男はトレジャーハンターだった。
その洞窟に眠る財宝を手に入れるため、やってきたのである。
数々の罠をくぐり抜け、怪物を倒し、ときにはやり過ごしかなり奥深くまできていた。
男の胸には財宝が近いことへの期待感から焦りが生まれ、注意力がわずかに薄らいだ。
その時、何かに引っ掛かったのか先に進めなくなってしまった。
目に見えないそれから逃れようとするが、押しても引いてもとれない。
それどころかどんどん絡み付いてきている。
仕方ないので剣で払おうと柄に手を掛けたとき、何者かが飛び掛かってきた。
何もできぬまま“そいつ”に取り憑かれた男は声を上げて威嚇しようとしたが、できなかった。
口を塞がれた。


否、目の前にあるのは切れ長の目をした美女、それが男に唇を重ねていた。
男が呆気に取られているうちに、女は己の舌を男の口腔内に押し込み、蹂躙していく。
舌と舌が絡み合い、男の意識が朦朧としはじめたとき、女は唾液を流し込んだ。
男は甘美と感じるそれを飲み干してしまった。
そのことを確認した女は口を放し、言った。
「あ~あ、飲んじゃった。これでもう動けないね」
澄み切った声によって男の意識は蘇った。
だが女の言う通り、体が痺れて動かない。
女の唾液には痺れ薬のような毒が含まれていた。
その時になって男は女の全身を見ることができた。
上半身は病的なまでに巨大な二つの乳房、透き通るような白い肌、そして人形の様に美しい顔が目についた。
次に見た下半身、それは人ではなかった。
毒々しい黄色と黒の縞模様をした蜘蛛であった。
八本の足に巨大な臀部、その先にある疣からは粘糸が伸びていた。
そう、男がはじめ絡まってしまったのは蜘蛛女の巣だったのだ。


男が動けないことを確認した蜘蛛女は男を肩に担ぎ、
巣の中心まで運んでキリストが十字架に架けられるように引っ掛けた。
「久しぶりの上物だわー。ヒトの雄なんて何年ぶりかしら?」
縛るための糸を出すため、巨大な臀部の先にある疣を押しつけながら嬉しそうに蜘蛛女は言う。
「この辺の魔物の精なんて不味いし量は少ないし、いーかげん人里に出ようかと思ってたとこなのよね」
捕縛と同時に巨大尻によるビンタも終わった。
手首から肩と首にかけてと腹部、そして太股から下は粘糸によって完全に縛り付けられていた。


全身を這い回っていた尻の感触は信じられない程気色よく、男の分身はその本性を現そうとしていた。
それを見付けた蜘蛛女は含み笑いをし、食らい付いた。
「はむっ、ズチュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
食らい付いたと同時に強烈に吸い上げた、まるで奥に潜む玉を引き摺りだすかの如く。
男はそれに堪えられなかった。
男の分身が完全体になる前に逝ってしまったのだ。
大した量ではないが、蜘蛛女は美味そうに男の精を飲み干した。
「ぷはー!やっぱり違う!美味い!!さ、もっと出してもらうからね~」
蜘蛛女はそう言うと、またも食らい付いた。
「はむっ、ジュルッ…チュプッ…チュルルッ」
今度はゆっくりと、じっくり味わう様にして舐め回す。
今度は男は堪えることが出来、分身は完全体になることが出来た。


直後、蜘蛛女は己の巨大尻の上の方にある腰部分、人間のとは少し違う秘所を押しつけてきた。
すでに蜘蛛女の秘所は濡れており、濃厚な甘酸っぱい匂いが男を追い詰めた。
(舐めてみたい…)
男はそう思ったが、体が痺れたままでその欲求は叶わなかった。
代わりに蜘蛛女が男の顔に擦り付けるように腰を動かし始めた。
顔面の上を上下する度に粘ついた水音が大きくなってゆく。
一方男の股間でも、蜘蛛女による責めが激しさを増していた。
舌先を鈴口にねじ込んだり、口を窄め強烈に吸い上げてみたり、甘噛みしたりと。
再び男は逝き、一度目とは比べものにならない程の精を吐き出した。
「ングッ!ンッ!ンッ!ン、ンンン~~~!!!!」
蜘蛛女の方も精を飲むうちに逝った様で、男の顔に淫水を散らした。


それぞれの放射が終わったところで蜘蛛女は上体を起こして息をついた。
「はふぅ、美味しかった~。じゃ次はこっちね、と、あら?」
二度目の強烈な射精で、男の分身は力を失い倒れようとしていた。
無理もない。
たった一人で洞窟に入り、かなりの深さまで来ているのだ。
ろくに休憩もとらずに来てこの仕打ち、意識が無事なのが不思議なくらいである。
「仕方ないわねぇ。じゃあ元気になるようにしてあげましょう」
蜘蛛女は巨大な乳房の先にある乳首を男の口に押し込んだ。
乳房に僅かの圧力が加わるだけで、多量の母乳が吹き出した。
もはや飲むではなく、流し込むといった要領でそれは男の腹に入っていった。
すると見る見るうちに男の分身が復活してくる…いや、先の完全体以上の大きさに腫れあがった。
「ウフフ…美味しい?気付いてると思うけど、私のお乳には強力な精力剤と媚薬の
効果があるのよ。お乳を飲み続ける限り貴方は精を出し続ける…死ぬまでね」


蜘蛛女はまるで我が子を愛でるかの様に死の宣告を言い放った。
そして己の秘所に男の分身をあてがうと、そのまま一気に飲み込んだ。
筆舌に尽くせない快感が男を襲い、精を解き放させた。
精は母乳の影響か止まる気配を見せず、大量に溜めた尿を思わせる以上に出ていた。
蜘蛛女の嬌声と淫らな水音が洞窟の中に響いた…



それから三週間、蜘蛛女の巣から一つの繭が落とされた。
その中には骨と皮だけになったあの男がいた。
蜘蛛女は満足した様子で己の巣の修繕を行なっている。
次の獲物を待つために。


END