・カギムシさんにおっぱいで食べられるお話
・イートミー
・手足とか溶かされます

以上苦手な方はご注意



 山菜を採りながら山道を進んでいる時、ふと顔を上げた僕の目に、あまりに予想外な光景が映った。
 茂みの奥で、裸の女性が手を振っていたのだ。
 草木に隠れてお腹くらいまでしか見えなかったが、色白な肌に細長い両腕、華奢な肩や喉もと、そして何カップあるのか想像もつかないほど豊満な乳房に僕は目を奪われた。
 巨大な乳房は重力などないかのように突き出て美しい球体を形作り、妖艶に揺れている。
 僕は彼女の手招きとそのおっぱいの魅力にふらふらと近づいてしまった。
 それが罠だと思いもせずに。
 女性まであと二、三歩くらいまで近づいただろうか。彼女は妖艶に笑って胸を突き出して――
「いらっしゃい、坊や」
 その瞬間、乳房の先端から、液体が飛び出して僕の顔や手足に噴きかけられた。
 突然のことに驚き、反射的に顔に付いた液体を拭おうとしたものの、そこで僕は異変に気づいた。
 めまいに似た感覚にとらわれ、尻餅をつくと手足に力が入らなくなってしまったのだ。
 しかし麻痺しているとか、疲れているのとはまったく別の感覚だった。
 朝起きたばかりで布団から出たくないあの感覚に近いというか、気持ちよくて自分から動こうと思わないような感じだ。
 少しくらくらする頭で目を細め、茂みに隠れていた彼女の足元を視界に収める。
「え……?」
 今度こそ、予想外の光景に声を失った。
 人間の足ではなかった。いや、下半身そのものが人間の形ではない。
 獣とも昆虫とも違う、茶色い軟体。ナメクジのようにも見えたが、ずんぐりとした突起のような脚が無数に蠢いて近づいてくる。
「……カギムシ」
「あら、ご存知? なら話は早いですね。私の粘液に絡み獲られたあなたは、私の獲物。これからじっくり時間をかけて、食べてあげますからね」
 粘液で獲物を絡め取り、ゆっくりと捕食する生物。
 手足を動かそうとするがまるで力が入らない。地面に転がってむなしく身をよじるばかりだった。
「うふふ。逃げることなんてできませんよ。私の粘液をかけられたら、気持ちよくて抵抗なんでできなくなっちゃうんですから」
 カギムシが無数の脚を蠢かせてゆっくりと近づいてくる。体の自由が利くなら、簡単に逃げ出せるのに……
 僕の上にのしかかったカギムシは人間そっくりな両手で僕のズボンを脱がしにかかる。
「な、なにを……?」
「なにって、これから獲物さんをおいしく頂くんですよ? さっきからあなたがずーっと見てる、このおっぱいで」
 胸を見ていたことを言い当てられ、僕は恥ずかしさに視線をそらす。
 でも、胸で獲物を頂くってどういう……?
「見ててください。ほ~ら」
 あらわになった僕のペニスの真上に、カギムシの豊満な乳房。
 その乳首から、ぴゅるぴゅると粘液が飛び出してペニスに絡み付いていく。
「う、うぁ、あうぅ……き、気持ちいい……?」
 熱く、じわじわ迫ってくるような快感に、ペニスがたちまち固くなっていく。
「ふふ、いい感じに固くなりましたね。これからあなたのおちんちんを私のおっぱいで挟んじゃいます。獲物さんの大きさじゃ、すっぽり包まれて見えなくなっちゃうんじゃないかな?
 粘液を絡めてぐちゅぐちゅ動かすと、男の方はみんなみっともなく悶えて泣き叫びながらドクンドクン射精しちゃうんです」
 そ、それってこれからパイズリされるってこと? あんな大きなおっぱいで、粘液まみれのペニスを挟んで――
 気持ちよさそう。僕はほんの一瞬、恐怖を忘れてそんな期待を抱いてしまった。
 そんな僕の抱いた期待を見透かし、カギムシは優越の目で見下ろし、
「食べてる最中に暴れられると面倒ですから、まずはこっちのほうで骨抜きにしてあげます。
 おっぱいでた~っぷりイカせてあげると、みんな『お願いだから食べてください』て言うようになるんです。
 うふふ……あなたはどれくらいで私にお願いするのかしら?」
「そ、そんなこと、誰が言うもんか。ぼ、僕は、帰るんだ……!」
「あはは、獲物さんの意見なんて聞いてませんよ。あなたはただ、精液を垂れ流して喘いでいればいいんです。さ、そんなことはどうでもいいので、おちんちん搾っちゃいます」
 彼女はそう言って上半身をかがめ、粘液まみれのペニスに片方の乳房を押し付けた。
「うぁ……柔らかい……!」
 乳房が触れた瞬間、その柔らかさ、温かさに全身が脱力し、続いて押し付けられた量感と重量に圧倒された。
 体に力が入らないなか、ペニスだけが硬く乳房に突き立っていた。
 ただそれだけで気持ちいい。このまま少しでも動いたら射精してしまいそうだ。
 僕は首を少し動かしてカギムシを見上げる。
 動かして欲しいのか、それともやめてほしいのか、自分でも判別が付かない。
 しかし彼女は僕の感情を完全に見透かしていた。
「ふふ……いいですよ。たっぷりいじめてあげます。我慢なんてせずに好きに漏らしてくださいね」
 そして、乳房が円を描くように動き出した。
 にちゃにちゃと粘音を響かせながらカギムシの片乳がペニスをいたぶる。
 硬く勃起し、乳房に突き立っていたはずのペニスは、簡単に押しつぶされ、与えられている快感に翻弄されている。
 動かされてから五秒もたたずに、僕は射精する直前のあの感覚に身をよじった。
「あぁ! イ……だめぇ……!」
 そうだ、ダメだ。射精してしまったらもう戻れなくなる。本能がそう訴えるが、容赦なく押し寄せる快楽に、僕は耐えることが出来なかった。
「あ、あ、あぁ――!」
 じゅぷ、じゅぷ、と、粘音にカギムシの粘液以外の音が加わる。
「あら、射精しましたか。無様ですね。さっきまで反抗的だったのに、おっぱい押し付けられたらあっという間に射精して。イってる最中の獲物さん、みっともない顔で悶えてましたよ」
 カギムシはそう言いつつ、ペニスへの刺激を緩めない。硬さを失いかけたペニスを圧迫し、扱きたてて再び充血させていく。
「そんなこと……あぅ、ちょ、イったばかりだから……」
「イったばかりだから、なんだって言うんです?」
 瞬く間に勃起させられ、そして強制的に快感を刷り込まれていく。
 射精直後の敏感なところを責められ、僕はまた射精させられた。
「ふぁ、あぁ……!」
 ほとんど間をおかない連続射精。
 自分だけでは絶対に体験できないであろう強烈な性感と、それにともなういくばくかの苦痛。
 僕の意思など無関係に、無理やり射精させているのだ。苦しいに決まっている。
 けれど、自分の性感を他人に――しかも美しく大きな乳房で――握られて、翻弄されているのは、単に射精するだけとは別種の、倒錯的な快感を僕は覚え始めた。
「もうお漏らしですか、本当に情けない。とても人間の女性器に挿入できるとは思えませんね。
 あなたはおっぱいに射精させられて、子種を蟲に食べられてしまうのがお似合いですね」
 ペニスから上半身を離し、動けない僕を冷たく見下ろしたカギムシ。その乳房に張り付いた精液の塊りがみるみる肌に吸収されていく。
「え? なんで……」
「あら、人間と同じおっぱいだと思いました? そんなはずないじゃないですか。私たちのおっぱいは、獲物から体液を搾りだして啜り取るための器官なんです」
 そう言って彼女は乳房に吸収されていく精液を見せ付けるように胸を突き出す。
「ほら、見えますか? あなたの大切な子種、私に食べられてるんですよ?
 本当なら膣の中に放たれて、赤ちゃんになるはずなのに、あなたが蟲のおっぱいなんかで気持ちよくなったせいで、食べられちゃってるんです。
 うふふ……、惨めですね、獲物さん」
 カギムシの蔑む視線を受け止めきれず、僕は視線をそらしてしまう。
 しかし、唐突に彼女は優しい口調で、
「でも、仕方ないですよね。私のおっぱいは人間の膣よりずっと気持ちいいんですもの。自分の子種が食べられちゃうってわかってても、我慢なんて出来る人はいませんよ。
 気持ちよくてお漏らししちゃうのは人間として当たり前のことなんですから、あなたが私のおっぱいでどんなにみっともなく射精しても、私はあなたを人間の女みたいに見放したりしません。
 いっぱい射精させてあげますから、あなたは思う存分気持ちよくなってもいいんですよ?」
「う、うぅ……」
 そうか、彼女のおっぱいにイカされるのは仕方ないんだ。だってこんなに気持ちいいんだもの。
 それに、彼女はそれでいいって言ってくれる。好きなだけ気持ちよくなってもいいんだ――
「さあ、二回も出して疲れたでしょう。おっぱいをあげますね」
 彼女は豊満な乳房を僕の顔に押し付け、乳首を口に含ませる。
 ねっとりとした液体が口中にあふれ、僕は反射的に飲み込んだ。ほんのり甘く、舌が痺れるような刺激。ぼぉっとした熱を感じ、体の感覚が曖昧になっていく。
 そのなかでたった一点だけ、鋭敏な感覚を残した場所――ペニスが、また彼女のおっぱいに搾り取られたいと主張し始めた。
「ふふ……準備完了ですね。今度はちゃんと両方のおっぱいで挟んであげます。
 すごく気持ちいいから、きっとすぐに射精しちゃうと思いますけど、我慢なんてしなくていいので好きなだけお漏らししてくださいね」
 聖母のような微笑みを向け、彼女は僕のペニスを挟みこんだ。
「ふぁ、あぁぁ……」
 僕のペニスは彼女の乳房に呑み込まれまったく見えない。挟まれているのではなく、包まれているのだ。
 先端から根元まで、三六〇度すべてがおっぱいに包まれ、ペニス全体で彼女の乳房の柔らかさを、重さを、肌の滑らかさを、弾力を、そしてヌルヌルの粘液の感触を味あわされた。
 圧倒的だった。彼女のおっぱいに比べれば僕のペニスなど、ただ精液を搾り取られるだけのちっぽけな存在でしかない。
 抵抗など無意味だ。彼女がほんのわずかに乳房の圧力を強めた瞬間、僕は射精した。
「あらら、挟んだだけでイっちゃいましたね。それじゃあ、本格的に『食べて』あげる」
 そして彼女は射精している最中にもかかわらず、乳房を上下させ始めた。
「うぁッ! ちょっ……あぁ!」
 最初の射精が終わってないのに、次の射精が始まった。
「うふ。終わらせてなんてあげませんよ? ほらほら、早く出さないと次々あふれ出しておちんちん破裂しちゃいますよ?」
 彼女の乳房が上下する。刷り込まれる快感にペニスが耐えられるのはせいぜい三往復くらい。
 我慢なんてできなかった。僕の意思なんて関係なく、圧倒的な快感で射精を強要して強制的に搾り出しているのだ。
「あぁ! あぁ! あ――!」
 やがてに射精と射精の合間の判別など付かなくなり、ドクドクと絶え間なく絶頂が続くようになり始めた。
 ペニスはもう、精液を放出するだけのポンプも同然だ。
 彼女のおっぱいにされるがまま、体液を吐き出し続けている――。
「はっ、あぁ! ふぁあっ」
 延々と絶頂に押し上げられ続け、呼吸すらまともにできない。苦しい、止めてほしいと思っても、
「ふふ、まだまだ搾ってあげます。今度はおっぱいをこうして……」
 彼女がパイズリを変える。左右一緒に上下させていたのを今度は左右互い違いに。擦り合わせるように。
「ひぃぁぁ!」
 上下往復のほんの一瞬のインターバルさえない、絶え間ない刺激に射精の勢いが、与えられる快感がさらに激しくなる。
 おかしい。
 いくらなんでも尋常な量じゃない。射精し続けてすでに十分以上が経過しているはずだ。
 精液がそんなに出るはずがない。僕は一体ナニを出しているんだ――?

 そうして、どのくらい時間が経っただろう。
 彼女が胸から痙攣するペニスを解放し、にちゃ――と糸を引く精液らしき体液は例のごとく乳房に吸収されていく。
 そして顔を近づけて囁いた。
「ねぇ、獲物さん。いっぱいご馳走してもらいましたし、解放してあげてもいいですよ」
 意外な言葉に驚いた。まさか精液だけで満足したのだろうか。
「それとも、私に食べられちゃいますか? いっぱい気持ちよくなって、すっかり『骨抜き』になってますし」
 生きて帰れる。ふってわいた希望に僕はカラカラの喉から声を絞った。
「……解放して……僕は、帰る、よ……」
 僕の返答を聞いた彼女は――にやりと、支配者の笑みで微笑んだ。
「うふふ……帰るって言っても、あなたの手足、すっかり『骨抜き』にしちゃいましたよ?」
 何を言っているのかわからず、困惑した僕の目の前に、彼女は何かを差し出した。
「ッ!」
 それは僕の手だった。それも、灰色に変色し、濡れた新聞紙みたいにふやけて、それどころか僕の目の前で指先がボロボロと崩れていく。
 もちろん、動かすこともできなければ感覚もない。ほかの手足も同じだった。
「あは。気づきませんでした? 粘液が体に染みこんで、体の内側から溶かしておちんちんから搾り出してたんですよ」
 なんてことだ。僕は溶けた自分の体を射精していたのか……?
「私はもうおなか一杯食べたので、生かしてあげてもいいんですよ? でも、そんな体じゃほかの動物の格好のエサですね。バリバリ齧られて、痛くても逃げることなんてできませんよね」
「う……あぅ……」
 そうだ、このままカギムシがこの場を去ったら、僕は身動きもできず取り残されてしまう。
 もし生き残って帰ることが出来たとしても――
「う、うぅ……た、食べてください。最後まで……」
 僕は絶望の中、彼女にそう懇願した。
「あは、諦めちゃったんですね。そうですよね、ほかの動物に食べられて痛い思いするより、私に溶かされて、気持ちよくイカされて食べられるほうがいいですよね」
 カギムシはまさに勝利の優越に満ちた目で僕を見下ろし、再び僕のペニスに乳房を近づけた。
「安心してください、獲物さん。手足の次は内蔵が溶けてきますけど、粘液が染みこんで栄養と酸素は供給されます。脳とおちんちんは最後まで残りますから、獲物さんは体がぜーんぶ溶かされて搾り出されるまで、気持ちいいのを感じられますからね」
 乳房に包まれたペニスが硬くなり始める。体中にかけられた粘液が染みこんでいき、どんどん溶かされていく。
 乳房を揺さぶられてほんの数秒で、僕は快感とともに溶けた体の一部を放った。
 本来新たな命を生み出すためのモノが、僕の命を吐き出して一歩ずつ僕を死に追いやっている。
 でも、それがとてつもなく気持ちいい。
「うふふ、出てますね。全身が溶けるまで三日くらいかな~? それまで、たっぷり楽しみましょうね、獲物さん」

おわり