最近暑くなったせいか、やたら疲れやすい。
まあ、一番の原因は……
朝いつもの様に蝶香に朝食をあげてシャワーを浴びる。
朝のシャワーは、水が心地良い。
俺がそろそろ体でも洗おうと考えていると…
天井から大きな固まりが落ちてくる。
「~♪!」
「うわ~!な、何がフライングボディアタックだょ…」
天井からダイブしてきたのは、芋虫の蝶香だ、蝶香は芋虫なので天井に張り付く
事が出来るのだ。
俺が蝶香の奇襲にたじろいでいると蝶香は、シュルシュルと糸を口から吐き出して
俺の動きを止める。
気を良くした蝶香は、俺のペニス目掛けて長い体を這わせてくると肉棒にその体
を巻き付けてギュウギュウと締め上げる。
「ちょ、蝶香、昨日もしたばかりなのに」
一度蝶香にオナニーの現場を押さえられ
精液を吸い取られてから蝶香は、度々俺の精液を欲しがる様になった。
(精液の何が美味しいのか?)
俺が考えていると蝶香が小さな口で俺のペニスに吸い付く。
チュパチュパ…「最近う、上手くなったな…」
「♪♪」牙を巧みに避けペニスを貪る蝶香。
(蝶香の牙で噛まれると非常に痛い)
「うあ・・蝶香・ああ」
俺は射精感がこみ上げて来て蝶香の頭を押さえ蝶香の口を強くペニスに押し当てる。
「ああ蝶香そろそろ出そうだ…」
「♪…」ピチョピチョ…蝶香の吸い付く速度が上がる。
「蝶香…駄目だ…出る」
「!!♪~♪」
ドピュ、ビュル俺は大量の精液を蝶香に向かって射精した。
蝶香は一滴残らず逃すまいとばかり丹念に精液を吸い取っていた。
~
俺は半分死にかけた体で大学の講義を受けていた、
当然内容は全く頭に入って無い。
(こりゃ~何とかせんと卒業出来んな)
重い足どりで家路を歩いていると…
「孝君‥」
「あ・丘さん…」
声を掛けてきたのは、同じゼミの丘裕美さんだ。
彼女は長い黒髪の清楚な雰囲気の美少女である。
「孝君お家この辺なの?」
「うん、すぐそこだけど‥丘さんもこの辺?」
「ううん、私は近くに知り合いが居るものだから」
どうやら知り合いの家に行く途中らしい。
「最近孝君元気ないけど大丈夫‥」
「はは‥別に勉強やバイトのし過ぎって訳じゃあ無いんだけどね」
力無く笑うしかない俺。
「良かったら今からお料理作ってあげようか?」
向日葵の様な彼女の微笑みを見ると非常にお受けしたい提案ではあるが…
「いや今日は、部屋が酷い状態なので…」 勿論蝶香が居る部屋に人を上げるわけにはいかない。
非常に苦しい言い訳ではあるが…
「ウフフ‥分かったわ、またこんどね。」
(ああ…いい子だな…)
俺は呆けた顔で彼女の後ろ姿を見送った。
~
(さて部屋に戻って蝶香のご飯の支度でもするか…)
「蝶香ただいま!」
部屋のドアを開けるもいっものような反応が無い。
(あれ?いっも飛び付いてくるのに…)
俺が不信に思っていると‥微かだが何やら殺気めいたものが…
「うん?」
俺が殺気の方向に目を向けると‥
シュルシュル!いきなり糸が身体に絡み付く。
「うわ~ちょ蝶香?な何すんだょ!」
「!!!!!」
「え!?何!アパートの前で一緒だった女は誰かって、お前見てたのかよ…」
どうやら丘さんの事を勘違いして怒ってるらしい。
「彼女は同じゼミの子で今日たまたま帰り道が一緒なだけで…
って大体お前俺の彼女でも何でも無いだろ…」
蝶香は問答無用とばかりに俺の身体を糸で身動き出来ない様にすると
鋭い牙で一気にズボンとパンツを噛み破る「おい蝶香止めろってば!」
蝶香は俺の言葉は全く無視して俺の精液を搾り取る。
「うわあぁ!!」
部屋中に俺の叫び声が木霊するのだった。
「お前何考えてんだ!!幼虫のクセに彼女気取りか!ああ!」
流石の俺も部屋に帰って来ていきなり襲われたのではたまったものでは無い。
俺が蝶香を怒鳴りつけると‥
プィとばかりに踵を返すと隣の部屋のタンスの隅から出てこなくなった。
俺が頭にきて「おい!!蝶香待てよ、出て来い!」
説教しょうと近づくと、糸を吐いて威嚇してくる始末だ。
(俺が甘やかし過ぎたのかもしれん、暫くほっとこう)
俺はその日蝶香の夕食だけ準備して隣の部屋に置くと早めに就寝した。
翌朝蝶香の食器を見てみると昨日は、大好物のレタスにも係わらず一口も
手をつけて無いようだった。
「どうせいじけているだけだろう」
俺は蝶香の朝食を隣の部屋に置くと大学に向かった。
夕方大学から部屋に戻って来ると朝食も全く食べて無い。
流石に心配になって恐る恐る蝶香の様子を見てみると…
グッタリして動かない。「蝶香?しっかりしろ!」
俺は慌てて、虫の獣人の専門医を呼んだ。
医者は彼女の母親の掛かり付けでもあって直ぐ対応してもらえた。
「これは病気ではありません、羽化の前兆ですね」
「羽化?たしか蝶の獣人は、卵から成虫まで十年は掛かるのでは?」
「普通はね、しかし彼女はプシュケ-ですから」
「プシュケ-?」
聞いた事のない種類だ。
医者によるとプシュケ-Psyche
ギリシャ語の「蝶」「魂」を意味し
蝶と言うより精霊に近い存在らしい。
医者によれば羽化の前に大量の精を吸収する事によって普通より早く成虫になるとの
事だ。
「まあ心配いりませんよ」
医者は笑って帰って行ったが暫く大学を休んで様子を見る事にした。
その後蝶香は、繭を作ると完全に蛹形態に成り活動を止めた。
数日後俺も何日も大学を休むわけにもいかず心配ながら大学に行った。
~
その日俺は蝶香が心配なので講義が終わると急いで部屋に戻った。
「蝶香…」慌てて蝶香の様子を見に行くと「居無い……」
そこには、もぬけの殻の蛹がそこにあった。
「…蝶‥香…」
俺は愕然となりその場に膝を着いて茫然自失になっていると、
後ろから甘い香りがする。
手を見ると何やら金色の鱗粉が付いている。
後ろを振り返るとそこには…十二、三歳位の金髪のショートカットの全裸の少女が
居た。少女は背中に二枚の蝶の羽根を生やし、金髪の綺麗に切り揃えた髪からは
阿呆毛の様な二本の触角が生えていた。
「お前…もしかして蝶香‥」
「そうだよお兄ちゃん」
蝶香は、パタパタと羽根を羽ばたかせると甘い香りの鱗粉を漂わせながら
俺に近付いてくる。
「お兄ちゃんとお話したくて頑張ったんだ。」
蝶香は俺の頬に両手を添えるとニッコリと屈託の無い笑顔を見せる。
「蝶香ちょっと待て…服を…」
俺は身体を動かそうとするが…動かない。
「ごめんね・お兄ちゃん‥私の鱗粉・麻痺の作用があるの」
そう言うと脇腹からもう一組二本の隠し腕が生えてきて、俺の両腕をガッチリ押さえ
ると、長いキスをした。
「ん、んん」
キスの後唾液が繋がって糸を引いた状態で蝶香は顔を紅潮させていた。
「お兄ちゃん羽化で力使い過ぎちゃって…お兄ちゃんを頂戴。」
蝶香は俺の股間に手を伸ばし‥チーッ‥ズボンのチェックを開き肉棒を取り出した。
どうやら蝶香は母親より蝶の因子が強い様だ。
「お兄ちゃん♪素敵よ」
蝶香は肉棒を擦りながらウットリとした表情で肉棒に顔を近付けると可愛い唇が開き
口からシュと舌が伸びて来て尿道に入り込む。
蝶と言うよりカメレオンみたいだ。
「うわあぁ!」
不意に尿道から焼け付く様な痛みがした。
舌は精巣まで伸びて直接精液を飲んでる様だ…。
ゴクン、ゴクン。蝶香の喉が鳴る「ちょ蝶‥うわあ!!」
俺は、只叫び声を響かせていた。
「さてと♪あまり飲んじゃうと、下の口で頂けなくなるから…」
蝶香は尿道から舌を抜くと自分の股間を俺の顔に押し当てる。
「お兄ちゃん舐めて♪」
蝶香のまだ毛も生えて無いわれめが俺の口に押し当たる。
俺がその未発達のわれめをソッと舐めると
「お兄ちゃん‥ふあぁぁ」蝶香は軽くいった様だ…口に甘い蜜の味が広がる。
「お兄ちゃん‥」
蝶香はいつの間にか固くなった肉棒を自分の濡れた秘部に導くと一気に腰を下ろした。
「く・くぅ」
蝶香は挿入時わずかに顔をしかめたが流石吸精蝶と言った所か…
初めてでもあまり痛みは無い様だ。
「はあぁ‥お兄・ちゃん…」
不意に、眼前に蝶香の上気した顔が接近してきた。
そのまま快楽の喘ぎを漏らす俺の口は、蝶香の唇によって塞がれてしまう。
「ちょ、蝶香……んんん……」
蝶香の舌が口内へと侵入し、貪るように舐め回してきた。
俺はその甘いキスに酔い、恍惚に浸る。
「ん、ん、ん――!!」
下の方でも蝶香の腰を動かす速度がどんどん上がる。
「んあぁ」
蝶香は目を大きく見開き口から涎が零れていた。
「蝶香俺もう…」「お兄ちゃん‥私の中でいっぱい出して…」
どぴゅん、どぴゅん俺は蝶香の中で大量に射精した。
~
その後暫く抱き合ったままお互いの体温を感じていたが、
俺はふと蝶香の母親が残した手紙と彼女の服の事を思い出して蝶香にソッと告げる。
俺はセックスの快感と麻痺の疲れからか、そのまま深い眠りに入っていった。
~
翌朝目が覚めると目の前に蝶香が居た。
背中の大きく開いた純白のテニスウェアー姿でやはり母親にそっくりだ。
「お兄ちゃん‥私…お母さんの手紙‥よんで‥私を愛してくれて…」
「蝶香‥」蝶香は泣いていた。
「私…お母さんの住んだ世界を見てみたい!」
蝶香は泣きながらそれでもキッパリと俺に告げた。
「いいさ‥いずれこの日が来ることは、分かっていたから‥」
「お兄ちゃん‥」蝶香は俺の首に両手を回して泣きながら呟く。
「お兄ちゃん世界で一番大好きだよ」
ソッとキスを交わすと蝶香は窓に向かった。
「うわ~今日もいい天気」
窓を開け微笑む蝶香。
「蝶香…」俺が俯いていると…
蝶香はフワリ浮かび上がり俺の方に振り返ると「お兄ちゃんありがとう…」
そう言うと窓から、青空に飛び立っていった。
金色の甘い鱗粉を漂わせながら飛ぶ蝶香は天使のようだった……
俺はいっまでも青空を眺めていた…
その時何故かふとかぐや姫を思い出した。
最終更新:2010年06月12日 16:13