【1】

森の中に、杖を構える青年がいた。
青年はいわゆる魔法使いで、フィオラッドという名前だった。エルフらしい、尖った耳があった。
「フウッ、ちぇい、にゃうっ、ほら、そっちにおいこんだよっ!!」
少女の声を聞いて、青年は意識を集中させる。
そして、こっちに突っ込んでくるモノが視界に出てきた瞬間に、魔力を解放した。
「爆炎陣ッ!!」
次の瞬間、青年の前に描いてあった魔方陣が赤く光り、炎に包まれた。
そこに、大きい塊が突っ込んで、断末魔の叫びとともに火だるまになり、ひとしきりのたうちまわった後、静かになった。
そして辺りに、食欲をそそる匂いが漂う。
「お~い、ニャム、うまくいったぞ。」
それを聞いて、遠くから尻尾のある小柄な少女が駆け寄ってくる。顔をはじめとする体の前面以外には猫の体毛が生え、耳は人やエルフよりも少し上についていた。
すばしっこさとその手に持った双剣を武器にして、戦士を職業にしている。
ニャムという名前だ。
「やったぁ。3日ぶりの肉だネっ!!」
青年は、少し困った顔をしながら、
「お前、ほんと肉ばっかだなあ。もっと野菜とかそーゆーのも食えよ」
少女はちょっとむくれて、言う。
「あれは食べた気がしニャいんだもん。昨日ニョ保存食だって不味かったし」
猫獣族にとっては、一部の音の発音が難しいらしい。『な』や『の』のところなど、変な音が混じる。

【2】(ニャム視点)

「でも体にいいんだぞ?大体食べ物が偏ると、」
「いいからいいから。でも魔法ってホント便利だよネ~」
フィオは向き直って
「話をすりかえるな。まあでもお前もそう思うか、あれはトラップ系の魔法の一つでな・・・」
と、説明をし始めた。
かかった、と思った。こうなればこっちのもの。あとは適当に相槌を打っていれば説教を聞かなくて済む。
フィオが楽しそうに好きなものの話をしているのが好きだから、というのもあった。
そして本来の姿に戻って、肩の上にのった。それも構わずフィオは話をしている。
できれば他の人に自分の話を笑ってしてもらいたいな、そしたら・・・と、想像しながら
うん、とか、そうだネ、とか返事を返していると
「・・・ム、聞いてるのか?」
やばい、聞き逃した。と思いつつ取り繕おうと
「えっと魔方陣の大きさがニャに?」
と返した。
「・・・それはさっきのとこだ。」
しまった。
「まあいいや。じゃあそこから話すから今度は聞いとくんだぞ?」
「うん、わかった。」
大丈夫かな。フィオ、怒ってないかな。と思いながらすぐ横の顔を見る。
楽しそうに話している。良かった。今度は聞き逃さないようにしよう。
そしてちょうど良く食事が熱くなくなったところでパクついて、そこでそのまま野宿することになった。

【2】(フィオラッド視点)

「でも体にいいんだぞ?大体食べ物が偏ると、」
あ~また鬱陶しそうにしてる。でもこれでもお前のことを考えてだな、
「いいからいいから。でも魔法ってホント便利だよネ~」
逃げようとしてるのはバレバレだが、魔法の話になるとついそっちに意識がいってしまう。
「話をすりかえるな。まあでもお前もそう思うか、あれはトラップ系の魔法の一つでな、魔方陣を使うタイプの中でもごく簡単な方だが、威力はお前も知ってるだろう。何度か使っているしな」
「うんうん」
我ながら悪い癖だとは思うし、直した方がいいんだろうが、こいつはそんな話でもちゃんと聞いてくれる。
「で、魔方陣の形なんだが、たとえばさっきのやつの場合、円と六元素を表す六芒星、火の記号を組み合わせる単純なやつだ。」
なんか肩に乗ってきた。少し照れくさいが、お気に入りの場所だとか言っていたな。
「そうだネ、それでそれで?」
「魔方陣を使うタイプのは、大きさに比例して使う魔力と威力が上がる。直径が2倍になると広さは4倍、魔力、威力も4倍って風にな。」
「基本は平面だからだが例外もある。複数の陣を組み合わせて発動するタイプや、球面とか正四面体とかの決まった形のものに描いたりするやつなどだ。
そういったものは当てはまらないのがほとんどだし、大きさを変えようが効果が固定されているのもあるしな」
「話だけ聞いててもつまらんだろう。お前も便利って言うなら練習してみるか?」
…返事がない。
あれ、と思って左肩を見ると、意識が別の世界に行っているようだった。
まあ楽しくない話をずっと聞いているのはつらいだろうし、自分がやりすぎていたなとも思ったが、ここまで無視されると、少し悲しくなった。
…ニャムは悪くない。でも、少しは聞いてほしいなあ。
「ニャム、聞いてるのか?」
すると、
「えっと魔方陣の大きさがニャに?」
と返ってきた。
「・・・それはさっきのとこだ。」
仕方ないか。変な話につき合わせて、ごめんな。
「まあいいや。じゃあそこから話すから今度は聞いとくんだぞ?」
「うん、わかった。」
やけに素直だな。
そう思って顔を横に向けると、心配そうに俺の顔を覗き込んでいた。
可愛いなあ。そう思ってドキンとした。それを隠すように、言葉を紡いだ。
さっきのところから始めて、少しはニャムが興味を持てそうなところへ話を持っていった。
食事はもう熱いとはいえ、自分には食べられるくらいになっていたが、もう少し待ってからニャムと一緒に食べた。そしてそこでそのまま野宿することになった。

【3】(ニャム視点)

夜。
横になりながら思う。そろそろアノ時期か、と。
抑制剤、飲まなきゃな・・・。
そう思って、横の荷物の中をまさぐる。
でも、なんか今は飲みたくない。去年までなら普通に飲んでいたのに。何でだろう。
ううん、答えは知ってる。
少し前から、わざと寝るとき人型で、それも薄着で寝てるのに、フィオったら少しもそういう素振り見せないんだもの。フィオだったら、許してあげるのに。
向こうが来ないなら、多少、本能の流れに任せても、いいよね。
だって、お互い好きなんだもの。
荷物の中から取り出した小さな薬を、またその中に戻した。
そして、もう寝息を立てているフィオに向かって呟く。
「フィオ・・・襲ってくれてもいいのに、アタシ、魅力ニャいニョかニャ・・・」
ちょっと変な言葉になっちゃった。恥ずかしい。フィオが寝ててよかった。
…アタシも寝よう。

【3】(フィオラッド視点)

夜。
正直なところ、眠れなかった。この頃寝不足かもしれない。
自分のすぐ横に、好きな娘が寝ているのだ。
今ら半年前だろうか。ニャムが猫の姿でなく、人型で眠るようになったのは。
そして冬が過ぎ、少ししてから、あろうことか、薄着で寝るようになった。
それが何を意味するか、それぐらいはわかる。
互いの気持ちが通じていることも知っていた。
多分、今ニャムにそういうことをしても、怒らないだろう。
でも、だからこそ、そんなニャムを汚すわけにはいかない。
一生懸命、冷静になろうとした。その時、すぐ後ろからゴソゴソという音がした。
ばれないように、狸寝入りをする。
このごろ狸寝入りが上手くなっていくにことに自分でもあきれるな。
しばらくして、
「フィオ・・・襲ってくれてもいいのに、アタシ、魅力ニャいニョかニャ・・・」
必死に寝たふりをするが、心臓が言うことを聞いてくれない。
がばっと起き上がって、自分のものにしたい。
でもそれを実行に移さないよう、懸命に自分を抑えた。
そのうち、隣から寝息が聞こえてきた。
「危なかった・・・」
やばっ、思わず、口をついて出てしまった。
ニャムはもう寝ているらしい。ホッと胸を撫で下ろす。
自分を抑え続け、今日もなんとかやり過ごした。
そしていつしか性欲に睡眠欲が勝り、眠りに落ちていった。

【4】

昨日のことは一体何だったんだ・・・。
自分の耳でしっかり聞いていたのに、一晩経つと、それが実際にあったことなのか自信が持てない。それほどあの言葉はインパクトが強すぎた。
思い出そうとすると、どうしてもそれが頭を離れず、鼓動が速くなる。
いつも何気なくしていた会話さえ、いまは不自然な感じがする。
出発するときになって、
「昨日仕留めた獲物、どうする?結構余ったみたいだけど。」
やっぱり少し喋りづらい。
「保存食はあるんだし、そのままにしててもいいんじゃニャい?」
向こうはいつも通りだ。聞こえてなかったと思っているんだろうか。
「そうだな、じゃあ置いていこう。・・・・・・・・・ところでな」
意を決して、昨日のことを聞いてみようかと言葉を続ける。
「ん?どうかしたニョ?」
その時に、ふと、頭をよぎる。聞いた後で気まずくなったらどうする?
「あ・・・いや、こっちの話だ、何でもない。」
やっぱりだめだ。聞くに聞けない。
「ニャに?聞きたいことがあるニャら聞けばいいニョに、変ニャ、フィオ」
それからは、ニャムと話しているとあの夜のことが頭に浮かぶ。やましい気持ちになって、
面と向かって目を合わすことができない。どうしたらいいんだ。

【5】

「・・・どしたニョ?ぼ~っとして」
3日前から、フィオの様子がおかしい。
「ん?・・・ああ、別に」
言葉もなんかよそよそしい気がするし、ちゃんと目を見て話してくれない。
「ニャにかあったら言って?」
すると、ちょっと不機嫌そうに言った。
「なんでもないって言ってるだろう」
あの夜の後からだ。でも、フィオは寝てたはず。
…だけどちょっと待って、もしあの時フィオが起きていて、それもアタシの言ったことを聞いていたとしたら・・・。
急にすごく恥ずかしくなった。そして、怖くなった。それから、悲しくなった。
…アタシ、あんなこと言っちゃったから、嫌われたのかなあ・・・。

【6】(ニャム視点)

それから全然、二人の息が合っていなかった。こんなことは久しぶり。
なんとか敵を倒せたものの、一歩間違えば大怪我、もしかしたら死んでいたかもしれない。
「本当にどうしたニョ?ニャにかあるんでしょ?」
今回のはフィオがしくじったのが原因。
理由は多分知ってるけど、ちゃんと話してもらわないと納得できない。
「ス、スマン」
フィオはたじろいでいる。
「前にも言ったじゃニャい。ニャにかあるんニャら言って?」
「そ、それは・・・」
何か言いにくいことでもあるの?アタシに言えないこと?
そのとき、あの夜のことが頭に浮かんだ。
「やっぱりあニョこと?あれが聞こえてたニョ?アタシが変ニャこと言っちゃったから?もしかして、アタシのこと嫌いにニャっちゃったニョ?」
幾つも疑問が浮かんで、いつの間にか声に出ていた。
「いや、そんなんじゃな」
「嘘!だってあれから目を見てはニャしてくれニャい!話すときもそっけニャいし、会話だって全然続かニャいんだよ!?」
言ってしまってから、堪らなく、辛い気持ちに襲われた。
「ネェ・・・アタシニョことがそんニャに嫌ニャら、そう言ってくれればいいニョに。ダメなところは直すし、ニャんだってする。それとも・・・本当に嫌ニャんだったら、他ニョ人と組んだ方がいい・・・?」
世界が歪んでる。フィオの顔を見ているはずなのに、彼の顔がちゃんと見えない。
しばらくして、
「違うよ、そんなんじゃない。」
そう言って、フィオは言葉を続けた。
「・・・七日前の夜、確かに俺は起きてた。なかなか眠れなかったんだ。ニャムの言ったことも聞こえてた。あれから後は・・・確かにお前を避けてた。だけど嫌いなわけじゃない。・・・その、恥ずかしかったんだ」
一瞬、何を言われたのか解らなかった。てっきり嫌われてると思い込んでいたから。
「え・・・それって」
フィオが、それを遮るように言った。
「嫌いだったら、恥ずかしがったりしない。お前が好きだからだ。」
信じられなかった。さっきまで沈んでた心が軽くなっていくのを感じた。
「良かった・・・嫌いにニャったわけじゃニャかった。好き。アタシも大好き。」
まだ目に見える世界は歪んでいた。でもさっきとは違って、明るい光に満ちている気がした。
安心したら、疲れと眠気が来て、まだ早いけど寝ることになった。

【6】(フィオラッド視点)

それから全然、二人の息が合っていなかった。こんなことは久しぶりだ。
「本当にどうしたニョ?ニャにかあるんでしょ?」
自分の初歩的なミスで、ニャムが大変なことになるところだった。
「ス、スマン」
何も言い返せない。全面的に自分が悪いのだ。
「前にも言ったじゃニャい。ニャにかあるんニャら言って?」
理由はあの言葉だ。聞き間違いじゃないかとも疑いつつも、頭について離れない。
でも、それを言うわけにはいかなかった。
「そ、それは・・・」
すると、
「やっぱりあニョこと?あれが聞こえてたニョ?アタシが変ニャこと言っちゃったから?もしかして、アタシのこと嫌いにニャっちゃったニョ?」
ニャムは一気にまくし立てた。
大体はばれてる。だが、大きな勘違いをしていた。・・・っつーか、怒るのそこなんだ。
ニャムの目が、みるみる潤んでいく。
それを否定しようとして言う。
「いや、そんなんじゃな」
言い終わる前に、目に滴を溜めて、ニャムが激昂した。
「嘘!だってあれから目を見てはニャしてくれニャい!話すときもそっけニャいし、会話だって全然続かニャいんだよ!?」
そしてぽろぽろと涙を落しながら、
「ネェ・・・アタシニョことがそんニャに嫌ニャら、そう言ってくれればいいニョに。ダメなところは直すし、ニャんだってする。それとも・・・本当に嫌ニャんだったら、他ニョ人と組んだ方がいい・・・?」
それきりニャムは、何も言わなかった。
沈黙が二人を覆う。
ニャムはここまで俺のことを想ってたんだな。
それが分かって、嬉しくなった。
だけど、まずは誤解を解かなきゃな。
「違うよ、そんなんじゃない。」
もう迷わない。本当のことを言おう。
「・・・七日前の夜、確かに俺は起きてた。なかなか眠れなかったんだ。ニャムの言ったことも聞こえてた。あれから後は・・・確かにお前を避けてた。だけど嫌いなわけじゃない。・・・その、恥ずかしかったんだ」
ニャムは、きょとんとしている。
「え・・・それって」
この際だ。言ってしまおう。もうどうにでもなれ。
「嫌いだったら、恥ずかしがったりしない。お前が好きだからだ。」
それから、少し間をおいてニャムは、
「良かった・・・嫌いにニャったわけじゃニャかった。好き。アタシも大好き。」
晴れ間のような笑顔に、天気雨を降らせながら、言った。
その後は、ニャムが疲れたと言い出したので、まだ早いけどニャムだけ寝ることになった。

【7】

う~ん、寝苦しい、体が熱い。
夜熱いなんて、まだ夏ないのに。おかしいなぁ。
…だめだ。寝ていられない。起きよう。
そう思って、目をあけると、もうすっかり夜だった。
ん~、でもこれってどこかで・・・ああ、アレの前兆か。いつもは抑制剤飲んでるから来ないか、軽くで済むんだ~。
今年は飲んでなかったからな~。・・・今更だけど、ヤバい。今飲んでも、意味ないだろうな。
そこで周りを見回す。フィオがいる。揺り動かしても反応がない。
今日はちゃんと寝ているみたい。
ちょっと寝顔を見つめる。気持ち良さそうに寝てる。どんな夢、見てるのかな。
アタシが出てくる夢ならいいなぁ。
      • フィオの見ている夢のことを考えてたら、なんかエッチな妄想になっちゃった。
あ~もうやらしい気分になってきた。自制がきかない。
頭がぼうっとする。体がもっと火照って・・・。
「ニャんっ!?」
体に急に電流が走ったみたい。
下を見ると、いつの間にかアタシはアソコに手を伸ばしていた。・・・ちょっと、湿ってる。
ああ、こんなことしちゃいけないのに。それに、横でフィオが寝てるじゃないの。
いつもだったらこんなことしない。なのに、今はダメだった。
「ニャッ、あん、あ、あ、ニャあうっ」
勝手に指が動いちゃう。それに、声も。
起きちゃったらどうしよう、そう思いながらも止まらない。
「ああっ、ニュ、フィオっ、フィオ、ニャアん」
名前を呼びながらだともっと感じるみたい。
しばらくそうしていると、身体の奥から得体の知れないものが湧き上がってきた。
なんか来る、来ちゃう。
「ニャあ、ああ、イイ、フィオ、ニャアアアアアァん!!」
頭がくらくらする。疲れたはずなのに、それが心地良い。これがイクってことなのかぁ。
だけど、身体のうずきはまだ治まらなかった。
…足りない。アタシは、この人と、フィオと一緒になりたい。
…もう、我慢できない。
アタシは服を脱いで荷物の上に投げてから、フィオの服を脱がしにかかっていた。

【8】(ニャム視点)

下を脱がすと、フィオのアレが、おちんちんが、露わになる。
思わず声が出た。
「こんニャにニャってるんだぁ」
それをこんなに間近で、じっくり見るのは初めてだった。知識だけでは知ってたけど。
「え~と、これ立てないといけニャいんだよネ」
やり方がわからないので、とりあえず、手で弄ってみる。
あ、少し硬くなってきた。やり方、あってたのかな。
だんだん面白くなってきて、それを続けていると、
「ニャム、お前、な何やってるんだ?」
どうしよう、起きちゃった。
仕方ないので、開き直ることにした。
「ニャにって、襲ってるの、ちょっと盛っちゃって」
それを聞いて、フィオは言った。
「盛っちゃって、って、お前薬飲んでなかったのか?」
だってこのために飲まなかったんだもん。
「うん。だっていくら誘ってもフィオったら何もしてくれニャいんだもん」
こんなに可愛い娘が横にいるのに。
「いや、ぁ、あれは、お前を襲ったらいけないと思ったからで」
むしろ、フィオになら、襲ってほしかったのに。
「誘ってるんだから、いいってことでしょ?やっぱり、アタシじゃ嫌?」
フィオは、小さくだけど、首を振った。
「そんなんじゃないけど、女の子に手を出すなんて」
もう、変なところで真面目なんだから。だったら、
「じゃあ、アタシが手、出しちゃう。」
そう言って、フィオに跨る。
「だ、ダメだって。」
そう言いつつ、体が動かない。・・・よし、もうひと押し。
「フィオじゃなきゃやニャの、アタシは、フィオと一緒にニャりたいニョ」
お互いの大事な部分をあてがう。そして、腰を一気に落とした。
「痛っ、あいたたたたたた!!!」
思わずフィオに抱きついた。
下腹部に激痛が走る。彼に私の初めてをあげた痛み。・・・でもキツすぎない?これ。
「う~痛い、苦しいよぉ・・・」
あ~まだじんじんする。いっつ~・・・。
「だ、大丈夫か!?抜こうか?」
そう言ってフィオはオロオロしてる。
自分が犯されてるのに相手の心配なんかして、この人は。
それに、抜いたら意味ないじゃない、アタシから入れたのに。
まあそこが、アタシがフィオを好きになった理由の一つなんだけど。
「抜いたらなんでこんニャことしてるニョか解らないじゃニャい、・・・動くよ?いつっ」
まだ痛いけど、少しはマシになってきたかな・・・。
もうすっかりアソコはとろとろだ。だんだん痛みより気持ち良さのほうが強くなってきた。
「ニャム、お前はそんなことして、嫁にいけなくなったらどうすr」
最後まで言わないうちに、キスで口を塞ぐ。口を離してから、
「そうだネ、もうお嫁にいけニャいネ。・・・フィオが責任とってくれニャいと」
アタシ、何言ってるんだろ。犯ったのは自分なのに。
「わかったよ。断れなかった俺の責任もあるしな。」
それなのに、この人は認めてくれた。フィオを好きになってよかった。
そう思ったら、また体の奥が疼きだした。今までないくらいに。
「ネェ、フィオ、一緒に気持ち良くニャろう?」
そう言って起きあがってから、腰を動かし始める。初めはゆっくりと、そして、だんだん速く。
「ああ、ニャム、どこでそんなの覚えたんだ?ううっ」
良かった、フィオも、感じてくれてる。
「分かんニャい。ただ、こうしたかっただけ、ん、あぁ」
アタシも気持ちいいよ。
「んん、んっ、ニャあん、フィオ、フィオっ」
卑猥な音が周囲に流れている。
「二、ニャム、うっ、ど、どうした?」
フィオの上で腰を揺らしながら言う。
「だ、出すときは、ちゃんと言ってネ。一緒にイきたいから・・・」
彼の目を見て、お願いする。
「ああ、解った、けど、もうけっこうやばいぞ・・・っ」
ちょっと早くない?でもいいや、アタシも早いみたいだし。
「イイよ、出したい時に出して、言ってくれればいいからっ」
フィオ、ほんとに気持ち良さそうにしてる。
「やばい、もう、出る。出すぞっ!!」
嬉しい、アタシでこんなに感じてくれるなんて。
「出して、アタシのニャかに、いっぱい注いでっ!!」
目の前のフィオの動きが一瞬止まった。それと同時に、アタシの中のフィオが大きく脈打った。
「でるぞぉぉぉぉぉっ!!!」
「ニャああぁぁぁぁん!!!」
叫んだのは、ほぼ同時だった。
やっと、ひとつになれた・・・。その充実感が頭を覆う。
それから後、何度もお互いを求めあい、結局一晩中愛し合って、その後も何日か、治まるまで、躰を重ねた。

【8】(フィオラッド視点)

何か下半身に違和感を感じて目が覚めた。まだ頭はぼ~っとしてはいるが。
ニャムがいるな。何かを弄ってる。うん、なんか気持ちいいな。・・・って、おい!!
一発で頭がはっきりした。
「ニャム、お前、な何やってるんだ?」
オイオイマジかよ。これ夢じゃないよな。
「ニャにって、襲ってるの、ちょっと盛っちゃって」
それを聞いて、一つ疑問が起こる。
「盛っちゃって、って、お前薬飲んでなかったのか?」
いつもなら欠かさず飲んでるんだろうし、忘れるはずはないと思っていたが。
「うん。だっていくら誘ってもフィオったら何もしてくれニャいんだもん」
そりゃ、何かあったらやばいだろ。俺だってどれだけ自分を抑えたか・・・。
「いや、ぁ、あれは、お前を襲ったらいけないと思ったからで」
正論だよな・・・多分。
「誘ってるんだから、いいってことでしょ?やっぱり、アタシじゃ嫌?」
俺は、首を振った。
「そんなんじゃないけど、女の子に手を出すなんて」
いくら一緒に旅してるって言ったって、なあ?
「じゃあ、アタシが手、出しちゃう。」
は、お前、今なんて言った?いやまあ嬉しいけど、待てまてマテそんなこと考えるな。
好きだからこそ、大事にしないとイカンだろう。ここは丁重に断って、
「だ、ダメだって。」
そう言いつつ、体が動かない。
…どこが丁重だよ。つーかコイツ乗ってきやがった。
そんなことしたら耐えられなくなるだろうが。
「フィオじゃなきゃやニャの、アタシは、フィオと一緒にニャりたいニョ」
やばい、なんなんだこの破壊力。一瞬思考が止まる。その姿に見とれてしまった。
…潤んだ瞳に、目が釘付けになる。次の瞬間、
「痛っ、あいたたたたたた!!!」
しまった!隙を突かれた。・・・いや突いてるのは俺か?じゃなかった。
あ~入っちゃってるよ。入れられちゃったよ。どうしよ、俺。
ニャムが抱きついてきてるよ。相当、痛かったんだな。
…うわ、ニャムのアソコ、きつ・・・しかもびくびくしてて、気持ちいい。
「う~痛い、苦しいよぉ・・・」
眼尻に涙が浮かんでいる。そんなに痛いのか。えっとどうすれば?
「だ、大丈夫か!?抜こうか?」
明らかにこちらが言ってもしょうがないことの気がしないでもないが、一応、聞いてみる。
「抜いたらなんでこんニャことしてるニョか解らないじゃニャい、・・・動くよ?いつっ」
繋がっているところは、もうアレな液やら血やらでどろどろになっていた。
「ニャム、お前はそんなことして、嫁にいけなくなったらどうすr」
最後まで言わないうちに、キスで口を塞がれた。口を離してから、
「そうだネ、もうお嫁にいけニャいネ。・・・フィオが責任とってくれニャいと」
…もう諦めるしかないか。
「わかったよ。断れなかった俺の責任もあるしな。」
そう言うと、こいつは一度驚いた顔をした後、にっこりと微笑んだ。
その後、目をとろんとさせて顔を近付け、俺に囁いた。
「ネェ、フィオ、一緒に気持ち良くニャろう?」
ニャムが起きあがって、腰を動かし始める。
あいつのキツイ肉壁が、俺のムスコをきゅうきゅう締め付けてくる。
腰の動きと合わさって、まるで搾り取ってくるように。
すごい、なんでこんなに上手いんだ。
「ああ、ニャム、どこでそんなの覚えたんだ?ううっ」
純粋に不思議になって、聞いた。
「分かんニャい。ただ、こうしたかっただけ、ん、あぁ」
本当に驚いた。初めてでこんなにイイなんて。
「んん、んっ、ニャあん、フィオ、フィオっ」
呼ばれたのに答えてやる。
「二、ニャム、うっ、ど、どうした?」
言うのが精一杯だ。。
「だ、出すときは、ちゃんと言ってネ。一緒にイきたいから・・・」
俺の目を見て、懇願してくる。
「ああ、解った、けど、もうけっこうやばいぞ・・・っ」
ああ、もう我慢が続きそうにない。溜まってたとは言え、こんなに早いとはな。
年長者としては、恥ずかしいな。
「イイよ、出したい時に出して、言ってくれればいいからっ」
うわ、もう出そうだ。こいつ凄過ぎだな。
「やばい、もう、出る。出すぞっ!!」
お願いされたとおり、そう伝える。
「出して、アタシのニャかに、いっぱい注いでっ!!」
それを合図に、あいつの中に溜まっていたものを吐き出した
「でるぞぉぉぉぉぉっ!!!」
「ニャああぁぁぁぁん!!!」
叫んだのは、ほぼ同時だった。
やっちまったな、というある種諦めにも似たようなものと、ニャムを自分のものにした、という幸福感が入り混じった、変な感情だった。
それから後、何度もお互いを求めあい、結局一晩中愛し合って、その後も何日か、ニャムの気が治まるまで、躰を重ねた。

【9】

数日経ってから、アタシは重大なことを忘れてたのに気がついた。
「発情してる時って、常時危険日状態だったんだっけ・・・」
すると、
「それは大丈夫だろう。」
声に出てちゃってたみたい。
大丈夫という言葉が気になったので、聞いてみる。
「大丈夫って、何が?赤ちゃん出来ちゃったかも知んニャいんだよ?」
そう聞くと、フィオは事もなげに言った。
「ああ、獣族で一応肉食種のお前は、そこらへんのとこ頑丈かもしれないが、念のため、動かないほうがいい時期には仕事しないほうがいいだろ?半年くらいなら仕事休めるくらいの金は溜めてるから、大丈夫だ。」
あ~、そういう意味ね、フィオの子だし、悪い気はしないけど。

【10】

「グアアアアアアアアアアアアアアオォ」
断末魔の叫びをあげながら、身の丈が人3人ぐらいの大きさの怪物が倒れていく。
俺は今日から、また仕事を始めることにした。今日の仕事は怪物の討伐だったが、一人でも問題ないくらいの強さの奴だったし、一人で出てきた・・・はずだったが。
「いや~呆気ニャかったネ~」
ついてくるなと言ったのにも関わらず、なぜか横にコイツがいる。
「久しぶりに体動かすと、やっぱ鈍ってるニョよね~」
こいつ、小柄ななりして、今更ながら、なんてタフなんだ。
昨日のことが嘘のように、ぴんぴんしてやがる。
「お前、昨日産んだばかりなのに、安静にしとけって言っただろうが!」
すると口を尖らせて、
「だって体動かせニャいニョ辛かったんだよ?それにほら、アタシってタフだし。」
それを横目で見ながら、
「子供はどうするんだ、どこかに置いてきたわけじゃないだろうな!?」
すると笑って、
「いやだニャあ、かわいいわが子を、どこかに置いてきたりするわけニャいじゃニャいの」
じゃあどこに・・・あれ?なんか背中が少し重い気がするぞ?それに体にヒモが・・・
俺におぶられて、その子は、気持ち良さそうに寝息を立てていた。
「アタシは前線で戦うから、アタシがおぶったままってわけにはいかニャいでしょ?
だからそニョ間、しっかり守ってネ、お父さん?」
やれやれと思って、ため息をつく。
これから仕事するときは、今まで以上に頑張らないとな。
…でもその前に、この子の名前を決めてからだ。