
「はぁはぁ……あっ……」
恍惚に満ちた吐息が紅色の唇から溢れる。
黒い瞳の奥に淀んだ欲望の輝きが灯っていた。
恵介は己の身体の上で狂い乱れるすみれを眺めていくうち、次第に背徳的なあるいは歪んだ感情が芽生えていることに気付き始めた。
それは自分が『今のすみれ』を性的に欲してしまっているというものだった。
自分が好きだったのは、欲情した相手は『かつてのすみれ』だったはずなのに。顔は同じでも、性格も言葉遣いも違う超常的な異形である『アレ』を『かつてのすみれ』と同一視し、受け入れようとしている自分が恐ろしかった。
『きっと媚薬効能のせいかもしれない』。とにかもかくにも、今はそう強引に自分を納得させることにするしかなかった。
「んっ……んんっ……!」
時間が経つに連れ、彼女の貪りはどんどん激しくなってゆく。
上下の動きはさらに加速し、断続的に肉と肉を叩きつける原始的な音が響く
また、結合部からしとどに溢れて肉棒の表面を濡らす分泌液が、激しい抽送によって白く泡立ち、肉棒の根本に生い茂る陰毛にこびり付いた。
肉棒は今にも性の爆発を引き起こしかねない状態だった。
欲望と快楽の嵐に耐え忍ぶ渦中。『彼女の中におもいっきりぶちまけたい』、『植え付けたい』、そう潜在的欲求が自分に語りかけてきた。
恵介は誘惑に僅かでも耳を傾けてしまったがために、我慢の意思を緩めることとなってしまった。
(うっ……出る……!)
刹那。恵介は限界を迎え、意識が再びホワイトアウトする。
痺れるほどに甘い開放感。ペニスは陸に打ち上げられた魚みたく跳ねながら手押しポンプのように一定間隔で子種汁を吐き出し、彼女の中へと存分に流し込んでいった。
「んっ……。もう出しちゃったんだ……。脱童貞に続いて初中出しもしちゃったね……」
男性器の脈動を感じ取ったらしいすみれは、得意げな面持ちで微笑んだ。
「分かってると思うけど、恵介くんのちんちんはまだしばらくは硬いままだから、このまま続行させてもらうね。休む暇なんてあげないよ」
すみれは唐突に人差し指を口の中に含んだかと思うと、喉の奥にある墨を指先に塗りたくってから取り出し、自分のお腹に一の字を書いてみせた。
おそらくそれは画線法で、これから射精した数をカウントするつもりなのだろう。
「まず一回目……。ふふ、私が満足するまで逃げられないんだから」
上半身を持ち上げていた足たちが地面に伏せると、恵介の全身にいたるところへと伸び、捕食行動する蛸の如く絡みついた。
そしてそのまま上半身を前傾させる。すみれが恵介の顔を真上から見下ろす形となった。
「まだまだこれから、たっぷりと犯してあげる……」
彼女がそう宣告すると、恵介の胸元に手を置いて腰を動かし始めた。
一連の行為を経て膣に内含されている墨と精液と愛液とが混濁したものが、肉棒を抽送するたびに結合部から溢れ、ぬちゃぬちゃと沼地を掻くようなねちっこい音を響かせる。
「んっ……これだと恵介くんの感じてる顔がよく見えるわね……。犯されてるのに悦んでるなんて、情けなくて惨めよ……?」
すみれは眼下に組み伏せた青年を罵りながら、ベリーダンスのように艶かしく腰をくねらせ、下腹部に打ちつける。
間髪入れずの連続射精によって、すっかり敏感になっている肉棒を扱かれ、恵介は悦楽感に浸る。
さらに追い打ちをかけるように全身を這う蛸の触手の一本一本が肌をまさぐりはじめる。
逃げ場のないこそばゆい感覚が恵介を襲う。
おおよそ人間では成し得ない妙技。怪物の織りなす狂宴を前に、恵介の中で辛うじて張り詰めている理性の糸は今にも千切れてしまいそうになっていた。
しかし、そんなことお構いなしとばかりに彼女は陵辱の限りを尽くし、容赦なく彼を追い詰めていく。
すみれは尻たぶにあてがわれていた触手を菊穴へと忍び寄せ、そして躊躇なく尖端を突き刺した。
(っ!!)
触手には結合部から漏れていた混濁液が予め塗られており、スムーズに侵入を許す。
「とうとうアナルヴァージンまで奪っちゃったね……」
自分ですら触れたことのない穴の中へグイグイと突き進んでゆく触手。異物が図々しく挿入される不快感を催していると、突如触手が前立腺をそっと撫でた。
その瞬間、恵介の下半身の芯に一閃の電流が走った。
強烈な未知の性的衝動。
思考を焼くような強烈なオーガズムとともに、恵介は彼女の胎内へ二度目の吐精を果たす。
「あはっ、またイッちゃったね。これで二回目っと」
恵介はあまりに強すぎるオーガズムによって気を失いかけてしまった。
閉じた口の端からよだれを垂らしながら、ひくひくと戦慄く。
その間にも、肉棒は自らの意思を宿しているかのように膣内射精を繰り返している。
やがて絶頂の波が徐々に去り、ぼやけた視界が鮮明になりはじめる。
恵介はにやけるすみれの整った顔立ち、そして彼女の腹部に記された丁の字をはっきりと認めた。
「私をイかせる前に二回も先にイッちゃうなんて、さすがに男としてどうなのかな~。ねぇ?」
妖艶な笑みを絶やさないでいる彼女は腰の動きを止め、グイと抑えこむように体重をかけた。
すると亀頭の先端に何やらぐにぐにと弾力のある壁がぶつかってきた。
恵介は人間でいうところの子宮口が降りてくる現象なのではないかと想像したが、さりとて彼女は人外。人間の常識が通用するはずもない。
やがて子宮壁がウネウネと蠢きはじめ、亀頭の形にあわせてピッタリと張り付くように隙間なく包み込んだ。
「今までのはほんの前座。これからはちょっと本気出しちゃうから」
そう言うやいなや、亀頭を纏う肉壁が奥へと吸い上げるように吸着した。
肉棒ごと全部もげて持ってかれてしまいそうなほど強力なバキューム。突き抜けるような快感が下半身を駆け巡る。
あたかも膣の奥にある蛸の吸盤に吸い込まれているかのようだ。
「私のアソコ、凄いでしょ……? ふふ……。さぁ、一滴残らず搾り取ってあげる」
すみれはそのまま楕円形を描くように小気味よく腰をグラインドさせた。
スッポンのごとく肉棒の先端に子宮口を喰らつかせたまま、レバーをこねくり回すよう責める。
本気を出し始めた彼女を前に、恵介は襲い来る快楽の波状攻撃に晒された。
「んっ……あん。んん……!」
一方すみれも強く快楽を享受し、淫靡に乱れていた。
頬は林檎のように紅潮し、額には玉の汗が滴る。切れ長の眼差しは快楽に蕩け、なにかに取り憑かれたかのように悩ましく身体をくねらせている。
また、彼女の動きに合わせ、白くて大きな乳房が恵介を誘惑するかのように揺れ動いていた。
「ふふ……私のおっぱい、そんなに、気になる? そういえば……私とっ、話してる時によく……胸元見てたもんね。気付かれてないとっ……でも思った?」
恵介の思考を看過していた彼女は、おもむろに蛸足で恵介の右腕を持ち上げ、片側の肉メロンを掌に押し付けるよう強引にあてがった。
指の腹に、暖かくふわりと柔らかい感触とその巨大さに違わぬ重みがのしかかる。
「んっっ!……ほら、嬉しい? 念願のおっぱい、だよ? ねぇ、私の触らせてっ……あげてるんだから……、あなたのも触らせてよっ」
すると、もう一本の蛸足で恵介の胸部に巻き付き、赤色の突起物をいじくり始めた。
亀頭を吸い上げる子宮口のバキュームとグラインド運動の合わせ技。
引き続き菊穴を犯す蛸足。
右手から伝わる夢ごこちの感触。
そして、乳首への責め。
ありとあらゆる多重苦を前に、恵介は四度目の絶頂への階段を駆け足で登っていった。
しかし、絶頂へと近づいているのは彼だけではない。
「んっ……んんっ! あっあっ……! ああんっ!!」
今までの余裕のある態度は見られず、ひたすら嬌声を弾ませながら快楽の赴くままに乱舞するすみれ。
だらしなく空けた口からよだれを垂らし、目尻に涙の粒が滲む。
「イクっ……イクぅっ……!!」
切なげに、訴るように繰り返し叫ぶ。
下半身を中心に広がっていた快楽の奔流が、頭の天辺から足の先まで全身の隅々に至るまで浸潤する。
やがて、すみれは組み敷いた男とドロドロに溶けあって一つになるような感覚を覚えた。
その瞬間、彼女の意識は昇天していった。
「――っっっ!!!!」
すみれは強く瞼を閉じ、唇を噛み締めながら声にならない悲鳴をあげた。
背筋は弓弦のようにピンと張り詰め、ビクンビクンと大きく身体が痙攣する。
オーガズムに打ち震える彼女に呼応するかのように、膣壁が肉棒をキツく締め上げ、子宮口の吸い付きもひときわ強くなった。
それが引き金となり、恵介は気の遠くなるほどの激しい快感とともに絶頂に至った。
四回目の射精とは到底思えない大量の特濃ザーメンが、脈動するペニスから勢い良く吐き出される。
それらは余すことなく子宮口の強力な吸引によって搾取される。
今までで最も長い射精が続く。
その間もバキューム運動は継続し、さらなる吐精を促していた。
「はぁはぁ……、これで……三回目……」
すみれは絶頂の余韻に浸りながら、息も絶え絶えに正の三画目を書き足し、呼吸を整えた。
「言っとくけど、私は一回イッた程度じゃ満足しないわよ……? 宴はまだまだ始まったばかりなんだから……」
すみれはそう言い放つと、腰の動きを再開させる。
恵介はこれから続くであろう途方もない快楽地獄の始まりの予兆に慄き、ただひたすらに耐え忍ぶ覚悟を決めたのだった
*
すみれは腹に記された『正』の隣にある『丁』に一線を書き足し終えると、ゆっくりと八本の足で身体を持ち上げる。それは行為の終焉を意味していた。
秘所からまぐわいの残滓が恵介の下腹部へと垂れ落ちる。
すみれは身体の汚れを拭うことなく、砂の上に放り出されていた黒のワンピースを手早く羽織り、付着していた砂粒を手で払った。
太陽が水平線の向こう側へと沈みかけている。
木陰とその隙間から差し込む夕日の光が尖ったシルエットとなり、浜辺を黒と橙色のツートンカラーで彩っている。
この長期間に及んだ拷問にも近い仕打ちを受けながらも、辛うじて意識を保てているのが恵介には不思議だった。
気化した汗と体液の匂いが辺りに漂うなか彼女を見上げると、それは既に人の姿へと?化していた。
行為のさなかの情熱さは鳴りを潜め、物憂げな面持ちのすみれは今にも絶えてしまいそうな恵介に一瞥くれると、ゆっくりと背を向ける。
「す……みれ……さん……」
麻痺毒の効能が切れかかっているおかげで開きかけた唇を動かし、彼は懸命に声を絞った。
しかし、彼女の名を呼ぶのが精一杯だった。
「さようなら」
彼女は振り返ることなく、抑揚なく言い捨てる。
別れを告げる言葉にしては未練も情愛も感じられない。
ただ冬の海のように冷たかった。
力なく横たわる恵介を残し、彼女はその場をあとにした
*
折りたたみ式の簡易椅子に座りながら釣り糸を垂らし、穏やかな海をぼんやりと眺める恵介。
彼はまた波止場に来ていた。無論、『彼女』の姿はどこにも見当たらない。
あれからちょうど一週間になる。
恵介はこの一週間の間に自分の気持ちの整理をつけ、様々な決意をした。
あの日の出来事を夢だと決めつけず、現実に起こったことだと向き合うこと。そして、その事は誰にも打ち明けず、自分の中だけの秘密にしておくこと。
そして、もしも彼女にまた逢えたのなら、もう一度自分の想いをしかと伝えるということ。
たとえその正体が恐ろしい化け物であったとしても、愛おしい気持ちは揺るがなかったということを。
恵介がこの場所に訪れてから、すでに三時間は経過している。
だがこれから一週間、一ヶ月、一年。いや一生待つことになろうとも彼はずっと待ち続けるつもりだった。
――ある日突然逢えなくなる。
かつて彼女が悲痛に訴えた言葉が頭の中で反芻された。
きっと、別れというものは生者の逃れられぬ死の宿命のように、ある時は緩やかに収束していくように然るべくしてそうなり、またある時は突拍子もなく理不尽に訪れるものなのだろう。
自分の場合、おそらく後者の方だ。
今生の別れとも知らず、これから一生待ち呆けている哀れな己のビジョンが脳裏に浮かんだその時だった。
「何をお釣りに?」
背中越しから聞こえる鈴の音のような上品な声色。
恵介はその声を知っていた。
急いで振り返ると、いつからそこに居たのか、群青色のワンピースを着こなす女性が佇んでいた。
「すみれさん!?」
「まったく呆れたわ。あなたどうしてここにいるのかしら? 私がした仕打ちを忘れたの?」
眉を八の字にし、困り顔を浮かべる彼女。
白魚のような肌、大人びた面差し、艶やかな黒髪ショート。その麗しい容姿はあの日と全く変わっていない。
「だって俺、約束しましたから……。『一週間以上、すみれさんを待たせたりなんかさせません』って」
「そうなんだ。でも、肝心の私が会うつもりがなかったら、あなたどうするつもりだったの?」
「もし、すみれさんに会えなかったら、次の週ここに来てまた待ち続けるだけです。――では逆に聞きますが、どうしてすみれさんは俺に会いに来たんですか? もう会うつもりはなかったら、俺を無視するなり何なりいくらでもやりようがあったはずです」
恵介の言葉に、すみれは言葉を詰まらせた。
「俺、貴女に会って言いたいことがあったんです」
「言いたいこと? 文句の一つでもあるのかしら?」
「いえ、違います」
恵介は深呼吸して気持ちを落ち着かせると、改まってすみれと向き合った。
「俺、貴女のことが好きです。たとえ貴女が人でなくても、貴女に嫌われていようとも関係ありません。この気持ちは揺るぎませんから」
背筋を伸ばし、恵介は眼前の想い人を見据える。
その凛とした眼差しは、まっすぐと彼女の黒い瞳を捉えていた。
すみれは彼の言葉にしばし呆気に取られていた。
だが次第に硬直していた表情がほころぶと、彼女は堰を切ったように笑いはじめた。
「な、何がおかしいんですか!?」
狼狽える恵介の手前、笑いの波が去り、落ち着きを払いつつあったすみれは目の端に滲んだ涙を指で拭った。
「うん、おかしいよ。私、結構長生きしてるんだけど、あなたみたいな面白い人間、初めてよ? 何よ、ようは『お前の事情なんか知ったこっちゃないけど好きだ』ってことでしょ。自分勝手すぎ」
一世一代の告白のつもりが、おちょくるような態度をとられては流石に表情を強張らせざるを得なかった恵介。しかし、彼女の表情を見た時、彼は衝撃を受けた。
彼女は雲ひとつ無い青空のように澄み渡る満面の笑みを浮かべていたのだ。
一切の枷やしがらみから解き放たれ、自由を得たあとの深い安らぎに包まれているかのように、恵介の目には映った気がした。
「じゃあさ、その気持ち。私に証明してみせてよ」
「……証明?」
「もし証明できたら恵介くんの気持ちを素直に受け止めてあげるし、場合によっちゃお付き合いしてあげることを考えなくもないかなぁ」
「でも急に証明って言われても……。どうすれば……」
「もう、そんなの決まってるでしょ……?」
彼女が妖艶に微笑むと、スカートの中から伸びた一本の蛸の触手が恵介の足首にねっとりと絡みついた。
彼はすみれが何を言わんとしているのかを悟った。
「あ、あの、ちょっといいですか?」
「うん?」
「俺、今日はこれからホテル予約してそこで泊まるつもりんです。ここからちょっと離れてるんですけど……。もし、良かったら……、そこで……」
「分かった。いいよ」
恵介は結局一度も使う機会の無かった釣り道具たちを手早く片付けると、出発の準備を整える。
彼が歩を進めると、傍らにすみれがそっと寄り添った。
「そういえばタコ釣りはこれからも続けるの?」
「今日でやめにします。だって、もう目的の獲物は釣れたようなものだし……」
恵介は恥ずかしそうに目を逸らしながら、すみれの肩へおそるおそる手をかけた。
「ふふ……バカね」
すみれは呆れながらも朗らかに笑い、蛸足の先で恵介の横腹を小突いた
終わり
2018-08-13T23:18:32+09:00
1534169912
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ナメクジ娘1
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企業戦士として過労死寸前まで働き詰め、限界まで追い詰められた俺は、このままでは潰れてしまうと脱サラして一念発起を決意。
農業大学で学んだノウハウを活かして、田舎の農家として再出発を果たした。
都会生まれ都会育ちの生粋の都会っ子であったため、最初の頃こそ田舎暮らしにはなかなか慣れなかった。
コンビニは車で40分の距離だし、一回りも二回りも年上の農協仲間のおじさんたちとの酒盛りぐらいしか娯楽もない。
けれど、都会の息苦しさや顧客のクレームも上司からの重圧もない。田舎ならではのんびりとしたライフスタイルを今はいたく気に入っている。
知人に格安で譲り受けたこの古めかしい日本家屋で過ごす日々は決して華やかとは言い難いが、それなりに充実した人生を送れている。
……はずだった。
「はぁーん? 旦那様ぁ? すきすきぃ?」
飴を舐めしゃぶるような甘ったるい声を出しながら俺の肩にすり寄ってくる女性。
否、これを女性……いやむしろ人間と呼んでよいものか。
なぜなら、『これ』は腰から下が人ではないからだ。
巨大なナメクジの頭から人間の上半身が生えた、見るもおぞましい異形なのである。
「いい加減その『旦那様』っていうのはやめてくれよ。あと、あちこち動き回らないでください。畳が粘液で汚れるから。
掃除するのどんだけめんどくさいと思ってんの」
「もぉ~そんなツレないこと言わないで下さいましぃ? それにぃ、この身が這った痕跡はいわばこの『ツユ』めの愛の道標でございます♪
掃除するだなんてとんでもない! もういっそ、家中ワタクシの愛まみれにして旦那様を優しく包みこんであげたい……。なんちゃってぇ?」
そう言って勝手にキャピキャピと盛り上がっているナメクジ女ことツユ。話の通じない人外を前に俺は深い溜息をつく。
素朴なスローライフを満喫していたのもつい先日までの話。現在、俺はこの半身半獣の『妖怪大蛞蝓』という疫病神に苛まれていた。
こうなったのも一月前、無意識のうちにこのナメクジの命を救ってしまったことに端を発する。
正確には野菜の上を這っていた小さな害虫をつまんで放り投げただけである。つまり助けたつもりは毛頭ない。
しかしながら、本人いわく「力が弱まり小さいナメクジの姿で畑に潜んでいたが、運悪くそこに居合わせていた天敵のコウガイビルに襲われそうになったところ、
貴方様に助けて頂いた」とのことで、不本意ながら自分は彼女の恩人になってしまったらしい。
以来、このナメクジ女は恩返しのために嫁いできたと自負し、家に入り浸っているのだが。上半身美人が近くにいるというだけで、今の所メリットが何一つ無い。
家事や畑仕事を手伝ってくれるわけもなく、日がな一日することと言えば粘液まみれの体で自分に引っ付くぐらい。
一応、料理を振る舞ってくれたことはあるが、『ツユ特製・愛の鍋』と称した、雑草を湯で煮込んだ何か(しかも塩を直接触れなかったという理由で無塩)
を作り出すため全くアテにならない。むしろ、俺が手塩を掛けて育てた野菜を夜な夜なこっそり食い荒らしたり、俺が仕事終わりの晩酌のため、
楽しみに取っておいた冷蔵庫の中の愛しの缶ビールらを一缶残らず飲み干してしまうなど(曰くビールは人間の食べ物の中でも特に大好物らしい)、
本当に単なる害虫でしかない。
上半身の人の容貌だけを見れば、くびれた細い腰つきにひときわ目を引く豊かな胸という、俺のお下がりのYシャツを羽織っただけの格好では到底隠しきれない
抜群のスタイル。長くて分厚い睫毛に憂いを帯びた垂れ気味の双眸。ウェーブのかかったベージュ色のボブカット。
といった、まるで絵に描いたような絶世の美女なのである。
おまけに彼女は小さい頃近所に住んでいてよく一緒に遊んでいたが、高校に上がる頃にどこかへ嫁入りしてしまった初恋のお姉さんに声と姿形がそっくりなのが
余計に質が悪い。
いっそ、妖怪絵巻にでも描かれる醜女だったら、なんの躊躇いもなく塩を1袋丸ごとぶっかけて退治してやるというのに。
極めつけに、このナメクジ女は霊的な力によって鏡や写真、映像機器などに映らないオカルトチックな存在で、俺以外の人間が家に訪れるといつの間にか
雲隠れしてしまう。そういうわけで、妖怪の実在を他人に証明することが出来ず、人を頼ることもできない。
そうして今日も、畑仕事終わりからの風呂上がりという至福のひとときを、不快な粘液で部屋と服を滅茶苦茶にする美女の皮を被った害虫に
ウザ絡みされるのである。
「ねぇ、旦那様聞いてますぅ? ねぇ~」
座布団に座り地方新聞を読む俺の背中にもたれかかったツユが、額から生えた二本の触覚をニョロニョロと伸ばして頬をしきりに突いてくる。
最初こそ彼女の奇異な造作の数々には慄いたものだが、慣れてしまった今となっては取るに足らないものである。
「ああ、もうやかましいなぁ。俺は今疲れてるの。全てに」
「でしたら、ツユ特製の料理でお疲れを癒して――」
「もう君の料理は二度と食べたくない」
「なら肩を揉んで差し上げます!」
「服が汚れるからやめて。というかくっつかないで」
「そ、それなら……」
「もう何もしないで。それが一番助かる」
少々キツめにきっぱりと言い切ると、おちゃらけた態度を見せる彼女にしては珍しく萎れた様子を見せた。
「あの……、やっぱりこのツユめがお傍にいるのは迷惑なのでしょうか……」
「迷惑だよ。今のところはね」
「ガーン! それじゃあツユはせっかく旦那様に嫁いだというのに、何一つ旦那様の為になることをが出来なかったというのですかぁ……!ヨヨヨ……」
「今まで自覚無かったのか……」
「それなら、それなら! ワタクシが妻として旦那様にしてあげられることって一体」
「まぁ、出てってもらうことかな。強いて言えば」
「ガガーン!!」
俺のひとことが痛恨の一撃となり、妖怪大蛞蝓はひどく打ちひしがれてしまったようだ。
少し可愛そうな気もするが、中途半端に優しくして事態をなぁなぁにするのも好ましくないし、ここはきっぱり拒絶しておいた方がお互いのためになるだろう。
「な、なら……ならばせめて」
「?」
塩をかけたわけでもないのに、心なしか身が縮こまったように見えるナメクジ女は、突然ゆらゆらと立ち上がり俺の背後に回る。
「せめて、最後に……い、一回だけでもぉぉお!」
「一回? 一体なんの――」
俺が振り向いた瞬間。ナメクジ体の底面が視界一杯に広がる。
気づいたときには、俺の身体は彼女の巨体によって床に押さえつけられてしまった。
「おえっ! い、いきなり何すんだ!?」
「せめて旦那様と袂を分かつ前に……『交尾』させてくださいっ!!」
「は、はぁ!?」
錯乱した様子のナメクジ女を退けようにも、まるで熊にでものしかかられているかのような暴力的な質量の前に、身じろぎひとつすらできない状態だ。
「ぐふ、ぐふふふ。もう逃げられませんからねぇ」
「っ!くそぉ!なぁ、交尾って……。まさか、『セックス』ってこと……なのか?」
「人間の言葉でそうとも言いますねぇ」
「な、何を言ってるのか分からない。お前みたいな化け物とセックスなんかできるわけ――」
「そんなことありません。普通にできますよぉ? ワタクシのお腹の中にある卵に旦那様の種を注いでくだされば、子供だって作れます♪
あっ、でも産まれるのは人間でなくワタクシの同胞になってしまいますけれども」
このナメクジ女が語っているのは紛れもない日本語であった。だが、その語句一つ一つがまるで理解に至らなかった。
脳の処理が追いつかずパニック寸前ななか、ただ直感的に本能に呼びかけているものがある。
恐怖だった。
得体の知れないものとの交合。それによって自分が自分で無くなってしまうのではないかという不安が胸にさざめいた。
「ひっ……や、やめろ……、やめろ……! 離せっ!!」
「うふふ……。旦那様ったら、怯えていらっしゃるのですね。まぁ無理もないのでしょうね。『最初』は皆そうだと聞き及んでいますし。
……ですが、私たちにとっての最初は最後でもありますゆえ、せめて旦那様にはワタクシとの交尾によって、
甘美で気持ちよい心地になってもらいたいとツユは切実に願うところなのですよ♪」
彼女の身勝手極まりない言い分は、不安定な精神に追い打ちをかけた。
心に絡みついてゆく重暗い感情を怒りで吹き飛ばすように、俺は声を荒げる。
「くそっ! 何が俺のためだ! 勝手に上がり込んで勝手に迷惑かけて、しまいには勝手に俺を性欲の捌け口にしようとしやがってっ!
どこまで俺を愚弄すれば……!!」
今までの人生において自分を理不尽な目に遭わせる人間はいくらでもいたし、彼らの横暴に耐え忍ぶことも時に必要だということを知らないほど子供ではない。
だが、この妖怪は何もかもが理不尽な存在であり、何もかもが逸脱していた。俺の怒りはそんな超常に翻弄された末の自棄に近いものだったのかもしれない。
ところが、俺の怒号に対してナメクジ女は予想外の反応を示した。
普段のふざけた態度からは想像もつかないような神妙な面持ちとなり、静かに喋り始めた。
「――己を旦那様の妻と称しながら、今まで何一つ妻らしいことがこなせなかった……。むしろ、旦那様に迷惑をかけてばかり。
ですから、ワタクシが犯す過ちはこれで最後。とはいえ、この最後の過ちは旦那様を深く傷付けることになってしまうかもしれない。
それでワタクシの胸が一生痛み続けることになるやも。それでも……、ワタクシは愛しい旦那様とワタクシがここで暮らしたという確かな証が欲しい……。
どうか、ワタクシの我儘をお許しください。そして、どうか、ワタクシに……」
そう彼女が言葉を切ると、人形のように整った顔立ちがゆっくりと近づいてくる。真珠色の潤んだ瞳が、じっとこちらを捉えたまま。
身動きもろくにとれないまま、彼女は徐々に距離を詰めてゆく。
だが、恐怖を感じるわけでもなく、俺は不思議と彼女から目が離せなかった。
蛇に睨まれた蛙の心情なのか、あるいはその美しさに本能的に見惚れているからなのかは分からない。
「ワタクシに、旦那様との繋がりを……下さい」
愛を囁くように紡がれる言葉。
その次の瞬間。唇には暖かく湿っていて、柔らかい感触があった。
「んっ……ちゅっ……んちゅっ……れろ……」
視界は彼女の艷やかな肌色に埋まり、視界が塞がれる。だからこそ、目と鼻の先から聞こえてくるツユの甘く切ない声と、
唇を執拗に啄み唾液を混ぜる淫猥な水音に意識が集中してしまう。
「……はぁ……ぁ……んんっ……んちゅ……じゅるちゅっ!」
口内にふてぶてしく押し入ってきた彼女の舌が、しきりに自分の舌と絡ませようとしてくる。
俺は決してそれに応えようとはしなかったが、それでも構わず彼女は巻き取ろうとしてくる。
このまま思い切り舌を噛み切ってやろうかとも考えたが、至らなかった。
決して、彼女の濃密な接吻で頭がしびれるような愉悦を味わっているからではない。ただ、化け物の体液が口内一杯に溢れるなどという
恐ろしい事態を避けたかったからなのだと。ひとまず自分に言い聞かせていた。
「ぴちゅ……んっ……んちゅっ……はぁっ!」
ナメクジ女はひとしきり口内を蹂躙し終えると、ゆっくりと口元から離れる。俺と彼女の口の間に銀のアーチが紡がれた。
ほどなくしてアーチが自重でちぎれる。ツユは胡乱げな表情を晴らし、一転して普段の明るくおちゃらけた調子へと戻った。
「――なーんちゃって♪ このツユ。柄にもなく『切なげに、健気に、夫を求める妖艶な妻』的なのを目指してみたのですが、どうですぅ? そそりましたぁ?」
「……ネタバラシとか正直萎える」
「ガビーン! そ、そんなぁ」
俺はほんの一瞬でも、彼女の熱に浮かされかけてしまったことを後悔した。
「はぁ。もういいから、さっさと気が済むまでやってくれ……。そして早く俺を解放してどっか行っちまえよ。もう」
「あぁ~ん、ひどいです~。せっかく頑張って殿方との接吻の練習をしたのにぃ!」
俺の投げやりな返しに、大げさな身振り手振りで喚いている呑気なナメクジ女を見ていうちに、何もかもがどうでもよくなってしまう。
このバカげた妖怪の存在も、これからその妖怪と交わろうとしていることも。
今までの出来事は全て、うたた寝の真っただ中に見てしまった気色の悪い夢物語。そう思い込むのが精神衛生上、好ましいのかもしれない。
そんな風に逡巡しながらじっとしていると、ナメクジ女はニヤニヤしながら俺を見下ろす。
「おや~? 旦那様やけにおとなしいですが、これはワタクシの愛を受け止める気になったと考えてもよろしいのでぇ?」
「別にそういうわけじゃない。もう何もかんもどうにでもなれってなっただけだ。悟りの境地だよ」
「あらぁ、それは残念ですぅ。もしや旦那様とイチャラブ交尾成立!? ……なんて、ちょっぴり期待しちゃいましたぁ。
でも、ワタクシは旦那様がマグロでも構いませんからねっ♪ ……ん? あれれ?」
ツユはふと、己の巨体の下に埋もれている熱を帯びた誇張の存在に気付く。
「おやおやおやぁ? 旦那様、これはぁ……なんでしょうかぁ?」
ナメクジ女はおもむろに押し倒していた胴体を退け、俺の下半身を晒した。
彼女が見下ろす先にあるのは、大きく張られた股間のテント。それが何を意味するかは言うまでもなかった。
俺はこの非現実的な現況に意識を向けるばかり、彼女が退くまで自分が勃起していることに気付かなかったのだ。
「むふふ、旦那様ってば。こんなに魔羅様を大きくなされて……。嬉しいですねぇ。ワタクシに欲情なさってくださったのですよねぇ?
何もかもどうでもいいのではなかったのですかぁ?」
「こ、これは……! しょうがないだろっ。あんなキスされたら誰だってこうなる。ただの生理現象だ!」
「まぁ! ワタクシの接吻のおかげなんですね! ふふ、よかったです。旦那様をその気にさせられたなら、
わざわざさくらんぼを使って練習した甲斐がありましたぁ♪」
妖怪の癖にやけに俗っぽい、などという所感はさておき。あんな化け物に興奮させられているという事実。そして、それをうっかり認めてしまった自分が
悔しいやら情けないやら。
そんなこちらの心情を理解してか、この憎たらしい妖怪大蛞蝓はまるで鬼の首を取ったように勝ち誇った笑顔を浮かべているのである。
「さーて、旦那様もやる気になってくださったことですし。どうしましょうかねぇ? このまま欲望に身を任せ、ひたすら交尾交尾でもよろしいんですが……。
ワタクシ、少しでも夫想いの良き妻として旦那様の記憶に留めておきたい気もあるので、まずは旦那様に『ご奉仕』しますっ」
触覚をピンと立てて意気込むやいなや、ナメクジ女は唯一纏っている衣服であるYシャツのボタンに手をかけはじめる。
何をしでかそうとしているかは分からないが、冷静に考えてみると、これは絶好の機会ではないだろうか。
彼女は現在、服を脱ぐことに注意を向けていて、かつ俺を押し倒していたナメクジ体も退いている。
逃げるなら今しかない。と再び奮起したのもつかの間。俺は彼女が獲物をみすみす逃がす隙を与えるほど間抜けではなかったことに気付かされる。
「ちなみに~。旦那様のお背中の粘液は既に固まっていますので、逃げようとしても無駄ですよぉ♪」
朗らかな様子でチマチマとボタンを開けるナメクジ女の言うとおり、背中にこびりついていた粘液は時間の経った接着剤のように凝り固まっていて、
自分の身体と畳を完全にくっつけていた。
もはや自力で脱出できるような状態ではない。
「もぉ、これから旦那様を気持ちよくさせようとしてますのに。逃げようだなんて、むしろ勿体無いのですよ?」
彼女が言い終えるのと同時にYシャツのボタンが外れ、開かれた胸元に扇情的な肌色の凹凸が顕わとなる。
贅肉のない引き締まったお腹と臍、ナメクジ体との境目の鼠径部、そして頭頂部が布に隠れて見えない豊かな谷間。
彼女はさらにシャツの前立てを掴むと、そのまま勢いよく開け放った。
「はぁい♪ ワタクシの生おっぱいでございます♥ ぶっちゃけ、ちょっとおっきくて邪魔なんですけれども、人間の殿方はこのように大きめがお好きな方が多いのですよね?」
Yシャツから解き放たれた拍子にぷるんと弾ける白いメロン。
手のひらでも覆いきれないほどの巨大な二つの双房の圧倒的存在感には気圧されてすらしまう。
シャツで覆っていた普段の状態では作り物みたいな形をしていたが、布の拘束が解けた今は重力に負けて垂れ、若干型崩れしてしまっている。
とはいえ、以前友達から借りて観た爆乳AV女優の『巨乳の現実を思い知るちょっと残念なソレ』よりも遥かに整った形を保っており、
むしろ適度な垂れ具合は溢れる重量感を醸し出している。
しかしながら、こうして産まれて初めてこの目で見る女性のおっぱいが、よもや人外のものであるというのは正直悔しい。だがしかし、
その造形美すらをも感じさせるほどの『美巨乳』に素直に感嘆し、思わず生唾を飲んでしまったのがさらに悔しく、
忸怩(しくじく)たる思いに駆られるのであった。
「むっふっふ、感じますよぉ? 旦那様のエ・ロ・い・視・線♥ やっぱりお好きなんですねぇ? もっと存分に、
蛞蝓が這うがごとく舐めるように視姦しても……よろしいんですよぉ♪」
「……」
ここで愚直に凝視してしまったら負けた気がするので、何とか視線を逸らそうとする。
が、悲しい男の性なのか。例え異形の怪物のものであったとしても、確かにそこにある女の果実が放つ魅惑の色香には抗えず、ちらちらと目移りしてしまう。
それを知ってか知らずか、ナメクジ女は清々しいぐらいのしたり顔を浮かべながら、自身の豊満な胸を底から掌で持ち上げ、
わざとらしくぷるぷると揺らしてみせたりした。
「さて、旦那様がワタクシのおっぱいに関心があるのは充分に分かったことですしぃ。そろそろ例の『あれ』を実践してみることにしましょう」
そう言うやいなや、ナメクジ女は隆起した股座に視線を移したかと思えば、速やかにステテコのウエスト部分に手をかける。
風呂上がりのラフな格好が災いし、そのまま呆気なくパンツごと脱がされ、股間から堂々と生えた逞しい男性器がまたたく間に露呈してしまった。
「はぁん♥ 旦那様の……魔羅様……。なんてご立派な……♥」
ガチガチに張りつめ、天を衝くようにそびえ立つペニス。バナナのように太く長く、バナナよりも堅牢な男の燃え滾るような肉欲が凝縮された赤黒き剛剣。
ツユはうっとりとしながらその業物へ熱い眼差しを送っていた。
股間をまじまじと見られる恥ずかしさ、そして飾り気のない言葉で自分のブツが認められたむず痒さに板挟みされる、なんとも形容しがたい気分を味わう。
「おっと、いけないいけない。このツユ、旦那様のえろえろな魔羅様に惑わされ、思わず我を失いかけてしまいました。
早くあの書物に記されていた『秘術』を実践しなくては」
「……秘術?」
降って湧いたような神秘ワードが引っかかり、反射的に聞き返す。一体これから何をしでかそうというのか。
「はい。旦那様の書斎の棚の三段目の右から二冊目にある百科事典の裏に秘匿されし書物。その名も『いっぱいおっぱい★ふぇすてぃばる』に
記されていた『ぱいずり』という名の秘術です。ワタクシはこれから、その秘術で旦那様を骨抜きにと……」
「ばっ……! な!?」
彼女の口から出たその固有名詞を聞いて、気が動転しかける。あのナメクジ女が勝手に住み着くようになってから急いで隠した、
お気に入りのエロ漫画の題名と寸分違わなかったからだ。
「おまっ! なんでそれを……。つーか勝手に人の書斎漁ってんじゃねぇよ!」
「殿方を知るにはまず書物棚を見よ。とワタクシのお友達から助言を頂いたもので。おかげさまで旦那様のあーんなことやこーんなことまで知ることができました♪ ま、それはさておき。さっそく秘術を試してみることにしましょう」
俺の義憤など露知らず。彼女は上機嫌な様子でウネウネと後退し、丁度いい位置取りを確認して止まると、ゆっくりと上半身を下ろして俺の股間に横たえる。
そして、息子の傍らに乳房を重々しく載っけた。
自慢の息子が霞んでしまうほどの二つの巨大な果実が、ずっしりと並んでいる様はなかなかに迫力がある。
太ももの内股に伝わるほのかな温もり、それにふわふわとした柔らかい感触。ざっと見G以上は下らないであろう夢の爆乳が、
たしかにそこにあるという紛れもない実感。思わず感嘆を憶えてしまう。
「たしか、胸で魔羅様を挟むにあたり『ろーしょん』なる潤滑剤が必要らしいですが、ワタクシには無用ですね。
だってホラ、このとおり。ワタクシにはヌルヌルの粘液が好きなだけ出せますもの。しかも、ワタクシのは量と粘度の調節が自由自在。
ふっ、どうです? 人間の雌には真似できないでしょう?」
なぜか得意げな顔で解説しながら、おおきく円を描くように彼女は両手で自分の胸を撫ではじめる。
手のひらの動きに合わせてムニムニと形を変える乳。すると徐々に動きが滑らかになり、ニチャニチャと粘液を擦り合わせる音が鳴りはじめる。
「――よし、ざっとこんなもんですよ。むふふ」
気付けば彼女の乳房は透明な粘液が全体に薄くまぶされていた。
表面がテカテカとした光沢を帯びていて、すこぶる艶めかしい。
「ではぁ…いきますねぇ。旦那様ぁ♥」
ツユは光る双玉をすっと持ち上げ、ビンビンにいきり勃つ肉棒を挟んだ。
ヌルヌルの粘液にまみれた乳房が愚息を包み、先端を残してその姿を隠してしまう。
「んしょ……っと。どうですかぁ? 旦那様」
ナメクジ女に感想を尋ねられるが、俺は無言を貫いた。
胸に挟まれる体験は産まれて初めてだったが、むにむにとした肌に覆われているのがなんとなく分かるだけで、
見た目の豪快さの割に感触が希薄なのはちょっと意外だった。
とはいえ、己の分身が巨乳に挟まれているという、視覚に強く訴えかけるエロティックさで言えば、間違いなく破壊力抜群だ。
そんなわけで、主の興奮を実直に受け取ってしまった肉棒は、彼女の問いへのアンサーを馬鹿正直にしてしまうのである。
「あっ…今ビクってしました♥ ということは、とても良いということですね。ふふふ」
「そ、それは……」
「むっふふふ。旦那様もこの魔羅様みたいに、もっと素直になってもいいんですよ?」
「憧れの初パイズリが、まさかこんな化け物相手だなんて考えたら素直に楽しめるかよ」
「あらあら、そんなことおっしゃいまして~。いくら口では否定なさっても、魔羅様はさらーに硬く大きくなっていらっしゃいますよぉ?」
彼女の言うとおり、俺の息子は興奮に応えるように、より充血し、熱く硬く増長していた。
「さて、魔羅様もとい旦那様も待ちわびていることですし。そろそろ本格的にぱいずりを始めるとしましょう」
ツユは自らの豊満な胸を掌で抱えると、そのまま上下に動かしはじめた。
「んっ、んしょ……、んっ……っしょ」
彼女の両手の動きにあわせて柔軟に形を変えるたわわが愚息を執拗に責める。
ほんのりと暖かくてマシュマロのように柔らかい肉の壁がうねりながら分身を包みこんで擦り込み、谷間からはみ出た亀の頭が出たり引っ込んだりを繰り返す。
――前言撤回。なんてことだ。パイズリがここまで気持ちいいものだったなんて。
チ○コがおっぱいに揉まれているだけでもたまらなくエロいのに、妖怪蛞蝓特性の天然ローションによって、絹のような滑らかで柔らかい乳が
息子の表面をヌルヌルと撫でながら重く圧迫する感触は、無骨な造りの男の手でする自慰とは比べ物にならない、絶妙な刺激だった。
視覚的にも感触的にも、男の欲情をこれほどにも掻き立てるものがあるということを、この妖怪と出会って居なければ一生知り得なかったかもしれない。
「っ……ああっ!」
俺は不意に情けない声を漏らしてしまう。
おそるおそるナメクジ女の顔を見る。
当然聞き逃しているはずもない。ナメクジ女はニターっと満面の笑みを浮かべていた。
顔から火が出ていまいそうだ。
「あはっ♪ 旦那様ったら、可愛い声を出されて……。それに、魔羅様もご満悦そうにビクンビクンと嘶いてっ……。
大層気持ちよくなられているみたいで、ツユはとても嬉しゅうございます♥」
俺は自分が情けなくなった。こんな美しくも醜い化け物の奉仕でも悦んでしまうほど、自分が色に正直であることに。
心を無にして逃避しようにも、くちゅくちゅ、と巨乳にもみくちゃにされる厭らしい音が響き、耐えがたい快楽に身を震わす生々しい感覚が、
白昼夢のような現実をまざまざと思い知らされる。
「んっ…んっ……むふふ……」
そんな俺の葛藤を余所に、能天気な妖怪蛞蝓は喜々としながら豊満な胸でズルリズルリと男の象徴をコキ続ける。
最初はただ単純に上下に擦るだけだったが。徐々に慣れてきたのか、二つの果実を左右交互に動かしてみたり、ストロークを深くしてみたりと、
ときおり変化を加えながら確実に愚息を責めたて、性感を高めていく。
「んしょ……ふふっ♪」
「っ……あっ」
ナメクジ女の執拗なパイズリの前になすすべもなく追い詰められ、ついに限界を迎えようとしていた
「ああっ…あっ!」
「あっ、もしかしてぇ。そろそろ出ちゃいそう……だったりしますぅ?」
「っ……そんな、わけ……ううっ!」
最後まで残った一片の理性が強がりの言葉を紡ぐが、もはや焼け石に水。射精衝動は確実に腰の奥から迫っている。
出口を求めて沸騰している欲求不満が、今にも肉棒の先から溢れ返ろうとしている。もう誰にも止められない。
「ふふ、いいですよ旦那様。我慢なんかしないで、出したいときに出してください♪ ……あ、そうだ」
すると、ツユはなにか思い出したように頭の上に感嘆符を浮かべる。
「えーとたしか……。そう! 最後にああしてこうするんでしたっけ。では、ええ、ぎゅーっっ♥ です。ぎゅーっっ♥」
「……え」
彼女が口にしたのは、あの『いっぱいおっぱい★ふぇすてぃばる』で俺が特に気に入っていた一幕。
好みのキャラクターがパイズリでフィニッシュする際に放ったワンフレーズだった。
そしてフィニッシュシーンと同様に、ツユは前のめりの姿勢になって乳房を両脇から抱えると、左右から中心に向かって力を加え、
今にも破裂寸前な肉棒を二つの柔らかい果実で押し潰した。
「――ぎゅーーっっ♥♥」
ツユは蠱惑的な上目遣いで俺をじっと見つめながら、とろけるような甘い声色で囁いた。
二次元の世界の理想的なシチュエーションを、実在する『初恋の人の面影を持つ美女』によって実現されるということが、
一人の男に一体どれほどの興奮を煽るのであろう。
たとえ下半身が人でない、異形の者だったとしても。
「あああっ!」
理性がみるみるうちに溶けていくのが分かった。塩を振りまかれた蛞蝓のように、小さく消えていった。
「ぐぅっ! 出るッッ!!」
快楽が最高潮を迎えた。
天にも昇るような絶頂感。
刹那、視界が白い靄に包まれた。
朧げな意識のさなか感じるのは、局部から白い欲望をビュルビュルと放出する、痺れるような甘い解放感。
巨大な乳房に埋もれたまま、ペニスはリズミカルな脈動を繰り返していた。
「きゃっ! 旦那様の子種…いっぱい…出てるぅ……♥♥」
谷間から僅かに顔を出した亀頭の先から断続的に精が噴出し、ツユの整った顔を雄臭い液体が汚していった。
「はああぁんっ…旦那様の子種…こんなにいっぱい……。っれろぅ…しかも…どろっどろに濃いですぅ……」
弾けていた理性が戻り、ぼやけていた光景が鮮明になる。
目の前にいるのは、白濁液にまみれた半身半獣の美女の恍惚とした貌。
「はぁ…はぁ……」
射精後の心地よい余韻とひどい倦怠感とが同時に襲い来る。肺が新鮮な酸素を求め、呼吸を荒げる。
情欲の熱が引き、次第に冷めていく頭が否が応でも理解する。
俺は、この蛞蝓の化物によってイかされてしまったのだと。
「どうでしたか? 旦那様。ワタクシのぱ・い・ず・り♥」
「――気持ち悪い。最悪の気分だ」
「あーらあらあらぁ? あんなに気持ちよさそうにたぁっぷりと出してしまわれておいて、それは無理がありますよぉ??
旦那様ってば意固地ですねぇ。むふふ……」
ツユは顔に飛沫した白いベトベトを掬い落としながら微笑する。
細い指についたそれらを余すことなく、チュパチュパと下品な音を立て、吸い尽くしていった。
「さーて、ぱいずりで旦那様を気持ちよくさせられたことですし。そろそろ……」
ツユはそう言うと、押さえていた乳房を退ける。精液と粘液に塗れた肉棒が再び露わとなった。
「ふふ……旦那様の魔羅様。子種をあれほど出されたのに、いまだこれほどの威容を保っているだなんて…素敵です♥」
「なんで…こんな…普段はすぐ小さくなるのに……」
俺の冷え切った頭とは裏腹に、肉棒はいまだ熱り滾っている。
今までの経験上、一回抜いて満足すれば萎んでゆくはずなのに。こいつは『まだ足りない』『もっとよこせ』とばかりに、ビクビクのたうち回っている。
「ふふ、旦那様が絶倫なのか。それとも、ワタクシと『交尾』したいと、旦那様が心も身体も強く望んでいるから。でしょうか……?」
「何を馬鹿な……」
「ま、いずれにせよ。これからワタクシが旦那様と交尾することには変わりませんから」
ツユは妖艶に一笑すると、ウネウネと俺の身体の上を這い、そそり勃つを男根を彼女の下腹部が見下ろすような位置で止まる。
「ちょっと…恥ずかしいですけど……。旦那様、これがツユめの…お○んこでございます♥」
彼女は人の上半身とナメクジの下半身の境目、人間で言えばちょうど性器があるところに二本指指をあてがい、ゆっくりとひらいた。
すると縦に裂けるがごとく、ぱっくりと割れ目が姿を現す。
本当なら目を背けたいのに。見たくないものほど見ようとしてしまうのが人の性。自然と視界がそれを捉えてしまう。
トロリと透明な液体を垂らした下の口の奥には、充血した色の壁が覗く。しかし、よくよく目を凝らしてみれば、
蛞蝓のような形をした肉塊が中で無数に蠢いているのがわかった。
人のソレと似ても似つかない醜悪な造り。
これから俺の大事なブツは「あれ」に喰われてしまうのだろうか。
怖気が走り、肌が粟立つ。
それなのに。死ぬほど嫌なものだと思っているはずなのに。なぜか俺はその人外の秘部から目が離せなかった。
「むっふ、むふふふふ。これからワタクシので旦那様の魔羅様と一つになって、一緒に…気持ちよくなりましょうね」
ツユは吐息を乱し、ひどく興奮した様子で肉棒に手を添えると、そのまま裂け目へと導き、硬い先端部をソレの口元にあてがった。
肉棒の先にちゅく、と蜜が滴る柔肉を突き立てる生々しい感触がした。
「あ…っ、旦那様の熱いのが、ワタクシのに当たって……」
ツユの肉欲に潤んだ双眸が、己の性器に接着した肉棒を凝視する。
まるで餌を前にした飢えたケダモノのように。
「旦那さまの…魔羅様……、はぁはぁ……、いただき…まぁす♥」
彼女の言葉とともに、ゆるりと妖怪蛞蝓の躰が沈んでゆく。
入り口にあてがわれていた男根が、狭い肉洞を押し広げるようにして突き進んでゆく。
「んんっ! 旦那様の魔羅様が…ワタクシのなかに……っ」
己の生殖器官の中に人間の雄のペニスが押し入ってくるのを、ツユは悦んで受け入れている。
ずぷずぷと沼を掻くような湿った音を出しながら、ヌメヌメにまみれた秘肉に自身がゆっくりと呑まれてゆく。
数十秒間ほどの時間をかけ、彼女のナメクジ体が重々しく両腿にのしかかる。凶悪な男の象徴は彼女の身体の中へ姿を消していた。
「んっ…旦那様の…全部、入ってしまいましたぁ♥ ああっ…素敵です……。旦那様とこんなに深く繋がれるなんてっ」
彼女は今まで見たこともないような愉悦の表情を浮かべながら、愛する者と一つの肉体になれた事実に打ち震えていた。
そんな主の歓喜に呼応してか知らずか、ペニスを覆っていた肉が一斉に動きはじめる。根本から竿から亀頭までを無数のナメクジが
じゅるじゅると複雑に這い回りながら、竿に巻きついて締め付ける感覚が襲った。
「うあぁっ……!なんだ…これっ。気持ち…わりぃっ!」
「あらあら。旦那様ぁ? またしても強がりですかぁ? かように『気持ちよさそう』な顔をしておっしゃられても、なーんの説得力もありませんよぉ♪」
「そんな、顔…してな……っ! ううっ……ぁあ」
「ふふ…いいのです、いいのですよぉ。ワタクシの妖怪蛞蝓おま○こが人間の殿方たる旦那様のお気に召していただけたのであれば……。
旦那様がワタクシで気持ちよくなっていただけているだけでも、ワタクシは嬉しゅうございます♥」
幸福に満ちた面持ちで語る彼女だったが、すぐさま妖艶に目を吊り上げ、「……とはいえ」と続ける。
「今行っているのは、ともに快楽を求めあいながら子を成す儀たる『交尾』。旦那様だけ気持ちよくなっては仕方ありません。
ですから……、ワタクシも旦那様の魔羅様をもっと堪能させて…いただきますよ♥」
そう言うと、ツユは上半身を前のめりに倒し、肩越しに両手を畳につくと、俺の上に被さって見下ろすような姿勢となる。
そして、そのまま前後に腰をピストンしはじめた。
「んっ…っ、あっ……♥」
そよ風に吹かれる柳の枝のように、ゆるやかに揺れる細い腰。
すると、肉棒にウネウネと絡みついていた無数の蛞蝓たちが、彼女のピストン運動にさらわれるようにズルズルと竿を引きずりはじめる。
ゆったりとした抽挿と、それに付いていこうと翻弄される蛞蝓たちのざわめきがあわさり、複雑怪奇で淫猥な摩擦となって、ぐちゃぐちゃに肉棒を責める。
こんな感触、絶対にオナニーや人間の女性では味わえない。人外が為せる冒涜的な快楽に身を焦がしてゆく。
「なんだ…これ…っ、ぁあぐっ!」
「あんっ、旦那様の…太くて硬くて……、ワタクシのお腹…ズンズンえぐれるぅっ」
一方的な奉仕で悦楽を甘受しているのは俺だけではない。ツユは白い頬を真っ赤に染め、虚ろな眼差しで甘い息を吐きながら、
たくましい男根に秘所を穿たれる感触に惚けていた。
もしも相手が人間の女性ならば、こんな風に無理矢理犯されるシチュエーションも満更でもないかもしれない。
だが、今俺を襲っているのは人の姿を騙る化物。にもかかわらず、俺は呼吸を荒げて興奮し、ソレの膣内(ナカ)でチ○コを勃起させている。
このままでは人ならざるものに欲情する、呆けた獣に堕ちてしまう。と、今までの人生で培ってきた倫理観が訴えている。
「ぐっ! やめ、ろ……っ」
「あっ♥ あっ♥ あっ♥ あっ♥」
だが現実は無情だった。
身体は拘束されて身動きが取れず、雄肉を貪ることに夢中になっている彼女には拒絶の言葉も届かない。すべての抵抗が徒労に終わる。
そうしている間にも、歪で淫猥な生殖器官は容赦なく雄を食らい続ける。心と体を、甘くて痺れるような禁忌が蝕んでゆく。
「旦那様…っ、ああっ、旦那様っ♥ もっとぉ…っ♥」
ツユはもう堪えきれないとばかりに昂ぶり、俺を求めるように囀(さえず)る。
すると撫でるように穏やかだったツユの腰使いが突然激しくなる。
結合部を掻き混ぜる音はより大きくなり、パコパコとお互いの下腹部を叩きつけ合う原始的な衝突音がテンポよく響きはじめる。
摩擦の加速にともない、生き物のように肉棒に喰らいついて離さない異形の膣が与える快感もより苛烈となった。
「あっ♥ あっ♥ ああっ…♥ んんんっ♥♥」
ぐちょっぶぢゅっぬぢゅっ、とくぐもった水音を鳴らしながら悩ましく喘ぎ、腰をくねらせるツユ。
さっきまで俺のチ○コを弄んでいた豊満な乳房が、まるで食べごろの葡萄のように眼前にぶら下がり、
彼女のスピーディなピストン運動にあわせてユサユサと上下左右に揺れている。
「ひゃぅっ、旦那様…っ、もっと…もっとぉっ♥」
快楽の貪りに耽っていた彼女は突然、下半身たるナメクジ体の先をズルズルと俺の股の下に伸ばしはじめた。
ナメクジ体は柔軟に伸縮し、尻を跨いで背を通過する。気がつけば俺の身体は巨大な蛞蝓の上に仰向けとなっていた。
背中に畳の感触はもう無く、ヌメヌメでぶにゅぶにゅとした心地いいようで気色悪いような生暖かい粘膜に包まれている。
固着した粘液による拘束が解けて脱出するチャンス。……と決起する隙もなく、身体中の裏面に肉がまとわりついた。
それらは吸いつくようにして肌に密着している。まるで巨大な肉布団に身体の半分が埋め込まれるように、四肢が拘束されてしまった。
腕や足を振るおうにも、ぐにゅぐにゅと弾性の強い蛞蝓肉と接着剤のようにねばりつく体液に捕まり、結局動けずじまいだった。
「あっ、あっ、旦那様を、ツユめのすべてで……食べちゃい…ますねぇ♥ んふふっ♥」
真珠色の瞳を欲望で澱ませながら含み笑うツユ。
すると、途端に背中にあるナメクジ体の表面がざわめきはじめる。
それらは複雑にうねり蠕動し、肩、背中、腰、尻、太ももなど全身の裏側を余すところなく愛撫しはじめる。
奇襲のごとく迫ってきたむず痒い快感。刹那、脳天に電流が奔り、ビクンと体が波打ってしまった。
「あああっ! な、なんだこれ…っ、や、やめ…っ!」
「あはっ、旦那様のっ、魔羅様っ♥ ますます硬く、大きくなりましたぁっ♥ ワタクシのおま○こだけでなく…、
ワタクシの、下半身の愛撫でもっ、感じて…くださっているのですねっ♥ ああんっ♥」
下半身による愛撫の手応えに悦び、打ち震えるツユ。
妖怪蛞蝓の異形すべてを余すことなく駆使して犯され、自分とツユが一つに混ざり合い、ドロドロに溶けてしまうような感覚を憶える。
「あっ♥ はぁはぁ…っ♥ ああっ♥ あっあっあっ♥」
ツユは切なげな喘ぎ声をあげながら、胸元に両手を載せ、狂ったように腰を打ちつける。
細いくびれが波打つように激しくうねり、俺の下腹部は断続的に重くて柔らかい衝撃に潰される。
――ばちゅんっ! ばちゅっ! ばちゅんっ! ばちゅんっ!
彼女の肌を覆う粘液による独特の湿った衝突音がリズミカルに響き渡る。
肉体同士がぶつかった衝撃は背後のナメクジ体がクッションとなって受け止め、そのたび尻が柔肉にグイグイと押し込まれる。
「あっ♥ あっ♥ ああっ♥ あああっ♥ ああっあああ♥♥」
ツユは恍惚とした表情でベージュ色の髪を振り乱し、泣くように喘ぎ喚く。はしたなく口を開けて涎を垂らし、蕩けた目つきで肉欲の赴くままに踊る。
「うっ…ああ……っ」
背中を愛撫し続ける肉布団。胎内の蛞蝓たちがペニスを複雑に締め上げながら掻き回す甘美な感触。美しい女の上半身が覆い被さり、
たわわに実った果実を揺らしながら妖艶に腰をくねらせている扇情的な光景。
八方塞がりの快楽地獄に飲み込まれ、食いしばっていた理性が次第に煩悩の沼へ引きずり降ろされてゆく。
再び射精感が迫りくるのも時間の問題だった。
「ああっ、も、もう……!」
「ああんっ♥ 旦那…様ぁ♥ 出るん、ですねっ! 旦那様のぉ…いっぱい下さいっ! ワタクシの胎内(ナカ)にある卵たちにぃ…♥
いっぱい注ぎこんでぇっ♥ いっぱい種付けしてくださいぃっっ♥♥」
――パちゅっパちゅっパちゅっパちゅっパちゅっ!
最後の〆とばかりにツユは腰を深々と落とし、そのまま小刻みに高速ピストンしはじめた。
すると、肉壁に蠢く蛞蝓たちが密集する膣内の奥を剛直が突くたび、亀頭が狭い孔をぐにぐにと拡げるように貫通する不思議な感触に気づく。
俺は直感的に理解した。
この奥にある孔の『ナカ』に『出す』ことが、彼女の言う『交尾』の最終目標なのだと。
――絶対に出してはいけない。
かろうじて残った理性が警鐘を鳴らす。
しかし、理性を食い破ろうとしている本能は『ナカ』に己の欲望の全てを放つを良しとする。
――彼女のナカにザーメンをぶちまけたら、どれだけ気持ちいいのだろう。
原始的な肉欲がささやく。
理性と本能がせめぎ合う葛藤のさなか。襲いくる快感に耐えるように、すがるように、彼女の上半身が崩れ落ちてきた。
「だんな…さまあっっ♥♥」
ツユは柔らかい乳房を俺の胸元に押さえつけたまま、それでもなおカクカクと腰を振りたくる。
ふと、彼女の両手が俺の掌へと伸びる。
「――っ!」
ヌメヌメとした粘液に覆われた異様な手の感触。
けれど、不思議と不快感はなかった。
漠然とした話だが、その小さくて細い手の仄かな暖かさと握りしめる強さから、彼女の健気で純真で愛おしい気持ちが直に伝わってくる気がした。
俺は、それを強く握り返した。
指と指が絡み合い、結ばれる。
心が篤く繋がり、愛おしいという情感が湧いてくる。
俺はいつの間にか絶頂へと昇りつめようとしていた。
「あぁっ!で、出るうぅっ!!」
「ッ♥♥♥ 出してっ♥ 出してっ♥ 出してぇっ♥ 出してぇッ♥♥」
――ドビュルッ!!!
理性が弾けた。
身震いするような解放感。
下半身の局部から生殖欲求が熱く迸った。
――ドクンッ ドクンッ ドクンッ
胎内の最奥部の孔に先端が突き刺さったまま、ペニスが力強い脈動を繰り返す。
――びゅーーーっ びゅーーっ びゅーーーーっ
おびただしい数の無精卵がぎっしり敷き詰められた小部屋に、濃厚な雄の精がありったけ注ぎ込まれる。
卵同士の隙間を余すことなく、白い欲望で満たされてゆく。
「~~~っ♥♥♥ 旦那様の…種…。ワタクシ…、いやワタクシたちの子どもたちに…たっぷりと……、届いてますぅ…♥♥」
愛する雄からの受精に、ツユは至福の表情で惚けていた。
――びゅっ びゅくっ びゅくっ
子種を噴き出す動きが鎮まる頃には、彼女の胎内はドロドロのザーメンで氾濫していた。もはや肉棒で栓をしていなければ、流出してしまいそうである。
「旦那様の…子種……。たしかに……はぁはぁ…受け取り…ました……ふふ」
そう言って彼女は満足そうに微笑んでいる。
しかしながら、どこか悲しげにも見えたのは、きっと気のせいではなかったのだろう
一日の農作業を終え、クタクタに疲れきった俺を迎えるのは古めかしい日本家屋。すりガラスの格子戸を開けると、すっかり慣れ親しんだ我が家の玄関。
「ただいま」
帰宅の挨拶をすると必ず返ってくるあの甘ったるい声はもう聞こえない。
奇妙な押しかけ女房の妖怪ナメクジ女こと『ツユ』と交わったあの夜から一週間ほど経った。
ツユは俺との行為を終えると、すぐさま拘束を解いた。そして、「今までお世話になりました。さようなら、旦那様」と言い残し、山の中へ去っていった。
それ以来、俺は彼女の姿を見かけていない。
こうして家から厄介者を追い出したことで、無事平穏を取り戻したのである。
「……はぁ」
深いため息をつく。
あれほど煩わしかった害獣はいなくなり、清々しい日々を過ごしていたはずだったのに。実際のところ、
心にぽっかりと虫食い穴が空いたような感傷に浸るばかりだった。
玄関を上がり、農作業服のまま居間に入る。
帰宅すると決まってヌメヌメの粘液で汚れていた居間の畳も、いまや微細な埃を積もらせるだけ。
何の痕跡もない、まるで『はじめからそこに居なかった』かのようだ。
ツユと決別してからの約一週間、気づけば俺は彼女のことばかりを考えるようになっていた。
あまりにもショッキング過ぎた初対面、ねばっこく鬱陶しい絡み方、夜な夜な畑の野菜を食い荒らす所業、
楽しみに取っておいたビールを全部飲まれた悔しさ悲しさ。
……よくよく考えてみれば碌な思い出はほとんど無いのだが、失って初めて気づいた魅力もあった。
一見してウザいその無邪気な性格は仕事疲れの癒やしになっていたこと。そして、異形ながらも…いや異形だからこその人間離れした美しさは、
素朴で穏やかだが、どこか色の欠けていた俺の日常に輝きと彩りを与えてくれていたこと。
頭の中のくだらない常識が頑なに認めようとしなかっただけで、俺はずっとツユという存在に惹かれていたのだ。
彼女とのまぐわいも、今にして思えばそれほど心底嫌悪するものでもなかったし、むしろ満更でもなかったかもしれない。
ツユに押し倒された畳の上を見るたび、背徳的で耽美なあのひとときを鮮明に想起し、欲情に駆られるのがなによりの証左だった。
たとえ、人外に欲情する変態だとレッテルを張られてもかまわない。ツユをもっと知りたかった。艷やかなベージュの髪を、真珠色の瞳をもっと見つめたかった。もっと身体を重ねたかった。
熱い感情がこみ上げる。
……だが、もう全てが遅い。
発端は俺にある。俺はツユを冷たく突き放し、彼女はそれに実直に従っただけのこと。
「過ぎたことをくよくよ考えてもしょうがない、か」
たとえどんなに挫けても時の流れは決して止まらない。明日は否応なく訪れる。
だからこそ、人は振り返らず、前に進むしかないのだ。
明日への英気を養うべく、俺は熱いシャワーを浴びたあとにラフな恰好に着替え、冷蔵庫に保管してあるビール缶を取りにいかねばならないのだ
*
「ぷっはーーっ! やはりこの『びーる』というのは、人間の食べ物の中でも格別美味しいですねぇ。むふふ」
「……は?」
冷蔵庫に向かった矢先、信じがたい光景が広がっていた。
巨大なナメクジの下半身に、美しい女の上半身。聞き覚えのある声。
そして、床に散乱する空のビール缶たち。
「お、おま……、どうしてここに」
「――あ、旦那様ぁ♥♥ お久しぶりでございますぅ♪」
もう居ないはずのない異形は、俺の姿を見るやいなや顔をぱあっと輝かせながら、べっとりと抱きついてくる。
「いや、だから、なんでいるの。お前山に帰ったんじゃ」
「あ~……ええっと、それはですねぇ。まぁ、たしかにその、旦那様とお別れはしましたけれどもぉ。『二度と戻ってこない』とは一言もいってませんし……?」
身体中の力が抜ける。
――嗚呼、俺はこんなテキトーな奴に焦がれていたのか。
ここ一週間の切ない想いを返してほしい。
「あっ、でもでもぉ。ただ意味もなく出ていったわけじゃないんですよぉ? この一週間、一つ向こうの山まで出向いて旦那様と
ワタクシで作った愛の結晶たちを産み落としていたのです♪」
「愛の結晶……。まさか、ナメクジの子? 俺との??」
「はぁい、だいたい100匹ほど? 全員無事孵ったのを見届けてからこちらに舞い戻ったのです。みーんな、元気な子ばかりでしたよ♪」
彼女の言葉に俺は絶句する。
まさか初孫がナメクジ100匹だなんて、とてもじゃないが両親に紹介できるはずもない。
この秘密は墓場まで持っていくことにしよう……。
「それで、あのぉ。旦那様……。ワタクシ…その」
ツユは俺の胸元に手をおいて、もじもじと身じろぎながら俯く。
彼女が言わんとすることは手に取るように分かる。きっと、俺と同じことを考えているだろうから。
「――教えるよ」
「え?」
「教えてやるよ! 飯の作り方とか、掃除の仕方とか。あ、あと人間界の作法とか常識とか、他にも色々」
「あ、あの。旦那様。それって」
「だから。俺が教えたことちゃんとできるようになるなら、そばにいても、いいよ」
なんとか絞り出すように言い終える。
恥ずかしさで顔から火を吹いてしまいそうだ。
一方、彼女は俺の言葉を聞いて一瞬固まるが、やがてぷるぷると震えだし、溜まった感情を爆発させるように両手を上げて叫んだ。
「キターーー! 『デレ』キターーー!! 旦那様愛してるーーー!!」
興奮したツユに思いっきり抱きとめられ、バランスを崩してふたり揃って床に倒れ込んでしまう。
それでもツユは構うことなく、執拗に頬ずりしてくる。洗いたての白いTシャツが粘液でべちょべちょに汚れたが、「まぁ、いいか」と大目に見ることにした。
ねっとり絡みついてきて鬱陶しい。けれど、とても愛おしい彼女のヌメヌメとした背中を、俺は強く抱きしめた。
――ちなみに。押し倒した勢いで発情してしまったツユは、そのまま俺を無理矢理犯し、気づけば夜が明けていたというのは、また別の話である
2018-08-03T15:01:59+09:00
1533276119
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ナメクジっ娘
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/477.html
[[伝説は語る。]] 著者:15スレ目、ID:3UEvNk1q氏
[[伝説は語る~男のその後]] 著者:15スレ目、ID:3UEvNk1q氏
[[バスルームの幻]] 著者:17スレ目、ID:0fIhTvWj氏
[[シオシ様]] 著者:18スレ目、ID:0R/A3MG1氏
[[ナメクジ娘1]] 著者:20スレ目、たけかんむり ◆UZ4j2TzHjQ 氏
2018-08-03T14:50:27+09:00
1533275427
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狼娘12
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/582.html
『ごめんなさい、ごめんなさい…』
僕はそう言いながら、狼の雌獣人に腰を振られていた。その狼は僕の口を長いマズルと舌で犯してくる。
「ハア……ハア……フユ様。フユ様……」
狼の獣人はそう言いながら、僕の鼻を香しい匂いで満たす。
僕は、自分に起きたことを全く整理できないでいた。
僕の名前はフユ。この世界では珍しい人間だ。この世界というのはどんな世界というと、獣人たちが住んでいる世界だ。
人間界とこの世界は20年頃前に繋がったらしい。僕の父と母は人間界とこの世界を橋渡し役となる会社MMMに勤めていて、人間界にすむよりこちらの世界を選んだ。というわけで、僕もこの世界に住むことになり、現在、高校一年生。15歳だ。
今日は7月14日。もう既に割と暑い。授業が終わり、学校の校門から出た僕は道路のわきに泊まっていた赤い車を見つけ、その車内のクーラーの涼しさを早く味わいたいがために、そちらの方へ駆けて行った。
「ありがとうございます、バイオレットさん」
僕は車の助手席の扉をあけながらそう言った。
「いいえ、いつものことですから」
運転席に座っていた女性は微笑んだ。彼女は人間ではなく、狼の獣人だ。耳はピンと立ち、目は澄んでいて、口元はキュートだ。長いマズルが若干の光を反射している。
彼女の灰色の毛皮はピンクのタンクトップと絶妙なコントラストを示していて、胸のふくらみは……おっと危ない、ばれそうになった。かわりに僕は下に目をやる。
ズボンはぴちぴちで、その太ももに変な気分にならない男はいないだろう。全体的に彼女はすごい若く見えるのだが、なんと10歳も上らしいから驚く。
。
「では、発進して大丈夫ですか?」
「はい」
彼女はアクセルを踏み、家への運転を始めた。
「そういえば」バイオレットは口を開いた。
「なんだか今日は嬉しそうですね」
彼女は僕を子供のころから面倒を見てくれている僕の家の家政婦だ。だから、どんな表情も見逃さないのだろう。僕は口早に
「今日、テストで満点だったんですよ」
と言った。彼女は、
「あれ、でも期末テストはもう少し先ですよね」
一瞬その返しにドキッとしたが、慌てずにこう答えた。
「抜き打ちテストだったんですよ。すごいでしょ、それで百点って」
「……そうですね」
彼女はそう言って、前に向きなおりハンドルを回した。それに対し、僕は下を見る。実は抜き打ちテストで百点を取ったなんて嘘だ。
本当は、クラスの女の子にデートに誘われたのだ。彼女はクラスの人気者で兎の獣人だ。そんな彼女にデートに誘われたなんて、僕はまるで「メリーに首ったけ」の主人公になった気分だった。
そんなに気分がいいならバイオレットにも正直に言えばいいと思われるかもしれないが、正直彼女にはそんなことは言いたくない。だって、僕は…
しばらくすると、家にたどり着いた。家は二階建てでぶっちゃけそこそこでかい。
両親は年365日の内300日くらいは家を空けているため、バイオレットが何から何まで全て家事をやっている。
車から降りた僕はバイオレットと一緒に庭を歩く。そこで、彼女が嬉しそうに僕のほうを向いた。
「フユ様。この庭、そろそろ七色花が盛んに花を咲かせますよ」
「へえ、今年もきれいになりそうだなあ」
七色花というのは、この世界独自の花で、名前の通り七色を持つ花だ。育てるのは確か難しいはずだったんだけど……4ヘクタールぐらい植えられている。すごいな……。
この花は八月になると一斉に花弁を開くから、約2週間後が待ち遠しい。
これを植えたのも、もちろんバイオレットだ。彼女は本当にすごい。そんな彼女はというと、僕の歩くスピードに合わせ歩いてくれている。
にこやかな彼女の横顔を見ていると、こちらの気分もよくなりそうだが、同時にむなしさも感じる。
実は、僕は一時期彼女のことが本当に大好きだった。12歳のころだったか。本当に結婚したいとさえ思っていた。
ただ、僕と彼女は違う種族。さらにバイオレットはさっきも言った通りものすごく有能だが、あまりにも有能すぎて、正直僕となんかじゃ釣り合わない。
彼女は、料理もうまく作れ、言葉遣いも丁寧で、おしとやかで、家の管理もしっかりできて……つまりなんでもできる。
それに比べ、僕は普通の人間だ。だから、彼女は獣人としては本当に大好きだが、女性として好きかという問題になると、正直ためらってしまう。彼女には、もっとお似合いの獣人がいるはずだ。
だから、今日、クラスの兎獣人の女の子のデートに誘われ、僕は、バイオレットのことを一人の女性としてみることを諦める機会としてこれほどいいものはないと考えた。
僕は自分の部屋に帰ると、カバンを机の上に置き、そのまま「ちょっと図書館で読書してくる」とバイオレットに伝え、家を出た。
家を背にデートへ向かう途中、急に僕は視線を感じ、振り返った。だが、誰もいない。ふーっと深いため息をつき、待ち合わせ場所であるカフェへ行った。
結果から言う。散々だった。本当に散々だった。
まず、カフェへ行ったとき、実はデートだと思っていたのは僕だけだったということを思い知らされた。男5女2だったのだ。まず、この時点でメンタルが2割くらい死んだと思う。
カフェの次に行ったのがボーリング。獣人に比べると僕はもちろん力はない。ボウリングで一人だけ圧倒的惨敗を喫し、メンタルがまた2割ほど供養されてしまった。
そして、次がカラオケ。僕はそこそこ歌がうまいと思っていたのだが、男5の中にめちゃくちゃうまいやつがいて、更に、クラスの人気者の兎獣人はそいつに取られた。
二人がカラオケルームで思い上がってキスをしたときに、心の中でうめき声を上げたのは僕だけじゃなかったはずだ。ここで失ったメンタルの量は6割。
つまり、僕の心は一度死んだ。真っ黒に塗りつぶされ、幾つにも砕け風に持っていかれた。
絶望の色を目に浮かべながら、僕は家の玄関を開く。まあいい。女の子なんて星の数ほどいる。
僕はそう言い聞かせると、とりあえず一度心を回復させようと、居間のドアを開いた。その瞬間、僕は驚きのあまり目を見開いた。
バイオレットが食卓用テーブルに手をついて、こちらを冷ややかに見つめていた。こんな目を見たのは初めてだった。
食卓には一切料理が並んでいない。普通はこんな時間になれば用意してくれているはずだが。ぼくは異様な雰囲気にのまれた。
「あの、一体……」
「嘘つきましたよね」
バイオレットは僕の言葉を遮った。バイオレットにこんなことをされるのは今日が初めてだった。
「え……」
「わかりますよ。全部見てましたからね」
僕の体は微動だにしない。
「図書館に行ってくると言って、遊びに行ってたんですか。しかもあんなかわいい女の子と。フユ様、気づかなかったんですか?あなたは笑いものにされていたんですよ」
「そんなこと……」
と言いかけたが、僕はこの先言い続けることはできなかった。
「あなたは嘘をついてでも、女の子と遊びたいんですよね。別にいいですよ。別にいいですけど、あまり私と一緒にいたくないんですね?」
「そんな……いや、ちが」
「いや?私と一緒にいるのが嫌になってしまったんですね。冷蔵庫に食材は適当に放り込んでおいたんでどうぞひとりで食べてください」
彼女は僕に背を向けた。その先にあるのは彼女の部屋に通じるドア。もしこれを逃してしまったら……そう考えるとあまりにも恐ろしく、僕は無理やり口を開いた。
「待ってください!」
バイオレットは立ち止った。
「何ですか?」
バイオレットは背中を向けたままだ。
「そんなんじゃない!ぼくはあなたのことが大好きなんです!」
バイオレットはふりかえった。
「わかりました。話を聞きましょう」
彼女はそういうと、近づいてくる。彼女は僕に比べて頭一つ分くらい身長が高い。僕は彼女のほうを見つめた。
「あなたのことは本当に好きなんです!好きなんですけど……あなたはすごい人だ。なんでもできる。僕には釣り合わない。あなたならもっといい人が見つかる。だから、僕は別の人を好きになろうと努力してるんです」
「そうなんですね」
彼女は僕を見下ろしそう答えた。
「私も……悪かったんですね」
彼女は暗い声でそう答えた。
ここで沈黙が訪れた。僕は彼女を上目で見つめた。彼女はより下を見つめている。二人の目線は合わない。僕は気まずくなり下を見ようとした。その時。
「でもね」
バイオレットが沈黙を破った。僕は、彼女がそう言った時、彼女の手が僕の両ほほに添えられていることにすぐには気づけなかった。
「フユ様。大事なことを一つ忘れていますよ」
??なんだ、それは……ぼくは全くそれがわからなかった。
彼女の目はいつの間にか僕しか見えていないようだった。……もしかして。と思った瞬間、彼女の顔が香しい匂いととともに近づいてきた。
え?と思った時には彼女の腕は僕の体を包み込み、彼女の口が僕の口に触れていた。
彼女は腕に力を入れ、より強い力で僕を抱き、僕の口をまさぐってきた。僕は何もできない。ひとしきり終わると、彼女の口は離れ、口と口の間が唾液でつながった。そして、バイオレットはそれをすすると、熱を帯びた目でこう言った。
「フユ様、ずっとお慕い申し上げておりました……」
え?僕のことがすきだったんですか?とは聞けなかった。バイオレットが再び僕にキスをしてきたからだ。口をふさがれてしまった僕はただただ彼女のキスを受け入れるしかなかった。
「私、もう我慢できません」
そう言った彼女は僕を抱き寄せ、左手で近くにあったドアを強引に開けた。ドアの先はバイオレットの部屋でものすごくいい匂いがした。彼女の部屋は何年ぶりだろうか。ただ、彼女はそんな僕の心を見ようとしないで僕を部屋の中に入れ、近くにあったベッドに押し倒した。
「あなたが悪いんですからね」
そういうと、彼女は僕のワイシャツを引き裂いた。呆気に取られていると、彼女は僕のベルトを外しズボンとパンツを脱がして真っ裸にし、自身のズボンとタンクトップを脱いだ。
「大丈夫ですから。服はまた買ってあげますから」
彼女は上体を起こそうとした僕の体を腕でベッドにおしつけた。
そして、彼女はさみしそうに俯いた。
「私はあなたに嘘をつかれ、一人の女としてひどく傷つきました。ひどいです。私の気持ちを確かめようとしないで。それに、あってまだ数か月のあの女とあなたを0歳のころから見守ってきた私、どっちのほうがいいかなんか分かり切っているでしょう」
こんなわがままな彼女は初めて見た。あなたが悪い、とはそういうことなのかと納得してしまった。が、何か言い返さなくてはいけないと思った。
「でも……」
「いつも私の名前を呼んでオナニーしているくせに」
このバイオレットの言い返しに僕は驚いた。気づかれていたのか。あたふたしていると
「まあ、フユ様にとってこれは恥ずかしいことだと思われるのでこれ以上の詮索はやめましょう」
正直、ほっとした。
「まあ、フユ様はいつもわたしでオナニーしているくせにほかの女に浮気しようとしたので、私に犯されても文句の言いようはありませんよね?」
こんなめちゃくちゃな理論を押し付けられたのも初めてだった。でも、ひいてはいない。むしろ、僕は彼女の新しい一面を知ってしまい正直興奮している。
「じゃあ、いきますね……」
バイオレットはそう言うと、僕の顔をゆっくりとなめ始めた。もちろん、彼女の贅力に僕はかなわないので、抵抗することもできない。
「ハア。ハア。フユ様のかわいいお顔をなめ尽くせるなんて、私、夢のようです」
知らなかった。バイオレットがこんなむっつりスケベだったなんて。
ところで、彼女は僕を真っ裸にしたくせに、彼女はまだブラジャーとパンティをつけている。平等じゃないと思った僕は彼女の目を見つめる。
「フフフ……」
彼女はかすかに笑うと、その舌を僕のあそこに移動させた……かと思いきや、そこを通り過ぎ、太ももをなめ始めた。
そして、今度こそあそこをなめてくれると思いきやそこを通り過ぎ、おなかにたどり着く。それは何回も繰り返され、僕は数回目で、焦らされていることに気づいた。
「バ、バイオレットさん……」
「あなたは犯されているんです。私は聞く耳持ちません」
と僕の願いを一蹴した。
そして、今度は僕の玉袋をなめ始めた。彼女はそれはもう、一心不乱になめた。達してはいけない、そう言い聞かせ、僕は我慢する。目を閉じ、必死に耐える。
「かわいい……♡」
目を開けると、そこには彼女がいた。思わず僕は目を背ける。
「でも本番はこれからですよ」
彼女はそう言うと、驚きの行動をとった。僕は思わずあえいでしまった。
「ひゃあっ」
バイオレットは僕の両足の付け根を持ったのかと思うと、僕の頭の方へ折りたたんだ。つまり、僕は正常位のようなポーズを取ったことになる。もちろん、恥ずかしさの極みだった。
「やめてくださいっ!やめてくださいっ!」
「そんなこと言って、フユ様のご子息はたいそうお元気ですよ」
バイオレットはより怒張してしまった僕の分身をなめ始める。
「フユ様がこんな女の子みたいな格好して興奮しちゃうドM君だったってことは私、存じ上げているんですよ」
もう恥ずかしさで何も言えない。だが、彼女はなめるのをやめてしまう。
「なんか物足りませんね……」
彼女は何か思い立ったように立ち上がったかと思うと、赤色のパンティを脱いだ。そして、彼女は僕の頭にお尻を近づけてきた。僕の目に、既にかなり濡れそぼったあそこがくっきりと映る。
「私のここ、既にこんなことになってるんですよ♡なめてください♡」
もう我慢の限界だった。僕は恥ずかしい格好のまま、彼女のあそこを一心不乱になめ続ける。
「大丈夫ですよ、私、あなたが大のお尻好きだってこと知ってますから。あなたのことだったらなんでもわかるんだから」
恐ろしい人だ。そう思いつつ、僕は一心不乱になめ続ける。僕をおかしくしてしまいそうな匂いを放つそこをなめ続ける。甘い蜜を分泌するそこをなめ続ける。
それに対し、彼女は思いっきり開脚している僕のあそこをなめている。ただ、もうその刺激にはだいぶ慣れた。僕は浅く息を吐きつつ、何とか耐えようと頑張る。と、そのとき、急にとんでもない刺激が襲い掛かった。
「あああああっっ!」
僕は思わず声を上げてしまう。
彼女が僕のアナルに指を突っ込んだのだ。
「いやっ!やめてっ!」
「ダメです。私が犯してるんです」
バイオレットはアナルに指を突っ込みながら、もう片方の手でパンティで僕のあそこを包みながらシコシコしている。
「フユ様ってなんでこんなにかわいいんですか。女の子みたいに脚広げて。お尻舐めさせられて、お尻で感じちゃって。ハア♡ほんとかわいい♡」
「でっ、でも!そんなところ汚いですよっ」
「大丈夫です。手袋してるから。それに、あなたのオシメを代えてたのは誰だと思ってるんですか」
彼女にはもう答えられなかった。もう限界だった。視覚、触覚、聴覚、嗅覚、味覚……全ての感覚を大好きなバイオレットに屈服させられ、もう耐えられない。
なのに、僕を後ろから前から責める彼女の両手はむしろ速度を速めていく。特に、大好きな人にお尻を責められ感じてしまっていることが羞恥心と興奮を増大させ、もはやあまり時間がない。そのことを悟った僕は彼女に向かって叫ぶ。
「バイオレットさん、いっちゃう!出ちゃう!」
「いいですよ、フユ様。私のパンティの中にたくさん出してください」
「あっ、だめっ!イくっ!ああっ!イっちゃう!だめっ!あ、ああ、ああーーー!」
どぴゅっ。ぼくはついにバイオレットに責められ、達してしまった。僕の下半身がけいれんを起こす。余裕がない中、上を見上げると、彼女の豊かなお尻が小刻みに震え、愛液を大量に分泌していた。
しばらく二人で、快楽によるけいれんを、体を密着させ堪能した。
先に動いたのはバイオレットだった。
「すみません。私、イっちゃって」
「いえ、別にそんな……」
ここで僕は目を奪われた。
彼女がついにブラジャーを脱ぎ捨てたのだ。毛に包まれて豊満なそれを揺さぶりながら、彼女は僕をあおむけの状態にした。そして、彼女はほほえむと、口を開いた。
「私の母乳……吸ってください♡」
ここでためらうような奴は男じゃない。僕は恥じることなく、彼女の双丘に顔をうずめた。
「あっ……♡」
僕は左乳に焦点を当て、おっぱいを吸い始めた。
「わたし、興奮すると、母乳が出ちゃう体質で……ああんっ♡」
なんだそれは。非常にけしからん。吸い始めてしばらくすると、なにやら甘いものが僕の口をかすかに満たす。それを契機とし、僕は勢いよく彼女のおっぱいを吸い上げた。
「ふふっ♡気持ちいいですよ♡フユ様♡」
するとまた、彼女が僕のあそこをシコシコし始めた。
「フユ様、赤ちゃんみたい♡」
それを聞いて吸うのをやめるような僕ではなく、むしろ両手で軽く乳を持って吸い始める。先ほど出したばかりなのに、また僕のあそこはビンビンになった。
「そろそろですかね」
彼女は僕をおっぱいから放した。
「じゃあっ」
今度は責められないだろうと、むしろこっちが責めてやろうと僕をしていた。だから、僕はとりあえず上体を起こした。
「それはダメです」
その声が聞こえたかと思うと、またベッドに沈められた。
「……え?」
「ダメですよ、今日は私が責めるんですから」
「そんな……」
僕は騎乗位を覚悟し、一息ついた。だが、彼女がやろうとしたのは別の体位だった。
バイオレットは僕の足をまた僕の頭の方へ折りたたんだ。
「ちょっ、これって……」
「そう、種搾りプレスという体位です。あなたが責められ足を開き、私が腰をたくさん振ってあなたをイカセられるのでちょうどいいかと思って」
そんな、さっきと一緒じゃないか。僕はそんなことは言えない。彼女は僕の足を折りたたむと、僕のあそこに秘所をあてがった。
「ごめんなさい、はじめての挿入がこんな恥ずかしい体位だなんて」
彼女はそう言うと、僕のあそこを沈めた。
「あっ。あっ」
ぼくは初めての女陰に喘ぎ声をあげてしまう。うごめくそこは僕を絶頂へと駆り立ててくる。
僕の表情に彼女は微笑むと、長いマズルを僕の口へ近づけてきた。そして、彼女は腰を振る。これはまさしく真逆の正常位で、羞恥心を増加させた。
そして、彼女は急に口を離すと、今度は僕の首元に牙を突き立て、腰を振りながら低い声でこう言った。
「私はまだ許してませんからね」
「え……」
「ハア。ハア。嘘をついたこと」
「で、でもあれは既に解決したことじゃ……」
「違います!あなたは……ハア、私に謝ってくださいましたか?」
「あ、それは……」
「謝ってませんよねっ!ああっ……」
「だって……」
「言い訳はっ……ハッ、聞きたくありません。あんっ。許してほしかったら、私に『ごめんなさい』を連呼しながら逆レイプされなさい」
「逆レイプ」、「されなさい」。この言い方に僕は興奮が高まってしまう。
「それだけじゃありませんよ。……ハア。そのくっさいザーメンで、私に種付けさせられなさい♡」
「あ、安全日ですか?」
「いっ……いえ、完全に危険日です」
「そんなっ、妊娠しちゃうじゃないですか」
「わたしとっ、子作りするのがっ……そんなに嫌なんですか?!」バチンっ。
彼女は一段強く腰を打ち付けた。
「え、でも、僕まだ15歳……」
「大丈夫ですっ。この世界では普通です。それとも私がっ……あなたを育ててきた私が……子育てができないとでもいうおつもりですかっ!」
「ち、違います!」
「だったら、安心して私の中に好きなだけ出しなさいっ!」
「わ、わかりましたぁ!」
「でも、まず謝ってくださいね」
彼女の腰の振りはどんどん早くなってきている。僕は、その動きに合わせ、謝り始めた。
「ごめんなさいっ。ごめんなさいっ」
彼女は満足そうに微笑むと、僕の体におっぱいを密着させ、首元に牙を突き立ててきた。思わず恐怖心が生まれた。
「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ……」
なのにどんどん興奮してしまう。僕はどれだけMなのだろう。
「ごめんなさいっ。ごめんなさいっ、ごめんなさいっ……」
バイオレットは、僕に牙を突き立ててくるのをやめると、ディープキスをした。僕の口を長いマズルと舌で犯してくる。
「ハア……ハア……フユ様。フユ様……」
彼女はそう言いながら、僕の鼻を香しい匂いで満たす。
もう無理だった。幼いころから僕を見守ってきたバイオレットが、僕に種付けさせようと、僕の全感覚を犯し、責めたててくる。彼女との思い出が僕の頭にフラッシュバックする。
「あのっ、あのっ……バイオレットォ……」
「ハア。何ですか?ああっ。」
「もう限界です!」
「奇遇ですね。私もそろそろです」
彼女はそう言うと、僕の体にのめりこみ、顔を近づけ、より一層強く抱きしめる。彼女ももう限界だということが伝わってくる。
「いいですかっ♡あなたがパパになるんですよっ♡」パン!パン!
そうか。僕はパパになっちゃうんだ。ずっとあこがれてきたバイオレットに全身犯され、種付けさせられ、彼女をママにしちゃうんだ。そう思うと興奮が止まらなかった。
より一層彼女が抱きしめたことによって、僕の世界は彼女の匂いで満たされる。
もういく……いっちゃう……!
「ハッ!バイオレット!イっちゃう。種付けさせられちゃうっ!」
「私もっ♡イッちゃうのっ♡ああん♡」パン!パン!
彼女はこれ以上ないくらいにスピードを早めた。心臓の音も高まっていく。
「イってっ♡あなたっ♡中にたくさん出してぇぇぇ♡♡♡」
「イクううっ!!!!ああっ!!!!!」
どどぴゅっ。どぴゅっ。ぴゅっ。
「アアアアアン!」
二人は同時に叫んだ。
そして、心臓が収まるのを待つ。
「はいっ、事後のおっぱいですよ♡」
彼女は僕にまたおっぱいをくれた。
なんだかあたたかい。眠気がする……
「まだ寝かせませんからね」
「ん?」
僕は目を見開いた。
「基本的に獣人の母乳は強精効果がありますから……」
「……ってことは?」
「母乳を飲む限り、何回でもし放題ってことですよ♡」
……まじすか……。
ってことで、僕はまたバイオレットに襲われた。
確か10回は中に出したはずだけど、そこから先はあまり覚えてない。
僕が起きたとき、僕は彼女の部屋のベッドで眠っていた。しかも服を着て。
彼女が服を着せてくれたのだろう。
そのとき、ドアをノックする音が聞こえたかと思うと、エプロン姿のバイオレットが姿を現した。
「起きるのが遅いですフユ様。そろそろお昼ごはんですよ。オムライスにしてみました」
彼女はいつもの笑顔でにっこり笑った。
昨日の姿はどこに行ったんだ。
……やっぱり彼女にはかなわない。 おわり
2018-04-25T23:33:20+09:00
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このページは2chエロパロ板発祥のスレッド
「擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプするスレ」に投稿されたSSを勝手に纏めているページです。
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死にたくなければ行わないでください。
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現行スレ
擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【二十匹目】
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http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1345188903
前スレ
擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【十九匹目】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1289431972/
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[[恭介と狼少女]] 著者:18スレ目、ナナシ氏
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[[狼娘12]] 著者 : 20スレ目、フラックバール氏
2018-03-14T00:11:22+09:00
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