ある日の事俺は捨てぬこと捨て犬を拾った。
 まだ仔犬と仔ぬこだった二匹。股を見たら何も生えていなかったので雌だと分かった。
 名前をつけた。犬はメル、ぬこはメロと名づけた。
 二匹はすくすく育った。ちょっとした親気分を味わう。
 最終的にメルのほうが大きくなったけど、どこか臆病なところがあるらしくて、メロに言いように使われているように見える、萌え。
 そして1年くらい経って、大学生生活もすっかり慣れた頃、俺に嬉しいびっくりな出来事が起こった。

「ちょっと、早く脱がせなさいよノロマ」
「ごめんなさい、もう少し……んしょ……」
「ズボンだけ脱がせてどうすんのよおバカ。もういいわ、そこ退きなさいあたしがやる」
「わぅ……ごめんなさい」

 真夜中……声が聞こえた。せっかく夢の中で幼女と戯れていたのに……
 最初は泥棒かと思ったがどう聞いても小さな女の子の声だ。
 これはまさか……いきなり人の家に駆け込んで嫁展開か?ktkr
 それともあれか……義理の妹展開か?ktkr
 どんな展開が来ても女の子なら誰でも大歓迎な俺。
 殺し屋とか死神でも幼女に殺されるなら本望ですよ。
 そしてワクテカしながら俺は目を開けた……

「あ、起きた。あんたがノロノロしてたせいだからねメル!」
「ご、ごめんなさいメロ」
「犬耳とぬこ耳キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「ひゃっ! い、いきなり怒鳴ってんじゃないわよ。びっくり、するじゃ、ないのよぉ!!」
「い、いてて! 踏むな猫耳ちゃん! 強い強い! 適度に踏んで」

 思わず絶叫してしまった。いや、絶叫し照らずに入られない。
 なにせ、俺の目の前にはネグリジェ姿の犬耳幼女と、同じような格好をしたぬこ耳幼女がいたのだから、萌え。
 アズナブルも羨ましがるだろう幼女祭りだ。
 犬耳幼女はミドルショートの白髪。ぬこ耳少女は黒い長髪。
 そして萌える猫耳を逆立てて、ぬこ耳幼女に顔面を踏まれた。
 結構痛かったけど、これはこれでいい。
 もっとやって欲しかったけど、とりあえず今は鎮めておいて状況を把握することにした。
 電気をつけると、少女達は眩しそうに各獣耳を垂れさせて眼を瞑る。
 明かりをつけるとより鮮明に少女達の姿が見える。かなり可愛い。
 けど初めて会ったはずなのに、この安心感は何だ?
 そして何故メルとメロが……

「あれ? ちょ、待て……まさか、いや、そんなことは……しかし、待て、もちつけ俺……冷静になれ俺……」




 俺はある仮説を立てた。
 というのも、さっき俺が起きたときに、幼女達がお互いを呼び合っていた。
 その名前こそ、さっきから見当たらない俺のペットたんな訳だ。
 しかしこの仮説を考えていると、これは夢ではないかと思ってしまって、頬を思いっきり、それはもうはち切れんとばかりに引っ張った。

「いて……地味に」
「だ、大丈夫ですかご主人様ぁ~」
「え……いまなんて?」
「え、だ、大丈夫ですか」
「いや、その後だ」
「ご、ご主人様?」
「…………」
「なっ! ど、どうしたのよ!?」
「どうしたんですかご主人様!?」

 ぶわっと俺の目から涙が流れるのを感じた。
 頬の痛みなどもう忘れるほどの感動を受けた。
 ぬこ娘と犬娘が焦っている様子で俺に問う。
 特に俺を泣かせるほどの感動を与えた犬たんは目に大粒の涙を浮かべている、萌え。
 涙を拭いて笑顔を見せると、彼女たちは安堵した様子だった。
 犬たんは相変わらず涙目だけど安堵の息を吐いて笑顔を見せて、けしからんぬこは逆に怒鳴ってくる。
 多分ぬこたんんはツンデレなんだなと自分自身納得した。
 そしてもう一つ、俺は確信した。
 犬たんが俺をご主人様と呼んだ……名前も合致、ということは彼女たちは、メルとメロということになる。
 あれだな……俺を愛するあまり人間になる力を、多分幼女かお姉さん系だろう魔法使いさんに貰ったとかそういうあたりだろうな。
 これなんてエロゲ状態だ。今すぐこの事実を俺の友達全員に言って、胸高々に自慢したかった。

「おいメロ。ご主人様って呼ん……ぐはっ!」
「誰が呼ぶか!」
「どうしてもか? あとさっき言ったけど適度に踏んで」
「ど、どうしてもよ!」
「明日、ゴールドアカツキ百式キャットフードゼロカスタムを買ってやる」
「っ! し、しかたないわね、一回だけよ。ご、ご主人様」

 超GJ……俺はこのまま萌え死んでもいい。
 メロは顔を赤くさせて、視線を俺から逸らしながらも言ってくれた。
 やっぱりツンデレだ。起き上がって頭を撫でてやると、メルが羨ましそうにメロを見ているので二人の頭を撫でてやった。 
 そしてとりあえず誰でも思うだろう疑問をやっとぶつけてみる事にした。
 ちなみに、メロとメルが何故、どのようにして人間の幼女になったというのはこの際聞かないことにした。
 俺は二人に聞いてみると、二人は何か思い出したかのようにハッとなった。
 そして次の瞬間、脚をメルに押さえられ、顔面を再びメロに踏まれ押し倒された。




「そーだそーだ、思い出したぁ……あたし等、これから夜這いするんだったぁ」
「よ、よばいだぁ!?」
「ごめんなさいご主人様。大人しく犯されてください」

 俺はなんか嬉しいような微妙な言葉を聞いた。
 幼女にやられるのは嫌じゃない、むしろかもーん。
 しかし、彼女たちは俺のペットだ。今まで俺がご主人様で俺が上の立場だった。
 犯されるというのは、要は俺を下に見ているのと同様!
 ここはご主人様として、人間として、威厳を見せなくてはならない。
 そして俺は起き上がろうとした。
 しかし、俺の決意は脆くも崩れ去ってしまった……

「抵抗するの? これがどうなってもいいのかな?」
「そ、それは!! やめろ! そのフィギュアに触れるな!」
「ほれほれ~、首が取れちゃうよ~」
「やめてくれ~!」
「ごめんなさいごめんなさい、大人しくしてくれれば後で返しますから」

 俺の抵抗感はあっさり無くなった。ここまで自分が無力だと感じたことは無い。
 でも俺のセ○バーを人質に取られたのなら、誰でも納得してくれるだろう。
 そして俺は、このあと成す術もなく幼女達に弄ばれた。
 何回、何十回と彼女たちに犯されて、後半辺りから俺の意識は途切れてしまった。


 追伸:数日経ってメルとメロが妊娠していることが発覚した……


【終われ】

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最終更新:2008年03月04日 14:26