数日経って、巧は犬娘に名前をつけた。
 いつまでも”お前”と呼ぶわけにもいかず、グランゾンと巧で考えついた犬娘の名前は”シンシア”。
 巧はシンシアを”シア”と呼び、シンシア本人はとても気に入った様子で巧が呼ぶ度嬉しそうに笑い尻尾を振っていた。
 そして完全にシンシアに懐かれた巧は、シンシアを引き取った時から決めていた第二段階に移行することにする。
 それは、シンシアに最低限の人間的動作を覚えさせるということ。
「シア、来い」
「わん♪」
 夕方の部屋で私服に着替えた巧は、自分の服を着ているシンシアを呼ぶとシンシアは嬉しそうに尻尾を振りながら巧に駆け寄る。
 その勢いで巧に抱きつくシンシアであったが、巧に両肩を摑まれ元いた部屋の端に戻され、少し嫌な表情を浮かべた。
 巧はシンシアの嫌な視線を感じつつ、シンシアから少し離れ丁度お互い部屋の端と端にいる状態になる。
 そして巧はシンシアにある事を言う。
「立ってココまで来るんだシア」
「う~」
「う~じゃない」
 シンシアは巧からの指示を聞くと露骨に嫌そうな表情を浮かべ、低い唸り声を出した。
 巧がまずシンシアに教えようとしているのは二足歩行で歩くこと。
 今までのシンシアの移動手段は、まさに犬のような4足歩行で四つん這いの状態で移動していた。
 犬耳と尻尾を生やした少女が四つん這いで歩く光景は、傍から見ればかなり危険なプレイとしか思えなく、巧が頭を抱えていた事の一つでもあった。
 ましてやシンシアは、巧のタイプの女の子にどんぴしゃな女のこの為、いつ巧の理性が崩壊するか巧自身もわからず不安なのだ。
 そしてまず二足歩行で歩かせることから始めて数日、元々耳と尻尾以外は人間のシンシアは徐々にだが確実に二足歩行で歩き出していた。
「ほら、早くしないと飯出来ちまうぞ?」
「う……うぅ」
 壁に手を置きながらゆっくりと立ち上がるシンシアの脚は少し震えていた。
 不安げな表情で巧を見つめるシンシア。
 巧はその視線をあえて無視し、シンシアは意を決したような表情を浮かべると、ゆっくりと手を壁から離し歩き出した。
「ほらほら、根性だ! 根性だぞシア!」
「ぅ………あぅ……」
 両手を前に出し、不安げな表情でヨロヨロとしながらも着実に巧目指して歩いているシンシア。
 シンシアの歩き方は相当危なっかしいが、これもシンシアの為だと思い巧はただ声援を送るだけ。
 そして、何とか巧みの所に辿り着くと、そのまま倒れこむように巧に抱きつく。
 受け止めた巧は嬉しそうなシンシアの頭を撫でると、シンシアの尻尾は再び嬉しそうに振り出した。
「よしよし、よくやったなシア」
「……♪」
「巧、食事の用意が出来たであります」
「おおそうか。シア、飯だってよ」
「あん♪」
 シンシアが巧に甘えまくっていた時、二人の背後から夕食を作っていたグランゾンが無感情な声で言う。
 巧とシンシアは笑顔で座り、二人の前に置かれているちゃぶ台の中央に何かが煮えている鍋が置かれる。
「グランゾン、今日の飯は何だ?」
「今日はおでんであります」
「おお!!」
 グランゾンからおでんと聞き、巧は歓喜の声を上げるがシンシアは始めてみる食べ物にはてな顔。
 そしてグランゾンは充電を開始し、巧とシンシアはグランゾンの手作りおでんを食べ始め、シンシアの分はグランゾンがよそられていた。
「フゥー、フゥー……はい、あ~んでありますシア」
「あー♪」
「やっぱおでんは、ちくわだよなぁ!」
 部屋にはおでんが煮える音と、二人と一機の楽しそうな声が響いていた。


 この数日後、シンシアは完全に一人で立って歩けるようになる。
 今までの四つん這いに対して、両手が開くことで色々な物に触ることが出来るようになったシンシアはとても楽しそうだった。
「あ~んでありますシア」
「あー♪」
「シアも、もう手ぇ使えるんだから、そろそろ自分で食べれるようにしないとな」
「……?」
 グランゾンに食べ物を口に運んでもらうシンシアの様子を、巧は呟くように言った。
 シンシアは首を傾げるが、巧の呟きを何となく理解した。
「あ~んでありま……どうしましたシア?」
「わぅっ!」
 グランゾンが持っている箸を奪い、シンシアは巧の箸を持っている手を見ながら見よう見まねで端を扱い物を食べようとしていた。
 しかし所詮は初めての事なのでうまくいく訳もなく、グランゾン手作り肉じゃがのじゃが芋はちゃぶ台の上に落ちてしまう。
 シンシアは何度も挑戦してみるがうまくいかず、その内瞳に大粒の涙を溜め始めた。
 巧は慌ててシンシアを宥め始める。
「ほ、ほら、泣くなって。初めての事なんだから、また練習していけばいい」
「ひっく……あう……」
 優しげな口調でシンシアの頭を撫でている巧。
 シンシアはしゅんとしていたが、やがて笑顔を巧に見せ、巧にあ~んを強請るように口を開けた。
 シンシアの意外な行動に、思わず顔を赤くし戸惑う巧はしばらく固まるが、シンシアが更に強請るように声を出したのでゆっくりと肉をシンシアの口に運んだ。
 嬉しそうに食べるシンシアに、巧は照れ笑いを浮かべながら自分も食べる。
「………私は」
 そして忘れられるグランゾンは、とりあえず無表情で正座し巧とシンシアを見続けていた。
 この後も、巧によるシンシアの教育は続いていき、数週間が経った。
 シンシアは二足歩行をはじめ、既に食事を自分で食べれるようになっている。
 とは言っても、まだ手馴れない手つきでスプーンで、巧とグランゾンと過ごしているうちに言葉も少しわかりはじめ、”たくみ”、”ぐらんぞん”という言葉を覚えていた。
 巧とシンシアの距離も、より縮まり今では仲のよい兄妹のようである。
 だが、その関係はあることをきっかけに微妙に変化することになるのだった……。

 ある平日の午後。
 シンシアは部屋のタンスを開けたり閉めたり、はたまた中を漁ったりして遊んでいた。
 グランゾンは自らの武装、ブラックホールクラスターを最小出力でお掃除中で、グランゾンの開かれた胸から発生した黒く小さなエネルギーの球体は、上手い具合に部屋のゴミや塵だけをまるでブラックホールのように吸い込んでいる。
 自分の背後で小規模のブラックホールが形成されている事など構うことなく、シンシアはタンスの一番下を開け中に手を突っ込み漁っていると、柔らかい感触の服とは違う感触の物に触れ、少しびっくりするものの手にとってそれを引き抜く。
「??」
 CDケースのような物を手に取り不思議そうに見つめるシンシア。
 その形は、巧が偶に持っているのを覚えていたが、シンシアが不思議に思っているのはそのパッケージだった。
「あう……ぐらんぞん」
「どうしたでありますかシア?」
「わぅ……」
 考えてもわからず、シンシアは掃除中のグランゾンの尻尾型コンセントを引っ張ると、グランゾンはエネルギー球体を消し無表情でシンシアに振り向いた。
 そしてシンシアからタンス発掘物を受け取ると、赤い瞳を輝かせ解析を開始すると二秒ほどで解析が終了した。
 グランゾンの頬が少し赤くなっているのを、シンシアは不思議そうな顔で見つめている。
「巧の所有物ですね。男ですから持っていても不思議ではないと博士が言っていたであります」
「……?」
「見たいのでありますか?」
「……♪」
 グランゾンが聞くと、瞳を輝かせるシンシア。
 その答えに、グランゾンは少し考えるとある結論に達した………これもシンシアの教育であります、と。
 そう思うとさっそく部屋の隅にあるテレビをつけ、PS2を起動させ、中に入っていた物をPS2に入れるグランゾン。
 そう、シンシアが見つけたのはCDではなくDVDであり、シンシアは胸を躍らせ映し出される映像を見ていた。


「ただいまぁ」
 時は過ぎて夕方になり、バイトが休みの巧はアパートへと帰ってきた。
 通常の学校生活なら然程疲労しない巧だが、腐れ縁の秀のおかげで見事に疲れ果てて玄関の扉を開ける。
 そして帰宅した巧の目に映ったのは、尻尾を振りながら嬉しそうに駆け寄ってくるシンシアでもなく、無表情で迎えるグランゾンでもなく、尻部に九本の尻尾を生やした九尾の狐だった。
「お久しぶりです巧様」
「おかえりであります巧」
「……たくみ……」
 丁寧にお辞儀をする詩音。
 その後ろから無表情のグランゾンと、頬を赤くし何処かモジモジしているシンシアが現れ、いつもと違うシンシアの様子に巧は困惑の表情を浮かべる。
 しかし巧は、今は目の前の狐に話しかけることにした。
「何しに来た。また仕事か?」
「流石巧様でございます」
 巧の予想は的中したようで、詩音はニッコリと笑い巧は軽くため息をはいた。
「ホントに仕事か……優奈と和魔は? つか俺疲れた」
「巧様が一番お近くにいらっしゃいますので」
「コンビニ感覚だな」
「頼りにされてる、とお思いください。それに、今回の報酬はいつもの2倍は出すと本家から……」
「よしいくぞグランゾン!」
「了解したであります」
 そして、最初は親戚の優奈、和魔に仕事を押し付けようとした巧であったが、報酬が2倍と聞き目の色を変えてグランゾンに呼びかける。
 グランゾンは無感情に俯き、シンシアは訳わからない様子で巧と、見たことのないお姉さんを見つめていた。
 その視線に巧は気づき、シンシアの傍まで寄るとそっと頭を軽く撫でる。
「すまんなシア。またちょっと出かけて来なくちゃならないんだ。すぐ帰ってくるか大人しくして待ってろよ?」
「たくみ……たくみ……」
「ん? どうした? なんか顔赤いけど」
「………わぅ」
 いつものシンシアなら、ここで巧に思いっきり抱きついているところだが、シンシアは大人しくというよりかは何処か混乱している様子で巧を見つめている。
 巧はいつもと違うシンシアに困惑の表情を浮かべつつも、詩音が急がせるのでグランゾンと一緒にアパートを後にした。
 一人残されたシンシアは、鍵のかけられた扉をボーっと見ていたが、やがて奥の部屋へと戻っていった……。

「ただいまであります」
 数十分後、グランゾンはアパートに戻ってくる。
 背中には死んだように気絶している巧がグランゾンにおぶられていた。
 巧の仕事というのは、優奈、和魔同様妖怪退治や化け物退治もし、今回の仕事も化け物退治であった。
 その際、巧はドヂって気絶した。
 化け物はグランゾンによって塵一つ残さず消滅し、詩音はもう神崎本家へと帰っていった。
「よいしょ……」
「きゃうぅ……」
 布団を敷き、グランゾンは巧をその上に寝かす。
 シンシアは巧の傍まで寄ると、巧の頬を舐めるも反応はなく少ししゅんとなった。
「シア、寝かせてあげるであります」
「わうぅ……クゥン」
 巧を見ながら、シンシアは切なげな声を上げるとグランゾンはその声に反応した。
 そしてゆっくりとシンシアの傍でしゃがむと、囁く様にシンシアに言う。
「シアに、特別任務を与えるであります」
「クゥン? わんっ!」
 何となくグランゾンの言ったことを理解したのか、シンシアは元気な声で返した。
 するとグランゾンは滅多に見せることのない笑顔を僅かに浮かべ、シンシアの服を脱がし始めた。


「……ん……っく……んん~」
 気絶し、眠っていた巧は意識を取り戻し目をゆっくり開け始めた。
 目に映るのは自分の部屋の天井。
 そして耳には、何か水っぽい音が聞こえていたが意識が朦朧としている巧にはその音が何かわからない。
「ん……なん、だ……んんっ!」
「じゅぶッ……ちゅるるッ!」
 しかし次の瞬間、巧は意識を完全に取り戻し、下半身から来る寒気と、電流が流れたような刺激に体を振るわせる。
 尚も水っぽい音は続き電流のような刺激は流れ続ける中、巧は慌てて上体を起き上がらせると目を見開き驚いた。
 なんと、全裸になっているシンシアが硬くなった自分の肉棒を舐め咥えているではないか。
「なっ……なにぃ!!」
 突然の光景に、巧の脳内はかなり混乱していた。
 しかし、混乱し肉棒を舐めているシンシアを見ている巧の目の前は天井に戻される。
 巧の横からグランゾンが巧の胸を押した為だった。
「ぐ、グランゾン!」
「おはようであります巧」
「いや、おはようじゃなく……くっ!」
 肉棒から快感が流れる中、巧は状況の説明をグランゾンに要求すると、グランゾンは無感情な声で説明し始めた。
「シンシアに、タンスの奥にて発見されたアダルトDVDを見せたところ発情した模様であります。あのような所に隠していた巧の責任でありますので」
「ぴちゃッ……じゅぶッ!」
「………あうっ!」
 グランゾンの説明に、見つけられた恥ずかしさにより巧は何も言い返せない。
 そう、シンシアが見つけたDVDは巧が秀から貰ったAVだったのだ。
 グランゾンにより状態を押さえられ、見られたショックにより何も言い返せなくなった巧は、妙に納得したのか抵抗をやめた。
 と言うよりか、シンシアから来る快感と寝起きということもあり思考が早くも麻痺してきていたのだ。
「っく……シア……」
「ちゅぶッンぶっ……はぁ、じゅぶッ……じゅるるッ!」
「あっ、うっ!」
 とても熱くて硬くなっている肉の棒を音を立てて舌を絡め、亀頭から出る液を飲んでいくシンシア。
 根元まで咥えたり、口から離して肉棒全体をなぞる様に舐めたり、玉を舐めたりし、意識はしていないだろうが巧に快感を送っていく。
 そして、初めてとは思えないシンシアの口の動きと、シンシアに舐められていると言う思考で巧の興奮は増し、ついに巧が声を上げた瞬間、シンシアの口内に精液が放出された。
「んっ!? んああぁっ!」
 突然口の中に流れてきた、熱い塊とも思える液にシンシアは驚き口を離す。
 開放された肉棒からは、とても濃い精液が噴射されシンシアの顔を汚していった。
 そして射精は終わり、シンシアは巧の肉棒から出た精液が何なのかよく分からない様子でボーっと見つめていたが、口の中に広がる今まで味わったことのない味と喉に絡みつく感触に、体が熱くなり下半身が熱くなっていく感覚に小刻みに震えていた。
 シンシアはたくみの精液を浴びますます発情したのだ。
 巧も一度射精してしまい、シンシアが来て以来感じていなかった快感の予兆に浸っており、もう完全に抵抗力を失ってい、溜まりに溜まった性欲が開放されて、一度の射精では衰えず肉棒は再び硬くなっていた。
 そんなボーっとしている二人を見ていたグランゾンは、巧を押さえつけながら顔や鼻についた精液を舐めているシンシアに話しかける。


「シア、では次であります」
「……?」
「巧の棒を、シアの中に入れるのでありますよ」
「……っ……わんっ!」
 グランゾンの指示に、シンシアはしばらく考えた後、DVDで見たことを思い出したのか笑顔になり巧の上に跨った。
 さすがにそれはマズイと思ったのか、巧の脳は一気によみがえり起き上がろうとするも、グランゾンに押さえつけらてもがくだけ。
 シンシアは片手で肉棒を握り、発情により濡れている秘所に標準をあわせ腰を沈め始めた。
 その行為自体は分からないので、DVD内容の見よう見まねであるが、肉棒は着実にシンシアの膣内に沈んでいった。
「きゃッう……んッ………あうううううぅぅんッ!!」
 そして、シンシアは一気に腰を沈めるとシンシアの叫びと共に、結合部からは血が流れていた。
 シンシアの処女膜が破けた証拠だ。
 股から激痛が走り、眉根を顰め大粒の涙を瞳に溜めてシンシアはジッとしていた。
 その表情は巧からも見ることができ、シンシアの様子を巧は不安な表情で見つめていた。
「シア、大丈夫でありますか」
「……ッ……ッ!」
 グランゾンが呼びかけてもシンシアに応答はなく、この状態が数分続くと、シンシアはDVD内容を思い出した。
 同じように裸の女が前かがみで腰を動かしていた。
 それを思い出し、シンシアも前かがみになると、ゆっくりと腰を引き、また沈める。
「……ぅん……くっぅん」
「んくっ……」
 処女膜が破けて血が出たことにより、滑りがよくなり案外スムーズにシンシアの腰は動く。
 最初は痛みしか流れないシンシアの体だったが、やがて痛みとは違う感覚が流れ始め、シンシアは更に腰を動かす。
 シンシアは、早くも感じ始め、シンシア自身もこの動きをすることで気持ちいい快感が流れると覚えていた。
「きゃッあぁんっ……ああッ!」
 後は簡単だ、シンシアは飛び跳ねるように腰を動かす。
 人間のような喘ぎ声を部屋に響かせながら、夢中で腰を前後運動させるシンシアの口からは唾液が一筋流れていた。
「あッ……くうぅんッ……はぁ、はぁ、んっ……ひゃああッ!」
「んく……シア……んっ!」
「んんっ! んちゅッ!」
 やがてシンシアは、前かがみから巧に抱きつくような体位になり腰を動かしながら巧の口を塞ぎ、舌を入れ巧の口内を嘗め回す。
 巧も舌を使い、お互い舌を絡め唾液を交換し合ってい、上の結合部からは巧とシンシアの唾液が混ざった液が筋となって流れていた。
「んちゅッ……ちゅううッ……ちゅッ!」
「んんっ……もう……んっ、出る……っ!」
「――――っ!! んんんんんッ!!!」
 そして、上と下両方の穴から来る快感に耐えられなくなった巧は、そのままシンシアの膣内に2度目の射精を行う。
 シンシアもその感覚に犬耳をビンと立たせて体を震わせるが、そのまま巧とのキスを続け、射精されている時も腰をゆっくりと動かしていた。
 下の結合部からは、収まりきれなくなり行き場を失った精液とシンシアの血が混ざった液が溢れて布団を汚す。
「んっ……ちゅぶっ……」
 射精が終わっても、シンシアは肉棒を引き抜くことはない。
 それどころか、シンシアが常に腰を動かしていた為、巧の肉棒は再び硬さを取り戻していた。
 そして完全に理性が崩壊した巧は、腰を突き上げシンシアの膣内を攻め始める。
 巧から送られる突然の刺激に、シンシアも夢中で腰を動かす。
「ひゃあッ! きゃうんッ……くうぅぅんッ……たっ……くみぃ……んッ!」
「はぁ……シア」
「頑張るであります巧。孕むでありますシア!」
 そして、グランゾンから声援が送られる中、巧は何度もシンシアの膣内に射精していった……。


 数日が経ち、巧とシンシアは今日も体を求め合っていた。
 今は巧が正常位で、キスをし舌を絡めながら突いている。
 シンシアは、キスをしながら突かれるという行為をいたく気に入り、求め合うときはもっぱら上と下の口を塞ぐ状態で求め合っていた。
「きゃんッ……やあぁ……んんッ!」
「も……出るっ……んっ!」
 そして、巧はシンシアの膣内に精を放出させた。
 二人は痙攣し、シンシアは自分の中に流れる精液を感じている。
 何回目になるのか、二人の下に敷かれた布団は、二人の液によりグチョグチョに濡れていた。
 そして射精は終わり、巧とシンシアは呼吸を荒くしながら見つめ合った。
「ハァ……ハァ……シア」
「はぁ……たくみ………すき」
「俺もだよ」
 二人は再び口付けを交わし、今度はシンシアが上の騎乗位になり再び求め合う。
 巧とシンシアがこういう行為をするようになって、シンシアはまた言葉を覚えた。
 それは、交わっている最中に巧が無意識に言っていた、”好き”という言葉。
 詳しい意味こそ分からないシンシアだが、言われると嬉しいので自分もいっているという感じで、巧が自分の中で特別になっていることは気づいている。
 そう、二人は愛し合う関係に発展していたのだった……。
「巧、次は私の番であります」

―完―