爽やかな朝。
 涼しげな風が吹き、雀が鳴き、学生達が爽やかな笑顔で登校している朝。
 そんな朝の、とある電柱の隅に顔だけを出して何かを覗いている女の子が一人。
 黒い翼に黒い瞳に黒いツインテールの髪の毛、ついでに心と何もかもが黒いこいつはカラスという鳥の雌で、いつもなら仲間と共にゴミを漁るか誰かを突くのだけど、彼女はただ誰かを見つめるだけ。
 彼女が見つめる先には、人間が捨てた肉でもなく人間そのものでもなく、楽しそうに友達をお話をしている一羽の少年雀だった。
 別に食べるというわけではない、ただ、少女はその少年に恋をしてしまった。
 しかし、そこは乙女なのかどうすればいいのか分からず、気の強い彼女もただ少年を見つめるしかなかった。
 だが、今日こそは話しかけるか拉致るか、何か行動しようとしているのだけど、やっぱりただ見ているだけ。
「………よ、よし……今日こそ、やってやるわ。相手は、たかが雀なんだから」
 カラス娘は何かを決意したのか自分に言い聞かせると、黒い翼を広げ大空へと急上昇、そして急降下し凄いスピードで少年雀に接近した。
「あれ? アレ何かな?」
「え? うわああ!!」
「雀、GETだぜ!」
 友達の雀がカラスの存在に気づき、雀君もそれに気づいた時にはもう手遅れで、カラス娘より小さい体格の雀君はカラス娘の腕にガッチリと掴まれ連れ去られてしまった。
 友達を助けようと果敢にもカラスに挑んだ雀君の友達も、所詮は力の差は歴然なので軽く蹴り飛ばされてしまった。
 雀君も脚をばたつかせて暴れるも、カラス娘は気にせず自分の巣へと飛んでいくのだった。
 ちなみに、人間から見るとこの光景は普通のカラスと雀の姿が映っているのです。


「痛っ!」
 しばらく雀君を掴まえたまま飛んでいたカラス娘は、町の公園にある木にある自分の巣に辿り着くと、その巣にGETに成功した雀君を放り投げた。
 お尻を打ちつけ涙目になりお尻を摩りながら目にした自分の周りは、色とりどりのハンガーで作られた巣であった。
 そんな雀君を見下ろしながら、カラス娘は腕を組みながらゆっくりと雀君に歩み寄る。
「な、何ですか? 僕に何か用ですか?」
「……」
 雀君は少し震えながらそのまま後退るものの、すぐに巣の最隅に到達して後がない。
 逃げ場を失い一層震える雀君の目の前まで近づいたカラス娘は、黙ったまましゃがみ込み、四つん這いのような体勢で雀君の顔を見つめた。
「も、もしかして食べちゃうんですか? た、食べないで――」
「そんなんじゃないわよ。ただ、ちょっと聞きたい事があるというか」
「聞きたいこと?」
 恐怖に染まっていた雀君の表情は僅かに和らぎ、頬を赤らめ視線を逸らしているカラス娘の顔を見ていた。
「あ、あんたって、誰かと、つ、つ、付き合ってたりとか、するわけ?」
「………はい?」
 カラス娘から来た予想外の質問に、雀君は間の抜けた返事。
 しかし、ここで答えなければ何をされるか分からず、最悪食べられると思ってしまった雀君は正直に答えることにした。
「い、いませんけど」
「じゃあ好きな女の子とかは?」
「……うーん、特には……」
「……そう」
 雀君はカラス娘の質問に正直に答えていたのだが、最後の質問の答えに微妙にカラス娘は凹んだ。
 しかし、ここでめげないのが彼女であり、意を決して核心をつく事にし、一度心を落ち着かせる為に深呼吸をし、再び雀君の顔を見る。
「あ、あんた、アタシのこと、どお思う?」
「え? どうって……」
 更に予想外の質問に、少しばかり考え始める雀君はカラス娘を改めて見直す。
 黒い翼に、自分よりも背が高いものの少し幼さがあり、睨みつつも黒く潤んだ瞳で見つめ、胸はあまりないものの短いスカートと黒いニーソックスとの間にある絶対領域が印象的な、所謂美少女と言われる女の子。
 そんなカラス娘をまじまじと見たのか、雀君の頬も少し赤くなる。
「か、可愛いと思いますよ?」
「……それだけ?」
「そ、それだけ」
 そして正直な感想をカラス娘に伝える雀君だったが、更なる質問の追撃に再び困ったような表情を浮かべた。
「(それだけ、なんだ……)」
 雀君の答えに今度は結構凹んでいるカラス娘は、その場で下を向きブツブツ言っていると、雀君はカラス娘の変化に疑問を抱きつつも口を開く。
「あ、あの、僕帰ってもいいですか?」
「だめ!」
「ひっ!」
 物凄い形相で即答するカラス娘に、雀君は一層涙目で怯んだ。
 この時、カラス娘はこう思っていた。
 ―だったら今から好きになってもらおう―と。
「あんたはアタシの獲物なんだから! 何をしようがアタシの自由、それとも食べられたいの!?」
「ひっ! それだけはご勘弁をー!」
「だったら大人しく寝てなさい」
 瞳に大粒の涙を浮かべている雀君に、やや優越感を抱きつつカラス娘は命令すると、雀君の状態を寝かせて顔を雀君の下腹部に行くよう四つん這いのまま後ろに下がった。
 そしてカチャカチャと雀君のズボンを脱がし始め、雀君は驚いて身を起こそうとするとカラス娘に思いっきり睨まれ大人しくズボンを脱がされた。


「……これが……」
 ぱんつも脱がし、姿を現した雀君のナニは半勃ち状態で皮被りのナニで、初めて男のナニを直視したカラス娘は興味津々にまじまじと見ている。
 雀君も、自分のを女の子に見つめられ恥ずかしそうに目を瞑り、カラス娘の吐息が自分のナニに吹きかかる感覚に身を震わせ、雀君のナニは確実に硬くなってきていた。
「あ、あの、やめてもらえません?」
「だめ。焼き鳥にでもされたいなら話は別だけど?」
「う~」
 雀君は低い声で少し唸り、カラス娘はクスリと笑いながら硬くなりつつある雀君のナニを手でいじり始めた。
「確か、ここを、こうして……んと、うわっ」
 知識のみはあったカラス娘は、ぎこちない手使いだけど雀君のナニを覆っていた皮を剥き始めると、亀頭が姿を現し雀君のナニは完全覚醒した。
 雀君の甘ったるい声と共に、亀頭の先端からは透明液が流れ出しカラス娘の手を汚し彼女自身も雀君のナニの大きさに驚いたものの、すぐに手でゆっくりとしごき始めた。
 雀君の口からは甘い喘ぎの様な声が零れ、亀頭から出る透明液で巣に水っぽい音が流れ、透明液により手は滑りスムーズな上下運動をしていた。
 巣には独特の男の臭いに包まれ、カラス娘の興奮も増していき息が荒くなっていく。
「(男の子も、こんなに濡れちゃうもんなんだ……)」
 カラス娘はナニから溢れ出る液に感心しつつも、軽くしごきながら口をナニに近づけていった。
「(確か、咥えるといいのよね)んっ……」
「ちょ! ぅんっ」
「(な、何これ、変な味……)」
 恐る恐るといった感じで雀君のナニを口に咥えるカラス娘の表情は、苦いものを食べたかのように歪んでいた。
 しかし、次第に舌が慣れたのか頭を上下に動かし舌を絡めながら雀君のナニを口でしごく。
「んっ、じゅぶっ、じゅぶ、じゅるるっ!」
「はっ、ふあぁっ」
「じゅるるるる、んんっ、はぁ……んじゅっ、ジュルルルルルル!」
 カラス娘は顔を上下に動かしながら、亀頭から溢れる透明液を喉を鳴らし飲んでいく。
 女性経験の乏しい雀君はナニから来る快感に思考が麻痺し抵抗力を失い、ただカラス娘から送られてくる快感に身を震わせ、押し寄せる射精感に出してしまいたいと思いながらも我慢していた。
 しかし、雀君がふと顔を上げカラス娘の咥えている顔を見た時、その我慢は脆くも崩れる。
 カラス娘の表情はトロンとしいやらしく、雀君の視線に気づき上目遣いで髪をかきあげた時、雀君にとってのいやらしさが最高潮に達し精をカラス娘の口内に放った。
「あうぅっ!!」
「んんんっ! んはあっ! な、なに!?」
 口内に勢いよく流れる、とても熱くネバネバした物体にカラス娘は眉を顰めナニを口から話すと、尚も出続ける精液はカラス娘の顔にかかり、口や頬や鼻を白い液で埋め尽くすしてゆく。
 カラス娘の顔を汚す精液の噴射はやがて納まっていき、雀君のナニがビクンと痙攣しているのをカラス娘はボーっと見ていた。
「(……苦い、まずい、こんなのどこが美味しいわけ?)あぁんも、ベトベト……」
「あ、す、すみませんっ」
 射精により、しばらく頭が真っ白になっていた雀君だったが、すぐに顔中自分の精液まみれになっているカラス娘に慌てて起き上がり問い掛けた。
 精液まみれでちょっといやらしいと思いつつ、そんな自分をかき消すかのように首を数回振りカラス娘に触れようとしたが、パシッと手で掃われ、再び寝かされた。
「い、いいわよ別に、こーなることは分かってたわけだし……ボソ…アタシで出してくれたのは嬉しいし」
「はい?」
「う、うるさい何でもない! とにかく、あんたはこれからアタシと暮らすの! 非常食として置いてあげるからありがたく思いなさい!」
「そ、そんなぁ~! 僕困りま――」
「焼き鳥、から揚げ、生ってのも」
「すみません、非常食で結構です~!」
 そして、カラス娘がブツブツと呟くように言うと聞こえない雀君は聞き返し、カラス娘は顔を真っ赤にし慌てて強めな口調で返した。
 更に雀君の身分も決まり、非常食としてカラス娘と同棲? する事になったが、無論カラス娘は雀君を食べる気なんて毛頭無い。
 ただ、雀君のナニだけは、毎日毎日朝昼晩ある意味食べられることになるのは言うまでも無い。


朱雀「ヒィィィーートッエンドッ!」←ようは完

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最終更新:2006年12月03日 15:46