俺は上原孝ひょんな事から蝶の獣人天才テニスプレイヤーお蝶夫人から娘の蝶香を引き取る事に成った大学生だ。

「ふあぁ~」朝から盛大な欠伸が出る
昨日も遅くまで蝶香の相手をしていたので
寝不足気味だ。
眠気眼をさすりながらふと胸のあたりに重みを感じる。
さては、と思って布団を捲ると…
そこには、長い体を俺に預けて俺の胸で
スヤスヤ眠ってる蝶香の姿があった。
「zzz~」「おい、蝶香起きろ!」
「…♪」「蝶香おはよー」
蝶香は芋虫なので喋れ無いが俺には何故か蝶香の考えが解る。
お蝶夫人によればこれは蝶の因子に惹かれる因子の力らしいのだが。
俺は、蝶香の頭を撫でながら口元を軽く擽る「♪♪♪」
ゴロゴロ♪蝶香は軽く首をもたげ頭を擦り付けてくる。
これは蝶香のお気に入りの一つだ
「お前本当に蝶か?羽化したら猫だったとか有りそうだな」
さて…そろそろ大学に向かう時間だ、俺は蝶香を制し布団を抜け出し
シャワーを浴びる為風呂場へ向かう
ふと思い出して頭をまだ布団に居る蝶香に向ける。
「蝶香、今日はゼミの集まりで遅くなるので先寝てて良いぞ」
そう言うと再び風呂場へ向かおうとするが…
うん?脚が動かない!
ふと足元を見ると糸が絡まっている
シュルシュル!蝶香が口から糸を吐き出していたのだ。
「お、おい蝶香止めろ!」
俺がもがいているとモゾモゾといつの間にか蝶香が足元にいる。
蝶香は俺の足から腰あたりまで這い上がって来て胸のあたりでピタリと止まる。
頭をヒョイと上げてツブラな瞳を俺に向ける「…!!!」
不味いど-やら怒ってるらしい。
「え?ゼミに女の子は、居るのかって?そりゃ居るけど…」
「!!!」
「え…それは酒位は付き合いだから…」
蝶香は寂しがり屋で嫉妬深い。
この間外せない酒の付き合いで午前様になった時も俺が部屋に戻って
そのままフラフラと布団に倒れ込むと
天井から視線がある。
なんと蝶香が天井に張り付いて俺をジトーと睨んでいたのだ。
「分かった分かった早く帰るから…」
やっと納得したのか俺から離れる。
「コリャ彼女なんて暫く無理だな…」
俺は大きな溜め息を一つ吐いて大学に向かった。



夕方家に帰るとAPに馬鹿デカイBMWが止まっていた。
おや?とは想いながら部屋の前に来ると立派なスーツ姿の男性が立っていた。
「私は竜崎の秘書で藤堂と言います。」
竜崎!そう、それは蝶香の母親お蝶夫人の
スポンサーで後見人の大企業の社長の名前だ。
俺がマスコミに追われ無いのも竜崎社長のお陰だ。
俺が呆然としていると
「竜崎が邸にて待っております。孝様と蝶香様を…」
俺と蝶香は竜崎社長の御屋敷に向かう事になった。

「♪♪♪」蝶香は初めての外出で上機嫌だ、車の窓にピタリと頭を付けて
興味深く眺めている。
車は、流石にBMW対面座席のシートは
ゆったりでテレビ、冷蔵庫、寝台まで完備されている正に走る応接室だ。
俺は藤堂さんの顔をチラリと見ると尋ねた
「あの…社長は、何のご用で…」
「さあ?私も要件までは…」
訥々した会話をしていると車は邸に到着した。
「すげー…」邸は、まるで宮殿のようだった。
俺と蝶香は広い客間に通され蝶香には
高級野菜料理が出された「~♪~♪」
多分余りに美味しいのだろう、夢中で食べている。
メイドさんが美味しそうに食べる蝶香の姿を見てクスリと笑っている。
「お、おい俺が普段ろくな物喰わせて無いみたいだろ!」
と蝶香をこずくが、知らん顔をしている。
俺が気まずそうにしていると…
「孝様竜崎が話があると…」
俺だけ社長の部屋に通された。

俺が緊張した面持ちで社長の部屋に入ると「孝君か…まあかけたまえ」
其処には社長と言うより貴族のような初老の紳士が座っていた。

「先ずは、孝君、蝶香を卵から孵化させ此処まで大事に育ててくれてありがとう
。」
「いえ…」
「早速だが君は大学生だったよね…」
俺は、黙って頷く。
「蝶香も孵化したし後は、此方で引き取ろうと思うんだ」
「え…待って下さい」
慌てる俺を竜崎社長はやんわりと制すると。
「今のままだと君は恋愛も就職も出来ないこれは蝶香も君も望んで無いと
思うんだ」
「いや、しかし」
「君の蝶香に対する気持ちは分かるしかし私の提案は、君や蝶香の為になると
思うんだが」
「俺は…」
「今のままで居る事がお蝶の意志とは思えん」
「蝶香の為…お蝶夫人の意志…」
俺はこの二つの言葉の前に竜崎社長の提案を受け入れるしかなかった。

その後蝶香が居無くなって俺は抜け殻のような生活をしていた。
最早蝶香は、俺の生活と切り離せ無いものに成っていたのだ。


ある日大学にも行かず部屋でぼーっとしていると
ベランダから音がする。
不信に思いベランダに出て見ると壁が
一カ所膨張している。
何だ…と思い触って見ると…それは、擬態して隠れる蝶香だった。
「ちょ、蝶香!」
「………」
「分かった泣くな…」
俺は泣いている蝶香をただ抱きしめていた。
数時間後竜崎社長が蝶香が邸から居無くなったと慌てて俺の部屋に来た。
蝶香の姿を見て社長は、驚いていたが
俺に必死にしがみつく蝶香を見て苦笑いをして諦めたようだ。
帰り際社長から「君は、宗方君と何処か似てるね」
と言われた。
宗方とは蝶香の父親だが顔や性格はまるで似ていないこれ
は蝶に惹かれる因子のことだろうか
蝶香は、その日疲れたのか早々に眠った。
俺は暫くオナニーすら、する気力も無い生活を送っていたので
安心感からかペニスがギンギンになっている。
おもむろにズボンのチャックを開き怒張したペニスを上下に擦る。
「お蝶さん…あぁ」
お蝶夫人を思い浮かべると一気に射精感が高まる、その時…
シュルシュル!右手に糸が絡み付く。
「ちょ、蝶香!!」
蝶香は、糸で俺を身動き出来ない様にすると長い体でペニスを締め上げる。
「ちょ…か…や、止め」
ギュウギュウと締め上げるその快感に
抵抗出来なくなった俺に蝶香は小さな口
をそっと近づけると牙でペニスを傷つけないようにチュウチュウと吸い付いた。
「うわあぁ」
俺が快感に喘いでいると
「~♪」
蝶香の吸い付く力も強まるズチュ、チュパ
「ちょ…蝶香もう出る…」
ドピュ、ビュシュ-!俺は盛大に蝶香の顔に放出した。
蝶香は愛しそうに一滴残らずその精液を
吸い尽くした。



羽化

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最終更新:2010年06月12日 16:17