いつもと同じ朝、僕こと新谷恭介ははいつもの様に大学に行く仕度を
して朝ごはんを作った後いつもの様に自分の隣の部屋に行く。

そこには、いつもの布団が盛り上がっている光景が広がっていた。

「沙希、朝だから起きて」

「んぁ」

そして布団がもぞもぞと動き、中から寝巻き姿の白髪赤眼の少女が
出てくる。

「恭介、おはよ」

恭介にそう言って立ち上がった後、彼女は恭介の横を通って呆けた顔で洗面所に行く。

擦れ違うときに、尻尾で彼の体を撫でて来るのは最早習慣となっている。

彼女は、狼の獣人なのだ。それも白狼の。

階下に降りリビングで朝食を並べ終わり席についてから彼はふと彼女が
一緒に住むようになった理由となった出来事を思い出していた。




三年前

恭介は、天涯孤独の人間だった。

だが、それを悲しく思ったりはしていなかった。

恭介が高校二年にあがってしばらくしたころ、
恭介のクラスに獣人が来るという噂がたった。

獣人とは、極地の人間によってきつい環境に耐える為に
生み出された人間と動物の間の性質を持った生命体で、
人間と交配してどんどん人間社会に順応し、その頃には
完全に順応しきっていた。

そして少しして、彼のクラスには狼人の少女がやってきた
のだった。

少女の名前は、大紙沙希。
無口で近寄りがたい印象を持つ女の子だった。

恭介の隣の席に割り当てられた少女は、恭介に
一瞥をくれると、

「よろしく」

といったきりで彼に興味が無いとでもいう様に話し
かけてこようとはしなかった。

彼も、彼女の見た目が真っ白なのでアルビノなのかなと
いう事ぐらいしかその少女には感心が無く、事なかれ主義
だったのであまり関わろうとは思わなかった。

彼女は、「どこから来たの~?」だの「誕生日は~?」だの
「好きなタイプは~?」だのというクラスメートから投げ
かけられる質問にも飄々と返したり無視したりして対応
していた。

彼女はスポーツ万能で勉強もできるという文武両道の
万能人間だったが、どこかの部活に所属したり自分の
学力を誇ったりなどはしなかった。

またその性格からかクラスメートからは次第に、冷たい
人だの調子に乗っているだのいい子ぶっているという
ような事も言われるようになり始めた。


そして、その年の冬事件は起こった。

恭介は、所属している剣道部からの帰り道に教室に忘れ物をしたことに
気が付き、悪いと分かりながらも胴着のまま鍵を借りずに教室の鍵が
壊れている窓から音を立てず教室に入った。
すると、複数人の男女のクラスメートのグループが狼人の少女を取り巻
いている光景が見えた。
彼女は服を所々破かれて息を荒くしてそのクラスメート達を睨み付けて
いた。

抵抗する彼女を何人かの男が彼女を羽交い絞めにした後、何人かの女子と少女がこんなことを
言い合っていた。

「アンタ、絶対私たちを見下げてるよね」

「していない」


「うそだ~、運動神経いいくせにどこの部も入らないし、勉強できる点
取り虫ちゃんなのに少しも
自慢しないなんておかしいじゃん。絶対、私たちを見下げてるよ~」

「そういえばこいつら狼人って今ぐらいが発情期じゃなかったっけ~」

「いやらしー」

「ちょうどいいじゃん。生意気だから私たちが犯してあげようよ」

「いいね~賛成~」

「やめっ!!!」

彼女は、抵抗していたが流石の獣人の彼女の力でも何人もの男に押さえつけられていては動けないようだった。

「犯っちゃっていいよキミ達」

女子のひとりがそういい何人かの男子が彼女に近づいていっていた。

恭介は、事を見ていてそのグループの下衆さに苛立っていたが、巻き込まれたくなかったので帰ろうと
した。

が、

「誰か・・・、誰か助けて・・・・・・」

という少女の声を聴いて気持ちが変わった。


「ねぇ」

気がつくと彼は、そのグループに話しかけていた。
そのグループは一瞬教師が来たのかと思ったのか身構えたが相手が
恭介だと分かると、

「あぁ、新谷君。いまね~大紙さんにお仕置きしてるんだ~。楽しいよ~?君もしない?」

などと言ってきた。

恭介は、

「うんするする」

と言ってその集団に近づいた。

少女は期待の眼差しを彼に向けていたが、その言葉を聴いて俯いてしま
った。

「君もやっちゃいなよお仕置き♪」

女子の一人がいった。

恭介は、

「しますか。お前らにだけどな!」

と返した。

そう返した後、彼は手刀で首を打ちその女子達と男子の何人かを気絶
させた。

それを見て彼を押さえる為何人か少女を羽交い絞めにしていた男子が
恭介に向かった。

それにより、少女を抑えている力が減ったのでその隙を突いて彼女は
男子達を振りほどき、獣人の運動神経を発揮して恭介と共に男子達に
立ち向かっていった。

数分経ち、その物音を聞いた教師達が教室に来たおかげでそのグループ
は取り押さえられ、恭介達は事情徴収の後帰路につかされた。

その帰り道、
恭介の隣には俯いて学ランを羽織った少女がいた。
少したった頃少女がおもむろに、

「なんであの時助けてくれたの?」

と聞いてきたので恭介は、

「関わりたくはなかったけど気が変わった」

とぶっきらぼうに答えた。

それから数分のち、
恭介は、少し戸惑っていた。
少女にこの数分間見られている気がしていたからである。
現に、横を向くと彼女と視線が合いそらすということが続いていた。

それからまた少ししてから、彼女が口を開いた。

「少し暑いと思いませんか?」

それに対し恭介は、

「寒いと僕は思うけど・・・」

と答えた。そして少し恭介は彼女に違和感を感じていた。
彼は彼女はそこまで口数が多くない方だと感じていたが、
今日に至っては、妙に口数が多く思えた。
また、若干彼女の顔が赤くも感じられたのだ。

そんなことを彼が考えていると、急に彼女が
急に道端にうずくまった。
恭介はそれを見て、

「どうした!?」

といったが彼女は息を荒くしたまま、

「大丈夫・・・」

としか言わなかった。

恭介は、そんな状態の彼女を見て、

「家まで送っていくよ」

といった。

「そんなこと・・・」

と彼女は言ったが恭介が彼女をおぶって、
家までの道のりを聴くとそれ以上何も
言わず彼女は自宅までの道のりを彼に教え始めた。

恭介が彼女に言われた通りいくと少し古めのマンション
に到着した。

その後、彼女を玄関まで送り届けて降ろうとしたとき
恭介は首に違和感を感じた。
急に苦しくなり、少女のほうを向いてみると少女が
頚動脈を火照った顔のまま手で絞めていた。

「な・・に・・・を・・・・・・・」

恭介が言うと少女は、

「ごめんね」

と返してきた。

そのまま、恭介の意識は闇に飲まれた。

恭介が気が付き辺りを見渡すと見知らぬ簡素な部屋のベッドの上で
寝ていた。
手に違和感を感じ視線を上に向けてみると、女子の制服のリボンで
両手を縛りつけられていた。

「起きた?」

そして目の前には、スカートだけを残して上半身裸の少女が膝立ちして
いた。

「君が悪いんだよ・・・君がボクに優しくするから」

そう言って、彼女は恭介の上着のボタンを外し始めた。

恭介は、この状況に混乱していたが我に返り

「なぜこんなことを・・・」

と少女に聞いた。しかし、少女は何も答えず彼の腰に圧し掛かって来た
少女の眼は潤み、息は荒く、妖しげな表情をして興奮しているようだっ
た。

恭介は、

「こういうのは、いけないと思う。やめにしよう」

といってこの状況から逃れようとしたが、彼女に腰に圧し掛かられいる
せいでそれは困難になっていた。さらに、彼女は逃がさないかのように
尻尾を恭介の足に巻きつけ耳を甘噛みしてさらに舌をいれ彼から抵抗す
る力を奪っていった。

恭介の抵抗が緩まると少女は彼に寄りかかっていった。

「じゃぁ、するね・・・」

少女はそう言ってスカートの中からショーツを抜き取った。
ショーツと股の間には透明な液体がつぅっと糸を引いていた。
んな彼女を見ているうちに恭介もいつの間にか官能的な気持ちになり、
彼のモノはズボンでテントを作っていた。

少女はそんな少年を見た後、彼ズボンのジッパーを下ろしそこに自らの濡れそぼった
秘部を当てて腰を下ろしていった。

クチュ・・・、クチュチュ、ヌププっっっ

「だめだよ・・・うぁぁ・・・・・」

「あんっ、きゃぅぅぅ・・・ぅぅ・・・痛っ!」

彼のモノが少女の中を掻き分けながら沈み込んでいき、途中に膜のようなもの
をプチ・・・プチ・・・と破っていきそれがなくなるとモノはズプンっと彼女
の奥に一気に入り込んでいった。

「あぁ・・・。君のがボクのおなかのなかに入ってる・・・」

「あぁ・・・うぁぁ・・・・・」

少女の中は女性経験の無い彼のモノを包み込みきゅっきゅっと締め付け、恭介は未知の快感に
言葉を失っていた。


しばらくして、彼が彼女との結合部を見ると一筋の血液が流れていた。

「君、初めて・・・」

と恭介が言うと彼女は涙目になりながら、

「いいの・・・」

と言って微笑んだ。

彼女は破瓜の痛みのせいか少しの間震えていたが、その震えが止まり落ち着く
と少女はズッズッっと腰を上下に振り始めた。

クチュっ、クチュっ、クチュっ

[はぁぁん」

「うぁぁぁ」

クチュリ、クチュリ、クチュっ。ずちゅリ、ずちゅり、ずちゅり。

少女の気持ちが高ぶるにつれ彼女の耳がパタパタ振られ愛液の量が増し、
それを潤滑油にして彼女はむさぼるように腰を恭介に打ち付けたので彼の
モノが彼女の中とさらに激しく擦れあい最後まで抵抗していた彼の理性を
奪い去っていった。

「これ・・・っ・・・きもちひ・・・、やぁっ、やぁぁんっ・・・」

「くうぅっ!」

どんどん激しくなってゆく刺激に頭が真っ白くなって彼は限界を感じ
た。

「で・・・でるっ・・・出そうだから抜いてっっっ!!!」

彼はそう叫んだが少女は、

「やらぁっっっ・・・もっとぉっ・・・もっとぉっ」

といってさらに激しく彼に腰を打ちつけた。

いつしか、恭介の腰も無意識に彼女に呼応し打ち付けるかのように
動き始め、二人の腰の打ちつけ合いによって部屋中には淫靡な音が
響き渡り、二人はどんどん高みに上り詰めていった。

やがて、

「わぉっ!、きゃふぅぅっ!、イクぅ!、イっちゃっ・・・・・・
わぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!」

少女は恭介より先に限界を超え、まるで狼の様な声を出して耳と尻尾を
激しく動かし、秘部から愛液を多量に吐き出して絶頂を迎えた。

「うぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・!!!」

彼も少女の中の精を搾り取るかのような刺激に耐えられず、彼女の中に
白濁を流し込んでいった。そして、力を失った少女の体が恭介の体に倒
れこみ、今日の出来事の疲労と先の慣れない情事の疲れで二人はその
まま気絶するように眠っていった。


彼が目を覚ますと、少女が自分の胸に抱きついて眠っていることに
気がついた。
それを見た後彼が少女を起こそうと体を上げると、彼女はさらに力
強く抱きしめてきて、

「もう何処にも行かないで」

と眠ったまま涙を流しそんな寝言を言っていた。

恭介は、

「もう少しいいかな」

と言って再び体を倒し彼女のきれいな髪をすいた。
そうすると、彼女は静かに寝息をたて始めた。

そうしていると恭介の心には、彼女に対する戸惑い
ではなく好意の様なものが芽生え始めていた。

次の日の朝、少女が目を覚ましてからお互いに昨日の事を思い出して
ひとしきり赤面し合った後、少女は恭介に、

「本当にごめんなさい!!!」

と謝った。

その後、恭介が彼女に昨日の行動について尋ねると少女は
その事について彼に話し始めた。

彼女の言うことによると、狼人は発情期の間特に寂しい時に雄に守られたり、
優しくされると発情するという。

さらに事情を聴いていると、彼女も天涯孤独の身で両親が残してくれた遺産
があるが、生活費は自分で稼がねばならなかったので部活動にも参加できず
そのことを気にして友達も作りにくかった為、飄々とした態度で接する事し
か出来ず悲しくまた寂しく思っているところに件の事件が発生して、その時
傷つけた男子の家がアルバイト先だったので辞める事になり途方にくれてい
る時に恭介が優しく接したので発情してしまったのだという。

「謝ってすむことじゃないけれどごめんなさい」

そういって彼女は泣きながら恭介に謝っていた。


恭介は少女の話を聞いているうちに彼女に
好意を持ち、守ってあげたいと思うように
なっていた。

少女が謝罪をし終わり泣きじゃくっている
のを見て恭介は、

「よければ僕の話を聴いてくれないかな」

といった。

そして、彼は少女に自分も天涯孤独であること、
家の部屋が空いていること、よければ自分の家
に来ないか、という様な話をした。

少女はそれを聞いて、

「そんな・・・いいの・・・?」

と聞いてきたが、恭介が首を縦に振ると
耳をはためかせ尻尾をふり彼に飛びつき
しきりにお礼を繰り返していた。

それから三年間、

彼の代わり映えのない生活にも変わった出来事が
幾つかあった。

高校二年生の冬に、飄々とした狼少女にあったこと、
その狼少女が襲われている所を偶然助けたこと、
その狼少女に優しくし、そして襲われたこと。

だが、中でも一番変わったのは、

「これからもよろしく恭介♪」

沙希という普段はクールだが、恥ずかしがり屋で
甘えん坊で優しい綺麗な容姿を持った白い狼人の
大切な人を得たことである。