この作品はイソギンチャク娘の続編です。


「うんっ! あん…! んあああっ!」
「はぁはぁ…幸恵……幸恵…!」

昼間の熱が冷め切らない真夏日の夜、とあるマンションの一室で粘着質な水音を立てながら、若い男女が交わり合う。
窓を閉め切り密閉され、空気の循環をシャットアウトしたせいで、逃げ場を失った熱帯夜の重く熱い空気と、発情した雄と雌の匂いが混ざり合い、
淫靡な臭気に満たされたこの空間は、二人をさらに燃え上がらせた。

「いいっ、一輝のおちんちんが、…私のお○んこを…えぐってるぅっ!」
「あぐっ! また締め付けがっ…! やばい…もう俺…!!」

男は射精が近付いているのを察知し、ラストスパートをかける。
正常位の体位で女を組み伏せた体勢から、体の重心を低くし、女の上半身に覆いかぶさり、
一定のリズムで降っていた腰も、速度を上げ一心不乱にパンパンと叩きつけるものとなる。

「あああん!! だめぇえええ! そ、そんなに、激しく突いたら…!! 」

口では否定するものの、だらしなく開いていた両足で男の腰に絡ませ、男に貪られている事を受け入れていた。
頬は桃色に上気し、口から涎を垂らし、美しい顔は快楽に歪んでいる。
じゅぷじゅぷと音を立てながら高速で出し入れされている膣口と肉棒の結合部は「ナマ」特有の白い泡を吹き、
愛液が洪水のように溢れ出しては滴り、畳の床を濡らした。

「ううっ! くっ…あ…もう限界だっ!…な、中に……出すぞ…!!」
「んっっ!! いいわぁ! きてぇ! 私のナカにっ、いっぱい頂戴っ!!!」
「ぐうううっ! で、出るっ!!!」
「んあああああん!! も、もうだめっ! イっちゃううううう!!!」

どびゅるっ!! ぶびゅる、びゅくーー!

男は膣内の快感に耐えきれず、暴発した肉棒から白い濃密な体液を女の中へ吐き出す。
それを待ち望んでいたかのように、搾乳をするように、膣壁がきつく締まり、さらなる射精を促す。

「あんっ!! あ…あ…ん……中に……出てる…っ」

秘所の奥深くまで挿さり、ポンプのようにドクンドクンと脈打ちながら、精を放つ男根。
女は子宮に注がれる命のミルクの熱さを感じる度、愛する男に種付けされている事を実感し、歓喜したのだった。

「…ふぅ」

長い射精が終わった後、愚息を彼女の秘所からずぷと音を立て抜く。
抜いた直後、秘所の隙間から多量の精液と愛液が混ざり合ったものが畳の上にボトボトと溢れ落ちた。

せめてシーツでも敷いておけばよかった。
先程の行為によって、畳の上の濁った液体で出来た水溜りを見てそう思った。
吸水性のある畳に一度染み込んでしまっていたが最後、元の綺麗な状態に戻すのは難しい。

染みを消すには手間がかかる事間違いないし。
最悪、業者を呼ぶか新しい物に買い換える必要があるかもしれない。

「とりあえず、ティッシュで拭きとって、少しでも被害を最小限に…」
「え~、ちょっと待ちなさいよ。もう終っちゃうのぉ?」

鮮やかなサンゴの色のような赤毛のブロンドヘアー、少し切れ目の「大人のお姉さん」のイメージを前面に押し出した綺麗な女性が、
これから後処理の作業に入ろうとする俺に抗議を声を上げる。

「あのなぁ…夕飯を食べ終えた後、風呂に入ろうとしたらいきなり押し倒され、そのまま夜中の12時までぶっ通しでやって、休憩もさせてくれないのかい…」
「だってぇ、一輝が服をはだけさせながら『暑いなぁ』って言って、それが何だかエロくて、ムラムラしちゃってぇ」
「俺は『蒸し暑いからシャワー浴びるわ』って言ったつもりなんだけど…。とにかく体を綺麗にしたいから、風呂に行かせてくれないか? エッチはその後でいいから…」
「いやぁ…今すぐカズキとしたいのぉ…」

一糸纏わぬ姿のまま四つん這いの姿勢で、俺を見つめる。
彼女は容姿だけでなく、スタイルも良い。
このポーズだと豊かな二つの乳房が両腕で寄せられ谷間を強調させ、きゅっと締まったくびれが、その先の逆三角形状の腰、そして肉付きの良い尻を際立たせる。
そんな、妖艶で挑発的な彼女を見ているうちに、何度も出して疲弊したはずの愚息は再び硬さを取り戻しつつあった。

「…それとも、やっぱり触手が恋しい?」
「い、いや、そんな事ないって。今の彼女は十分魅力的だって…」

ここだけの話。彼女、実は人間では無いのだ。
彼女はイソギンチャクの妖怪(らしい)で、海で出会った時は巨大イソギンチャクから美女が生えた姿だった。
曰く、彼女らのこの女性を象った姿はイソギンチャク本体の付属品のようなもので、海を訪れた男をこの女性体で誘惑し捉え、
その男の精力を吸収し、自らのエネルギーとしていたらしい(稀に身籠る事もあるのだとか)。

今、人の形を取る事が出来るのは、生体ベースをイソギンチャクから人間の姿へ変換しているからだそうだ。
つまり、彼女にとって付属品だったこの人間の姿が本体となり、海の底に隠してある巨大イソギンチャクが付属品となっている状態、という事になる


一輝こと、俺「一条一輝(いちじょうかずき)」は今、人間となった彼女「海乃幸恵(あまのさちえ)」(人間社会で暮らしていく上で必要だと思い俺が名付けた)と恋人同士の関係を築いている。
初めは、今まで海の中で暮らしてきた彼女にとって人間社会はハードルが高いと思ったが、意外にも順応してみせ、本人も人間としての生活も満更でもないらしい。

幸恵との生活は俺の世界は良い方向に大きく変化した。
愛する人と時間を分かち合う幸せ。
それを教えてくれたのは幸恵。
例え相手がお化けイソギンチャクでも、この彼女を想う気持ちに偽りはない。

そう…例え

「ねぇねぇ、はやくぅ! しようよぉ! しようよぉ!」
「わわっ! そんな風に抱きついて媚びても動かないぞ!」

チク

「いっ!?」
「なーんてね。うふふ…」

彼女が逆レイプ魔であったしても…

「こ、これは…毒針…」
「やっぱ、この能力だけ残しておいて良かったわ~。これで動けないから、お風呂には行けないわよねぇ」
「な、ナニを…」
「たまには責めれるのもイイかも、と思ったけど何か違うわね」

彼女は仰向けに倒れた俺に跨り、毒の副作用による媚薬効果でそそり上がった愚息を、白く汚れた下の口で頬張り、腰をそのまま一気に沈める。
中に残った精液や愛液が潤滑油となり、つぷつぷとスムーズに飲み込んでいった。

今は人間体なので、触手が蠢いているわけではないが。
幸恵の中はとても暖かく、それでいて肉棒に吸い付く様な締め付けは、触手とはまた別ベクトルの気持ち良さだ。

「っ…!?」
「んっ…、そうそうこれがいいのよぉ…」

くちゅ…くちゅ…
彼女は、二つたわわに実った果実を揺らしながら、綺麗なラインの腰をくねらせ、ゆっくりと丹念に膣壁で愚息を擦っていく。
その動作一つ一つが敏感になった愚息を刺激し、快感の波が襲う。

「うぐ…、さ、幸恵…やめてくれ…」
「こうやって、上からカズキの感じる顔を見下ろしながら…無理矢理犯すと……はぁはぁ…昂奮しちゃうのっ…」

頬は上気し、興奮のあまり息は荒い。
彼女はもうすっかり、出来上がってしまっていた。

妖怪イソギンチャクの毒は体の自由を奪うだけでなく、男の精力を増強させ、連続射精を可能とさせてしまう効果もある。
こうなってしまったが最後、彼女の性欲が果てるまで一方的に絞られ続けてしまうのだ。

「んっ……はぁッ! …ああ…ああんっ!」

丁寧な腰使いは彼女の発情によって、次第にペースを考慮しない連続的なものへと変わる。
ひたすら上下に振り続けるだけでなく、時折円周を描くようにしたツイスト運動を織り交ぜたり、
引いたところで一瞬動きが止まったと思ったら、そのまま勢いをつけて一気に深々と挿したりと、
変幻自在な彼女の腰テクに、終始翻弄される。

「…さ、幸恵っ!!」

体の自由がきかず、いいように犯される。
それは男として屈辱的であるが、他の女ならともかく幸恵にされるの苦ではなかった。

それは屈辱を与えるためでなく、彼女の愛情から来るものだと分かっているし、
幸恵に出会ってから、自分が彼女に対してマゾに目覚めてきた事は自覚している。
現に俺は彼女に無理矢理犯されて、理性が吹っ飛びかけるほど興奮してきてしまった

「はぁはぁっ! 気持ちいいよぉ……一輝ぃっ!」
「幸恵! 幸恵の…腰使いが、あまりに気持良すぎる、からっ…もう…!!」
「んんっ!! 我慢、しなくて…いいのよっ。出したい時に、いつでもっ…私の中に出してぇ!」

加速する腰の動き、より強く締め付ける膣、眼前で暴れる大きな乳房、肌と肌がぶつかる音、淫靡な水音。
それらは僅かに残っていた理性を吹き飛ばし、思考を停止させる。

肉欲を求め、本能の赴くまま快感のリビドーを得る。
今の俺が望むのは、彼女の中にありったけの精液をぶちまけたい。という原始的な本能による生殖行為だけだ

「ぐぅああ! で、出るぅっ!!」
「あああ! く、くるぅ!! ぁあああああああん!!」


幸恵の中に勢い良く精を放つ。
彼女はそれを拒否すること無く、喜んで受け入れた。

しかしながら、夜の宴の終焉にはまだ早い。
二人の溢れんばかりの性欲がそれを許さない。
彼女は再び腰を動かし始める


――その晩、幸恵の絶倫さは留まる事を知らず、結局夜が明けるまで交わり続けた。
そして、事が終わったのち、二人の体液によって修復不可能な程駄目にしてしまった畳を見て手遅れだと悟り、泣く泣く一枚丸ごと買い換えるハメになるのであった。

深い眠りから目覚める。
反射的に壁に掛けてある使い古した時計を見た。
二つのの針が上向きである事をぼやけた視界でなんとか確認し、起動酔いした脳を無理矢理フル回転させ、答えを導きだした結果、昼の12時を回っている事を理解した。
一瞬動揺するが、同時に今日は日曜日である事を想い出し、ほっと胸を撫で下ろす。

「すやすや…」

ふと反対側を向くと、穏やかな寝息を立てている無造作な赤いブロンドヘアーの美女。
下向きの睫毛が何だか儚げだ

昨晩、行為の途中で意識を失って、そのままなので互いに全裸のままである。
このパターンにはさすがに慣れたが、この光景には今だにときめくもので、
普段余裕のある彼女の、この無防備な姿が拝めるなら、休日を丸一日を返上したって構わない、と思うほどだ

「まったく…あの激しかった幸恵は何処へやら…」

今ここにいる彼女は、こんなにも穏やか顔をしているのに――

「う~ん…かずきぃ…」

寝言でも俺の名前を呼んでくれている幸恵。
愛する人の言葉は時として、どんな些細で無意識的なものでも魔法の言葉に成り得る。
昨晩の疲れで鉛のように重かった体が、少しだけ軽くなったような気がした。

「さぁて…、昼飯の用意でもするか…」

無論、腹を空かせて起きてくるであろう彼女の為に