「おきろっ!」

ある日の深夜、家で就寝中の俺の意識は誰かの怒声によって覚醒した。
こんな時間に一体誰だろうか? つか、一人暮しの俺の部屋にいるのは何者だ?
泥棒もしくは強盗の可能性を強く考えたが、わざわざ寝ている家人を起こす窃盗犯と言うのも思い付かず
俺は疑念を擁きつつもその声の主の方へ視線を移した。

「やっと起きたみたいね」
「全く、人の状況を知らずに良く眠れた物だ」
「………?」

其処に居たのは一糸纏わぬ姿の女二人だった
いや、正確に言えば女は二人とも人間かどうかも怪しかった。

何せ、気の強そうな女のほうは下半身が六本の足を有する蜘蛛の物で。
もう一人の真面目そうな女の方も、千手観音と見紛うばかりに無数の腕を有していた。

彼女らは最近、巷で耳にする獣人と言うものなのだろうか?
まあ、それは兎も角、事情を聞くとしよう。

「えーっと、あんたら、何者で? そして何の用でこんな深夜に?」
「こいつっ! 私達に行った行為を忘れたのか!」
「落ち付きなさい軍曹。 この人間の事だから、多分、私達の正体に気付いてないのよ」
「なる程……そう言う訳か」

彼女らの言っている事が理解できない。
俺の行った行為? そして私たちの正体?
寝起きの所為もあって訳が分からない。
その様子に気付いたのか、真面目そうな女が話し出す。

「分かっていない様だから教えてあげるけど、
私達は、貴方が寝る前に掃除機で吸いこんだアシダカグモとゲジゲジよ」
「掃除機に吸われた時は本気で死ぬかと思ったぞ! なんとかこの姿になって掃除機を壊して外に出たけど」
「全くよ、御蔭で自慢の脚、いや、今の姿だと腕なのかしら…が何本か取れちゃったじゃない」

なる程、言われてみてようやく理解出来た。
うん、部屋の隅に置いてあった掃除機が内側から爆砕している事から、
彼女らが言っていることは多分、正しいのだろう。
……って待て……
「えーっと、と言う事は、今から俺に対して復讐ですか?」
「YESYESYESYESYES」
「気の強そうな蜘蛛のお姉さんが復讐するんですか?」
「NONONONONONO」
「じゃ、じゃあ、真面目そうなゲジゲジのお姉さんが復讐するんですか?」
「NONONONONONO」
「ま、まさか、両方で復讐をするんですかっ!?」
「YESYESYESYESYESYESYESYESYESYES!」

うん、まさかJOJOネタに乗ってくれるとは中々ノリの良い人(?)達だ。
って、感心している場合じゃなくて早く逃げなくてはっ!

「私達の俊足の前に逃げきれると思った?」
「まあ、そう言う訳だから大人しく復讐されなさい」
「……うう。くそう……」

だが、脚の速い彼らを前に逃げ切れる筈も無く、ベットから数歩進んだ所であっさりと抑え付けられてしまった。

「さて、と。掃除機に吸われた時のダメージが結構効いたからな。それを回復する為に精を吸わないと行かないな?」
「そうね、少なくともこの男の足腰が立たなくなるまで吸わないと行けないわね」
「い、いや、ちょ、やめっ、あぁぁぁっっ!!」

言いながら、彼女らは悲鳴を上げる俺から複数の腕と脚を用いて無理矢理服を引き裂いて行く。
無論、俺の両手両足は完全に抑えこまれ、抵抗なんて出来る筈も無かった。

「ふふん、なんだ、この状況で喜んでいるとはな……なんと節操の無い」
「まあ、ある意味好都合よね、この方がやり易いし」
「………くぅ……」

すでに怒張している俺の一物を前に、好き勝手に言う二人。
対する俺は羞恥に顔を紅く染め、うめくしか出来ない。

「それじゃ、先ずは最初に吸われた私から行くぞ……んんっ」
「ヴぉうっ!?」

おもむろに軍曹と呼ばれた蜘蛛の方が俺の身体に跨ると、一番前の方の脚で身体を固定し
すでに愛液を溢れさせた秘所を一物の先端にあてがわせ、そのまま腰を沈める。
忽ち生暖かい肉壁の感触が一物全体を包みこみ、俺の意識はピンク色に染まった。

「んっ、ふっ、なんだ、結構、人間とやるのもっ、悪くないなっ」
「あっ、うっ、やめっ、うぁ、腰を、止めてっ!」

そして蜘蛛の方ががくがくと揺さぶる様に腰を腰を動かし、俺を責め弄って行く。
初めての人外の膣のうねる肉壁の責めを前に、俺はあっという間に絶頂へ昇り詰めさせられる。

「う、うあぁっ、で、出るっ!!」
「んんっ、どくどくって、一杯出してる! こいつは良いっ!」

胎内で吐き出される精の感触を楽しみながら、蜘蛛の方は更に腰を動かし、更に精を搾りとって行く。
そのまま俺が精を出しきるまで蜘蛛の方は腰を動かしつづけた。


「ふう、これなら回復も直ぐに出来そうだな……」
「ほら、軍曹、余韻に浸ってないで早くどいてくれないかしら。後がつかえてるのよ」
「あ、悪い、意外と気持ち良かったからさ……」
「ったく、軍曹は悪乗りが過ぎるわよ………っと、待たせて悪いわね、早速行くわよ」
「え、ちょ、やめっ!――うあっ」

快感の余韻に浸っていた蜘蛛の方をどけて、ゲジの方が俺にまたがるとそのまま一気に腰を沈める。
そして、無数の腕で俺を抱き寄せ、対面座位の形にすると。

「私の方はちょっと激しいから覚悟しなさい」
「え、や、あっ、うっ、アッー!」

無数の腕の何本かを乳首や脇伸した、そしてわき腹などの敏感な部位に這わせ
更にもう何本かの腕で陰嚢を揉み上げ、更に自分の愛液で濡らした指を俺の尻の窄まりに突っ込む。
身体中の責めに加えて、女の膣の締めつけと前立腺をグリグリと弄られた事で俺の意識は再び快感に染まった。

「んっ、確かにっ、人間の男とやるのもっ、悪くないわね! 毎晩襲っても良いかも」
「うぁっ、がぁっ! 助けっ! ぐりぐりはっ、やめっ! アッー!」

そしてそのままゲジの方はねっとりとした感じで腰を動かし、快感を味わい、そして俺を責めて行く。
無論、その間でも俺の全身への無数の腕の責めは止む事は無く、俺は瞬く間に射精感を感じた。

「う、ぐっ、あっあぁあぁぁぁぁぁぁっっ!!」
「あんっ、熱いのが私の中にっ、出てるっ! 気持ちいい!」

絶頂した俺の一物から放出される精の感触を感じながら、
ゲジの方は腰をぐりぐりとねじり、更に窄まりに突っ込んだ指先で前立腺を巧みに弄って更に精を吐き出させる。
そして、ゲジの方が離れた頃には、俺は殆ど身動きが取れない程に疲労を感じ始めていた。

「ふむ、こう言う復讐も悪くないな。これから毎晩襲う事にしようか」
「それは賛成ね、私もこの復讐は気に入ったわ。毎晩どころか何時だって襲いたいくらいよ」
「まあ、そういう事だから、覚悟するんだな?」
「そうそう、元々は貴方が蒔いた種だから……って、これからもっと種を蒔く事になるかもね」

恐ろしい事を言う二人の言葉を効きながら、俺の意識は眠りの闇に沈み始めた。
その中で、俺は毎晩訪れる事になる彼女らの復讐を恐ろしく思いながらも
同時に、何処か楽しみにも思い始めていたのであった。

――――――――――――終われ――――――――――――――

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最終更新:2008年08月08日 20:05