深夜だというのに、誰かが俺のことを起こそうとしている。
寝返り裏拳を発動したら避けられてしまった。
その後は何も起きず、ようやく寝れると寝ぼけた頭で考えていると。

突然腹の辺りに衝撃が。

「がっは!?」
「あ、ようやく起きた」
痛みで一気に脳味噌フル回転。電気をつけて状況確認。どうした!?今どんな状況なんだ!?

視覚による情報
  • 目を開けると掛け布団の上に全裸の少女がいる。
  • なぜか少女の頭には獣耳が。

触覚による情報
  • 現在腹部に異常な圧迫感。
  • 視覚情報の少女の位置とほぼ一致。

二つをあわせた総論
『獣耳を生やした少女が俺の腹に乗り、その痛みで目が覚めた』

ありがとうMy脳。……じゃなくて。
「起きたじゃない今何時だと思ってるんだそれにあんたは誰だ」
「……無理もないよね。もう何年も前のことだし」
「待て。俺には獣耳の生えた知り合いなどいないし会ったこともない」
勝手に話を進める獣娘。


「昔、一緒に暮らしたじゃない。覚えてないの?」
「知るか。というか早くどいてくれ」
「いつも靴の匂い嗅がせてくれたよね」
「靴の匂い?いったいどういう……」
そこまで言って言葉を切る。……思い出した。確かガキの時に飼ってた犬がいたな。名前は……
「カトリーヌか?」
「それは幼名だっておばさんと話してたよね」
「すまん。……久しぶりだな、マミ」
そう。確か高校を卒業した後に死んだ。あの時、「死体の処分」と言われて少し腹が立った記憶がある。
「しかし何でこんな姿に……」
「ちょっと言いたいことがあってね。この姿なら喋れるから」
……死後も主人を慕い続け、人になって現れる……
「それなんて天使のしっぽ?」
「え?」
「あ、いや。こっちの話」
ということはこれからこの子とウハウハな生活が……
「さて。その言いたいことなんだけれど……」
にっこりと笑うマミ。直後……
「うおりゃあ!」
「ごふっ」
見事なエルボーを腹に決めてくれた。
「人のこと散々弄っておいてよくのうのうと暮らせるわね!今日はあなたに復讐しにきたのよ!」
先ほどの笑顔はどこへやら。鬼の表情で怒鳴りまくる。
「ちょ、ちょっと待て!?俺、そんなにひどい事したか!?」
「……あなたが小学生のとき!あの時非処女だったとはいえ私の中に指突っ込んでかき回してくれたわよね。かなり痛かったんだけど」
「……そういえばそんなことも……」
「他にもお尻の穴に枝突っ込んだり浣腸してくれたり!本当にひどかったわ!」
「…………そこは幼子の過ちって事で勘弁……」
「 出 来 な い わ 」
「……ごめんなさい、許してください……」
この歳になってマジ泣きするとは思いもしなかった。(主に過去の自分への恨みと情けなさ)
「というわけで。下手に抵抗したらひどいから」
布団を退けられ、股間の紳士へと手を伸ばす。
「……前に見たときより大きい……」
「そりゃーガキとは違うさ」
「黙ってなさい」
おそるおそる、といった感じで肉棒を手に取る。
「ほうッ」
マミのひんやりとした手がそこに触れた瞬間、血流がシフト。
「また大きくなった……」
肉棒は成長し、ビッグマグナムへと進化した。
「んーふー。ボクチンとしてはそのまま握り締めて上下にシコシコとしていただくと」
「やかましい!」
肉棒に爪を立てられた。いや痛い痛いマジ痛い!


「これはあなたの欲望を吐き出すためじゃないんだからね!」
そう叫び、しばし俺の肉棒を観察する。
「やっぱりあいつらとは違うのよね……」
そういいながら肉棒、玉袋をいじくり回す。
「えー、マミ様?つかぬ事をお伺いしますが」
「何よ」
「あいつら、とは犬のことですよね?」
さすがに玉袋を握りつぶされては俺も悲しいのであえて丁寧語で。
「……そりゃ当然よ。後はあなたの粗末な物しか見てないし」
いくらガキの時とはいえ傷付くなぁ……
「って、そういえばあなた、私に入れようとしたこともあったわよね」
「……勘弁してください」
もうそれ以上過去の悪行を掘り返さないでくださいマミ様。
それにしても、と俺は考える。
これじゃあ生殺しじゃないか。ここまで弄られて出せずじまいだなんて……
ああ、こんなにもぬるぬるして気持ちいいのに……

って、『ぬるぬる』?

「……あむ……ふっ……」
肉棒を見てみたら、マミに咥えられていた。
「えっ、いや……マミ……?」
「……っぷあ。何?」
「何をしてらっしゃるんですか?」
「……なんとなく」
答えになってませんよマミ様。
「いや、さっきまで復讐とか言ってたのに……なんで俺のを口で?」
「あなたが苦しそうな顔をしてたから。口に咥えた後、もっと苦しそうだったし」

……おや?

考えろ?考えるんだ俺。こいつ、もしかして……頭は犬のまま?だとすれば……
よし。試してみよう。そう結論付け、ちょっと演技をしてみる。
「いや、頼むからもうやめてくれ。さすがの俺もつらいから」
それを聞いて耳をピンと立てる。
「ふぅん。それならもっとやっちゃおうかな……?」
「やめろ!やめてくれ!」
あわてて肉棒を隠す俺の手を退け、口の奥まで咥え込む。
「うあぁ……っ!」
ちなみに、この叫びは素だ。一気にディープスロートとはやってくれるぜ。
舌が巻きつく。そのたびに嘘の悲鳴を上げる。するとさらに巻きついてくる。
「やめっ、やめてくれぇ!」
しかしマミはさらに責める。そのうちにこちらも限界が近くなり……
「ああぁっ!」
白濁を放出する……直前で止まった。


「……マミ?」
そのまま動かなくなってしまった。
「…………うそ……」
肉棒を口から出し、何かを呟いている。
……まずい。演技なのがバレたか?
「体……熱くなってきた……」
「……え?」
その目は潤み、頬も赤い。
あー、もしかして……さっきの行為で発情したとか。そんな漫画じゃあるまいし。
「あなたのせいだよ……男の匂いは久しぶりだし、こんなことで苦しんじゃうから……」
……俺のせいにされても困るんですけど。
「もうダメ。あなたのを入れちゃう。いやとは言わせないから」
むしろ望んでますが何か?……表に出さないように心で呟く。
膝立ちで自分の秘所に手を伸ばし、そこを広げて俺に見せた。
「ほら……あなたが昔、指を入れたところだよ……」
そのまま俺の腰の辺りに移動し、ゆっくりと腰を下げ……
「ふぁぁっ」
俺の肉棒を入れた。マミの中は熱く、今にも出そうだ。……というか、出る。
「ちょ、っ」
俺の肉棒が脈動し、マミの中に白濁を撃ち込んだ。
「…………もしかして、出したの?」
「……ご馳走様でした」
やっぱりエルボーが飛んできた。
「ぐふっ、ま、待ってくれ!」
「最低!騙してたのね!苦しくなかったのね!」
「わ、悪かった!」
「もう、絶対許さないんだから!」
マミの腰が動き出した。
「いや、待て!いったばかりだから今敏感……」
「それも嘘でしょ!?ふざけ、ないでよっ!」
もはや俺の話など聞く耳を持たない。
「はぁっ、はぁっ、ほらっ、硬く、なってきた、じゃないっ!」
「やめてやめてマジやめて!」
気持ちいいを通り越して痛みに変わっていく。が、マミは腰を振るのをやめない。
「嘘つき!嘘つき!うそっ、ふあぁっ!」
水音と嬌声と悲鳴が部屋に響く。
「はあっ!はんっ!ああっ!」
「痛い!本当に痛いから!やめてくれ!」
「やだ!絶対にっ、やめないから!」
マミの中とこすれあう俺の肉棒。その音はだんだんテンポが速くなり……
「ひうっ、きゃうぅぅん!」
奥まで入ったと同時に絶頂に達したらしく、マミの体が痙攣して中も強く締まった。
「許さない……から……」
俺の胸に倒れこんだマミの言葉を最後に、俺は意識を失った。

      ***   ***

朝。目が覚めた時にはマミはいなくなっていた。……いや、アレは夢だったのかもしれない。
かぶりを振る。やれやれ。化けて出やがったか、アイツ?
「あ、ようやく起きたわね?まったくいつまで寝てるのよ」
そう。いない。いないんだ。決して朝飯を用意して待ってるわけがないんだ。
「現実逃避もいい加減にしなさい」
これは夢だ幻だ犬耳少女なんているはずが……
「いいからこっち見なさい」
「うおぅ」
俺の首を無理やり自分の顔に向けるマミ。
「言ったはずよ?絶対、許さないって。だからあなたと一緒に住ませてもらうわ」
「……まあ確かに俺が悪かった。でもなんで」
「あら?中に出したくせにその責任も取れないの?」
「ぶぅっ!?」
にこやかに。しかし怖い笑顔でマミのとどめが入る。
「というわけで。よろしくね ダ ー リ ン ♪」
「嫌だぁぁぁぁぁっ!!」

結論:中田氏は計画的に

おまけ

「そういえば思い出した」
「何をよ」
「犬の時のお前の中。指一本できつかったな。でも少し濡れてたし」
……突っ込みはエルボーじゃなくて飛び膝蹴りでした まる

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最終更新:2006年12月03日 14:31