15スレ目、533-535
ID:4fGXrUxR 氏


 月夜の美しい夏の夜。
 辰巳竜司は成人の儀式を迎えるためにカンテラを片手に単身海辺の洞窟へと赴いた。
 そこここに横たわる岩の間に満ちては引いていく黒い血のような夜の海の色と、さざめきの音を聞きな
がら、竜司は岩に躓かないように注意深くカンテラで足元を照らしながら進む。
 そしてようやく儀式の場所であるあの洞窟へとたどり着いた。
 洞窟の入り口はそう大きくは無く、そして洞窟事態もたいしたことではない。しかしそこは竜司の村で
は非常に神聖な場所とされ、普段は幾重にも注連縄が施され、成人の儀を迎える男子とそれを施す女性以
外が立ち入ることは許されない。
 竜司は洞窟の入り口に立つと緊張した面持ちで潮風で粘つく灰色の髪を掻きあげた。
 頭には申し訳程度についている短い角とくるりと円を描いて飛び出た尻尾が彼が獣人であることを示し
ている。
 成人の儀式は簡単だ。
 中で待っているメスと交尾をして子を成す事。出来た子供は村の子として皆で育てるのが慣わしなので
子を成す事に関して竜司は心配していない。しかし、それ以上に竜司が懸念しているのは、人間社会で手
に入れた知識以外に性交の知識が無いということ。
 というのも、竜司の村にはメスが極端に少ないからだ。竜司ら一族のメスは非常に放蕩で、成人を迎え
ても一箇所に定住するなどということはまず無い。竜司ももちろん、母の顔など知らずに育った。
 そして父も、一足先に成人した兄も決して儀式に関する事や交尾の話は一切したがらなかった。
 長老の話によれば、人間や人間社会で暮らす獣人の価値観が入り込んできてから、その話は村ではタブー
となってしまったらしいので、竜司は一族の独特の交尾方法とやらをまるで知らずに今日に至る。
 顔には出さないが不安がる竜司を気遣ってか、兄は「相手が知ってるからどうにかなる」と一言言った。
 しかし兄は儀式から半年もの間我が家ではなく長老の家に引きこもった過去があるのも竜司の心にひっか
かっている。
 暗い口をぽかりと開いている洞窟に佇んだままいても仕方があるまい。
 意を決した竜司はカンテラの頼りない明かりだけを頼りに奥へと進んでいく。


『ようこそ、いらっしゃいました』
 奥にたどり着くと、紅い着物を着た髪の長い二人の美しい女が竜司を迎えた。女の面影はよく似ていて、お
そらく姉妹だろうと思ったら、やはりそうで、ややつり目がちの気の強そうな姉が青海(オウミ)、おっとりした顔
立ちの妹が黄麻(オウマ)と名乗り、どちらも竜司より年上に見える。
「成人の儀の為に参じました。名前を辰巳竜司と申しまする。儀式については何も知らされぬ故、粗相があっ
ても許して頂きたく申します」
 竜司が深く辞儀をするが、これは儀式の前のオスの礼儀として教え込まれた作法だ。
 そして父と兄から口を酸っぱくして教え込まれたのは「決してメスを怒らせるな」ということだ。
「まぁまぁ、そんなに畏まらなくてもいいのよ。お姉さん方に全部任せてれば大丈夫よ。さぁさぁいらっしゃ
いな」
 姉の青海に手を引かれ、通されたのは洞窟の奥。
 柔らかく新品の綿がぎっしりと敷き詰められたふかふかの小さな部屋で、竜司はその真ん中に座らされると
しばらく待てと言われて青海と黄麻に言われた。
 綿の部屋を見回してみると、壁には竜司が持ってきたカンテラがカンテラ掛けにかかっていた。それともと
もとこの部屋にあるのか部屋を取り囲むように設置された六つの燭台には蝋燭が紅く揺らめいていた。
「お待たせいたしました」
 そう時間がたたぬうちに青海と黄麻が戻り、竜司は生唾を飲んだ。
 逸しまとわぬ二人の姿はまるで人間社会から流れてきた雑誌でしか見たことが無いようなスタイルだ。ふっ
くらと大きな胸と小さな乳輪の真ん中でぴんと立ち上がった小さな乳首にくびれた細い腰。その下にある淡い
陰毛に隠れた性器に竜司の頭はいっぺんにのぼせ上がった。
「あらまぁ真っ赤になっちゃって。かぁわいいわねぇ」
 青海が座り込んでいる竜司に四つんばいで擦り寄ると、真っ赤になった竜司の頬に舌を這わせる。
 ぞくりと竜司の背中が粟立ち思わず顔をそらしてあのそのえととしどろもどろになってしまう。
「こっちもこんなに元気にしちゃって」
「うわ」
 不意に下着越しに触れられた肉棒の感触に驚いて妙な声が出てしまった。青海の手はそのまま竜司の下着を
剥ぎ取って、ついでと言わんばかりに着物もするりと慣れた手つきで脱がされてしまった。
「あはは。元気がいいわねぇ。それじゃ、いただきます」
 青海と黄麻の裸を見てそそり立った肉棒を、青海が両手で包むように触れていたかと思うと、そのまま口の
中へ含まれてしまった。
「はうっ!!」
 これまで自慰をすることはあってもメスが極端に少ない中、そういう経験が無い竜司は青海のねっとりとし
た口の中であっと言う間に達してしまった。一滴も残さず飲み干した青海が達してしまった竜司を見て笑う。
「あはは。早いわねー。けど、やっぱり若いわね。」
 竜司の肉棒は一度達した後もすぐに硬度を取り戻し再びそそり立っていたのだ。
「姉さま。お遊びもいいけど、早く」
「んー。解ってる解ってる」
 それまで二人のやり取りを見ているだけだった黄麻が横から口を挟むと、射精の余韻に放心している竜司
の体を柔らかい綿の上に押し倒し、その上にまたがるとすでに蜜をたらしているそこへあてがい一気に腰を
落とし、そのままがんがんと竜司の上で腰を振る。
「うぁっ! あああっ!!」
「ああああっ!!! いいわっ! すごいっ!!」
 突然の快楽に背中を逸らす竜司を逃すまいと両手でがっちり体を捕まえて放さない。
 がつがつと竜司の上で腰を振りまくるうち、最初に根をあげたのは竜司のほうだった。
「あっ! あっ!! ダメ!! 出る!!」
「ダメよー。まだ早すぎるわ!!」
「ああぅっ!!」
 竜司の肉棒の根元に手を回して射精をせき止めた。
「ひいぃ!」
 絶頂の寸前で止められた精液が、行き場を無くして逆戻りしていくような苦痛が竜司を襲うが、それもす
ぐに絡みつく暖かさと粘液の快楽に押し流される。
「ああんっ!! すごい!! いいっ! いいっ!! あっ、イッちゃう」
 青海の体がぴんと張り詰め絶頂に達すると同時に掴まれていた竜司の肉棒が解放され、それを待っていた
かのように多量の精液が青海の内部に叩きつけられる。
「うーん。よかったわ。若い子ってやっぱりいいわねぇ。全部の卵が孵っちゃいそう」
 ずるりと肉棒が引き抜かれると、栓を失ったそこから内股を伝って精液が流れ落ちる。青海は腹をさすり
ながら、本来の目的である子作りを思い出したように腹を撫でた。


「あ、は。えぇと、これで儀式はおしまいでしょうか? あ、いや、もちろん黄麻さんもですよね」
 精液と一緒に生気まで搾り取られたような面持ちで竜司が体を起こすと、きょとんとした顔で青海と黄麻
が竜司を見た。
「そうですよ。黄麻も竜司さんの子種が欲しいですからね。」
 二コリと楽しげに笑った黄麻がやさしい手つきで竜司の肉棒を再び摩るが、疲れ果てた竜司のそこが再び
首をもたげる様子は無かった。
「あぁ、やっぱりダメね」
「うーん、まぁ仕方ないわね」
 二人のやり取りを見て、竜司はてっきり休憩を挟むものと思い込んでいたが、目の前の美女は二人で顔を
あわせると、「じゃあ、産卵しちゃいましょう」と言い合った。
「へ?」
「竜司さん。ちょーっと痛いけど我慢してね。人間さんや獣人さんのお母さんがそうするように、私たちは
お父さんががんばるのよ」
「あ? え?」
 首をかしげる竜司を前から黄麻がぎゅっと抱きかかえ、竜司の足を開かせるよう促すと、青海が竜司の肛
門をやさしく揉み解していく。
「何? え? 何するんですか?」
「いい子ね。我慢よ」
 急な状況に頭が追いつかない竜司の頬に黄麻がやさしく口付けると同時に、そこに酷い痛みを感じた。
「ひっ!!! 痛いっ!! 痛い! 何!?」
 黄麻にぎっちり抱かれてうまく動けない中慌てて振り返ると、先ほどまで竜司の肉棒が出入りしていた青
海のその部分から細長い管が竜司の肛門の奥深くに繋がっていた。
「いい? あのね。あなたのお腹に卵産むからね。あなたの精液と私の卵がぐちゃぐちゃに混ざってあなた
のお腹で孵るのよ。それが私たちタツノオトシゴ一族の儀式」
 青海と黄麻の言葉に顔を蒼白にさせた竜司が暴れるが、彼女たちの力は強く、竜司は力無く泣いた。
「ひっ! いやだ!! やだ! 助け。痛い! 痛い!!」
「うるさいわね!! 男でしょ!! びーびー泣くな!!」
 青海の体から伸びた輸卵管は、直腸から竜司の前立腺のすぐ下にある、一度も受け入れたことの無い育児
嚢の入り口を貫いた。そしてそこをピンポン玉よりも少し小さな卵が一つ、また一つと腹の中に産み落とさ
れるたび、前立腺を押し上げられる快感と開ききらない育児嚢を無理矢理押し広げられる痛みに涙が落ちる。
「あらやだ。わんわん泣いてるくせに、これは何かしら?」
 ふと黄麻が見下ろせば、前立腺を刺激されたことにより竜司の肉棒がそそり立っている。
「ちょうど良いじゃない。交尾しちゃいなさいな」
 青海の言葉に黄麻はそうねとうなずくと、青海は後ろから繋がりながら竜司の体ごと仰向けに寝そべり黄
麻が挿入しやすいように足を開かせた。
 竜司はすがるものを求めて空を掻くが、黄麻の肉壷が竜司の肉棒をくわえ込むと同時に快感に体をこわばらせる。
「んっ! んん!! ああんっ!! お姉さますごい!! お尻弄られてこの子すっごい!!」
「でしょう? まぁさっきもよかったけど、これもやっぱり良いわよね。黄麻、次取替えっこよ」
「ううーっ!! んっ!! ああぁあ!!!」


 青海の産卵が終わると、竜司は綿の中ではぁはぁと短い息をついている。しかしそれもつかの間の話。
 先ほどよりも重たくなった腹は見た目ではよく解らないが卵がごろごろしているのが解る。育児嚢の口が少し傷
ついたのか、尻からもほんの少し出血していた。
「姉さま、姉さま。私も竜司に卵を生みたいですわ」
 黄麻が笑い混じりにそう言うのを聞いて、青海は「えぇそうね」と笑う。竜司はびくりと体を震わせるが、抵抗
出来るような力は残っていなかった。
「あ、やだっ……やだ……」
 足を開かされ、今度は黄麻の輸卵管が尻に差し込まれ、既に限界を迎えそうな育児嚢に新たに産卵されていく。
「無理っ! 二人は無理だって!!」
 それでも前立腺を押し上げられるその感触に竜司のソコは鋭敏に反応し、再びもたげたその肉棒を青海が口に
含んだ。
「無理無理って言ってるくせに、こっちは元気になってるわよぉ」
 ちろちろと尿道口に舌先を突っ込まれる快感と腹部を圧迫される強烈な異物感が竜司の頭を混乱させていく。
 女のように犯され男なのに妊娠し、女なのに男を犯し射精のするように卵を産み落とす儀式が終わるころ、
二人分の卵を無理矢理入れられ、ふっくらとした自分の腹を見た竜司は遠のいていく意識の中で思った。

 俺は男か? 女か?