15スレ目、307-310
ID:672QhWfR 氏

とりあえず、事実の羅列。
海で泳いでた。そこは磯だった。岩陰にいる魚とか、蟹とか、そういうのを見て遊んでた。
結構深いところまで行った。潜水には自信あったし、泳ぎも達者な方だと思う。ただ、海の怖さを知ってたとは言えない。
海底に足を付いた瞬間、すんげえ痛みが走った。ものすっごい痛み。どんぐらいかというと、思わず溺れるぐらい。
口から泡がボコボコ出て行って、苦しくなって、動こうにも体が強張って動けなかった。
水面に出たい。体が動かない。空気が欲しい。浮くことも出来ない。死ぬ。本当に死ぬ。誰か、助けてくれ。
あとはもう、フェードアウト。一体何が起こったのかわからないまま、俺の意識と体は海底に沈んだ。

で、だ。天国に来たにしては、妙に磯臭い。地獄に来たにしても、やっぱり磯臭い。
体はまだ動かない。どこだここは?確か、俺は何かに刺されたんだか刺したんだかして、海底で溺れたはず…。
波の音がする。周りは岩。となると、磯のどこかの洞窟か?運良く打ち上げられたのか、それとも誰かに助けられたのか。
不意に気配を感じ、俺は首を巡らせた。途端に、俺の目に信じられないものが飛び込んできた。
細身で、ものすごく白くてきれいな肌で、裸の女の子。一体これはどういうわけだ?ああ、もしかして地元の子か…?
「ようやくぅ、起きましたかぁ?」
間延びした、の~んびりとした声で、女の子が言った。
「あ……ああ、君、は?」
舌も口もうまく動かない。やっぱり、何か毒のある生き物に刺されたみたいだ。
「もぉ~。陸の生き物がぁ、海なんかに来るからぁ、そんな目に遭うんですよぉ」
……助けてもらっといてなんだが、この子は少し頭がおかしいらしい。一体どういう思考回路なのだろうか。
「それ、は……どうも…」
「陸の生き物はぁ、まともに泳げもしないのにぃ、海にまで来てぇ、馬鹿なんですかぁ?」
……助けてもらっといてなんだが、ものすごくこの子を殴りたくなってきた。この内容でおっとりした口調が、また異様にムカつく。
「………」
「だんまりですかぁ?無駄によく喋る人間のくせにぃ。それは私達のぉ、特権ですよぉ」
……助け……いや、もういいや。とにかく、あまりこの子とは関わり合いになりたくない。体よ、早く動け。
「でもぉ、よかったですぅ」
「な、にが?」
女の子は、コロコロと笑った。笑い顔はやっぱり、すごく可愛い。
「今はぁ、繁殖期なんですぅ。でもぉ、もうじき終わるのにぃ、私はまだぁ、受精できてないんですぅ」
繁殖……いや、受精って……ちょっ、この子は何を言い出してるんだ!?
「おい……君、は、な……にを…!?」
「だからぁ、つい目の前にぃ、あなたがきたからぁ、チクッとぉ、しちゃったんですよぉ」
チクッと…?こいつが刺したと?やっぱりあれだ、この子は頭がおかしいんだ。やべえ、すげえ逃げてえ。
そんな俺の心を読んだのか、女の子はむぅっと頬を膨らませた。
「あ~、信じてませんねぇ?じゃあ証拠を~、見せますよぉ」
そう言い、女の子は海の中を見つめた。一体何をするつもりなんだろう……と、思った瞬間。
女の子の口から、何かが飛び出した。銛のようなそれは凄まじい勢いで海に飛び込み、そしてしゅるしゅると口の中に戻り始める。
鋭い返しの突いた先端部には、取れたての魚がぐったりと突き刺さっていた。
やばい……マジでやばい!頭がおかしい子どころか、化け物じゃねえかっ!!!!
「た……た、すけ…!」
「これでぇ、信じてくれましたかぁ?」
魚をもしゃもしゃと噛む、などというまどろっこしい真似はせず、ペロンと丸呑みにする女の子。ああ、もう頭がくらくらしてきた。
毒のせいかもしれないけど。

と、そこで俺はふと気付いた。いくら化け物だって、こんな子が海底にいればさすがに気付く。だとしたら、やっぱり刺したのは別の…?
「き……きみ、は、いった、い……何、者……なん、だ?」
「はい~、人間はぁ、アンボイナガイってぇ、呼びますよぉ」
アンボイナガイ……ああ、あのイモガイの一種ね。確かにこの辺の海ならいそうね。だから体が痺れてるのね。それなら口から飛び出す
銛みたいなのも納得いきますね……やべえ、本当に逃げ出してえ。
「まあ今はぁ、あなたなんかのためにぃ、人間の姿ですけどぉ」
ああ、なるほどね。歯舌刺に毒があるだけに、毒舌ってわけね。いや、んなこと考えてる場合じゃねえよ、俺。
「でですねぇ、さっきも言った通りぃ…」
アンボイナガイ女は、ゆっくりと俺に近づいてきた。ああ、俺もああやって食われるのか…。
「この際ですねぇ、人間のでも構わないのでぇ、受精させてほしいんですよぉ」
食われ……るのは変わらないっぽいな、俺。ああ、海パン下ろされてる。でも抵抗できねえ。くそ、猛毒打ち込みやがって。
「お、おい……おま、え、ちょっと…」
「お前なんて呼び方はぁ、やめてください~。たかが人間にぃ、そう呼ばれたくはないですぅ。殺しますよぉ」
脅しが洒落にならないのが怖い。ていうか、体が動くならほんと滅茶苦茶にしてやりたい奴だな、こいつは。
「じゃ、あ、なん、て、よ、べば…?」
「ん~とぉ、イモガイなのでぇ、イモコでいいですよぉ」
おのの…。
「あ~、イナコでもぉ、いいですよぉ」
「じゃ、あ、イナ、コ、さん……やめ…」
「お断りですぅ」
白い手が、ゆっくりと俺のモノに触れた。悲しい事に、毒で全身動かないにもかかわらず、そこだけはしっかり反応してしまう。
「熱いですぅ……火傷しちゃいそうですよぉ」
言いながら、イナコはゆっくりと俺のモノを扱く。白い手は柔らかく、まるで俺の肌に吸い付くかのような感触で、俺の愚息はたちまち
元気いっぱいに立ち上がってしまった。
「わぁ……すごいですぅ。ええとぉ、それでこれを~、ここに入れればぁ、いいんですよねぇ?」
イナコは自分の秘裂を広げ、そこを興味深げに眺めている。
「でもぉ、こんなの入れたらぁ、死んじゃいそうですぅ……入れなきゃぁ、ダメなんですかぁ?」
「……無理」
「そうですかぁ。こんな気持ち悪い物を~、入れなきゃいけないなんてぇ、人間の女の子はぁ、不幸ですねぇ」
いちいちカチンと来る子だな、ほんとに。でも、変なことを言ったら殺されそうなので黙っている。
よく動く口とは裏腹に、イナコは明らかに迷っていた。俺の唯一元気な部分を困った顔で見つめ、時々助けを求めるように俺の顔を見る。
が、どうしようもないとわかったのか、イナコはゆっくりと俺に馬乗りになった。
「それじゃぁ、いきますよぉ」
「そ、の前、に……濡らし、た、方が…」
「馬鹿のくせにぃ、無駄な心配はぁ、いらないですよぉ。ちゃんとぉ、ここはぬるぬるにぃ、なってますぅ」
言われてみれば、確かにそこはぬらぬらと妖しく湿っていた。さすが貝だけはあると、変な感心の仕方をしてしまった。
「じゃぁ……い、いきますよぉ…!」
不安げな顔で、何度か位置を確認してから、イナコは俺のモノをしっかりと掴むと、一気に腰を落とした。
「くっ…!」
「うっ……うわぁぁぁん!!!熱いぃ!!!熱いですぅ!!!死んじゃいますぅぅぅーーー!!!」
急に、イナコは足をバタバタさせながら泣き出した。一体何事かと思ったが、イナコの中は、ひんやりと冷たい。
「熱いですぅ~!!!どうにかできないんですかぁ~!?」
「無、理だっ、て……あき、ら、めてく、れ」

「うぅ~~~、ううぅぅ~~~~~…!」
俺のモノを体内に納めたまま、イナコはめそめそと泣いている。どうやら外見は立派な人間でも、体温は貝のままらしい。だから
例えなんかじゃなく、俺の体温が本当に熱くてたまらないのだろう。
「じゃ、じゃぁ、早く出してくださぃ~…!じゃないと、殺しますぅ…!」
「そ、そんなこ、と、言わ、れても、すぐ、に、は、出ない、よ」
「どうしてですかぁ~!?いじわるするならぁ、この場で殺しますぅ!」
チャキッと、イナコの口から毒銛が覗いた。本気で怖い。
「人間、は、そうなん、だってば…!もっと、刺激、し、ない、と…!」
「刺激ぃ…?どうするんですかぁ…?」
「手で、やった、み、たいに、腰、を、動かし、て」
「うぅ~……そうすればぁ、出るんですねぇ?」
何とか頷くと、イナコはめそめそ泣きながらも、少しずつ腰を動かし始めた。その様子が可愛らしく、ついつい撫でてやりたくなったが、
手が動かないので諦めた。
イナコの中は冷たいが、ぬるぬるしていて、中の襞一つ一つが、俺のモノに絡み付いてくるようだった。中全体が生きているように
蠢動し、まるで搾り取ろうとするかのようにきつく締め上げてくる。
その上、イナコは腰を弾ませ、そのまま上下に扱いている。それだけでもう爆発寸前だったのだが、俺は全身全霊の気合を入れて
快感に耐え抜いていた。
「ま、まだですかぁ!?まだ出ないんですかぁ~!?」
「も、もう少、し、頑張、って、くれれ、ば…」
「うえぇ~ん、これ以上はぁ、本当にぃ、死んじゃいますよぉ…!お腹の中ぁ、熱いんですよぉ…!」
とうとう、ポロポロと涙をこぼしながら頑張るイナコ。視覚的な要素まで加わったせいで、俺はどんどん追い詰められていく。が、
それでもせめてもの復讐と、人生最大の頑張りで快感を耐える。
「早く出してくださいぃ~!ほんとにもう限界ですぅ~!これ以上長引くんならぁ、殺しますぅ~!」
ついにそんなことまで言い出すイナコ。この子に限ってはただの脅しには聞こえないため、俺はいい加減意地悪をやめることにした。
「もう……出そう、だ!」
「ほ、本当にぃ?」
「ダメだっ、出る!」
耐えに耐えた快感に身を任せ、俺はイナコの体内に精液を思いっきりぶちまけた。途端に、イナコは甲高い悲鳴を上げた。
「きゃあぁ~~!!熱いぃ~~~!!熱いのが出てるぅ~~!!!死ぬぅっ!!本当に死んじゃうぅ~~~!!!」
体を反らし、ビクビクと震えるイナコ。でも、たぶんこれは快感のせいじゃなくって、すんごい苦痛のせいなんだと思う。
それでも、イナコは途中で抜いたりせず、俺の精液を全部体の中に受け止めた。俺は女の子に中出しできたという満足感と、射精後の
ハイパー賢者タイムの来訪を感じながら、快感の余韻に浸っていた。
精液が出なくなったのを感じると、イナコは彼女にとっての凶器を体内から引き抜き、俺の隣にぐったりと横たわった。
「イナ、コ…」
話しかけた瞬間、その目がギロリと俺を睨んだ。
「人間のくせにぃ、こんな苦しい思いを~、させるなんてぇ…!」
「え……そ、それ、は、き、みが、勝手に…!」
「問答無用ですぅ!もうあなたにはぁ、用なんてありません~!海が好きならぁ、好きなだけぇ、沈んでくださぁい!!」
無茶苦茶だ、と言おうとしたが、それは叶わなかった。イナコは、その細身のどこにそんな力があるのだろうという力強さで俺を
持ち上げると、まだ体の動かない俺を海に投げ込んだ。
「がばっ!ごぼっ!た、助っ……ごぼごぼ…!」
大量に塩辛い水を飲み、凄まじい苦しさの中で、一気に意識が遠のく。
「子種はぁ、ちゃんと受精させますからぁ、心配しないでぇ、くださいねぇ」
そんな言葉が、最後に聞こえたような気がした。が、それが夢か現実かもわからないまま、俺の意識は途絶えた。

目が覚めた時、真っ先に飛び込んできたのは真っ白な空間。
はて、天国にしてはひどく消毒液臭い。地獄にしても、やっぱり消毒液臭い。
「あ、気がつきましたか」
横を見ると、看護婦さんらしき人がいた。いや、らしきっつうか、看護婦さんだ。
「あの……俺、は…?」
「ちょっと待っててくださいね、すぐに先生呼んできますから」
以下、ここに至る経緯の要約。
俺は海を漂っていた。それを地元の猟師が発見し、病院に連れ込んだ。二日ほど目を覚まさなかった。で、今起きた。
「あなた、イモガイに刺されたんでしょう?足のところ、壊死する寸前だったんですよ」
「……はぁ」
やはりそれは現実だったのか。じゃあ、あのイナコって子のことは夢…?
「でもねえ、いくら誰もいない海だからって、裸で泳ぐのはどうかと思いますよ」
「裸…?」
「漁師さんが見つけたときから、あなたは何も着てなかったそうよ。それとも、漂ってる間に脱げたのかしら?まさかねえ」
どうやら、夢ってわけでもなさそうだった。それに、夢にしては、色んなことが生々しすぎる。
「とにかく、もう少し安静にしててください。色々検査もありますしね」
それから少しの間、俺はその病院のお世話になった。幸い大した後遺症もなく、退院する頃には、もうすっかりいつもの調子に戻っていた。
あれ以来、俺は海では泳がないようにしている。あんな危険な目に遭うのは、一度っきりで十分だ。
でも、少し気にもなる。あの後、イナコはどうしたんだろう。そしてあれが現実なら、この海のどこかに俺と血の繋がりのあるイモガイが
いるってことに…。
ゾッとする考えではあるが、ある意味それも面白いかと思う。でもそいつに会うとしたら、俺はどんな顔して会えばいいんだか。
まあそれはともかくとして、あいつには、もう一度だけ会ってみたいな。あの海を見るたび、俺はちょっとだけ、そう思ってしまう。