「……スゥ……」
 とても気持ちの良い朝。スズメが鳴り、涼しげな風が吹く中、ある家で眠っている一人の青年。
 そして青年に近づく一人の少女。その容姿は14,5歳位で、白いの髪の毛に何処か民族衣装のような服装。穿いているミニスカートの中からは猫のような尻尾が生えている。
「起きて、起きてよゆーなぁ」
 彼女は”ゆーな”という青年の名前を言いながら肩を揺する。
 本名、神崎優奈(しんざき ゆうな)と言う、名前もさることながら顔や体つきまで女の子のような学生。
 その内少女は優奈君の体全体を思いっきり揺するものの、彼はまったく起きず更に眠りに入る。
「……しかたないなぁ」
 少女は軽くため息を吐くと、部屋の隅まで行く。
「イ・ナ・ズ・マ!! ダーーイブ!!」
 そして何処かで聞いたような技名を叫ぶと同時に、少女とは思えないジャンプ力で寝ている優奈目掛けてダイブ。
 無事、優奈のお腹に激しい衝撃が走った。
「ぐわあああああ!!!」
 しかも電撃のおまけつきで、彼は少女の重みと強力な電撃の同時攻撃を受けた。
 これにはさすがに起きたのか、優奈は叫びとともに目を覚ました。
「ぐっ、あぁぁ……」
「おはよーゆーな♪」
 少女は彼が起きたのを確認すると、嬉しそうに優奈に抱きつく。
「うぅ……び、白虎……いきなり何を」
「だって起きないんだもん♪」
 髪の毛を思いっきりボサボサにし、抱きつく少女に弱った声で言う優奈に、少女は抱きつきながら満面の笑みで言い放ち、起きれば良かったと激しく後悔しながら優奈の力は更に抜けた。
 そんな優奈に抱きついている少女の名は白虎(びゃっこ)。
 かの有名な四神の一体で、ある所に封印されていたのを、ある事がきっかけで優奈がその封印を解き、封印を解いた優奈を主と慕う雷を操る虎娘。
 少し焦げた優奈のパジャマに顔を摺り寄せる白虎に対し、優奈の様子はどこか変だ。
「あ、あの、白虎?」
「なぁに?」
「体がしびれて、動けないんだけど」
 彼は声こそは震えていないものの、体は小刻みに震えている。
 優奈の訴えを聞いた白虎は、少し考えペロっと舌を出す。
「ごめん、やりすぎちゃった」
 悪戯っぽい白虎の笑顔に、優奈は仕方ないと言う様子でため息を吐く。
 そして再び優奈の胸に擦り寄る白虎は、自分の下半身に何かが当たっていることに気づく。
 その正体を知るべく、白虎は体を反転させ優奈にお尻を向ける状態で、パジャマにできている大きなテントを発見し、その正体にすぐに気づく。


「なるほどなるほど。ココも元気なようだねぇ」
「い、いいから、ど、退いて」
 優奈は顔を赤らめ白虎に言うが、白虎は聞く耳持たず。
 悪戯をひらめいた子供のような笑顔で、優奈のパジャマを勢いよく脱がす。
 そこからは、見事にそそり立った優奈の肉棒が姿を現し、亀頭からは既に透明液が流れ始めていた。
 部屋には異臭が漂い、その匂いを嗅ぐ白虎の表情はとろけていく、つまりはムラムラっとして来ているのだ。
「なんか、ぴくぴくして苦しそうだから、びゃっこが助けてあげる」
「た、ただの、生理現象だから別にそんな、んっ!」
 優奈の静止も空しく、白虎は優奈の肉棒にじゃぶりつき、優奈からは少し甘い声が零れる。
 その反応を黄色い瞳を細くし楽しそうに舌を絡める白虎。
 先端から出る透明液を音を立てて吸い上げ飲み、片手で袋の二つの玉を転がすようにいじり、亀頭を舌で重点的に舐め、もう片手で肉棒を上下にしごく。
「ちゅっ、ぴちゅ、んちゅっ、ジュルル」
「っく! あぁっ! や、やめてびゃっこぉ」
「やだ~♪」
「そ、そんなぁ、やめてって、言ってるだろ~!」
「もううるさい~!」
 白虎から与えられる刺激に、甘い声を上げながら強めに言う優奈の口に、白虎は白く長い尻尾を入れ上下に動かす。
 眉間にしわを寄せ苦しみの表情を浮かべる優奈。
「んちゅっ! ぢゅぶっ、あはぁっ! ゆ、ゆーなも、舐めるのじょうずだね~」
 優奈は苦しげな声を上げ、何とか尻尾を押し戻そうと下を動かすが逆にそれが快感となり、白虎は一層激しく尻尾を出し入れする。
 そんな彼女も優奈の肉棒を一層舐めまわす。
「んんっ! んちゅぅ……ひゃっこぉ、出……るっ!」
 白虎からの刺激に射精感がこみ上げ、袋は上がり、白虎の口内で肉棒は膨張する。
 そして白虎の歯がコリッと当たった瞬間、優奈は白虎の口内に精液を放った。
「んんんっ! ……んくっ、んくっ……」
「んはっ! あぁぁっ!」
 数十秒に渡り射精は続き、白虎は口の中から出てくる精液を口をすぼめ、喉を鳴らし飲み干していく。
 優奈はただ、白虎の尻尾を咥えながら痺れる体を更に痙攣させるしかなかった。
「んくっ! ……はぁ、熱いのいっぱい。やっぱり朝一はいいねぇ……」
 射精を終えた肉棒から口を離し、口から零れる精液を拭いながら白虎は満足そうに言うと、ようやく尻尾を優奈の口から離す。
 白虎の尻尾は優奈の唾液により、ぐしょぐしょに濡れ、それも自分の口に入れる。
「んっ、ゆーなの味がするよ」
「ハァ、ハァ……と、とりあえず、退いて」
「あ、ごめんなさぁい」
 呼吸を整え、優奈が静かに白虎に言うと、笑顔で優奈の上から降りる白虎。
 ようやく痺れが抜けてきた優奈は、ゆっくりと起き上がると、自分の携帯を見て驚愕する。
「も、もうこんな時間!? ち、遅刻、遅刻しちゃう!!」
 急ぐ優奈。しかし体の痺れはまだ治っておらず、仕方なく優奈は白虎に協力要請をすると、白虎は元気よく返事をすると優奈の服を脱がし始める。
「はぁい、ネクタイ曲がってるよゆーなぁ」
「あ、ありがとう」
 まるで新婚のごとく、玄関先で爪先立ちながら優奈のネクタイを締める白虎。
 優奈は痺れた体の中、玄関の扉を開いた。
「あ、そうだ。今日も早く帰ってきてね?」
「分かってるよ。今日も友達捜すんだろ?」
「うんっ! あ、魂剛持った?」
「あ、うん。それじゃあ」
「いってらっしゃーーい♪」
 そして、優奈は愛刀”魂剛(こんごう)”とかばんを持ち家を後にする。
 優奈は両親のいない。
 その為、白虎は笑顔で見送るが、玄関の扉がバタンと閉まると少し寂しいのか、長い尻尾が下に下がった。
「さてと、びゃっこはもう少し寝ようかな」
 そして、白虎が呟いた時、白虎の体が眩く光り、白虎の体は人間からその名のとおり大型犬ほどの大きさの白い虎へと変わった。
 白い虎は大きな欠伸をすると、ゆっくりと優奈の部屋に行くと、彼のベッドの上で彼の匂いを嗅ぎながら横たわって眠り始めた。
 優奈は学校で女子にいじられ、白虎はまだ会えずにいる友達の事を思いながら、それぞれの一日が始まった。

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最終更新:2006年12月03日 10:30