「はぁあ・・・」
とぼとぼとアパートへ帰る凜太郎。
結局あの後は大変だった。シャノメをなだめるのにどれだけ苦労した事だか。
・・・多分まだ怒ってるんだろうなぁ。
「りんたろう!」
「え?」
声のする後ろへ振り向くと一匹の大きな犬(狼!?)と青年が散歩していた。
「何か?」
「あ、あぁ、その人違いです!すみません」
「?」
変な人だ。変と言えば呼ばれた声も男じゃなくて女性の声だったような気がしたが見た感じ周りに女性はいない。
・・・気のせいか。
男が立ち去ると青年、倫太郎はふぅ、と汗を拭った。
「こら、月子!お前が勝手に喋るから危なかったじゃないか!」
「うぅ、すまぬ倫太郎」

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最終更新:2006年12月04日 00:02