「……きろ……お、き、ろ……」
「うーん……」
薄暗い部屋で、小柄な少女が布団を蹴っ飛ばしてぐちゃぐちゃにし眠っている男を起こそうと、男の体を揺すっている。
暗い部屋に妖しく光る真紅の瞳に、背中には蝙蝠のような黒く大きな羽を生やした少女は、羽を羽ばたかせ男の真上を飛びながら男を揺する。
しかし、少女の力では男は起きず、低いうなり声をあげるだけであり、少女は渋い表情を浮かべると揺するのをやめ息を思いっきり吸って男の耳に顔を近づけた。
「起きろっ!! シンザキカズマーーーーーーーーーー!!!!」
「だああああああああああああああ!!!!」
男、カズマ(和魔)の鼓膜を破壊してしまうのではないかと思うほど、少女は大声でカズマを叩き起こし、この攻撃に寝ていたカズマも飛び起きた。
恐らく50メートル先まで聞こえたであろう大声の直撃を受け、胡坐をかきながら耳がキーンとする中カズマがまずとった行動は、少女の両頬を睨みながら抓くり回す事だった。
「このクソがき~~!! 俺の安眠を邪魔しやがって~~~!!」
「いひゃいいひゃい!! は、はうはははふひんはほ~~~!!」
カズマの反撃を受け小さな手足をバタつかせながら、頬を抓っているカズマの腕を持ち何かを訴えている。
「あん? もっとやってほしい? うし、望みどおりにしてやろう」
しかしその訴えも空しく、カズマはより一層怒りと面白さを篭めて少女の頬を抓ると、少女も一層暴れ、数分後少女は開放された。
何かスッキリし、再びその場で寝るカズマに対し、少女は両頬を両手で撫でながら少し泣いていた。
「ひっく、えぐっ、ひどいぃ………」
真紅の瞳に大粒の涙を浮かべ泣いている少女は、チラチラとカズマのほうを見るが、既にカズマは鼾をかいて眠ってしまっていた。
何かを期待していたらしく、泣き止んだ少女は寝ているカズマにムッと睨むも諦めたようにため息を一度吐き、再びカズマの真上で彼の体を揺する。今度は優しく。
「ねーカズマぁ~。ヘルお腹減ったぁ、ごはん~~」
「んぁ? めしぃ? ……今何時だと思ってる、がまんしろ」
まるで何かを強請るように甘えた声でカズマに食事を要望する少女 ヘルに、カズマは眠気眼で答えた。
現時刻は深夜0時を過ぎ、ヘルのような少女が食事を取る時間帯ではないが、ヘルは違う。
「だってぇ、ヘルは今が絶好調なんだよ~」
ヘルが言うように、ヘルの生活は昼夜逆転している。何せ蝙蝠だから、しかも吸血蝙蝠だからカズマにとっては始末が悪い。
ヘルはカズマに跨ぐ様に乗り、なお甘えた声でカズマの体を揺するが、当の本人はメンドくさいので気にせず眠っていた。
「だから、がまん、しろ……」
「むぅー。だったらいいもん、ヘルが勝手にしちゃうから!」
断り続けるカズマに嫌気がさしたのか、ヘルは頬を膨らませると再び羽を羽ばたかせカズマの下半身へと移動し、四つん這いになる。
そして手馴れた手つきでカズマが穿いているズボンをトランクスごとずり脱がす。
急に下半身がひんやりし、カズマも目を開けて上体を少し上げ、自分の下腹部を見ると自分のナニが丸出しにされていることに気づいた。
「おいヘル、何やってんだ?」
「ごはんだよ。カズマは寝てていいからね~」
笑顔でカズマに言うヘルに、カズマはあからさまに嫌そうな表情を浮かべて手を動かそうとするが、その前にヘルがカズマのナニを小さな口で銜え始めた為、力が抜けていくのか手はだらんと力なく床に着いた。
普通の人なら、食事=フェラというのはピンとこないだろうが、この方法がヘルの食事の手順なのだ。
ヘルの言う食事とは、吸血蝙蝠なのでカズマの血液なのだが、そのまま吸ってしまうとそのショックで吸われた側は死んでしまう事があり、何かの刺激を与えた直後に血を吸うといったもので、男の場合は射精させるのが手っ取り早いのだ。




「おい、やめ」
「やら、んっ、ちゅぶっ」
暖かい口内にざらついた舌の感触に、快感が体に流れながらも訴えるカズマに、ヘルは立場が逆転したこともあり真紅の瞳を細めて尚カズマのナニをしゃぶり上げる。
「んちゅっ、ちゅるる、はぁ、ぴちゅっ、カズマきもちい?」
「……不本意だがな」
ヘルの口内はカズマのナニの半分ほどしか沈まず、カズマの反応を楽しむように小さな手で上下にしごきながら、亀頭を舌で嘗め回す。
カズマの興奮を高めるためか、もしくは自然と出しているのか、ヘルは水っぽい音を立てながら、幼い容姿とは想像もつかないほどの舌技でカズマのナニを攻め、カズマにも快感は確実に流れているが、ヘルの問いの顔をそらし答える。
「ぴちゃっ、レロレロ、んんっ」
カズマの回答も気にせず、舌で亀頭全体を嘗め回したり、尿道を穿ったりしていたヘルは再び小さな口でナニを咥える。
すると、カズマの腰はそれに反応するように動き、ヘルの口内を突き亀頭が最奥に達する。
「んんんんっ! んーっ」
突然の事に、ヘルも目を瞑り涙を浮かべ苦しそうな表情を浮かべるが、カズマの腰の動きに合わせ頭を動かすことで苦しさは遠のいていった。
やがてヘルは空いていたもう一つの手で、カズマの睾丸を揉み始めカズマの快感はより激しいものになっていった。
「んちゅ、じゅぶっ、じゅぶっ、んんんっ、ちゅるる」
「っく!」
そして、ヘルが口内に溜めていた唾液と亀頭から出る透明液を一気に吸い、その後吸血鬼のように少し尖っているヘルの歯がカズマのナニに軽く当たった時、カズマの我慢は限界を向かえ精液を勢いよく噴射した。
しかしヘルは射精を感じ取ると、すばやく何を口から離しカズマの首元へと移動し、そのままカプっとカズマの首元に噛み付きチューっと血を飲んでいく。
カズマの精子が空しく宙を舞い布団を汚し、射精による快感と吸血による痛みがカズマの体には同時に流れ、カズマは体を痙攣させていた。
射精が終わった直後、ヘルは満足そうに首元から口を離す。ヘルの口からは一筋の赤い液が流れ、カズマの首元からは僅かに血が滲んでいた。
「ごちそーさま♪ あいかわらずカズマの血はおいしーね」
「ど、どうでも、いいが……ちゃんとそうじ、し、と、け、よ……」
無邪気で満足そうな笑顔を見せるヘルに、カズマは意識が遠のきながらも最後に言い残し死んだようにいびきをかき眠ってしまった。
いかに普段妖怪退治やらしてるカズマでも、ヘルの食事の衝撃にはあまり慣れていない。
「おやすみカズマぁ」
完全に眠ったカズマのナニに付着した精子を嘗め取りながら、ヘルは静かに囁き、布団についている精子も拭き終えカズマに抱きつくようにヘルも食後の眠りに入った。
そしてカズマが爆睡している間も、起きたヘルは夜這いにも似た食事を続けていた……。



お粗末さまでした。