「……う、うぉ、お、お前は何なんだっ!!」

山小屋の中で、一組の男女が睦みあっている。
裸に剥かれ拘束された若き騎士は、自分を組み敷いて腰を振っている野性味のある美女に声を掛ける。

「おや、何時も妾に乗っかっているというに、つれない男よ。偶には、こちらが乗ってみよう思っただけじゃ」
「ま、まさか!」

美女が顔を近づけ、喉を鳴らしながら頬を優しく舐める。
その瞳が、相棒の竜と同じ色なのを見て騎士は愕然となった。
そして、師匠の話を思い出した。高位の竜―――エルダークラスの竜は魔法すら操り、中には人の姿をとるものも居ると。

「エルダークラスだったのか、なんで、俺なんかに?」

彼は、ようやく一人前になってこれからの竜騎士だ。
まかり間違ってもエルダークラスの竜を御す事など無理としか言いようがない。
だが、竜種の楽園で彼に靡いたのは、この竜だった。当時は、ただ幸運としか思って無かったが。

「御主が気に入っただけの事。でなければひよっこに過ぎん存在などブレスで灰にしておったわ」

喉を軽く鳴らしながら、美女は気持ちよさげに腰を捻る。
結合部分から、泡だった愛液と精液がこぼれ落ちた。

「暫くは様子を見ようと思ってたがの、我慢できなくなって、味見させて貰ってるだけじゃ。ああ、御主の童貞を奪えるとはな。これから妾専用の竜騎士として仕込んでやる。覚悟せよ」
「あ、ああ、ああああ…………!!」

数ヶ月後、彼等の旅は暫しの間止まる事になる。
何故なら、

「少々励み過ぎたのぅ……御主の子を宿してしまったわ」
「……」

穏やかな表情で大きく膨れた腹を愛しむように撫でる人型(マタニティドレス着用)の竜と、唖然とする竜騎士。

「これで、まさしく生涯のパートナーとなった訳じゃ。責任をとって妾の婿になるがよい♪」
「な、なんですとー!」

竜騎士と竜は、通常深い絆と信頼で結ばれる。
……のだが、こういうケースで深い関係を結ぶ場合もある……かもしれない。